関節リウマチ
サラゾスルファピリジン腸溶錠250mg「NIG」
サラゾスルファピリジン腸溶錠
【禁忌】(次の患者には投与しないこと)
-
2.1サルファ剤又はサリチル酸製剤に対し過敏症の既往歴のある患者
-
2.2低出生体重児又は新生児
効能・効果
用法・用量
本剤は、消炎鎮痛剤などで十分な効果が得られない場合に使用すること。通常、サラゾスルファピリジンとして成人1日投与量1gを朝食及び夕食後の2回に分割経口投与する。
使用上の注意
-
8.1本剤は、関節リウマチの治療に十分な経験を持つ医師のもとで使用すること。
-
8.2臨床試験において、1日投与量2gでは1gに比し副作用発現率が有意に高かったことから、本剤の投与に際しては用法・用量を厳守すること。
-
8.3本剤投与開始前には、必ず血液学的検査(白血球分画を含む血液像)、肝機能検査及び腎機能検査を実施すること。投与中はAST、ALTの著しい上昇等を伴う肝炎、肝機能障害、黄疸があらわれることがあり、肝不全、劇症肝炎に至るおそれがあるので、臨床症状を十分観察するとともに、定期的に(投与開始後最初の3ヵ月間は2週間に1回、次の3ヵ月間は4週間に1回、その後は3ヵ月ごとに1回)、血液学的検査及び肝機能検査を行うこと。また、急性腎障害、ネフローゼ症候群、間質性腎炎があらわれることがあるので、腎機能検査についても定期的に行うこと。
9.1 合併症・既往歴等のある患者
-
9.1.1血液障害のある患者
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9.1.2気管支喘息のある患者
急性発作が起こるおそれがある。
- 9.1.3急性間歇性ポルフィリン症の患者
急性発作が起こるおそれがある。
- 9.1.4グルコース-6-リン酸脱水素酵素(G-6-PD)欠乏患者
溶血が起こるおそれがある。
- 9.1.5他の薬剤に対し過敏症の既往歴のある患者
9.2 腎機能障害患者
9.3 肝機能障害患者
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないことが望ましい。 本剤の動物実験では催奇形作用は認められていないが、他のサルファ剤(スルファメトピラジン等)では催奇形作用が認められている。また本剤の代謝物の胎盤通過により、新生児に高ビリルビン血症を起こすことがある。
9.6 授乳婦
授乳を避けさせること。 母乳中に移行し、乳児に血便又は血性下痢があらわれたとの報告がある。
9.7 小児等
- 9.7.1低出生体重児又は新生児
投与しないこと。高ビリルビン血症を起こすことがある。
- 9.7.2乳児、幼児又は小児
臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
臨床試験において高齢者に消化器系、肝臓系及び腎臓系の副作用の発現率が高い傾向が認められる。
相互作用
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
| スルホニルアミド系経口糖尿病用剤 スルホニルウレア系経口糖尿病用剤 • グリベンクラミド • グリクラジド • グリメピリド等 |
低血糖を発症するおそれがあるので、これらの薬剤の用量を調節するなど注意すること。 | 代謝抑制又は蛋白結合の置換により、作用が増強される。 |
| クマリン系抗凝血剤 • ワルファリンカリウム |
併用薬の血中濃度が上昇し、プロトロンビン時間が延長するおそれがあるので、これらの薬剤の用量を調節するなど注意すること。 | 併用薬の代謝が抑制される。 |
| 葉酸 | 葉酸の吸収が低下し、大赤血球症、汎血球減少を来す葉酸欠乏症を起こすおそれがあるので、葉酸欠乏症が疑われる場合は、葉酸を補給すること。 | 機序不明 |
| ジゴキシン | ジゴキシンの吸収が低下するおそれがある。 | 機序不明 |
| アザチオプリン メルカプトプリン |
白血球減少等の骨髄抑制があらわれるおそれがある。 | 本剤はこれらの薬剤の代謝酵素であるチオプリンメチルトランスフェラーゼを阻害するとの報告がある。 |
副作用
その他の副作用
| 副作用名 | 頻度 |
|---|---|
| ― | 頻度不明 |
| ― | 頻度不明 |
| ― | 頻度不明 |
| ― | 頻度不明 |
| ― | 頻度不明 |
| ― | 頻度不明 |
| ― | 頻度不明 |
| ALTの上昇 | 1%未満 |
| AST | 1%未満 |
| BUN上昇 | 1%未満 |
| うとうと状態 | 1%未満 |
| そう痒感 | 頻度不明 |
| めまい | 1%未満 |
| 下痢 | 1%未満 |
| 便秘 | 1%未満 |
| 倦怠 | 1%未満 |
| 光線過敏症 | 頻度不明 |
| 免疫グロブリン減少 | 1%未満 |
| 口内炎 | 頻度不明 |
| 口唇炎 | 1%未満 |
| 口渇 | 1%未満 |
| 口腔咽頭痛 | 頻度不明 |
| 味覚異常 | 1%未満 |
| 嗅覚異常 | 1%未満 |
| 好酸球増多 | 1%未満 |
| 尿路結石 | 頻度不明 |
| 心悸亢進 | 1%未満 |
| 悪心・嘔吐 | 頻度不明 |
| 抑うつ | 頻度不明 |
| 末梢神経炎 | 1%未満 |
| 浮腫 | 頻度不明 |
| 異型リンパ球出現 | 1%未満 |
| 発熱 | 頻度不明 |
| 発疹 | 頻度不明 |
| 白血球減少 | 1%未満 |
| 筋肉痛 | 1%未満 |
| 精子数及び精子運動性の可逆的な減少注1) | 頻度不明 |
| 糖尿 | 1%未満 |
| 紅斑 | 1%未満 |
| 耳鳴 | 1%未満 |
| 胃不快感 | 頻度不明 |
| 胸やけ | 1%未満 |
| 胸痛 | 1%未満 |
| 脱毛 | 1%未満 |
| 腫脹 | 1%未満 |
| 腹痛 | 頻度不明 |
| 腹部膨満感 | 1%未満 |
| 膵炎 | 頻度不明 |
| 舌炎 | 1%未満 |
| 蕁麻疹 | 1%未満 |
| 蛋白尿 | 1%未満 |
| 血尿 | 1%未満 |
| 血清病 | 頻度不明 |
| 関節痛 | 1%未満 |
| 頭痛 | 1%未満 |
| 顆粒球減少 | 1%未満 |
| 顔面潮紅 | 1%未満 |
| 食欲不振 | 頻度不明 |
薬物動態・作用機序
作用機序
18.1 作用機序
T細胞、マクロファージに作用し、それらの細胞からのサイトカイン(IL-1、2及び6)産生を抑制し、関節リウマチ患者の異常な抗体産生を抑制する。さらに、滑膜細胞の活性化や炎症性細胞の浸潤等を抑制し、かつ多形核白血球の活性酸素産生も抑制する。これらの一連の作用により、関節リウマチ患者の関節における炎症全般を抑制し、抗リウマチ作用を示すものと考えられる。
18.2 抗リウマチ作用
アジュバント関節炎(ラット)に対しては予防効果を、異種Ⅱ型コラーゲン誘発関節炎に対しては予防(マウス)及び治療効果(ラット)を示した7)。また、自然発症自己免疫疾患モデルであるMRL/1マウスにおいて、滑膜細胞重層化、滑膜下軟部組織浮腫、フィブリン析出及び炎症性細胞の浸潤等の関節病変の進行を抑制した8)。さらに、組織障害に関与する多形核白血球の活性酸素産生を抑制した9)(in vitro)。一方、実験的急性(ラット)、亜急性炎症モデル(ラット)に影響せず、鎮痛作用(マウス)もみられなかった10),11)。
18.3 免疫系に対する作用
マウス脾細胞におけるT細胞依存性抗原に対する免疫応答を用量依存的に抑制し、T細胞非依存性抗原に対する免疫応答をほとんど抑制しなかった12)(in vitro)。関節リウマチ患者末梢血付着細胞からのIL-1及びIL-6産生を抑制した13)(in vitro)。また、マウス脾細胞におけるT細胞のIL-2産生に対しても用量依存的な抑制作用を示した14)(in vitro)。
薬物動態
16.1 血中濃度
- 16.1.1単回投与試験
健康成人男性にサラゾスルファピリジン腸溶錠500mg1錠、2錠または4錠(サラゾスルファピリジンとして0.5、1または2g)をそれぞれ空腹時に単回経口投与した場合※1、小腸から吸収され、血清中濃度は投与約6時間後に最高値(約9~17μg/mL)に達し、半減期は約4時間であった1)。
- 16.1.2反復投与試験
健康成人男性にサラゾスルファピリジン腸溶錠500mg2錠(サラゾスルファピリジンとして1日1g)を8日間連続経口投与した場合※2、サラゾスルファピリジンの血清中濃度は4日目から定常状態に入り、最終投与72時間後には血清中からほぼ消失した1)。
- 16.1.3生物学的同等性試験
- 〈サラゾスルファピリジン腸溶錠250mg「NIG」〉
- (1)サラゾスルファピリジン腸溶錠250mg「NIG」2錠とアザルフィジンEN錠500mg1錠(サラゾスルファピリジンとしていずれも500mg)を、クロスオーバー法により健康成人男子に絶食単回経口投与して血清中未変化体濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について90%信頼区間法にて統計解析を行った結果、log(0.80)~log(1.25)の範囲内であり、両剤の生物学的同等性が確認された2)。
| 投与量 (mg) |
AUC0-24 (μg・hr/mL) |
Cmax (μg/mL) |
Tmax (hr) |
T1/2 (hr) |
|
|---|---|---|---|---|---|
| サラゾスルファピリジン腸溶錠250mg「NIG」 | 500 | 51.6±38.0 | 6.2±4.2 | 7.0±1.5 | 6.2±3.2 |
| アザルフィジンEN錠500mg | 500 | 55.4±41.4 | 6.7±4.8 | 6.5±1.1 | 5.8±1.8 |
(平均±標準偏差、n=30)
-
血清中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
-
〈サラゾスルファピリジン腸溶錠500mg「NIG」〉
- (2)サラゾスルファピリジン腸溶錠500mg「NIG」とアザルフィジンEN錠500mgを、クロスオーバー法によりそれぞれ1錠(サラゾスルファピリジンとして500mg)健康成人男子に絶食単回経口投与して血漿中未変化体濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について90%信頼区間法にて統計解析を行った結果、log(0.80)~log(1.25)の範囲内であり、両剤の生物学的同等性が確認された2)。
| 投与量 (mg) |
AUC0-24 (μg・hr/mL) |
Cmax (μg/mL) |
Tmax (hr) |
T1/2 (hr) |
|
|---|---|---|---|---|---|
| サラゾスルファピリジン腸溶錠500mg「NIG」 | 500 | 64.5±50.4 | 8.3±6.1 | 6.1±1.3 | 6.2±2.1 |
| アザルフィジンEN錠500mg | 500 | 61.0±49.0 | 7.8±5.6 | 5.5±1.2 | 6.1±2.3 |
(平均±標準偏差、n=18)
- 血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
16.2 吸収
- 16.2.1食事の影響
健康成人男性にサラゾスルファピリジン腸溶錠500mg1錠(サラゾスルファピリジンとして0.5g)を食後投与した場合、空腹時と比較して、血清中濃度時間曲線下面積(AUC0→∞)に有意差はなく、サラゾスルファピリジンの吸収量には食事による影響は認められなかった1)。
16.3 分布
ヒト血漿蛋白に対する結合率(in vitro)は、99%以上であった3)。
16.4 代謝
サラゾスルファピリジンは、経口投与において一部が未変化体として小腸で吸収され、大部分は大腸においてスルファピリジンと5-アミノサリチル酸に分解されると推定される4)。
16.5 排泄
健康成人男性にサラゾスルファピリジン腸溶錠500mg1錠、2錠または4錠(サラゾスルファピリジンとして0.5g、1gまたは2g)をそれぞれ空腹時単回経口投与した場合※1、投与72時間後までの尿中累積排泄率は約3~8%であった1)。
※1 本剤の承認された用法及び用量はサラゾスルファピリジンとして成人1日投与量1gを朝食及び夕食後の2回に分割経口投与である。 ※2 反復投与試験は8日間として第1、8日に早朝空腹時1,000mg単回経口投与、第2~7日は500mg1日2回(8時、20時)経口投与したものである。