高血圧症(本態性、腎性等)、心性浮腫(うっ血性心不全)、腎性浮腫、肝性浮腫
【禁忌】(次の患者には投与しないこと)
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2.1無尿の患者[高カリウム血症等の電解質異常があらわれるおそれがある。]
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2.2急性腎不全の患者
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2.3高カリウム血症の患者[高カリウム血症が悪化するおそれがある。]
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2.4腎結石及びその既往歴のある患者[トリアムテレン結石を形成するおそれがある。]
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2.5インドメタシン又はジクロフェナクを投与中の患者
効能・効果
用法・用量
トリアムテレンとして、通常成人1日90~200mgを2~3回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
使用上の注意
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8.1連用する場合、電解質異常があらわれることがあるので定期的に検査を行うこと。
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8.2降圧作用に基づくめまい等があらわれることがあるので、高所作業、自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には注意させること。
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8.3夜間の休息がとくに必要な患者には、夜間の排尿を避けるため、午前中に投与することが望ましい。
9.1 合併症・既往歴等のある患者
- 9.1.1重篤な冠動脈硬化症又は脳動脈硬化症のある患者
急激な利尿があらわれた場合、急速な血漿量減少、血液濃縮をきたし、血栓塞栓症を誘発するおそれがある。
- 9.1.2減塩療法を受けている患者
低ナトリウム血症等の電解質異常があらわれるおそれがある。
- 9.1.3葉酸欠乏又は葉酸代謝異常のある患者
本剤の葉酸拮抗作用により巨赤芽球性貧血等の血液障害があらわれることがある。
9.2 腎機能障害患者
- 9.2.1急性腎不全の患者
投与しないこと。高カリウム血症等の電解質異常があらわれるおそれがある。
- 9.2.2重篤な腎障害のある患者
高カリウム血症等の電解質異常があらわれるおそれがある。
9.3 肝機能障害患者
- 9.3.1肝疾患・肝機能障害のある患者
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
9.7 小児等
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9.7.1小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
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9.7.2乳児は電解質バランスがくずれやすい。
9.8 高齢者
以下の点に注意し、少量から投与を開始するなど患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。
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一般に過度の降圧、利尿は好ましくないとされている。脳梗塞、脱水、低血圧等による立ちくらみ、めまい、失神等を起こすことがある。
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特に心疾患等で浮腫のある高齢者では急激な利尿は急速な血漿量の減少と血液濃縮をきたし、脳梗塞等の血栓塞栓症を誘発するおそれがある。
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高カリウム血症があらわれやすい。
相互作用
10.1 併用禁忌(併用しないこと)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
| インドメタシン • インテバン等ジクロフェナク • ボルタレン等 |
急性腎障害があらわれることがある。 | プロスタグランジン合成阻害作用により、本剤の腎血流量低下作用が増強される。 腎障害のある患者への投与には注意すること。 |
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
| 非ステロイド性消炎鎮痛剤(インドメタシン、ジクロフェナクを除く) | 類薬(インドメタシン、ジクロフェナク)で急性腎障害があらわれるとの報告がある。 | 非ステロイド性消炎鎮痛剤のプロスタグランジン合成阻害作用により、本剤の腎血流量低下作用が増強されるおそれがある。 腎障害のある患者への投与には注意すること。 |
| ACE阻害剤 • エナラプリルマレイン酸塩 カプトプリル等A-II受容体拮抗薬 • ロサルタンカリウム カンデサルタンシレキセチルカリウム製剤 • 塩化カリウム グルコン酸カリウム アスパラギン酸カリウム等 |
血清カリウム値が上昇するおそれがある。 | 併用によりカリウム貯留作用が増強され血清カリウム値が上昇するおそれがある。腎障害のある患者への投与には注意すること。 |
| 降圧作用を有する薬剤 | 相互に作用を増強することがあるので、用量調節等に注意すること。 | 相互に作用を増強することがある。 |
副作用
その他の副作用
| 副作用名 | 頻度 |
|---|---|
| 下痢 | 1〜5%未満 |
| 倦怠感 | 1〜5%未満 |
| 光線過敏症 | 1%未満 |
| 口渇 | 1〜5%未満 |
| 好酸球増加 | 1%未満 |
| 巨赤芽球性貧血等の血液障害 | 1%未満 |
| 悪心・嘔吐 | 1〜5%未満 |
| 疲労感 | 1〜5%未満 |
| 発疹等の過敏症状 | 1%未満 |
| 眩暈 | 1〜5%未満 |
| 腎結石 | 1%未満 |
| 頭痛等 | 1〜5%未満 |
| 食欲不振 | 1〜5%未満 |
| 高カリウム血症等の電解質異常 | 1〜5%未満 |
薬物動態・作用機序
作用機序
18.1 作用機序
遠位尿細管で、アルドステロンその他の鉱質コルチコイドに拮抗してナトリウム利尿作用を示し、一方、カリウムイオンの排泄を抑制することが認められている4),5),6)(ラット、イヌ)。 また、副腎摘出ラットでもナトリウム排泄作用を示すことから7),8)、アルドステロン拮抗作用のみでなく、尿細管に対する直接作用があると考えられている。
薬物動態
16.1 血中濃度
健康成人6名にトリアムテレンとして100mg単回経口投与したとき、0.8~2.3時間で最高血漿中濃度125.1ng/mLに達した1)(外国人データ)。
| 投与量 (mg) |
Tmax (hr) |
Cmax (ng/mL) |
AUC0-24 (ng・hr/mL) |
|---|---|---|---|
| 100 | 1.23±0.54 | 125.1±42.2 | 488.4±122.1 |
平均値±標準偏差
16.3 分布
- 16.3.1血漿蛋白結合率
約60%(in vitro、ヒト血漿、外国人データ)。
16.4 代謝
肝で代謝され、p-hydroxytriamterene及びその硫酸抱合体となる。 代謝物であるp-hydroxytriamtereneの硫酸抱合体はナトリウム利尿作用、カリウム排泄抑制作用を有する2)(in vitro、ラット)。
16.5 排泄
健康成人15名にトリアムテレン200mg注)を単回経口投与したとき、トリアムテレンは尿中から排泄され、尿中濃度は2~3時間でピークに達した。8時間後にはその80%が排泄された3)(外国人データ)。 注)本剤の承認用量は「トリアムテレンとして、通常成人1日90~200mgを2~3回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。」である。