Clinical snapshot

メロキシカム錠5mg「クニヒロ」

メロキシカム錠

添付文書改訂 2025年04月01日

【禁忌】(次の患者には投与しないこと)

  1. 2.1消化性潰瘍のある患者[プロスタグランジン合成阻害作用により、胃粘膜防御能が低下し、消化性潰瘍を悪化させるおそれがある]

  2. 2.2重篤な血液の異常がある患者

  3. 2.3重篤な肝機能障害のある患者

  4. 2.4重篤な腎機能障害のある患者

  5. 2.5重篤な心機能不全のある患者

  6. 2.6重篤な高血圧症の患者

  7. 2.7本剤の成分、サリチル酸塩(アスピリン等)又は他の非ステロイド性消炎鎮痛剤に対して過敏症の既往歴のある患者

  8. 2.8アスピリン喘息(非ステロイド性消炎鎮痛剤等による喘息発作の誘発)又はその既往歴のある患者[重症喘息発作を誘発するおそれがある]

  9. 2.9妊婦又は妊娠している可能性のある女性

効能・効果

下記疾患並びに症状の消炎・鎮痛

  • 関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、肩関節周囲炎、頸肩腕症候群

用法・用量

通常、成人にはメロキシカムとして10mgを1日1回食後に経口投与する。 なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日最高用量は15mgとする。

使用上の注意

  1. 8.1本剤はin vitro試験において、シクロオキシゲナーゼ(COX)-1に対してよりもCOX-2をより強く阻害することが確認されているが、日本人を対象とした臨床試験ではCOX-2に対してより選択性の低い非ステロイド性消炎鎮痛剤と比較して、本剤の安全性がより高いことは検証されていない。特に、消化管障害発生のリスクファクターの高い患者(消化性潰瘍の既往歴のある患者等)への投与に際しては副作用の発現に留意し、十分な観察を行うこと。

  2. 8.2消炎鎮痛剤による治療は原因療法ではなく、対症療法であることに留意すること。また、薬物療法以外の療法も考慮すること。

  3. 8.3長期投与する場合には、定期的かつ必要に応じて尿検査、血液検査、肝機能検査及び便潜血検査等を行うこと。

  4. 8.4感染症を不顕性化するおそれがあるので、観察を十分に行い、慎重に投与すること。

  5. 8.5眼の調節障害、眠気等の精神神経系症状があらわれることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう十分注意すること。

9.1 合併症・既往歴等のある患者

  1. 9.1.1消化性潰瘍の既往歴のある患者

プロスタグランジン合成阻害作用により、胃粘膜防御能が低下し、消化性潰瘍を再発させるおそれがある。

  1. 9.1.2非ステロイド性消炎鎮痛剤の長期投与による消化性潰瘍のある患者で、本剤の長期投与が必要であり、かつミソプロストールによる治療が行われている患者

本剤を継続投与する場合には、十分経過を観察し、慎重に投与すること。ミソプロストールは非ステロイド性消炎鎮痛剤により生じた消化性潰瘍を効能・効果としているが、ミソプロストールによる治療に抵抗性を示す消化性潰瘍もある。

  1. 9.1.3血液の異常又はその既往歴のある患者(重篤な血液の異常がある患者を除く)

血液の異常を悪化又は再発させるおそれがある。

  1. 9.1.4心機能障害のある患者(重篤な心機能不全のある患者を除く)

プロスタグランジン合成阻害作用により、腎血流量低下及び水、ナトリウムの貯留が起こり、心機能障害を悪化させるおそれがある。

  1. 9.1.5高血圧症の患者(重篤な高血圧症の患者を除く)

プロスタグランジン合成阻害作用により、腎血流量低下及び水、ナトリウムの貯留が起こり、血圧を上昇させるおそれがある。

  1. 9.1.6気管支喘息のある患者(アスピリン喘息又はその既往歴のある患者を除く)

喘息発作を誘発するおそれがある。

  1. 9.1.7体液喪失を伴う大手術直後の患者

循環体液量が減少している状態にある患者では、プロスタグランジン合成阻害作用により、腎血流の低下、腎機能障害が惹起されるおそれがある。

  1. 9.1.8出血傾向のある患者

血小板機能異常が起こることがあるため、出血傾向を助長するおそれがある。

  1. 9.1.9炎症性腸疾患(クローン病あるいは潰瘍性大腸炎)の患者

症状が悪化するおそれがある。

9.2 腎機能障害患者

  1. 9.2.1重篤な腎機能障害のある患者

投与しないこと。プロスタグランジン合成阻害作用により、腎血流量低下及び水、ナトリウムの貯留が起こり、腎機能障害を悪化させるおそれがある。

  1. 9.2.2腎機能障害又はその既往歴のある患者(重篤な腎機能障害のある患者を除く)

プロスタグランジン合成阻害作用により、腎血流量低下及び水、ナトリウムの貯留が起こり、腎機能障害を悪化又は再発させるおそれがある。

9.3 肝機能障害患者

  1. 9.3.1重篤な肝機能障害のある患者

投与しないこと。肝機能障害を悪化させるおそれがある。

  1. 9.3.2肝機能障害又はその既往歴のある患者(重篤な肝機能障害のある患者を除く)

肝機能障害を悪化又は再発させるおそれがある。

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。動物実験(ラット及びウサギ)において、以下のことが認められている。

  • ラットの妊娠前及び妊娠初期投与試験において、黄体数、着床数及び生存胎児数が減少し、着床率の低下と着床後死亡率の増加がみられた。

  • ラットの器官形成期投与試験において妊娠期間の延長及び死産児数の増加がみられた。

  • ウサギの器官形成期投与試験において着床後死亡率の増加がみられた。

  • ラット周産期及び授乳期投与試験において、妊娠期間の延長及び分娩時間の遷延、死産児数及び生後4日までの死亡児数の増加がみられた。

9.6 授乳婦

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)で乳汁中へ移行することが認められている。

9.7 小児等

小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

9.8 高齢者

観察を十分行い(消化管障害、特に胃腸出血に注意すること)、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。一般に高齢者においては胃腸出血、潰瘍、穿孔はより重篤な転帰をたどり、きわめてまれにではあるが致死性の消化管障害も報告されている。これらの事象は治療のどの時点でも発現し、重篤な消化管障害の既往の有無にかかわらず発現する可能性がある。

相互作用

10.2 併用注意(併用に注意すること)

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
ACE阻害薬、アンジオテンシンⅡ受容体拮抗剤 糸球体濾過量がより減少し、腎機能障害のある患者では急性腎障害を引き起こす可能性がある。 プロスタグランジン合成阻害作用により、腎血流量が低下するためと考えられる。
選択的セロトニン再取り込み阻害剤 出血傾向が増強するおそれがある。 選択的セロトニン再取り込み阻害剤は血小板凝集抑制作用を有するためと考えられる。
プロスタグランジン合成阻害剤
(糖質コルチコイド、他の非ステロイド性消炎鎮痛剤、サリチル酸塩(アスピリンを含む))
消化性潰瘍および胃腸出血のリスクを高める可能性がある。 両剤ともプロスタグランジン合成阻害作用を有するためと考えられる。
抗凝固剤
• トロンビン阻害剤
(ダビガトランエテキシラート等)
クマリン系抗凝血剤
(ワルファリン等)
ヘパリン
出血傾向が増強するおそれがあるので、併用が避けられない場合は、血液凝固に関する検査を行うなど、これら薬剤の効果を十分観察すること。 これら薬剤は抗凝固作用を有するためと考えられる。また、CYP2C9による代謝において、本剤とワルファリンとの薬物相互作用が起こるおそれがある。
抗血小板剤
(チクロピジン)
出血傾向が増強するおそれがある。 抗血小板剤は血小板凝集抑制作用を有するためと考えられる。
血栓溶解剤 出血傾向が増強するおそれがある。 これら薬剤は血栓溶解作用を有するためと考えられる。
コレスチラミン 本剤の作用が減弱する。 コレスチラミンの薬物吸着作用により、本剤の消失が速まると考えられる。
経口血糖降下剤 本剤の作用が増強するおそれがある。 機序は十分に解明されていないが、グリベンクラミドが本剤の代謝を阻害した(in vitro試験)との報告がある。
キニジン 本剤の作用が減弱するおそれがある。 機序は十分に解明されていないが、キニジンが本剤の代謝を亢進させた(in vitro試験)との報告がある。
リチウム 血中リチウム濃度が上昇する。他の非ステロイド性消炎鎮痛剤で、リチウム中毒を呈したとの報告があるので、本剤の治療開始、用量の変更及び中止時には、血中リチウム濃度を測定するなど留意すること。 プロスタグランジン合成阻害作用により、リチウムの腎排泄が遅延するためと考えられている。
メトトレキサート メトトレキサートの血液障害を悪化させるおそれがあるので、血液検査を十分行うこと。 プロスタグランジン合成阻害作用により、メトトレキサートの尿細管分泌を抑制するためと考えられている。
利尿剤 利尿剤を使用中の患者においては、非ステロイド性消炎鎮痛剤で急性腎障害を起こすおそれがあるので、腎機能に十分留意し、本剤の併用を開始すること。 プロスタグランジン合成阻害作用により、腎血流量低下及び水、ナトリウムの貯留が起こるためと考えられている。
降圧薬
(β受容体遮断薬、ACE阻害薬、血管拡張薬、利尿剤等)
他の非ステロイド性消炎鎮痛剤で、降圧薬の効果を減弱させることが報告されている。 血管拡張作用を有するプロスタグランジンの合成が阻害されるため、降圧薬の血圧低下作用を減弱させると考えられている。
シクロスポリン シクロスポリンの腎毒性が非ステロイド性消炎鎮痛剤により増強されるおそれがあるので、腎機能に十分留意すること。 プロスタグランジン合成阻害作用により腎血流量が減少するためと考えられている。

副作用

その他の副作用

副作用名 頻度
Al-Pの上昇等の肝機能障害 1〜5%未満
ALT 1〜5%未満
AST 1〜5%未満
BUN 1〜5%未満
LDH 1〜5%未満
アルブミンの低下 1〜5%未満
ウロビリノーゲンの上昇 1〜5%未満
おくび 1〜5%未満
カリウムの上昇 1〜5%未満
クレアチニン 1〜5%未満
ヘマトクリット値 1〜5%未満
ヘモグロビン 1〜5%未満
リンパ球の減少 1〜5%未満
下痢 1〜5%未満
下肢脱力 1%未満
低血圧 1%未満
便潜血 1〜5%未満
便秘 1%未満
倦怠感 1〜5%未満
光線過敏性反応 1%未満
動悸 1%未満
単球の増加 1〜5%未満
口内乾燥 1〜5%未満
口内炎 1〜5%未満
口角炎 1〜5%未満
味覚障害 1〜5%未満
咳嗽 1%未満
嘔吐 1〜5%未満
失見当識 頻度不明
好中球 1〜5%未満
好塩基球 1〜5%未満
好酸球 1〜5%未満
尿沈渣の増加 1〜5%未満
尿潜血 1〜5%未満
尿糖 1〜5%未満
尿蛋白 1〜5%未満
尿酸値の上昇 1〜5%未満
尿量減少 1%未満
悪寒 1%未満
悪心・嘔気 1〜5%未満
抑うつ 頻度不明
排尿障害(尿閉を含む) 頻度不明
接触性皮膚炎 1%未満
気分不快 1〜5%未満
浮腫 1〜5%未満
消化不良 1〜5%未満
潮紅・ほてり 1%未満
発熱 1%未満
発疹 1〜5%未満
白血球 1〜5%未満
白血球の増加 1〜5%未満
皮膚そう痒 1〜5%未満
眠気 1%未満
眩暈 1%未満
眼球強膜充血 1%未満
眼異物感 1%未満
知覚異常 1%未満
結膜炎 頻度不明
総ビリルビン値の上昇 1〜5%未満
総蛋白 1〜5%未満
耳鳴 1%未満
胃潰瘍 1〜5%未満
胃炎 頻度不明
腋窩・乳房の痛み 1%未満
腹痛 5%以上
腹部膨満感 1%未満
蕁麻疹 1〜5%未満
血圧上昇 1〜5%未満
血清鉄の減少 1〜5%未満
視覚障害 頻度不明
貧血 1〜5%未満
赤血球 1〜5%未満
錯乱 頻度不明
霧視 頻度不明
頭痛 1〜5%未満
食欲不振 1〜5%未満
食道炎 1〜5%未満
鼓腸放屁 1〜5%未満

薬物動態・作用機序

作用機序

18.1 作用機序

メロキシカムはシクロオキシゲナーゼ(COX)の活性を抑制して(in vitro)、炎症局所におけるプロスタグランジンの生合成を阻害し(ラット、マウス)、消炎・鎮痛作用を示すと考えられる23)~25)。

18.2 抗炎症作用

メロキシカムはカオリン足蹠浮腫(ラット)において、インドメタシンとほぼ同等の抗炎症作用を示した26)。アジュバント関節炎(ラット)においては、インドメタシン、ピロキシカム及びジクロフェナクナトリウムに比し、数倍強力な作用を示した26),27)。カラゲニン足蹠浮腫(ラット)、綿球法による肉芽形成(ラット)、カラゲニン胸膜炎(ラット)においても抗炎症作用を示した23),26),28)。

18.3 鎮痛作用

メロキシカムは足蹠浮腫の炎症性疼痛(ラット:Randall-Selitto法)、アジュバント関節炎痛(ラット)、酢酸writhing(マウス)において、インドメタシン及びピロキシカムとほぼ同程度の鎮痛作用を示した26),28)。

18.4 消化管に対する作用

メロキシカムの胃粘膜障害作用(ラット)及び小腸潰瘍惹起作用(ラット)は、ピロキシカム及びインドメタシンよりも弱かった23),26),28)。また、塩酸による胃粘膜障害(ラット)に対して、抗炎症用量でピロキシカムは有意に増悪作用を示したが、メロキシカムは増悪作用を示さなかった29)。

18.5 シクロオキシゲナーゼ(COX)-1及びCOX-2に対する阻害活性

メロキシカムは、酵素実験及び細胞を用いた実験において、COX-1よりもCOX-2に対して強い阻害活性を示した23),24)。

酵素実験23) 細胞実験24)
IC50(COX-2/COX-1) 0.0825 0.33

薬物動態

16.1 血中濃度

  1. 16.1.1単回投与

健康成人にメロキシカム5、10、20mg注)をカプセル剤として空腹時投与したとき、最高血中濃度は約7時間後に得られ、血中濃度のピークは二峰性を示し、これは腸管内へ排泄された後、腸から再吸収される腸から腸への再循環(enteroenteric circulation)によると考えられる。Cmax及びAUCは用量に比例した3)。

  1. 16.1.2反復投与

健康成人男子にメロキシカム10mgを食後に10日間反復投与したときの蓄積係数は1.87とわずかであり、薬物動態パラメータは初回投与から変動しないと考えられた4)。

  1. 16.1.3生物学的同等性試験

〈メロキシカム錠5mg「クニヒロ」〉

メロキシカム錠5mg「クニヒロ」とモービック錠5mgを、クロスオーバー法によりそれぞれ2錠(メロキシカムとして10mg)健康成人男子に絶食下単回経口投与して血漿中未変化体濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について90%信頼区間法にて統計解析を行った結果、いずれもlog(0.8)~log(1.25)の範囲内であり、両剤各用量での生物学的同等性が確認された5)。

血漿中メロキシカム濃度推移 メロキシカム錠5mg「クニヒロ」とモービック錠5mg

5mg錠各2錠投与時の薬物動態パラメータ

判定パラメータ 参考パラメータ
AUC0-72hr
(μg・hr/mL)
Cmax
(μg/mL)
Tmax
(hr)
t1/2
(hr)
メロキシカム錠
5mg「クニヒロ」
(2錠)
25.0±5.1 1.1±0.2 3.9±0.5 18.9±3.8
モービック錠
5mg(2錠)
26.2±4.8 1.1±0.2 3.8±0.6 18.9±3.3

(Mean±S.D.,n=19)

〈メロキシカム錠10mg「クニヒロ」〉

メロキシカム錠10mg「クニヒロ」とモービック錠10mgを、クロスオーバー法によりそれぞれ1錠(メロキシカムとして10mg)健康成人男子に絶食単回経口投与して血漿中未変化体濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について90%信頼区間法にて統計解析を行った結果、log(0.8)~log(1.25)の範囲内であり、両剤の生物学的同等性が確認された5)。

血漿中メロキシカム濃度推移 メロキシカム錠10mg「クニヒロ」とモービック錠10mg

10mg錠各1錠投与時の薬物動態パラメータ

AUC0-72hr
(μg・hr/mL)
Cmax
(μg/mL)
Tmax
(hr)
t1/2
(hr)
メロキシカム錠
10mg「クニヒロ」(1錠)
25.6±4.3 1.1±0.2 3.7±0.7 18.3±2.7
モービック錠
10mg(1錠)
26.2±4.3 1.1±0.2 4.0±0.0 19.1±3.1

(Mean±S.D.,n=20)

16.2 吸収

健康成人に14C-メロキシカム30mg注)を経口投与したときの吸収率は約100%であると推定された6)(外国人データ)。 食事の影響については、健康成人にメロキシカム10mgを空腹時及び食後に投与したときの薬物動態パラメータを比較した。その結果、Cmaxは食後投与時で高かったが、AUCに差は認められず、メロキシカムの吸収に対する食事の影響は少ないものと考えられた7)。

薬物動態パラメータ AUC0-72hr
(μg・h/mL)
Cmax
(μg/mL)
tmax
(hr)
t1/2
(hr)
空腹時投与 26.6±5.0 0.741±0.101 8.0±8.0 28.7±5.6
食後投与 26.9±5.1 0.851±0.139 5.0±1.0 23.7±5.3

(平均値±S.D.,n=12)

16.3 分布

14C-メロキシカム1mg/kgを経口投与した場合、消化管の他に血液、肝臓、腎臓、肺、甲状腺で高濃度であり、脳にはほとんど分布しなかった(ラット)8)。健康成人に14C-メロキシカム30mg注)を経口投与したとき、in vivoでの血清蛋白との結合率は99%以上であった6)(外国人データ)。ヒト血漿蛋白とのin vitroでの結合率は99%以上であり9)、主結合蛋白はアルブミンであると考えられた10)。

16.4 代謝

健康成人に14C-メロキシカム30mg注)を経口投与したとき、血漿中ではほとんどが未変化体であり、代謝物はほとんど認められなかった6)(外国人データ)。尿中には未変化体は認められず、主な代謝物は5'-ヒドロキシメチル体、5'-カルボキシ体及びチアジン環の酸化的開裂によって生じるオキサム酸化合物等であった6)(外国人データ)。メロキシカムの代謝には主に肝臓のチトクロームP-450のCYP2C9が、また、部分的にCYP3A4が関与することが示唆された11)。

16.5 排泄

乳汁中に移行した(ラット)12)。健康成人に14C-メロキシカム30mg注)を経口投与したとき、未変化体及び代謝物の総量のうち、投与後168時間までに尿中に約43%、180時間までに糞中に約47%排泄された6)(外国人データ)。 注)本剤の承認された用法・用量は、メロキシカムとして1日1回10mg食後経口投与である。