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子宮内膜症
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中枢性思春期早発症
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子宮筋腫の縮小及び子宮筋腫に基づく下記諸症状の改善
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過多月経、下腹痛、腰痛、貧血
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**生殖補助医療における卵胞成熟
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*生殖補助医療における早発排卵の防止
【禁忌】(次の患者には投与しないこと)
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2.1診断のつかない異常性器出血のある患者[類似疾患(悪性腫瘍など)のおそれがある。]
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2.2妊婦又は妊娠している可能性のある患者
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2.3授乳期の患者
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2.4本剤の成分又は他のGnRH誘導体に対し過敏症の既往歴のある患者
効能・効果
用法・用量
- *〈子宮内膜症、子宮筋腫〉
通常、成人には1回あたり左右の鼻腔に各々1噴霧(1回あたりブセレリンとして計300μg)を1日3回、月経周期1~2日目より投与する。なお、症状により適宜増減する。
- *〈中枢性思春期早発症〉
左右の鼻腔に各々1噴霧投与を1回投与(1回あたりブセレリンとして計300μg)とし、通常1日3~6回投与する。効果不十分のときは皮下注射法に切り替える。 本剤の効果は、本剤投与前と比較した投与2週以降におけるGnRHテストの血中LH、FSHの反応性の低下及び血中性ステロイドの低下で判断する。
- 〈生殖補助医療における卵胞成熟〉**
左右の鼻腔に各々1噴霧投与を1回投与(1回あたりブセレリンとして計300μg)とし、通常、採卵の34〜36時間前に2回投与するが、患者の反応に応じて、投与回数は1回〜4回の範囲で適宜調節する。
- *〈生殖補助医療における早発排卵の防止〉
通常、1回あたり左右の鼻腔に各々1噴霧(1回あたりブセレリンとして計300μg)を1日2~3回投与し、十分な効果が得られない場合は、1日4回投与することができる。
使用上の注意
- 〈子宮内膜症、子宮筋腫〉
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8.1投与に際して、類似疾患(悪性腫瘍など)との鑑別に留意し、投与中腫瘤が増大したり臨床症状の改善がみられない場合は投与を中止すること。
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8.2本剤及び他のGnRH誘導体製剤の長期投与により、エストロゲン低下作用に基づく骨塩量の低下がみられることがある。GnRH誘導体製剤をやむを得ず6ヶ月を超えて投与する場合や、再投与が必要な場合には可能な限り骨塩量の検査を行い、骨塩量の変動に留意しながら慎重に投与すること。
- 〈中枢性思春期早発症〉
- 8.3治療中は定期的にGnRHテストを行い、血中LH及びFSHの反応性が抑制されない場合、あるいは血中性ステロイドが抑制されない場合には速やかに皮下注射に切り替えること。
- 〈生殖補助医療における卵胞成熟、生殖補助医療における早発排卵の防止〉**
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8.4*本剤は、不妊治療に十分な知識と経験のある医師のもとで使用すること。本剤投与により予想されるリスク及び注意すべき症状について、あらかじめ患者に説明を行うこと。
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8.5*本剤を用いた不妊治療により、卵巣過剰刺激症候群があらわれることがある。患者に対しては、自覚症状(下腹部痛、下腹部緊迫感、悪心、腰痛等)や急激な体重増加が認められた場合には直ちに医師等に相談するよう、あらかじめ説明すること。
9.1 合併症・既往歴等のある患者
- 9.1.1うつ病又はうつ状態の患者並びにそれらの既往歴のある患者
更年期障害様のうつ症状があらわれるおそれがある。
- 9.1.2粘膜下筋腫のある患者
出血症状の増悪、あるいは大量出血のおそれがある。
- 9.1.3高血圧症の患者
血圧を上昇させるおそれがあるので患者の血圧に注意すること。
- 9.1.4糖尿病の患者
耐糖能が悪化するおそれがあるので患者の血糖値に注意すること。
- 9.1.5脳血管障害、冠動脈疾患又はその既往歴のある患者
血管病変が進行し、これらの疾患が増悪することがある。
9.3 肝機能障害患者
肝機能が悪化するおそれがある。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。他のGnRH誘導体による流産の報告がある。また、妊娠状態の継続ができないおそれがある。
9.6 授乳婦
投与しないこと。動物実験で母乳への移行が認められている。
9.7 小児等
低出生体重児、新生児、乳児を対象とした臨床試験は実施していない。
相互作用
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
| • 性ホルモン製剤• エストラジオール誘導体 • エストリオール誘導体 • 結合型エストロゲン製剤 • 卵胞ホルモンと黄体ホルモンの合剤 • 両性混合ホルモン剤 等 |
本剤の効果を減弱することがある。 | 本剤は性ホルモンの分泌を低下させることにより薬効を示す。従って、性ホルモンの投与は本剤の治療効果を減弱する可能性がある。 |
| • 糖尿病薬• インスリン製剤 • グリベンクラミド 等 |
糖尿病薬の作用を減弱するおそれがある。 | 機序は不明であるが、本剤は耐糖能を悪化させることがある。 |
副作用
その他の副作用
| 副作用名 | 頻度 |
|---|---|
| Al-P | 1%未満 |
| ALT | 頻度不明 |
| AST | 頻度不明 |
| LDH | 頻度不明 |
| γ-GTP上昇 | 1%未満 |
| コレステロール上昇 | 1%未満 |
| しびれ感 | 頻度不明 |
| そう痒 | 1%未満 |
| トリグリセライド上昇 | 頻度不明 |
| ビリルビン上昇 | 頻度不明 |
| ほてり | 頻度不明 |
| めまい | 頻度不明 |
| リビドー減退 | 1%未満 |
| 下垂体腺腫 | 頻度不明 |
| 下痢 | 頻度不明 |
| 不安 | 1%未満 |
| 不眠 | 頻度不明 |
| 乳房痛 | 1%未満 |
| 乳房緊満 | 頻度不明 |
| 乳房萎縮 | 1%未満 |
| 乳汁分泌 | 頻度不明 |
| 体重増加 | 頻度不明 |
| 体重減少 | 1%未満 |
| 便秘 | 頻度不明 |
| 倦怠 | 頻度不明 |
| 健忘 | 1%未満 |
| 傾眠 | 頻度不明 |
| 動悸 | 頻度不明 |
| 卵巣のう胞 | 1%未満 |
| 卵巣機能不全 | 頻度不明 |
| 卵巣過剰刺激症候群 | 頻度不明 |
| 卵巣過剰刺激症状 | 1%未満 |
| 口内炎 | 1%未満 |
| 口渇 | 頻度不明 |
| 味覚・嗅覚異常 | 1%未満 |
| 呼吸困難 | 1%未満 |
| 咳 | 1%未満 |
| 咽頭痛 | 頻度不明 |
| 喘息様症状 | 頻度不明 |
| 嗄声 | 1%未満 |
| 嘔気・嘔吐 | 頻度不明 |
| 四肢冷感 | 1%未満 |
| 外陰部そう痒感 | 1%未満 |
| 多毛 | 頻度不明 |
| 多汗 | 頻度不明 |
| 子宮萎縮 | 1%未満 |
| 帯下 | 頻度不明 |
| 性交痛 | 頻度不明 |
| 悪寒 | 1%未満 |
| 昏迷 | 頻度不明 |
| 浮腫 | 頻度不明 |
| 湿疹 | 1%未満 |
| 爪のわれ | 1%未満 |
| 片頭痛 | 頻度不明 |
| 甲状腺腫大 | 頻度不明 |
| 疲労 | 頻度不明 |
| 痙攣 | 1%未満 |
| 痤瘡 | 頻度不明 |
| 発熱 | 1%未満 |
| 発疹 | 頻度不明 |
| 皮膚乾燥 | 頻度不明 |
| 眼精疲労 | 頻度不明 |
| 神経過敏 | 頻度不明 |
| 筋肉痛 | 1%未満 |
| 耐糖能の悪化 | 1%未満 |
| 耳鳴 | 頻度不明 |
| 肩こり | 頻度不明 |
| 胸痛 | 1%未満 |
| 脱力感 | 1%未満 |
| 腟乾燥 | 1%未満 |
| 腟炎 | 頻度不明 |
| 腰痛 | 頻度不明 |
| 腹痛 | 頻度不明 |
| 腹部膨満感 | 頻度不明 |
| 蕁麻疹 | 頻度不明 |
| 血圧上昇 | 1%未満 |
| 視力異常 | 頻度不明 |
| 貧血 | 1%未満 |
| 関節痛 | 頻度不明 |
| 難聴 | 頻度不明 |
| 頭痛 | 頻度不明 |
| 頸・背部痛 | 頻度不明 |
| 食欲亢進 | 頻度不明 |
| 食欲減退 | 頻度不明 |
| 骨・四肢等の疼痛 | 頻度不明 |
| 鼻出血 | 1%未満 |
| 鼻炎 | 頻度不明 |
薬物動態・作用機序
作用機序
18.1 作用機序
ブセレリン酢酸塩はGnRH様作用を有し、投与初期には下垂体からのLH産生を増加させ、これにより最終的な卵胞成熟を促す。反復投与により下垂体GnRH受容体量の低下(ダウンレギュレーション)を引き起こし、下垂体のGnRH反応性を低下させ、最終的に卵巣からの性ホルモン分泌を抑制する。この下垂体-性腺系機能抑制作用により、性ホルモン依存性疾患である子宮筋腫、中枢性思春期早発症及び子宮内膜症に対する治療効果を発揮する5) 。
18.2 薬理作用(動物試験)
- 18.2.1下垂体-性腺系機能抑制作用
- 〈子宮内膜症、子宮筋腫〉
- (1)雌ラットあるいは雌モルモットを用いた実験で、下垂体機能の抑制(下垂体中のGnRH受容体量、LH量等の減少)と卵巣機能の抑制(卵巣中のLH受容体量、FSH受容体量、エストラジオール量、血中エストラジオール量及びプロゲステロン量の減少、妊娠の抑制)が認められた。雌ザルを用いた実験で正常な性周期に伴う血中エストラジオール量、プロゲステロン量及びFSH量の増加の抑制、排卵の抑制、無月経、子宮内膜の萎縮や増殖休止像で示される卵巣機能の抑制が認められた6),7) 。
- 〈中枢性思春期早発症〉
- (2)未成熟雄ラットを用いた実験で下垂体中のLH量及びFSH量、血中LH量の減少とGnRHテスト時の下垂体反応性低下で示される下垂体機能の抑制と、精巣中のLH受容体量、血中テストステロン量、精巣重量、前立腺重量、精嚢重量の減少と精巣のテストステロン分泌能の低下で示される精巣機能の抑制が認められた8),9) 。
- 〈子宮内膜症〉
- 18.2.2実験的子宮内膜症に対する効果
実験的子宮内膜症ラットの実験で移植子宮片によって形成されたのう胞の体積及び重量が減少し、子宮内膜症の治癒効果が認められた10) 。
18.3 薬理作用(臨床薬理試験)
- 18.3.1下垂体ゴナドトロピン分泌能抑制作用
- 〈子宮内膜症〉
- (1)正常月経周期女子に、卵胞期初期から21日間連続投与したときLH、FSH分泌作用は第1日目に最大反応がみられ、以後、漸減し、LH、FSH分泌能は抑制されることが認められた11) 。 また子宮内膜症患者にブセレリン酢酸塩を24週投与したときのLH、FSH分泌能は、著明に抑制されることがGnRHテストにより確認された12) 。
- 〈子宮筋腫〉
- (2)正常月経周期女子に、卵胞期初期から21日間連続投与したときLH、FSH分泌作用は第1日目に最大反応がみられ、以後、漸減し、LH、FSH分泌能は抑制されることが認められた11) 。
- 〈子宮内膜症〉
- 18.3.2卵巣機能抑制作用
血中エストラジオール濃度は、ブセレリン酢酸塩投与初期一過性に上昇し、その後閉経期レベルまで低下し、排卵・月経の停止、子宮内膜の萎縮がみられ、卵巣機能は抑制された3),12),13),14) 。
- 〈子宮筋腫〉
- 18.3.3子宮筋腫組織に対する効果
子宮筋腫患者にブセレリン酢酸塩を16週投与したとき、顕微鏡所見において子宮筋腫組織に高度のhyaline変性が認められた15) 。
薬物動態
16.1 血中濃度
- 16.1.1単回投与
健康成人男子4例に単回(300μg)鼻腔内投与した場合、44分で最高血漿中濃度に達した。その後、半減期66分で血漿中から消失した1) 。
| tmax(分) | Cmax(pg/mL) | t1/2(分) |
|---|---|---|
| 43.8±11.8 | 117.3±42.5 | 66.0±19.5 |
(平均値±標準誤差、n=4)
- 16.1.2生物学的同等性試験
ブセレリン点鼻液0.15%「F」又はスプレキュア点鼻液0.15%を、クロスオーバー法により左右鼻腔内に各々1噴霧ずつ(ブセレリンとして300μg)健康成人男子に単回鼻腔内投与して血清中未変化体濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について90%信頼区間法にて統計解析を行った結果、log(0.8)〜log(1.25)の範囲内であり、両剤の生物学的同等性が確認された2) 。
| 判定パラメータ | 参考パラメータ | |||
|---|---|---|---|---|
| AUC0-lim (pg・hr/mL) |
Cmax (pg/mL) |
tmax (hr) |
t1/2 (hr) |
|
| ブセレリン点鼻液0.15%「F」 | 183.15±53.86 | 102.49±18.73 | 0.80±0.20 | 1.08±0.52 |
| スプレキュア点鼻液0.15% | 194.04±51.43 | 102.09±19.14 | 0.76±0.19 | 0.77±0.31 |
(mean±S.D., n=16)
※血清中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。