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沈降炭酸カルシウム「ケンエー」

日局 沈降炭酸カルシウム

添付文書改訂 2023年10月01日

【禁忌】(次の患者には投与しないこと)

甲状腺機能低下症又は副甲状腺機能亢進症の患者[症状を悪化させるおそれがある。]

効能・効果

  • 下記疾患における制酸作用と症状の改善

  • 胃・十二指腸潰瘍、胃炎(急・慢性胃炎、薬剤性胃炎を含む)、上部消化管機能異常(神経性食思不振、いわゆる胃下垂症、胃酸過多症を含む)

用法・用量

沈降炭酸カルシウムとして、通常成人1日1~3g を3~4回に分割経口投与する。 なお、年齢、症状により適宜増減する。

使用上の注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者

  1. 9.1.1心機能障害、肺機能障害のある患者

症状を悪化させるおそれがある。

  1. 9.1.2便秘のある患者

症状を悪化させるおそれがある。

  1. 9.1.3高カルシウム血症の患者

症状を悪化させるおそれがある。

9.2 腎機能障害患者

症状を悪化させるおそれがある。

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。

9.6 授乳婦

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。

9.8 高齢者

減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。

相互作用

10.2 併用注意(併用に注意すること)

本剤の吸着作用又は消化管内・体液のpH上昇により、併用薬剤の吸収・排泄に影響を与えることがある。

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
• テトラサイクリン系抗生物質• (テトラサイクリン、ミノサイクリン等)• ニューキノロン系抗菌剤• (シプロフロキサシン、トスフロキサシン等)• ビスホスホン酸塩系骨代謝改善剤• (エチドロン酸二ナトリウム等) これらの薬剤の吸収が低下し、効果が減弱するおそれがあるので、同時に服用させないなど注意すること。 これらの薬剤はカルシウムと難溶性のキレートを形成し、吸収が阻害される。
• 鉄剤 これらの薬剤の吸収が低下し、効果が減弱するおそれがあるので、同時に服用させないなど注意すること。 in vitro試験において、pHの上昇により難溶性の鉄重合体を形成することが報告されている。
• 高カリウム血症改善イオン交換樹脂製剤• (ポリスチレンスルホン酸カルシウム、ポリスチレンスルホン酸ナトリウム) これらの薬剤の効果が減弱するおそれがある。また、併用によりアルカローシスがあらわれたとの報告がある。 カルシウムがこれらの薬剤の陽イオンと交換するためと考えられる。
• ジギタリス製剤• (ジゴキシン、ジギトキシン等) これらの医薬品の作用が増強することがあるので、慎重に投与すること。 機序は不明である。
• 大量の牛乳、炭酸水素ナトリウム、マグネシウム剤 milk-alkali syndrome(高カルシウム血症、高窒素血症、アルカローシス等)があらわれるおそれがあるので、観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には投与を中止すること。 機序は不明である。
• 活性型ビタミンD3製剤• (アルファカルシドール、カルシトリオール)
• ビタミンD
• チアジド系利尿剤
高カルシウム血症を起こすおそれがある。 併用薬剤が腸管でのカルシウムの吸収を促進させる。
• ロキサデュスタット ロキサデュスタットと併用した場合、ロキサデュスタットの作用が減弱するおそれがあるため、併用する場合は、前後1時間以上あけて本剤を服用すること。 ロキサデュスタットを酢酸カルシウムと同時投与したところ、ロキサデュスタットのAUCinfが低下した。

副作用

その他の副作用

副作用名 頻度
アルカローシス等の電解質失調 頻度不明
そう痒感 頻度不明
下痢 頻度不明
便秘 頻度不明
嘔吐 頻度不明
尿路結石 頻度不明
悪心 頻度不明
胃酸の反動性分泌等 頻度不明
腎結石 頻度不明
高カルシウム血症 頻度不明

薬物動態・作用機序

作用機序

18.1 作用機序

胃内において、胃液中の遊離の塩酸を中和、若しくは緩衝する作用を有し、本剤の化学反応によって、胃内のpHを上昇させることにより、制酸作用を発揮する1) 。 本品1 gは0.1mol/L塩酸約200mLを中和する効力がある2) 。