- 本剤(アムロジピン・アトルバスタチン配合剤)は、アムロジピン及びアトルバスタチンによる治療が適切である以下の患者に使用する。
高血圧症又は狭心症と、高コレステロール血症又は家族性高コレステロール血症を併発している患者
なお、アムロジピンとアトルバスタチンの効能・効果は以下のとおりである。 〈アムロジピン〉
-
高血圧症
-
狭心症
-
〈アトルバスタチン〉
-
高コレステロール血症
-
家族性高コレステロール血症
アムロジピンベシル酸塩・アトルバスタチンカルシウム水和物
2.1本剤の成分又はジヒドロピリジン系化合物に対し過敏症の既往歴のある患者
2.2肝代謝能が低下していると考えられる以下のような患者 急性肝炎、慢性肝炎の急性増悪、肝硬変、肝癌、黄疸
2.3妊婦又は妊娠している可能性のある女性及び授乳婦
2.4グレカプレビル・ピブレンタスビルを投与中の患者
高血圧症又は狭心症と、高コレステロール血症又は家族性高コレステロール血症を併発している患者
なお、アムロジピンとアトルバスタチンの効能・効果は以下のとおりである。 〈アムロジピン〉
高血圧症
狭心症
〈アトルバスタチン〉
高コレステロール血症
家族性高コレステロール血症
本剤(アムロジピン・アトルバスタチン配合剤)は、1日1回経口投与する。なお、以下のアムロジピンとアトルバスタチンの用法・用量に基づき、患者毎に用量を決めること。
アムロジピン
〈高血圧症〉
通常、成人にはアムロジピンとして2.5~5mgを1日1回経口投与する。なお、症状に応じ適宜増減するが、効果不十分な場合には1日1回10mgまで増量することができる。
通常、成人にはアムロジピンとして5mgを1日1回経口投与する。なお、症状に応じ適宜増減する。
アトルバスタチン
〈高コレステロール血症〉
通常、成人にはアトルバスタチンとして10mgを1日1回経口投与する。 なお、年齢、症状により適宜増減するが、重症の場合は1日20mgまで増量できる。
通常、成人にはアトルバスタチンとして10mgを1日1回経口投与する。 なお、年齢、症状により適宜増減するが、重症の場合は1日40mgまで増量できる。
8.1本剤は、アムロジピン2.5mgあるいは5mgとアトルバスタチン5mgあるいは10mgとの配合剤であり、アムロジピンとアトルバスタチン双方の副作用が発現するおそれがあることに留意すること。
8.2アムロジピンの降圧作用に基づくめまい等があらわれることがあるので、高所作業、自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には注意させること。
8.3アムロジピンは血中濃度半減期が長く投与中止後も緩徐な降圧効果が認められるので、本剤投与中止後に他の降圧剤を使用するときは、用量並びに投与間隔に留意するなど患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。
8.4あらかじめ高コレステロール血症治療の基本である食事療法を行い、更に運動療法や高血圧、喫煙等の虚血性心疾患のリスクファクターの軽減等も十分考慮すること。
8.5投与中は血中脂質値を定期的に検査し、治療に対する反応が認められない場合には投与を中止すること。
8.6アトルバスタチン投与により劇症肝炎等の肝炎があらわれることがあるので、悪心・嘔吐、倦怠感等の症状があらわれた場合には本剤を中止し、医師等に連絡するよう患者に指導すること。投与中は投与開始又は増量時より12週までの間に1回以上、それ以降は定期的(半年に1回等)に肝機能検査を行うこと。
8.7アトルバスタチン投与により無顆粒球症、汎血球減少症、血小板減少症があらわれることがあるので、定期的に検査を行うなど十分な観察を行うこと。
8.8アトルバスタチン投与により高血糖、糖尿病があらわれることがあるので、口渇、頻尿、全身倦怠感等の症状の発現に注意するとともに、定期的に検査を行うなど十分な観察を行うこと。
アムロジピン投与により、さらに血圧が低下するおそれがある。
注1)アムロジピンの承認された効能又は効果は「高血圧症」及び「狭心症」である。
アトルバスタチン投与により、糖尿病を悪化させることがある。
甲状腺機能低下症の患者
遺伝性の筋疾患(筋ジストロフィー等)又はその家族歴のある患者
薬剤性の筋障害の既往歴のある患者
アルコール中毒の患者
アトルバスタチン投与により重症筋無力症(眼筋型、全身型)が悪化又は再発することがある。
アムロジピンによる降圧に伴い腎機能が低下することがある。
アトルバスタチン投与による横紋筋融解症の報告例の多くが腎機能障害を有する患者であり、また、横紋筋融解症に伴って急激な腎機能の悪化が認められている。
本剤とフィブラート系薬剤を併用する場合には、治療上やむを得ないと判断される場合にのみ併用すること。アトルバスタチンとフィブラート系薬剤を併用すると、急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症があらわれやすい。やむを得ず併用する場合には、定期的に腎機能検査等を実施し、自覚症状(筋肉痛、脱力感)の発現、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇並びに血清クレアチニン上昇等の腎機能の悪化を認めた場合は直ちに投与を中止すること。
投与しないこと。アトルバスタチンの血漿中濃度が上昇し、副作用の発現頻度が増加するおそれがある。また、アトルバスタチンは主に肝臓において作用し代謝されるので、肝障害を悪化させるおそれがある。
増量時には慎重に投与すること。アムロジピン高用量(10mg)において副作用の発現率が高まる可能性がある。本剤は主に肝で代謝されるため、血中濃度半減期の延長及び血中濃度-時間曲線下面積(AUC)が増大することがある。
アトルバスタチンは主に肝臓において作用し代謝されるので、肝障害を悪化させるおそれがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。アムロジピンの動物実験において、妊娠末期に投与すると妊娠期間及び分娩時間が延長することが認められている2)。アトルバスタチンの動物実験において、出生児数の減少及び生存、発育に対する影響が認められ、胎児にも生存率低下と発育抑制が認められている。また、ラットに他のHMG-CoA還元酵素阻害剤を大量投与した場合に胎児の骨格奇形が報告されている。更に、ヒトでは、他のHMG-CoA還元酵素阻害剤で、妊娠3カ月までの間に服用したとき、胎児に先天性奇形があらわれたとの報告がある。
投与しないこと。アムロジピンはヒト母乳中に移行することが報告されている3)。アトルバスタチンの動物実験(ラット)において、乳汁中へ移行することが報告されている。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
一般に生理機能が低下しており、アムロジピン及びアトルバスタチンの血中濃度が増加することがある4)。 アムロジピンは低用量(2.5mg/日)から投与を開始するなど患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に過度の降圧は好ましくないとされている。 副作用が発現した場合には投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。高齢者では、アトルバスタチン投与により横紋筋融解症があらわれやすいとの報告がある。
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
| グレカプレビル・ピブレンタスビル • (マヴィレット) |
グレカプレビル・ピブレンタスビル(400mg・120mg)との併用により、アトルバスタチンのAUCが8.28倍、Cmaxが22.0倍に上昇したとの報告がある。本剤の血中濃度が上昇し、副作用が発現しやすくなるおそれがある。 | 機序:グレカプレビルのOATP1B1/1B3及びBCRP阻害、ピブレンタスビルのOATP1B1及びBCRP阻害に基づく作用によるものと考えられている。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
| 降圧作用を有する薬剤 | 降圧作用が増強されるおそれがある。 | 相互に作用を増強するおそれがある。 |
| CYP3A4阻害剤 • エリスロマイシン • ジルチアゼム • リトナビル • ニルマトレルビル・リトナビル • イトラコナゾール等 |
エリスロマイシン及びジルチアゼムとの併用により、アムロジピンの血中濃度が上昇したとの報告がある。 | アムロジピンの代謝が競合的に阻害される可能性が考えられる。 |
| CYP3A4誘導剤 • リファンピシン等 |
アムロジピンの血中濃度が低下するおそれがある。 | アムロジピンの代謝が促進される可能性が考えられる。 |
| グレープフルーツジュース | アムロジピンの降圧作用が増強されるおそれがある。 | グレープフルーツに含まれる成分がアムロジピンの代謝を阻害し、アムロジピンの血中濃度が上昇する可能性が考えられる。 |
| タクロリムス | 併用によりタクロリムスの血中濃度が上昇し、腎障害等のタクロリムスの副作用が発現するおそれがある。併用時にはタクロリムスの血中濃度をモニターし、必要に応じてタクロリムスの用量を調整すること。 | アムロジピンとタクロリムスは、主としてCYP3A4により代謝されるため、併用によりタクロリムスの代謝が阻害される可能性が考えられる。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
| フィブラート系薬剤 • ベザフィブラート等 |
筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とし、急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症があらわれやすいとの報告がある。 | 機序:フィブラート系薬剤とHMG-CoA還元酵素阻害剤との副作用誘発性の相加作用が示唆されている。 危険因子:腎機能に関する臨床検査値に異常が認められる患者 |
| ニコチン酸製剤 • ニセリトロール等 |
筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とし、急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症があらわれやすいとの報告がある。 | 機序:ニコチン酸製剤とHMG-CoA還元酵素阻害剤との副作用誘発性の相加作用が示唆されている。 危険因子:腎機能障害 |
| 免疫抑制剤 • シクロスポリン等 |
1)筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とし、急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症があらわれやすいとの報告がある。 2)シクロスポリンとの併用により、アトルバスタチンのAUC0-24hが8.7倍に上昇したとの報告がある。 |
機序:1)シクロスポリンとHMG-CoA還元酵素阻害剤との副作用誘発性の相加作用、2)シクロスポリンによるHMG-CoA還元酵素阻害剤の代謝・胆汁中排泄に対する競合阻害に基づく相互作用、3)シクロスポリンによるアトルバスタチンの肝への取り込み阻害に基づく相互作用が示唆されている。 危険因子:腎機能障害 |
| アゾール系抗真菌薬 • イトラコナゾール等エリスロマイシン |
筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とし、急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症があらわれやすいとの報告がある。 | 機序:アゾール系抗真菌薬又はエリスロマイシンのCYP3Aに対する阻害作用が考えられている。 危険因子:腎機能障害 |
| クラリスロマイシン | アトルバスタチンの血漿中薬物濃度の有意な上昇(Cmax:+55.9%、AUC0-Tlast:+81.8%)がみられた。 | 機序:クラリスロマイシンのCYP3A4に対する阻害作用が考えられている。 |
| HIVプロテアーゼ阻害剤 • ロピナビル・リトナビル等 |
ロピナビル・リトナビルとの併用によりアトルバスタチンのAUCが5.88倍に上昇するとの報告がある。 | 機序:これらの薬剤によるCYP3A4の阻害が考えられている。 |
| ニルマトレルビル・リトナビル | 併用によりアトルバスタチンの血中濃度が上昇するおそれがある。アトルバスタチンの副作用が発現しやすくなるおそれがあるため、十分な観察を行いながら慎重に投与し、必要に応じて減量や休薬等の適切な措置を講ずること。 | 機序:アトルバスタチンの代謝を競合的に阻害するためと考えられている。 |
| エンシトレルビル フマル酸 | 併用によりアトルバスタチンの血中濃度が上昇し、副作用が発現しやすくなるおそれがある。 | 機序:エンシトレルビル フマル酸のCYP3Aに対する阻害作用が考えられている。 |
| グラゾプレビル | グラゾプレビル(200mg)との併用によりアトルバスタチンの血漿中薬物濃度が上昇した(Cmax:5.66倍、AUC0-∞:3.00倍)との報告がある。 | 機序:グラゾプレビルによる腸管のCYP3A及びBCRPの阻害が考えられている。 |
| レテルモビル | レテルモビルとの併用によりアトルバスタチンの血漿中薬物濃度が上昇した(Cmax:2.17倍、AUC0-∞:3.29倍)との報告がある。 | 機序:レテルモビルによるCYP3A、OATP1B1/1B3及びBCRPの阻害が考えられている。 |
| フチバチニブ | 併用によりアトルバスタチンの血中濃度が上昇し、副作用が発現しやすくなるおそれがある。 | 機序:フチバチニブによるBCRPの阻害が考えられている。 |
| グレープフルーツジュース | グレープフルーツジュース1.2L/日との併用により、アトルバスタチンのAUC0-72hが約2.5倍に上昇したとの報告がある。 | 機序:グレープフルーツジュースによるCYP3A4の阻害が考えられている。 |
| エファビレンツ | アトルバスタチンの血漿中薬物濃度が低下した(Cmax:-12%、AUC0-24h:-43%)との報告がある。 | 機序:エファビレンツによるCYP3A4の誘導が考えられている。 |
| リファンピシン | リファンピシン投与17時間後にアトルバスタチンを投与したところアトルバスタチンの血漿中薬物濃度が低下した(Cmax:-40%、AUC:-80%)との報告がある。 | 機序:リファンピシンによるCYP3A4の誘導が考えられている。 |
| ベキサロテン | ベキサロテンとの併用により本剤のAUCが約50%低下したとの報告がある。 | 機序:ベキサロテンによるCYP3A4の誘導が考えられている。 |
| 陰イオン交換樹脂 | アトルバスタチンの血漿中薬物濃度が約25%低下したが、LDL-コレステロールの低下率はそれぞれを単独で使用したときより大きかった。 | 機序:これらの薬剤によるアトルバスタチンの吸収阻害(吸着)に基づく血漿中薬物濃度の低下が考えられている。 |
| ジゴキシン | 定常状態において血漿中ジゴキシン濃度が上昇する(アトルバスタチン10mg投与でCmax:+9.9%、AUC0-24h:+3.6%、CLr:129→128mL/min、80mg投与でCmax:+20.0%、AUC0-24h:+14.8%、CLr:160→149mL/min)ことが報告されている。併用する場合は、血漿中薬物濃度のモニターを十分に行うこと。 | 機序:アトルバスタチンによるジゴキシンのP-gpを介した排出の抑制が示唆されている。 |
| 経口避妊薬 • ノルエチンドロン-エチニルエストラジオール |
ノルエチンドロン(Cmax:+24%、AUC0-24h:+28%)及びエチニルエストラジオール(Cmax:+30%、AUC0-24h:+19%)の血漿中濃度の上昇が認められた。 | 機序:アトルバスタチンによるノルエチンドロン及びエチニルエストラジオールの初回通過効果の減少が考えられている。 |
| 副作用名 | 頻度 |
|---|---|
| (連用により)歯肉肥厚 | 頻度不明 |
| ACTH上昇 | 頻度不明 |
| Al-P上昇 | 1%未満 |
| ALT上昇 | 1%未満 |
| AST上昇 | 頻度不明 |
| BUN上昇 | 頻度不明 |
| CK上昇 | 頻度不明 |
| HbA1C上昇 | 頻度不明 |
| LDH上昇 | 頻度不明 |
| TSH上昇 | 頻度不明 |
| γ-GTP上昇 | 頻度不明 |
| アミラーゼ上昇 | 頻度不明 |
| アルドステロン低下 | 頻度不明 |
| クレアチニン上昇 | 頻度不明 |
| コリンエステラーゼ上昇 | 頻度不明 |
| しびれ | 頻度不明 |
| そう痒 | 1%未満 |
| テストステロン低下 | 頻度不明 |
| ほてり(熱感 | 1%未満 |
| 下痢・軟便 | 頻度不明 |
| 不眠症 | 1%未満 |
| 低血糖症 | 頻度不明 |
| 体重増加 | 頻度不明 |
| 体重減少 | 頻度不明 |
| 便秘 | 1%未満 |
| 健忘症 | 頻度不明 |
| 光線過敏 | 頻度不明 |
| 全身倦怠感 | 頻度不明 |
| 勃起障害 | 頻度不明 |
| 動悸 | 頻度不明 |
| 口のしびれ | 頻度不明 |
| 口内炎 | 頻度不明 |
| 口唇炎 | 頻度不明 |
| 口渇 | 頻度不明 |
| 味覚異常 | 頻度不明 |
| 呼吸困難 | 頻度不明 |
| 咳 | 頻度不明 |
| 咽頭不快感 | 頻度不明 |
| 嘔気・嘔吐 | 1%未満 |
| 多形紅斑 | 頻度不明 |
| 多汗 | 頻度不明 |
| 失神 | 頻度不明 |
| 女性化乳房 | 頻度不明 |
| 好酸球増加 | 1%未満 |
| 尿中ブドウ糖陽性 | 頻度不明 |
| 尿中蛋白陽性 | 頻度不明 |
| 尿潜血陽性 | 頻度不明 |
| 尿管結石 | 頻度不明 |
| 帯状疱疹 | 頻度不明 |
| 徐脈 | 頻度不明 |
| 心房細動 | 頻度不明 |
| 悪夢 | 頻度不明 |
| 房室ブロック | 頻度不明 |
| 抑うつ | 頻度不明 |
| 振戦 | 頻度不明 |
| 排便回数増加 | 頻度不明 |
| 排尿困難 | 頻度不明 |
| 期外収縮 | 1%未満 |
| 末梢神経障害 | 頻度不明 |
| 歯肉障害 | 1%未満 |
| 気分動揺 | 頻度不明 |
| 洞停止 | 頻度不明 |
| 洞房 | 頻度不明 |
| 浮腫c) | 1%未満 |
| 消化不良 | 頻度不明 |
| 無力症 | 頻度不明 |
| 爪の障害 | 頻度不明 |
| 片頭痛 | 1%未満 |
| 甲状腺腫 | 1%未満 |
| 異常感覚 | 頻度不明 |
| 疲労 | 頻度不明 |
| 疼痛 | 頻度不明 |
| 発熱 | 頻度不明 |
| 発疹 | 頻度不明 |
| 発赤 | 頻度不明 |
| 白血球増加 | 頻度不明 |
| 白血球減少 | 頻度不明 |
| 皮膚乾燥 | 頻度不明 |
| 皮膚亀裂 | 頻度不明 |
| 皮膚変色 | 頻度不明 |
| 眠気 | 頻度不明 |
| 眩暈・ふらつき | 頻度不明 |
| 着色尿 | 頻度不明 |
| 筋炎 | 頻度不明 |
| 筋痙攣 | 頻度不明 |
| 筋緊張亢進 | 頻度不明 |
| 筋肉痛 | 1%未満 |
| 糖尿病 | 頻度不明 |
| 紫斑 | 頻度不明 |
| 耳鳴 | 頻度不明 |
| 肝機能障害 | 頻度不明 |
| 肺炎 | 頻度不明 |
| 胃不快感 | 1%未満 |
| 胃炎 | 1%未満 |
| 胃腸炎 | 頻度不明 |
| 胃食道逆流性疾患 | 1%未満 |
| 背部痛 | 頻度不明 |
| 胸痛 | 頻度不明 |
| 脱力感 | 頻度不明 |
| 脱毛 | 頻度不明 |
| 脳梗塞 | 頻度不明 |
| 腱炎 | 頻度不明 |
| 腱痛 | 頻度不明 |
| 腹水 | 頻度不明 |
| 腹痛 | 頻度不明 |
| 腹部膨満 | 1%未満 |
| 膵炎 | 1%未満 |
| 舌のしびれ | 頻度不明 |
| 舌炎 | 頻度不明 |
| 舌痛 | 頻度不明 |
| 蕁麻疹 | 頻度不明 |
| 血中カリウム増加 | 頻度不明 |
| 血中カリウム減少 | 頻度不明 |
| 血中ミオグロビン上昇 | 頻度不明 |
| 血圧上昇 | 1%未満 |
| 血圧低下 | 頻度不明 |
| 血小板減少 | 頻度不明 |
| 血清コレステロール上昇 | 頻度不明 |
| 血清鉄低下 | 頻度不明 |
| 血管性浮腫 | 頻度不明 |
| 血管炎 | 頻度不明 |
| 視力異常 | 頻度不明 |
| 貧血 | 頻度不明 |
| 過敏性腸症候群 | 1%未満 |
| 錐体外路症状 | 頻度不明 |
| 関節痛 | 頻度不明 |
| 霧視 | 頻度不明 |
| 頭痛 | 頻度不明 |
| 頻尿・夜間頻尿 | 頻度不明 |
| 頻脈 | 頻度不明 |
| 顔面潮紅等) | 1%未満 |
| 食欲不振 | 頻度不明 |
| 高血糖 | 頻度不明 |
| 黄疸 | 頻度不明 |
| 鼻出血 | 頻度不明 |
| 鼻炎 | 頻度不明 |
18.1.1アムロジピンは細胞膜の膜電位依存性カルシウムチャンネルに特異的に結合し、細胞内へのCa2+の流入を減少させることにより、冠血管や末梢血管の平滑筋を弛緩させる。カルシウム拮抗作用の発現は緩徐であり、持続的である。また、心抑制作用は弱く、血管選択性が認められている43),44)。
18.1.2アトルバスタチンは血液中のコレステロール量を調節する主要臓器である肝臓のHMG-CoA還元酵素を選択的かつ競合的に阻害し、アトルバスタチンと同程度の活性を有する代謝物とともに、肝臓のコレステロール合成を抑制する。その結果、アトルバスタチンは肝臓のLDL受容体数を増加させ、かつリポ蛋白分泌を抑制することにより血中脂質量を低下させる。また、アトルバスタチンは血中脂質動態を改善して、高コレステロール血症に伴う動脈硬化の発症を抑制する。
各種高血圧病態モデル(高血圧自然発症ラット、腎性高血圧ラット・イヌ)においてアムロジピン1日1回投与により持続的な降圧作用が認められ、20日間の連続投与によっても耐性は生じなかった45)。 麻酔又は無麻酔イヌにおいてアムロジピン投与により大腿動脈、冠動脈及び椎骨動脈の血流量は持続的に増加し、血圧の下降及び全末梢血管抵抗の持続的な減少が認められた46)。
食塩感受性Dahlラットにアムロジピンを10週間以上連続投与することにより、加齢に伴う血圧上昇及び腸間膜動脈の石灰沈着、フィブリン沈着等の血管病変が抑制された47)。脳卒中易発症高血圧ラットにアムロジピン3mg/kg/日を79週間連続投与することにより、血圧上昇の抑制及び延命効果が認められた。また、心筋の線維化、腎の増殖性動脈炎、糸球基底膜肥厚、尿細管萎縮等の病変の発生も明らかに抑制された48)。
アムロジピンは麻酔モルモットでのセファデックス冠動脈塞栓による心筋虚血性ST上昇を抑制した49)。また、摘出ラット心臓において、虚血/再灌流時の心筋保護作用を調べた結果、アムロジピン投与群では対照群に比べて心収縮力の回復が促進され、組織内Ca2+量の増加が抑制された。組織内ATP量及びクレアチンリン酸量の回復も促進され、心筋保護作用が示された50)。 ネコ血液灌流摘出心臓において、左室dp/dt及び左室収縮期圧は低下し、心筋酸素消費量も減少した51)。
ヒト肝癌細胞由来HepG2細胞において、アトルバスタチンはコレステロールの生合成経路の律速酵素であるHMG-CoA還元酵素を選択的かつ競合的に阻害し、酢酸からのコレステロール合成を濃度依存的に抑制した52)。更にアトルバスタチンは経口投与により、ラットの肝コレステロール合成を類薬と比較して長く抑制した53)。
コレステロール負荷ウサギ及びコレステロール負荷ミニブタにおいて、アトルバスタチンは経口投与により血漿総コレステロール値を低下させるとともに、LDL-コレステロール値及び血漿アポB値を低下させた54),55)。LDL受容体欠損マウス及びWHHLウサギにおいて、アトルバスタチンは血漿総コレステロール値及びLDL-コレステロール値を低下させた56),57)。
コレステロール負荷ミニブタ及びショ糖負荷高トリグリセリド血症ラットにおいて、アトルバスタチンは血中トリグリセリド値を低下させた55),58)。
コレステロール負荷内皮傷害ウサギ及びWHHLウサギにおいて、アトルバスタチンは動脈硬化病変面積及び血管壁コレステロール含量を低下させた54),57)。
ラット肝ミクロソームにおいて、ヒトにおける主代謝物であるアミド結合位置のベンゼン環の4位の水酸化体(M-1)及び2位の水酸化体(M-2)は、アトルバスタチンの1/2~同程度のHMG-CoA還元酵素阻害活性を示した59)。
HepG2細胞において、アトルバスタチンは細胞内コレステロール含量を低下させるとともに、肝LDL受容体mRNA発現量及び肝LDL受容体活性を増加させ、アポB分泌量及びトリグリセリド分泌量を低下させた60),61)。正常モルモットにおいて、アトルバスタチンは肝LDL受容体活性を増加させるとともに、アポB分泌量を低下させた62)。コレステロール負荷ミニブタにおいて、アトルバスタチンはVLDL-アポB産生速度を低下させた55)。LDL受容体欠損マウスにおいて、アトルバスタチンはコレステロール分泌速度を低下させた56)。ショ糖負荷高トリグリセリド血症ラットにおいて、アトルバスタチンはトリグリセリド分泌速度を低下させた58)。
16.1.1アムロジピン・アトルバスタチン配合剤の成績
(1)健康成人16例ずつに本剤(アムロジピン2.5mg/アトルバスタチン5mg又はアムロジピン5mg/アトルバスタチン10mg)をそれぞれ空腹時に単回投与したときのアムロジピン、アトルバスタチン未変化体及び主代謝物であるアミド結合位置のベンゼン環の2位の水酸化体(M-2)の血漿中濃度推移を図に、薬物動態パラメータを表に示した。アムロジピン及びアトルバスタチンのCmax及びAUCは投与量に応じて増加し、両薬剤のTmax及びアムロジピンのT1/2は投与量に依存せず同様の値を示した。健康成人16例に本剤(アムロジピン5mg/アトルバスタチン10mg)を空腹時及び食後に単回投与した結果、アムロジピンの薬物動態に食事による大きな影響は認められず、アトルバスタチンのCmaxは食事により低下するもののAUCは影響を受けなかった。なお、日本人と外国人において本剤投与時のアムロジピン及びアトルバスタチンの薬物動態を比較した結果、両薬剤の薬物動態に民族差は認められなかった6)。アムロジピン血漿中濃度-時間推移アトルバスタチン及びM-2血漿中濃度-時間推移
健康成人における本剤単回投与時の血漿中濃度推移 (N=16,算術平均値±標準偏差)
| 本剤投与量 | 薬物名 | Cmax (ng/mL) |
Tmax (h) |
AUC0-Tlast (ng・h/mL) |
T1/2 (h) |
|---|---|---|---|---|---|
| 2.5mg/5mg (N=16) |
アムロジピン | 1.46±0.347 | 6.3±1.2 | 55.4±19.9 | 43.5±10.6 |
| アトルバスタチン | 1.42±0.708 | 1.0±1.4 | 9.51±4.77 | NC | |
| M-2 | 0.568±0.295 | 5.5±3.1 | 9.11±4.67 | NC | |
| 5mg/10mg (N=16) |
アムロジピン | 3.15±0.545 | 6.6±1.0 | 125±31.8 | 43.2±6.6 |
| アトルバスタチン | 3.61±1.54 | 1.0±0.7 | 21.4±8.73 | 11.0±3.6a) | |
| M-2 | 1.57±0.943 | 2.6±2.8 | 21.4±10.7 | NC |
Cmax:最高血漿中濃度、Tmax:最高血漿中濃度到達時間 AUC0-Tlast:血漿中濃度-時間曲線下面積、T1/2:血漿中濃度半減期、NC:算出せず 算術平均値±標準偏差、a)N=8
健康成人(4試験の合計170例)に本剤(アムロジピン/アトルバスタチンとして2.5mg/5mg、2.5mg/10mg、5mg/5mg又は5mg/10mgを含有)1錠と、アムロジピン錠(本剤と同量のアムロジピンを含有)及びアトルバスタチン錠(本剤と同量のアトルバスタチンを含有)各1錠を空腹時に単回投与した結果、本剤投与とアムロジピン錠及びアトルバスタチン錠の併用投与は生物学的に同等であった7),8),9),10)。本剤投与時のアムロジピン及びアトルバスタチンの薬物動態パラメータを表に示した(外国人データを含む)。
| 本剤投与量 | アムロジピン | アトルバスタチン | ||
|---|---|---|---|---|
| Cmax (ng/mL) |
AUCt (ng・h/mL) |
Cmax (ng/mL) |
AUCt (ng・h/mL) |
|
| 2.5mg/5mg (N=36) |
1.26 | 50.5 | 1.40 | 11.5 |
| 2.5mg/10mg (N=40) |
1.18 | 50.4 | 3.31 | 24.9 |
| 5mg/5mg (N=39) |
3.32 | 125 | 1.34 | 8.84 |
| 5mg/10mg (N=55) |
2.84 | 124 | 3.18 | 21.3 |
Cmax:最高血漿中濃度、AUCt:血漿中濃度-時間曲線下面積 調整済み幾何平均値
16.1.2アムロジピンとアトルバスタチン併用投与での成績
(1)単回投与
健康成人25例にアムロジピン10mg及びアトルバスタチン80mg注)の併用と、各製剤を単独で単回投与した結果、アムロジピンの薬物動態に対するアトルバスタチン併用投与の影響は認められなかった。アトルバスタチンのAUC0-∞はアムロジピン併用投与時に18%増加したが、Cmaxに対する影響は認められなかった11)(外国人データ)。
健康成人16例にアムロジピン10mg及びアトルバスタチン80mg注)の併用と、アトルバスタチン80mgを単独で1日1回8日間反復投与した結果、アトルバスタチンのCmaxに対するアムロジピン併用投与の影響は認められず、AUC0-Tlastは16%増加したが有意差は認められなかった12)(外国人データ)。 注)アトルバスタチンの国内承認用量は、高コレステロール血症では1日20mgまで、家族性高コレステロール血症では1日40mgまでである。
健康成人6例にアムロジピン2.5mgを1日1回14日間反復投与した場合の血清中濃度は投与開始6日目以降に定常状態に達した。最終投与日(14日目)のCmax及びAUC0-24hはそれぞれ3.5ng/mL及び61.8ng・h/mLであり、初回投与時(1.4ng/mL及び19.3ng・h/mL)の約3倍であった。投与中止後、血清中濃度は漸減し、投与中止5日目には0.24ng/mLとなった13)。
健康成人6例にアトルバスタチン10mg及び20mgを1日1回朝食後7日間反復投与した結果、血漿中薬物濃度は投与開始後4日目までに定常状態に到達した。また、1日目と7日目の血漿中薬物濃度を比較すると、20mg投与群で上昇しているものの有意な差ではなく、蓄積性は認められなかった14)。
アムロジピンのヒト血漿蛋白との結合率は97.1%(in vitro、平衡透析法)であった。
ヒト血漿を用いたin vitroの実験で、アトルバスタチンの血漿蛋白結合率は95.6~99.0%以上を示した15)。
健康成人6例にアトルバスタチン10mg及び40mgを単回投与したとき、血漿中にアミド結合位置のベンゼン環の4位の水酸化体(M-1)及び2位の水酸化体(M-2)の2種類が確認されているが、血漿中主活性代謝物はM-2であった16)。アトルバスタチンの主要代謝臓器は肝臓であり、M-1及びM-2はCYP3A4によって生成することが明らかにされている17)。
アムロジピン2.5mg又は5mgを健康成人6例に単回経口投与した場合の投与後6日目までの尿中累積排泄率は、いずれの用量においても約8%であった。またアムロジピン2.5mgを1日1回14日間反復投与した場合の尿中排泄率は投与開始6日目でほぼ定常状態に達し、6日目以降の1日当たりの未変化体の尿中排泄率は6.3~7.4%であった13)。 健康成人2例に14C-標識アムロジピン15mgを単回経口投与した場合、投与12日目までに投与放射能の59.3%は尿中、23.4%は糞中に排泄され、尿中放射能の9%は未変化体であり、その他に9種の代謝物が認められた18)(外国人データ)。 なお、これら代謝物にはアムロジピンをしのぐ薬理作用は認められていない19)。
健康成人に14C-アトルバスタチンを投与したとき、放射能の尿中排泄率は極めて低く(<2%)20)、糞中に未変化体、M-1及びM-2がそれぞれ糞中放射能の8.3%、11.7%及び18.2%排泄された21)。更に、14C-アトルバスタチンを用いたヒト胆汁中排泄試験では、投与された放射能の43.7~70.2%が胆汁中に排泄され、未変化体のほかにM-1、M-2及びM-2のグルクロン酸抱合体が同定された22)。
腎機能正常者6例及び腎機能障害者14例にアトルバスタチン10mgを1日1回14日間反復投与したとき、腎機能障害は、アトルバスタチンの薬効及び体内動態に影響を及ぼさなかった23)(外国人データ)。
16.6.2肝機能障害患者
(1)アムロジピン単独投与での成績
肝硬変患者(Child分類A,B)5例にアムロジピン2.5mgを単回投与した結果、健康成人に比し、投与72時間後の血中濃度が有意に上昇し、T1/2、AUC0-∞はやや高値を示したが有意差は認められなかった24)。
健康成人及び肝硬変患者8例ずつにアトルバスタチン10mgを1日1回14日間反復投与したとき、肝硬変患者では健康成人に比べてChild-Pugh A患者及びChild-Pugh B患者において、Cmaxではそれぞれ5.5倍及び14.4倍、AUC0-24hではそれぞれ4.4倍及び9.8倍の増加、Tmaxではいずれも1/2の短縮が認められたがT1/2はほとんど変化しなかった。また、血清脂質に対する作用には差がなかった25)(外国人データ)。
16.6.3高齢者
(1)アムロジピン単独投与での成績
高齢高血圧患者6例(平均年齢79.7歳)にアムロジピン5mgを単回、及び8日間反復投与した結果、若年健康者(平均22.3歳)に比し、Cmax、AUC0-48hは有意に高値を示したが、T1/2に有意差は認められなかった4)。
健康高齢者(66~73歳)6例及び若年者(20~22歳)6例に、アトルバスタチン10mgを空腹時に単回投与した結果、高齢者は若年者に比べてCmax及びAUC0-∞は約2倍に増加したが、Tmax及びT1/2に差は認められなかった26)。