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グリメピリド錠0.5mg「オーハラ」

グリメピリド錠

添付文書改訂 2023年09月01日

【警告】

重篤かつ遷延性の低血糖を起こすことがある。用法及び用量、使用上の注意に特に留意すること。

【禁忌】(次の患者には投与しないこと)

  1. 2.1重症ケトーシス、糖尿病性昏睡又は前昏睡、インスリン依存型糖尿病(若年型糖尿病、ブリットル型糖尿病等)の患者[インスリンの適用である。]

  2. 2.2重篤な肝又は腎機能障害のある患者[低血糖を起こすおそれがある。]

  3. 2.3重症感染症、手術前後、重篤な外傷のある患者[インスリンの適用である。]

  4. 2.4下痢、嘔吐等の胃腸障害のある患者[低血糖を起こすおそれがある。]

  5. 2.5妊婦又は妊娠している可能性のある女性

  6. 2.6本剤の成分又はスルホンアミド系薬剤に対し過敏症の既往歴のある患者

効能・効果

2型糖尿病(ただし、食事療法・運動療法のみで十分な効果が得られない場合に限る。)

用法・用量

通常、グリメピリドとして1日0.5~1mgより開始し、1日1~2回朝または朝夕、食前または食後に経口投与する。維持量は通常1日1~4mgで、必要に応じて適宜増減する。なお、1日最高投与量は6mgまでとする。

使用上の注意

  1. 8.1本剤の使用にあたっては、患者及びその家族に対し低血糖症状及びその対処方法について十分説明すること。

  2. 8.2投与する場合には、少量より開始し、血糖、尿糖を定期的に検査し、薬剤の効果を確かめ、効果が不十分な場合には、速やかに他の治療法への切り替えを行うこと。

  3. 8.3重篤かつ遷延性の低血糖を起こすことがあるので、高所作業、自動車の運転等に従事している患者に投与するときには注意すること。

9.1 合併症・既往歴等のある患者

  1. 9.1.1低血糖を起こすおそれのある以下の患者又は状態
  • 脳下垂体機能不全又は副腎機能不全

  • 栄養不良状態、飢餓状態、不規則な食事摂取、食事摂取量の不足又は衰弱状態

  • 激しい筋肉運動

  • 過度のアルコール摂取

  • 高齢者

9.2 腎機能障害患者

  1. 9.2.1重篤な腎機能障害のある患者

投与しないこと。低血糖を起こすおそれがある。

  1. 9.2.2腎機能障害のある患者(重篤な腎機能障害のある患者を除く)

低血糖を起こすおそれがある。

9.3 肝機能障害患者

  1. 9.3.1重篤な肝機能障害のある患者

投与しないこと。低血糖を起こすおそれがある。

  1. 9.3.2肝機能障害のある患者(重篤な肝機能障害のある患者を除く)

低血糖を起こすおそれがある。

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。スルホニルウレア系薬剤は胎盤を通過することが報告されており、新生児の低血糖、巨大児が認められている。また、本剤の動物実験(ラット、ウサギ)で催奇形性作用が報告されている。

9.6 授乳婦

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。授乳を継続する場合、児の低血糖の症状について観察を十分に行うこと。本剤のヒト母乳への移行性及び乳汁産生への影響は不明である。動物実験(ラット)において、母乳への移行が認められている。また、他のスルホニルウレア系薬剤で母乳へ移行することが報告されている。

9.7 小児等

  1. 9.7.1小児に投与する際には、低血糖症状及びその対処方法について保護者等にも十分説明すること。

  2. 9.7.2低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は9歳未満の小児を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。

9.8 高齢者

少量から投与を開始し定期的に検査を行うなど慎重に投与すること。生理機能が低下していることが多く、低血糖があらわれやすい。

相互作用

  • 本剤は、主に肝代謝酵素CYP2C9により代謝される。

10.2 併用注意(併用に注意すること)

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
• 糖尿病用薬• インスリン製剤
• ビグアナイド系薬剤
• チアゾリジン系薬剤
• α-グルコシダーゼ阻害剤
• DPP-4阻害薬
• GLP-1受容体作動薬
• SGLT2阻害剤 等
低血糖症状が起こることがある。
血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与すること。特にβ-遮断剤と併用する場合にはプロプラノロール等の非選択性薬剤は避けることが望ましい。
血糖降下作用が増強される。
プロベネシド 低血糖症状が起こることがある。
血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与すること。特にβ-遮断剤と併用する場合にはプロプラノロール等の非選択性薬剤は避けることが望ましい。
腎排泄抑制により血糖降下作用が増強される。
• クマリン系薬剤• ワルファリンカリウム 低血糖症状が起こることがある。
血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与すること。特にβ-遮断剤と併用する場合にはプロプラノロール等の非選択性薬剤は避けることが望ましい。
肝代謝抑制により血糖降下作用が増強される。
• サリチル酸剤• アスピリン
• サザピリン 等
低血糖症状が起こることがある。
血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与すること。特にβ-遮断剤と併用する場合にはプロプラノロール等の非選択性薬剤は避けることが望ましい。
血中蛋白との結合抑制、サリチル酸剤の血糖降下作用により血糖降下作用が増強される。
• プロピオン酸系消炎剤• ナプロキセン
• ロキソプロフェンナトリウム水和物 等
低血糖症状が起こることがある。
血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与すること。特にβ-遮断剤と併用する場合にはプロプラノロール等の非選択性薬剤は避けることが望ましい。
血中蛋白との結合抑制により、これらの消炎剤は蛋白結合率が高いので、血中に本剤の遊離型が増加して血糖降下作用が増強するおそれがある。
• アリール酢酸系消炎剤• アンフェナクナトリウム水和物
• ナブメトン 等
低血糖症状が起こることがある。
血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与すること。特にβ-遮断剤と併用する場合にはプロプラノロール等の非選択性薬剤は避けることが望ましい。
血中蛋白との結合抑制により、これらの消炎剤は蛋白結合率が高いので、血中に本剤の遊離型が増加して血糖降下作用が増強するおそれがある。
• オキシカム系消炎剤• ロルノキシカム 等 低血糖症状が起こることがある。
血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与すること。特にβ-遮断剤と併用する場合にはプロプラノロール等の非選択性薬剤は避けることが望ましい。
血中蛋白との結合抑制により、これらの消炎剤は蛋白結合率が高いので、血中に本剤の遊離型が増加して血糖降下作用が増強するおそれがある。
• β-遮断剤• プロプラノロール
• アテノロール
• ピンドロール 等
低血糖症状が起こることがある。
血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与すること。特にβ-遮断剤と併用する場合にはプロプラノロール等の非選択性薬剤は避けることが望ましい。
糖新生抑制、アドレナリンによる低血糖からの回復抑制、低血糖に対する交感神経症状抑制により血糖降下作用が増強される。
モノアミン酸化酵素阻害剤 低血糖症状が起こることがある。
血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与すること。特にβ-遮断剤と併用する場合にはプロプラノロール等の非選択性薬剤は避けることが望ましい。
インスリン分泌促進、糖新生抑制により血糖降下作用が増強される。
クラリスロマイシン 低血糖症状が起こることがある。
血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与すること。特にβ-遮断剤と併用する場合にはプロプラノロール等の非選択性薬剤は避けることが望ましい。
機序不明
左記薬剤が他のスルホニルウレア系薬剤の血中濃度を上昇させたとの報告がある。
• サルファ剤• スルファメトキサゾール 等 低血糖症状が起こることがある。
血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与すること。特にβ-遮断剤と併用する場合にはプロプラノロール等の非選択性薬剤は避けることが望ましい。
血中蛋白との結合抑制、肝代謝抑制、腎排泄抑制により血糖降下作用が増強される。
クロラムフェニコール 低血糖症状が起こることがある。
血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与すること。特にβ-遮断剤と併用する場合にはプロプラノロール等の非選択性薬剤は避けることが望ましい。
肝代謝抑制により血糖降下作用が増強される。
• テトラサイクリン系抗生物質• テトラサイクリン塩酸塩
• ミノサイクリン塩酸塩 等
低血糖症状が起こることがある。
血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与すること。特にβ-遮断剤と併用する場合にはプロプラノロール等の非選択性薬剤は避けることが望ましい。
インスリン感受性促進により血糖降下作用が増強される。
シプロフロキサシン
レボフロキサシン水和物
低血糖症状が起こることがある。
血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与すること。特にβ-遮断剤と併用する場合にはプロプラノロール等の非選択性薬剤は避けることが望ましい。
機序不明
• フィブラート系薬剤• クロフィブラート
• ベザフィブラート 等
低血糖症状が起こることがある。
血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与すること。特にβ-遮断剤と併用する場合にはプロプラノロール等の非選択性薬剤は避けることが望ましい。
血中蛋白との結合抑制、肝代謝抑制、腎排泄抑制により血糖降下作用が増強される。
• アゾール系抗真菌剤• ミコナゾール
• フルコナゾール 等
低血糖症状が起こることがある。
血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与すること。特にβ-遮断剤と併用する場合にはプロプラノロール等の非選択性薬剤は避けることが望ましい。
肝代謝抑制(CYP2C9阻害)、血中蛋白との結合抑制により血糖降下作用が増強される。
シベンゾリンコハク酸塩
ジソピラミド
ピルメノール塩酸塩水和物
低血糖症状が起こることがある。
血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与すること。特にβ-遮断剤と併用する場合にはプロプラノロール等の非選択性薬剤は避けることが望ましい。
インスリン分泌促進によると考えられる血糖降下作用の増強のおそれがある。
アドレナリン 高血糖症状(嘔気・嘔吐、脱水、呼気のアセトン臭等)が起こることがある。
血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。
末梢でのブドウ糖の取り込み抑制、肝臓での糖新生促進により血糖降下作用が減弱される。
• 副腎皮質ホルモン• コルチゾン酢酸エステル
• ヒドロコルチゾン 等
高血糖症状(嘔気・嘔吐、脱水、呼気のアセトン臭等)が起こることがある。
血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。
肝臓での糖新生促進、末梢組織でのインスリン感受性低下により血糖降下作用が減弱される。
• 甲状腺ホルモン• レボチロキシンナトリウム水和物
• 乾燥甲状腺 等
高血糖症状(嘔気・嘔吐、脱水、呼気のアセトン臭等)が起こることがある。
血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。
腸管でのブドウ糖吸収亢進、グルカゴンの分泌促進、カテコールアミンの作用増強、肝臓での糖新生促進により血糖降下作用が減弱される。
• 卵胞ホルモン• エストラジオール安息香酸エステル
• エストリオール 等
高血糖症状(嘔気・嘔吐、脱水、呼気のアセトン臭等)が起こることがある。
血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。
機序不明
コルチゾール分泌変化、組織での糖利用変化、成長ホルモンの過剰産生、肝機能の変化等によると考えられる血糖降下作用の減弱のおそれがある。
• 利尿剤• トリクロルメチアジド
• フロセミド 等
高血糖症状(嘔気・嘔吐、脱水、呼気のアセトン臭等)が起こることがある。
血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。
インスリン分泌の抑制、末梢でのインスリン感受性の低下により血糖降下作用が減弱される。
ピラジナミド 高血糖症状(嘔気・嘔吐、脱水、呼気のアセトン臭等)が起こることがある。
血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。
機序不明
血糖値のコントロールが難しいとの報告がある。
イソニアジド 高血糖症状(嘔気・嘔吐、脱水、呼気のアセトン臭等)が起こることがある。
血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。
糖質代謝の障害による血糖値上昇及び耐糖能異常により血糖降下作用が減弱される。
リファンピシン 高血糖症状(嘔気・嘔吐、脱水、呼気のアセトン臭等)が起こることがある。
血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。
肝代謝促進(CYP誘導)により血糖降下作用が減弱される。
ニコチン酸 高血糖症状(嘔気・嘔吐、脱水、呼気のアセトン臭等)が起こることがある。
血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。
肝臓でのブドウ糖の同化抑制により血糖降下作用が減弱される。
• フェノチアジン系薬剤• クロルプロマジン
• フルフェナジン 等
高血糖症状(嘔気・嘔吐、脱水、呼気のアセトン臭等)が起こることがある。
血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。
インスリン遊離抑制、副腎からのアドレナリン遊離により血糖降下作用が減弱される。
フェニトイン 高血糖症状(嘔気・嘔吐、脱水、呼気のアセトン臭等)が起こることがある。
血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。
インスリンの分泌阻害により血糖降下作用が減弱される。
ブセレリン酢酸塩 高血糖症状(嘔気・嘔吐、脱水、呼気のアセトン臭等)が起こることがある。
血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。
機序不明
ブセレリン酢酸塩投与により、耐糖能が悪化したという報告がある。

副作用

その他の副作用

副作用名 頻度
Al-P上昇 1〜5%未満
ALT上昇 1〜5%未満
AST上昇 1〜5%未満
BUN上昇 1〜5%未満
CK上昇 頻度不明
LDH上昇 1〜5%未満
γ-GTP上昇 1〜5%未満
そう痒感等 1〜5%未満
めまい 1〜5%未満
一過性視力障害 頻度不明
下痢 1〜5%未満
便秘 頻度不明
倦怠感 頻度不明
光線過敏症 頻度不明
味覚異常 頻度不明
嘔吐 1〜5%未満
嘔気 1〜5%未満
心窩部痛 1〜5%未満
浮腫 頻度不明
発疹 1〜5%未満
白血球減少 1〜5%未満
脱毛 頻度不明
腹痛 頻度不明
腹部膨満感 1〜5%未満
血清カリウム上昇・ナトリウム低下等の電解質異常 1〜5%未満
貧血 1〜5%未満
頭痛 頻度不明

薬物動態・作用機序

作用機序

18.1 作用機序

グリメピリドは主に膵β細胞の刺激による内因性インスリン分泌の促進(膵作用)により、血糖降下作用を発現するものと考えられる。また、in vitro試験において糖輸送担体の活性化等の関与が示されている13)。

18.2 薬理作用

  1. 18.2.1血糖降下作用及びインスリン分泌作用

健康成人男子9例にグリメピリド1mgを朝食直前に単回投与した時、プラセボ投与時と比べ、朝食後の血中グルコース濃度はグリメピリド投与時において有意に低下した。 この時の血清中インスリン濃度のCmaxは、プラセボ投与時と比べグリメピリド投与時では有意差は認められなかったが、朝食後4時間までのAUCはプラセボ投与時と比べ有意に増加した14)。 ウサギ、ラット、イヌを用いた経口投与試験において、グリメピリドの血糖降下作用は投与1時間後から認められた。 グリベンクラミドとの比較では同等もしくはそれ以上の血糖降下作用を示した15)。 ラットβ細胞腫を用いたin vitro試験で、β細胞上のSU剤レセプターに対してグリメピリドはグリベンクラミドに比して1/5の結合親和性を示した16)。

  1. 18.2.2インスリン作用の増強

人工膵島を用いたイヌ正常血糖インスリンクランプ試験で、グリメピリドの投与により末梢組織での糖取り込み促進と、肝糖処理能の増加を認めた17),18)。また、グリメピリドはインスリン抵抗性KK-Ayマウスへの長期経口投与により、高血糖及び高インスリン血症を改善した19)。 筋肉・脂肪細胞を用いたin vitro試験において、糖輸送担体の活性化や糖輸送の増加等の機序による膵外作用の関与が報告されている20)。

薬物動態

16.1 血中濃度

  1. 16.1.1単回投与

健康成人男子6例にグリメピリド1mgを朝食直前に単回経口投与したときのグリメピリドの薬物動態学的パラメータを示す1)。

tmax Cmax(平均±SD) 半減期
1.33時間 103.5±29.1ng/mL 1.47時間
  1. 16.1.2反復投与

インスリン非依存型糖尿病患者9例にグリメピリド0.5mgもしくは1mgを1日1回7日間朝食前に連続投与したとき、初回及び最終回投与時のグリメピリドの薬物動態学的パラメータに差は認められなかった2)。

  1. 16.1.32型糖尿病患者(小児及び成人)における薬物動態

国内の小児2型糖尿病患者及び成人2型糖尿病患者[解析対象集団136例(小児31例及び成人105例)、血清中濃度517点]を対象に、0.5~6mg/日の用量で、一定用量を2週間以上投与した任意の時点で母集団薬物動態解析を行った。 その結果、グリメピリドの消失プロファイルは1-コンパートメントモデルによくフィットした。共変量の検討を行った結果、最終モデルに反映される影響因子はなかった。母集団モデルを用いて推定したパラメータを以下に示す。小児及び成人患者の推定パラメータは同様の値であった3)。

2型糖尿病患者 CL/F(L/h)
(平均値±SD)
Vss/F(L)
(平均値±SD)
t1/2(h)
(平均値±SD)
小児(9~16歳) 1.79±0.77 6.84±0.09 3.15±1.38
成人(17歳以上) 1.64±0.59 6.83±0.11 3.30±1.60

CL/F:見かけのクリアランス、Vss/F:見かけの分布容積

  1. 16.1.4生物学的同等性試験
  • 〈グリメピリド錠1mg「オーハラ」〉

グリメピリド錠1mg「オーハラ」とアマリール1mg錠を、クロスオーバー法によりそれぞれ1錠(グリメピリドとして1mg)健康成人男子に食後単回経口投与して血清中未変化体濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について90%信頼区間法にて統計解析を行った結果、log(0.80)~log(1.25)の範囲内であり、両剤の生物学的同等性が確認された4)。 グリメピリド錠1mg「オーハラ」

n AUC0→24
(ng・hr/mL)
Cmax
(ng/mL)
tmax
(hr)
t1/2
(hr)
グリメピリド錠1mg「オーハラ」 47 322.8±84.4 84.3±17.9 1.9±0.7 3.2±1.5
アマリール1mg錠 47 328.1±89.0 72.7±17.1 2.2±1.1 3.5±1.8

(平均値±S. D.)

血清中グリメピリド濃度の推移

  • 〈グリメピリド錠3mg「オーハラ」〉

グリメピリド錠3mg「オーハラ」とアマリール3mg錠を、クロスオーバー法によりそれぞれ1錠(グリメピリドとして3mg)健康成人男子に食後単回経口投与して血清中未変化体濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について90%信頼区間法にて統計解析を行った結果、log(0.80)~log(1.25)の範囲内であり、両剤の生物学的同等性が確認された4)。 グリメピリド錠3mg「オーハラ」

n AUC0→24
(ng・hr/mL)
Cmax
(ng/mL)
tmax
(hr)
t1/2
(hr)
グリメピリド錠3mg「オーハラ」 24 956.8±227.9 258.9±68.0 1.9±0.5 6.1±1.3
アマリール3mg錠 24 948.8±234.2 227.2±54.9 1.9±0.6 6.0±0.7

(平均値±S. D.)

血清中グリメピリド濃度の推移

血清中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、血液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。

16.2 吸収

外国人12例にグリメピリド1mgをクロスオーバー法にて単回経口投与及び静脈内投与した時、それぞれのAUCの比から得られたバイオアベイラビリティーはほぼ100%であり、消化管からの吸収は良好であると考えられた5)。

16.4 代謝

  1. 16.4.1代謝酵素

グリメピリドは、主に肝代謝酵素CYP2C9の関与により、シクロヘキシル環メチル基の水酸化を受ける6)。 (参考) ラット肝細胞分画を用いて代謝酵素を検討した結果、グリメピリドは主にCYP2Cサブファミリーの関与によりシクロヘキシル環メチル基の水酸化を受け、引き続いてサイトゾールの酵素によってカルボン酸体に変換されることが示唆された7)。

16.5 排泄

健康成人男子6例にグリメピリド1mgを朝食直前に単回経口投与したとき、血清中にはグリメピリド及び代謝物が、尿中には代謝物のみが検出された。この代謝物は、シクロヘキシル環のメチル基の水酸化体及びカルボン酸体で、投与後24時間までに投与量の44.9%が尿中に排泄された1)。 外国人3例に14C-グリメピリドを単回経口投与した時、投与後168時間までに尿及び糞中にそれぞれ投与量の57.5%及び35.0%が排泄された8)。

16.8 その他

  • グリメピリド錠0.5mg「オーハラ」は、溶出挙動に基づき、グリメピリド錠1mg「オーハラ」と生物学的に同等とみなされた9)。