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【警告】
血液障害、ショック等の重篤な副作用が起こることがあるので、他剤が無効又は使用できない場合にのみ投与を考慮すること。
【禁忌】(次の患者には投与しないこと)
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2.1本剤の成分又はサルファ剤に対し過敏症の既往歴のある患者
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2.2妊婦又は妊娠している可能性のある女性
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2.3低出生体重児、新生児
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2.4グルコース-6-リン酸脱水素酵素(G-6-PD)欠乏患者[溶血を起こすおそれがある。]
効能・効果
<適応菌種>
スルファメトキサゾール/トリメトプリムに感性の腸球菌属、大腸菌、赤痢菌、チフス菌、パラチフス菌、シトロバクター属、クレブシエラ属、エンテロバクター属、プロテウス属、モルガネラ・モルガニー、プロビデンシア・レットゲリ、インフルエンザ菌
<適応症>
肺炎、慢性呼吸器病変の二次感染
複雑性膀胱炎、腎盂腎炎
感染性腸炎、腸チフス、パラチフス
<適応菌種>
ニューモシスチス・イロベチー
<適応症>
ニューモシスチス肺炎、ニューモシスチス肺炎の発症抑制
用法・用量
通常、成人には1日量4錠(顆粒の場合は4g)を2回に分割し、経口投与する。
ただし、年齢、症状に応じて適宜増減する。
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〈ニューモシスチス肺炎の治療及び発症抑制〉
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(1)治療に用いる場合
通常、成人には1日量9~12錠(顆粒の場合は9~12g)を3~4回に分割し、経口投与する。
通常、小児にはトリメトプリムとして1日量15~20mg/kgを3~4回に分割し、経口投与する。
ただし、年齢、症状に応じて適宜増減する。
通常、成人には1日1回1~2錠(顆粒の場合は1~2g)を連日又は週3日経口投与する。
通常、小児にはトリメトプリムとして1日量4~8mg/kgを2回に分割し、連日又は週3日経口投与する。
使用上の注意
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8.1本剤の使用にあたっては、耐性菌の発現等を防ぐため、原則として感受性を確認し、疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめること。
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8.2血液障害、ショック等を予測するため十分な問診を行うこと。
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8.3投与開始に先立ち、主な副作用について患者に説明し、血液障害(貧血、出血傾向等)、発疹等の皮膚の異常が認められた場合には、速やかに主治医に連絡するよう指示すること。
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8.4本剤投与中は、副作用の早期発見のため、必要に応じ臨床検査(血液検査、肝機能検査、腎機能検査、血中電解質等)を行うこと。
9.1 合併症・既往歴等のある患者
- 9.1.1血液障害又はその既往歴のある患者
治療上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しない。血液障害を悪化させることがある。
- 9.1.2本人又は両親、兄弟が気管支喘息、発疹、蕁麻疹等のアレルギー症状を起こしやすい体質を有する患者又は他の薬剤に対し過敏症の既往歴のある患者
治療上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しない。
- 9.1.3葉酸欠乏又は代謝異常のある患者(既往に胃の摘出術を受けている患者、他の葉酸代謝拮抗剤を投与されている患者、分娩後、先天性葉酸代謝異常症等)
葉酸欠乏を悪化させ、巨赤芽球性貧血を起こすことがある。
- 9.1.4*急性ポルフィリン症の患者
急性発作が起こるおそれがある。4),5)
9.2 腎機能障害患者
減量等を考慮すること。血中濃度が持続する。
9.3 肝機能障害患者
肝障害を悪化させることがある。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。妊娠中に本剤を単独又は併用投与された患者の児において、先天異常があらわれたとの報告がある。また、動物試験で催奇形作用が報告されている。(ラットに1200mg/kg/日以上を経口投与した群で骨格異常、内臓異常、外形異常が、マウスに3000mg/kg/日を経口投与した群で口蓋裂が認められている。)
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。母乳を通じて薬物が移行し、低出生体重児、新生児に高ビリルビン血症を起こすことがある。
9.7 小児等
低出生体重児、新生児には投与しないこと。高ビリルビン血症を起こすことがある。
9.8 高齢者
用量に留意するなど慎重に投与すること。本剤は主として腎臓から排泄されるが、高齢者では腎機能が低下していることが多いため、高い血中濃度が持続するおそれがある。
相互作用
- トリメトプリムは肝代謝酵素CYP2C8を阻害する。
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 |
臨床症状・措置方法 |
機序・危険因子 |
| • 葉酸代謝阻害作用を有する薬剤• メトトレキサート |
メトトレキサートの作用を増強し、汎血球減少等があらわれることがある。 |
共に葉酸代謝阻害作用を有するためと考えられている。 |
| • 葉酸代謝阻害作用を有する薬剤• スルファドキシン・ピリメタミン |
ピリメタミンとの併用により、巨赤芽球性貧血があらわれることがある。 |
共に葉酸代謝阻害作用を有するためと考えられている。 |
| • 葉酸代謝阻害作用を有する薬剤• ジアフェニルスルホン |
ジアフェニルスルホンとの併用により、血液障害(巨赤芽球性貧血、汎血球減少等)があらわれることがある。 |
共に葉酸代謝阻害作用を有するため、また、トリメトプリムがCYP2C8を阻害するためと考えられている。 |
| • レパグリニド |
レパグリニドの血中濃度が上昇することがある。 |
トリメトプリムがCYP2C8を阻害するためと考えられている。 |
| • スルホニルウレア系経口糖尿病用剤• グリクラジド、グリベンクラミド等 |
これらの薬剤の血糖降下作用を増強し、低血糖症状があらわれることがある。 |
本剤がこれらの薬剤の肝臓での代謝を抑制する。 |
| • クマリン系抗凝血剤• ワルファリンカリウム |
クマリン系抗凝血剤の作用を増強し、出血があらわれることがある。 |
本剤がこれらの薬剤の肝臓での代謝を抑制する。 |
| • フェニトイン |
フェニトインの作用を増強することがある。 |
本剤がフェニトインの肝臓での代謝を抑制するためと考えられている。 |
| • シクロスポリン |
腎機能障害が増強されることがある。 |
共に腎毒性を有するためと考えられている。 危険因子:特に腎移植後の患者 |
| • タクロリムス水和物 |
腎機能障害が増強されることがある。 |
共に腎毒性を有するためと考えられている。 |
| • ジドブジン |
ジドブジンの毒性を増強し、顆粒球減少等があらわれることがある。 |
機序は不明である。 |
| • ガンシクロビル、バルガンシクロビル塩酸塩 |
ガンシクロビルの腎クリアランスが12.9%減少し、消失半減期が18.1%延長し、トリメトプリムのCminが12.7%増加したとの報告がある。 |
機序は不明である。 |
| • ラミブジン含有製剤 |
ラミブジンのAUCが43%増加し、全身クリアランスが30%、腎クリアランスが35%減少したとの報告がある。 |
本剤の成分であるトリメトプリムがこれらの薬剤の尿細管分泌を低下させるためと考えられている。 |
| • ジゴキシン製剤 |
ジゴキシンの血中濃度が上昇することがある。 |
本剤の成分であるトリメトプリムがこれらの薬剤の尿細管分泌を低下させるためと考えられている。 |
| • 三環系抗うつ剤等• クロミプラミン塩酸塩、イミプラミン塩酸塩、アミトリプチリン塩酸塩等 |
三環系抗うつ剤等の効果が減弱することがある。 |
機序は不明である。 |
• アンジオテンシンⅡ受容体拮抗剤• オルメサルタン メドキソミル等 • アンジオテンシン変換酵素阻害剤• エナラプリルマレイン酸塩等 • 抗アルドステロン剤・カリウム保持性利尿剤• スピロノラクトン等 |
これらの薬剤との併用により、高カリウム血症があらわれることがある。 |
共に血清カリウムを上昇させるためと考えられている。 |
副作用
その他の副作用
| 副作用名 |
頻度 |
| Al-P上昇 |
頻度不明 |
| ALT上昇 |
1%未満 |
| AST上昇 |
1%未満 |
| IgA血管炎等) |
頻度不明 |
| うとうと状態 |
頻度不明 |
| しびれ感 |
1%未満 |
| そう痒感 |
1〜5%未満 |
| ぶどう膜炎 |
頻度不明 |
| ふるえ |
頻度不明 |
| めまい・ふらふら感 |
1%未満 |
| 下痢 |
1〜5%未満 |
| 便秘 |
1〜5%未満 |
| 光線過敏症 |
頻度不明 |
| 動悸 |
頻度不明 |
| 口渇 |
1%未満 |
| 口角炎・口内炎 |
1〜5%未満 |
| 悪心・嘔吐 |
1〜5%未満 |
| 水疱 |
頻度不明 |
| 浮腫 |
頻度不明 |
| 発汗 |
1%未満 |
| 発熱・熱感 |
1〜5%未満 |
| 発疹 |
1〜5%未満 |
| 皮膚血管炎(白血球破砕性血管炎 |
頻度不明 |
| 筋(肉)痛 |
頻度不明 |
| 紅斑 |
1%未満 |
| 胃不快感 |
1〜5%未満 |
| 胸内苦悶 |
1%未満 |
| 脱力・倦怠感 |
頻度不明 |
| 腎障害(BUNの上昇 |
頻度不明 |
| 腹痛 |
1〜5%未満 |
| 舌炎 |
1〜5%未満 |
| 蕁麻疹 |
頻度不明 |
| 血便 |
頻度不明 |
| 血圧上昇 |
頻度不明 |
| 血圧下降 |
1%未満 |
| 血小板減少 |
頻度不明 |
| 血尿等) |
頻度不明 |
| 血色素尿 |
1%未満 |
| 関節痛 |
頻度不明 |
| 頭痛 |
1〜5%未満 |
| 顆粒球減少 |
1%未満 |
| 顔面潮紅 |
頻度不明 |
| 食欲不振 |
1〜5%未満 |
| 黄疸 |
頻度不明 |
薬物動態・作用機序
作用機序
18.1 作用機序
スルファメトキサゾールは微生物体内での葉酸生合成を阻害し、トリメトプリムは葉酸の活性化を阻害して抗菌作用を示す。両薬の併用により細菌の葉酸代謝の連続した2ヵ所を同時に阻害するため相乗的な抗菌作用の増大が認められる18),19)。
18.2 薬理作用
抗菌作用
試験管内では、トリメトプリム、スルファメトキサゾールをそれぞれ単独で作用させたときに比べ、両薬の併用時には、相乗的な抗菌作用の増大が認められ、殺菌的に作用する。腸球菌属、大腸菌、赤痢菌、チフス菌、パラチフス菌、シトロバクター属、クレブシエラ属、エンテロバクター属、プロテウス属、モルガネラ・モルガニー、プロビデンシア・レットゲリ、インフルエンザ菌に対して抗菌作用を示す18),20),21),22)。
薬物動態
16.1 血中濃度
- 16.1.1生物学的同等性
〈ダイフェン配合顆粒〉
ダイフェン配合顆粒とバクタ配合顆粒を、クロスオーバー法によりそれぞれ2g〔スルファメトキサゾール(SMX)800mg、トリメトプリム(TMP)160mg〕を健康成人男子に絶食時単回経口投与して血漿中未変化体濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について90%信頼区間法にて統計解析を行った結果、log(0.8)~log(1.25)の範囲内であり、両剤の生物学的同等性が確認された7) 。
|
判定パラメータ |
参考パラメータ |
|
|
AUC0-36hr (μg・hr/mL) |
Cmax (μg/mL) |
Tmax (hr) |
t1/2 (hr) |
|
| ダイフェン配合顆粒 |
655.0±27.7 |
47.7±1.6 |
3.8±0.1 |
約10 |
| バクタ配合顆粒 |
663.8±28.1 |
47.4±1.4 |
3.8±0.2 |
約10 |
(Mean±S.E.、n=12)
|
判定パラメータ |
参考パラメータ |
|
|
AUC0-36hr (μg・hr/mL) |
Cmax (μg/mL) |
Tmax (hr) |
t1/2 (hr) |
|
| ダイフェン配合顆粒 |
21.5±0.9 |
1.7±0.1 |
3.5±0.2 |
約9 |
| バクタ配合顆粒 |
20.6±0.8 |
1.7±0.1 |
3.6±0.2 |
約8 |
(Mean±S.E.、n=12)
血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
16.3 分布
- 16.3.1蛋白結合率
スルファメトキサゾールは約50~60%(ヒト血漿、限外ろ過法)8)、トリメトプリムは約42%(馬血清、セロファン透析法)9)であった。
16.4 代謝
スルファメトキサゾール4gを健康成人1例に経口投与し、尿中代謝物を確認したところ一部N4-アセチル-SMX、グルクロニル-SMXに代謝された10)。
トリメトプリムは、ラットでは、一部3-デメチル-TMP、4-デメチル-TMPのグルクロン酸抱合体及びTMP N-オキシド等に代謝された11)。
16.5 排泄
健康成人6例にSMX400mg及びTMP80mgを含有する錠剤を体重65kg以下は2錠、これより重い被験者には3錠を単回経口投与したときの尿中排泄率は、投与後24時間以内にはスルファメトキサゾール、トリメトプリム共に投与量の約60%前後であり、48時間以内には70~85%であった12)。
16.6 特定の背景を有する患者
-
16.6.1腎障害患者
-
(1)クレアチニンクリアランスが4mL/min以下の尿毒症患者4例にスルファメトキサゾール・トリメトプリム配合錠2錠(スルファメトキサゾール800mg、トリメトプリム160mg)を経口投与したときトリメトプリムとスルファメトキサゾールの平均血清中半減期は非透析時にはそれぞれ22.8時間、28.4時間であり、透析時にはそれぞれ9.4時間、11.1時間であった13)(外国人データ)。
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(2)血液透析患者16例にスルファメトキサゾール・トリメトプリム配合注射液(スルファメトキサゾール800mg、トリメトプリム160mg)を45分間かけて点滴静注したところ、いずれの成分も血液透析により排泄が促進された(半減期:スルファメトキサゾール3.1時間、トリメトプリム6.0時間)。また、血液透析中に、スルファメトキサゾールは投与量の57%、トリメトプリムは投与量の44%が排泄された14)(外国人データ)。
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(3)腹膜透析患者10例にスルファメトキサゾール・トリメトプリム配合注射液(スルファメトキサゾール1600mg、トリメトプリム320mg)を30分間かけて点滴静注したところ、トリメトプリムの半減期の延長が認められた(半減期:スルファメトキサゾール13.0時間、トリメトプリム28.6時間)。また、腹膜透析中に、スルファメトキサゾールは投与量の6%未満、トリメトプリムは投与量の3%未満が排泄されたに過ぎなかった15)(外国人データ)。
16.7 薬物相互作用
スルファメトキサゾールはCYP2C916)を阻害する(in vitro)。
トリメトプリムは肝代謝酵素CYP2C814)と有機カチオントランスポーター2(OCT2)17)を阻害する(in vitro)。