低カルシウム血症に起因する下記症候の改善 テタニー、テタニー関連症状
【禁忌】(次の患者には投与しないこと)
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2.1 高カルシウム血症の患者[高カルシウム血症を悪化させるおそれがある。]
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2.2 腎結石のある患者[腎結石を助長するおそれがある。]
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2.3 重篤な腎不全のある患者
効能・効果
用法・用量
塩化カルシウム水和物として、通常成人1回1~2gを約5%水溶液にして1日3回経口投与する。 なお、年齢、症状により適宜増減する。
使用上の注意
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8.1 長期投与により血中及び尿中カルシウムが高値になることがあるので、長期投与する場合には定期的に血中又は尿中カルシウムを検査することが望ましい。
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8.2本品は局所刺激作用を有し、胃腸粘膜を刺激するので、牛乳などの保護剤と共に投与すること。 また、経管投与は行わないこと。
9.1 合併症・既往歴等のある患者
- 9.1.1高カルシウム血症があらわれやすい病態の患者
9.2 腎機能障害患者
- 9.2.1重篤な腎不全のある患者
投与しないこと。組織への石灰沈着を助長するおそれがある。
- 9.2.2腎不全を有する低カルシウム血症の患者
アシドーシスを促進する。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験を実施していない。
9.8 高齢者
- 減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。
相互作用
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
| 活性型ビタミンD製剤, アルファカルシドール カルシトリオール ファレカルシトリオール等 |
高カルシウム血症があらわれやすい。 | 相加作用 |
| テトラサイクリン系抗生物質 ミノサイクリン ドキシサイクリン テトラサイクリン等 ニューキノロン系抗菌剤 シプロフロキサシン ノルフロキサシン トスフロキサシン等 リン酸エストラムスチンナトリウム エストラサイト ビアセチル プロエスタ 骨代謝改善剤 エチドロン酸二ナトリウム アレンドロン酸ナトリウム水和物 リセドロン酸ナトリウム水和物 |
これらの薬剤の効果が減弱するおそれがあるので、投与間隔をできるだけあけるなど注意すること。 | カルシウムがこれらの薬剤と難溶性のキレートを形成し、これらの薬剤の吸収を阻害すると考えられる。 |
| 多量の牛乳 | 牛乳アルカリ症があらわれることがあるので多量の牛乳との併用は避けること。 | 腸管からのカルシウム吸収が増大する。 |
| 強心配糖体 メチルジゴキシン ジゴキシン ジギトキシン等 |
強心配糖体の作用を増強し、徐脈、心室性期外収縮、房室ブロックなどの中毒症状を誘発するおそれがある | カルシウムは強心配糖体の心筋収縮力増強作用を強める。 |
| ポリカルボフィルカルシウム | (1)高カルシウム血症があらわれるおそれがある。 (2)この薬剤の作用が減弱するおそれがある。 |
(1)この薬剤はカルシウムを含有(ポリカルボフィルカルシウム1.0g中にカルシウムとして約200mg含有)するため、併用するとカルシウムの過剰摂取となる。 (2)この薬剤はカルシウムが脱離して薬効を発揮するが、カルシウムとの共存下では再結合により薬効が減弱する。 |
副作用
その他の副作用
| 副作用名 | 頻度 |
|---|---|
| アシドーシス | 頻度不明 |
| 便秘等 | 頻度不明 |
| 結石症 | 頻度不明 |
| 食欲不振 | 頻度不明 |
| 高カルシウム血症 | 頻度不明 |
薬物動態・作用機序
作用機序
18.1 作用機序
カルシウムは生命現象の維持に重要な役割を持つ無機物質で、大部分骨及び歯牙の構成成分として存在し、その他血漿などの細胞外液に含まれる。カルシウムイオンは血液凝固因子としてトロンボキナーゼの活性化に作用すると共に、生体膜の透過性保持に役割を演じ、その減少は透過性を増大させ、特に末梢血管での出血をきたす。また骨の形成、維持、修復などに必須の役割を果たしているほか、神経及び筋の興奮性の調節など多くの複雑な生理学的過程に関与している。カルシウムイオンは神経や骨格筋の興奮を鎮め、低カルシウム血症によって起こるテタニーを改善する1) 。