先天性プロテインC欠乏症に起因する次の疾患
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深部静脈血栓症、急性肺血栓塞栓症
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電撃性紫斑病
乾燥濃縮人活性化プロテインC
先天性プロテインC欠乏症に起因する次の疾患
深部静脈血栓症、急性肺血栓塞栓症
電撃性紫斑病
本剤を添付の日局注射用水で溶解し、通常1日に活性化プロテインC 200~300単位/kg体重を輸液(5%ブドウ糖液、生理食塩液、電解質液等)に加え、24時間かけて点滴静脈内投与する。 なお、原則として6日間投与しても症状の改善が認められない場合は投与を中止すること。年齢及び症状に応じて適宜減量する。
本剤を添付の日局注射用水で溶解し、以下のとおり投与する。 なお、原則として6日間投与しても症状の改善が認められない場合は投与を中止すること。
| 投与1日目 | 活性化プロテインC 100単位/kg体重を緩徐に静脈内投与し、その後、600~800単位/kg体重を輸液(5%ブドウ糖液、生理食塩液、電解質液等)に加え、24時間かけて点滴静脈内投与する。 |
|---|---|
| 投与2日目以降 | 1日に活性化プロテインC 600~900単位/kg体重を輸液(5%ブドウ糖液、生理食塩液、電解質液等)に加え、24時間かけて点滴静脈内投与する。 |
8.1本剤の使用にあたっては、疾病の治療における本剤の必要性とともに、本剤の製造に際しては感染症の伝播を防止するための安全対策が講じられているものの、ヒトの血液を原材料としていることに由来する感染症伝播のリスクを完全に排除することができないことを患者又はその家族に対して説明し、その理解を得るよう努めること。
8.2他剤による抗凝固療法施行中に本剤を使用する場合や、本剤の使用中に新たに他剤を併用したり、休薬したりする場合には、凝固能の変動に注意すること。
8.3本剤の原材料となる献血者の血液については、HBs抗原、抗HCV抗体、抗HIV-1抗体、抗HIV-2抗体及び抗HTLV-1抗体陰性で、かつALT値でスクリーニングを実施している。さらに、HBV、HCV及びHIVについては個別の試験血漿で、HAV及びヒトパルボウイルスB19についてはプールした試験血漿で核酸増幅検査(NAT)を実施し、適合した血漿を本剤の製造に使用しているが、当該NATの検出限界以下のウイルスが混入している可能性が常に存在する。本剤はイムノアフィニティークロマトグラフィー処理、ウイルス除去膜処理によって原材料由来のウイルスを除去し、さらに65℃96時間の乾燥加熱処理を施した製剤であるが、投与に際しては、次の点に十分注意すること。
8.3.1血漿分画製剤の現在の製造工程では、ヒトパルボウイルスB19等のウイルスを完全に不活化・除去することが困難であるため、本剤の投与によりその感染の可能性を否定できないので、投与後の経過を十分に観察すること。
8.3.2肝炎ウイルス等のウイルス感染の危険性を完全には否定できないので、観察を十分に行い、症状があらわれた場合には適切な処置を行うこと。
8.3.3現在までに本剤の投与により変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)等が伝播したとの報告はない。しかしながら、製造工程において異常プリオンを低減し得るとの報告があるものの、理論的なvCJD等の伝播のリスクを完全には排除できないので、投与の際には患者への説明を十分行い、治療上の必要性を十分検討の上投与すること。
8.4アナフィラキシーを起こす可能性があるので、観察を十分に行うこと。
8.5マウスたん白質に対して過敏症の患者に投与する場合は観察を十分に行うこと。また、同たん白質に対する抗体を産生する可能性を完全には否定できないので、観察を十分に行うこと。本剤は、抗プロテインCマウスモノクローナル抗体をリガンドとしたイムノアフィニティークロマトグラフィーにより精製されており、マウス抗体が残存する可能性を完全には否定できない。
8.6DICに対する第Ⅲ相臨床試験において電解質(ナトリウム、カリウム、クロル)の低下傾向が認められたので、観察を十分に行うこと。
ヒトパルボウイルスB19の感染を起こす可能性を否定できない。感染した場合には、発熱と急激な貧血を伴う重篤な全身症状を起こすことがある。
ヒトパルボウイルスB19の感染を起こす可能性を否定できない。感染した場合には、持続性の貧血を起こすことがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。本剤の投与によりヒトパルボウイルスB19の感染の可能性を否定できない。感染した場合には胎児への障害(流産、胎児水腫、胎児死亡)が起こる可能性がある。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下している。
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
| • ワルファリンカリウム | 本剤の作用を増強することがある。 ワルファリンカリウムとの併用時に、凝固能が変動した場合にはワルファリンカリウムの投与量を調節するなど適切な処置を行うこと。 |
ワルファリンカリウム服用中の患者においては、凝固因子の産生が抑制されている。 |
| • ヘパリン、低分子ヘパリン• ヘパリンナトリウム • ヘパリンカルシウム • ダルテパリンナトリウム • 等 |
本剤の作用を増強することがある。 | ヘパリンはアンチトロンビン等を介して凝固系プロテアーゼを阻害する。 |
| • 血栓溶解剤• モンテプラーゼ(遺伝子組換え)製剤 | 出血傾向が増強することがある。 | 活性化プロテインCが有するPAI-1活性阻害作用によりt-PA活性を増強させる。 |
| • たん白分解酵素阻害剤• メシル酸ナファモスタット • メシル酸ガベキサート • アプロチニン |
本剤の作用を減弱するおそれがある。 | 活性化プロテインCはたん白分解酵素であり、その阻害剤により活性を低下させる。 |
| 副作用名 | 頻度 |
|---|---|
| Al-P上昇 | 頻度不明 |
| ALT上昇 | 頻度不明 |
| AST上昇 | 頻度不明 |
| BUN上昇 | 頻度不明 |
| LAP上昇 | 頻度不明 |
| カリウム上昇 | 頻度不明 |
| クレアチニン上昇 | 頻度不明 |
| クロル上昇 | 頻度不明 |
| トリグリセライド上昇 | 頻度不明 |
| ヘマトクリット値減少 | 頻度不明 |
| ヘモグロビン量低下 | 頻度不明 |
| 倦怠感 | 頻度不明 |
| 出血 | 頻度不明 |
| 動悸 | 頻度不明 |
| 嘔気・嘔吐 | 頻度不明 |
| 好酸球増多 | 頻度不明 |
| 尿酸低下 | 頻度不明 |
| 心室性期外収縮 | 頻度不明 |
| 注射部違和感 | 頻度不明 |
| 熱感 | 頻度不明 |
| 白血球減少 | 頻度不明 |
| 総コレステロール低下 | 頻度不明 |
| 総たん白質減少 | 頻度不明 |
| 総ビリルビン上昇 | 頻度不明 |
| 胸内苦悶 | 頻度不明 |
| 腎機能障害 | 頻度不明 |
| 血尿・尿潜血 | 頻度不明 |
| 赤血球減少 | 頻度不明 |
| 頭痛 | 頻度不明 |
本剤は、トロンビンにより活性化されたヒト血液凝固第Ⅴ因子(FⅤa)及び第Ⅷ因子(FⅧa)を選択的に不活化することにより、抗凝固作用を示した。両因子の不活化はリン脂質の存在下でのみ認められ、コファクターであるプロテインSで促進された8)(in vitro)。
本剤は、血小板におけるトロンビン生成を抑制することにより、ヒト血小板凝集抑制作用を示した9)(in vitro)。
本剤は、線溶系の生理的阻害因子であるPAI-1の活性を阻害した8)(in vitro)。
本剤は、マウスの下大静脈結紮による深部静脈血栓モデルにおいて、血栓形成を抑制した10)(in vivo)。
16.1.1健康成人男子6例を対象に薬物動態試験を実施した結果、静脈内投与(60単位/kg体重)の3例では、血漿中活性化プロテインC濃度の半減期は平均でα相:8.8分、β相:71.5分であった。また、点滴静脈内投与(37.5単位/kg体重/3時間)の3例では、投与開始後1時間でほぼ定常状態に達し、定常状態濃度は投与前に対して平均で14.0ng/mL上昇した1)。
16.1.2先天性プロテインC欠乏症患者の病態時における薬物動態を検討する目的で、深部静脈血栓症4例及び急性肺血栓塞栓症1例を対象に非盲検非対照の市販後臨床試験を実施した。先天性プロテインC欠乏症患者に本剤300単位/kg体重/24時間を6日間点滴静注した時、血漿中総クリアランスは5.2±1.5mL/min/kg(平均値±標準偏差)であり、健康成人の血漿中総クリアランス 4.3±0.3mL/min/kg(平均値±標準偏差)との間に大きな差は認められなかった。定常状態の血漿中活性化プロテインC濃度の平均値は10.9ng/mLであった2)。