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ヱフェドリン「ナガヰ」注射液40mg

エフェドリン塩酸塩

添付文書改訂 2025年04月01日

【禁忌】(次の患者には投与しないこと)

  1. 2.1カテコールアミン(アドレナリン、イソプレナリン、ドパミン等)を投与中の患者

効能・効果

  • 下記疾患に伴う咳嗽

気管支喘息、喘息性(様)気管支炎、感冒、急性気管支炎、慢性気管支炎、肺結核、上気道炎(咽喉頭炎、鼻カタル)

  • 鼻粘膜の充血・腫脹

  • 麻酔時の血圧降下

用法・用量

l-エフェドリン塩酸塩として、通常成人1回25~40mgを皮下注射する。 また、麻酔時の血圧降下には、通常成人1回4~8mgを静脈内注射することができる。 なお、年齢、症状により適宜増減する。

使用上の注意

  • 〈効能共通〉
  1. 8.1用法・用量どおり正しく使用しても効果が認められない場合は、本剤が適当でないと考えられるので、投与を中止すること。 なお、小児に投与する場合には、経過の観察を十分に行うこと。

  2. 8.2過度に使用を続けた場合、不整脈、場合によっては心停止を起こすおそれがあり、特に注射の場合はその傾向が強いので、使用が過度にならないように注意すること。

  • 〈麻酔時の血圧降下〉
  1. 8.3脈拍数、心電図の連続監視下で、頻回に血圧を測定しながら投与すること。

  2. 8.4麻酔以外の原因が関与していることが考えられる場合には、その原因に対する治療を優先すること。

9.1 合併症・既往歴等のある患者

  1. 9.1.1心室細動、心室頻拍、冠れん縮又はその既往歴のある患者

症状が悪化又は再発するおそれがある。

  1. 9.1.2甲状腺機能亢進症の患者

甲状腺機能亢進症が悪化するおそれがある。

  1. 9.1.3高血圧症の患者

本剤には血圧上昇作用がある。

  1. 9.1.4心疾患のある患者

本剤には心刺激作用がある。

  1. 9.1.5糖尿病の患者

血糖が上昇するおそれがある。

  1. 9.1.6緑内障の患者

眼圧が上昇するおそれがある。

  1. 9.1.7前立腺肥大症の患者

排尿障害が悪化するおそれがある。

  1. 9.1.8低酸素血症のある患者

定期的に血清カリウム値を観察することが望ましい。低酸素血症においては、血清カリウム値の低下が心リズムに及ぼす作用を増強することがある。

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。

9.6 授乳婦

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。

9.7 小児等

小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

9.8 高齢者

減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。

相互作用

10.1 併用禁忌(併用しないこと)

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
• カテコールアミン• アドレナリン• ボスミン
• イソプレナリン• プロタノール 等
• ドパミン 等
不整脈、場合によっては心停止を起こすおそれがある。 併用により交感神経刺激作用が増強される。

10.2 併用注意(併用に注意すること)

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
• ハロゲン化吸入麻酔剤• セボフルラン
イソフルラン
デスフルラン
*心室細動、心室頻拍等の不整脈があらわれることがある。 ハロゲン化吸入麻酔剤は交感神経刺激剤に対する心筋の感受性を高める。
• モノアミン酸化酵素阻害剤• セレギリン塩酸塩
ラサギリンメシル酸塩
サフィナミドメシル酸塩
*血圧上昇、頻脈等の発現が報告されている。 *これらの薬剤のMAO-B選択性が低下した場合、交感神経刺激作用が増強されると考えられる。
• 甲状腺製剤• レボチロキシン
リオチロニン
*冠動脈疾患のある患者に併用すると、本剤の作用を増強し、冠不全のリスクが増大するおそれがある。 *これらの薬剤が心臓のカテコールアミンに対する感受性を増大するおそれがある。
• キサンチン誘導体• テオフィリン
ジプロフィリン 等
• ステロイド剤• プレドニゾロン
• ベタメタゾン 等
• 利尿剤• フロセミド
• ヒドロクロロチアジド 等
血清カリウム値が低下するおそれがあるので、血清カリウム値をモニターするとともに、減量するなど注意すること。 併用により血清カリウム低下作用が増強される。
• オキシトシン 血圧の異常上昇を起こすおそれがあるので、血圧等に注意し、慎重に投与すること。 併用により血圧上昇作用が増強される。
• ジギタリス製剤• ジゴキシン
メチルジゴキシン
• デスラノシド
不整脈を起こすおそれがある。 本剤及びジギタリス製剤の薬力学的相互作用により、不整脈が誘発されるおそれがある。
• クロフェダノール塩酸塩 *クロフェダノール塩酸塩の作用が減弱されることがある。 *クロフェダノール塩酸塩は咳中枢に作用し、咳嗽抑制作用を示す。
• マオウ含有製剤• 葛根湯
• 小青竜湯
• 麻黄湯 等
*不眠、発汗過多、頻脈、動悸、全身脱力感、精神興奮等があらわれやすくなるので、減量するなど慎重に投与すること。 *交感神経刺激作用が増強されることが考えられる。

副作用

その他の副作用

副作用名 頻度
ST上昇・低下等) 頻度不明
めまい 頻度不明
不安 頻度不明
不眠 頻度不明
口渇 頻度不明
妄想を伴う精神症状 頻度不明
幻覚 頻度不明
心悸亢進 頻度不明
心電図異常(QT間隔の延長 頻度不明
悪心・嘔吐 頻度不明
振戦 頻度不明
排尿困難 頻度不明
発汗 頻度不明
発疹 頻度不明
神経過敏 頻度不明
脱力感 頻度不明
血圧上昇 頻度不明
頭痛・頭重 頻度不明
食欲不振 頻度不明

薬物動態・作用機序

作用機序

18.1 作用機序

交感神経興奮様薬物。α受容体及びβ受容体を刺激するが、作用の一部は交感神経終末からのノルアドレナリン遊離を介する間接的なものである6)。

18.2 気管支拡張作用

アセチルコリン及びヒスタミンによるモルモット摘出気管筋の収縮に対し、緩解作用を示す7)。

18.3 鼻粘膜血管収縮作用

麻酔イヌを用いた実験で、鼻粘膜血管・鼻粘膜を収縮し、鼻腔容積を拡大させる8)。

18.4 血圧上昇作用

麻酔イヌを用いた実験で、心拍数の増加、心収縮力の増強を示し、血圧を上昇させる9)。

薬物動態

16.5 排泄

成人男性1例に、本剤を25mg(遊離塩基換算)静脈内投与したとき、未変化体エフェドリンの尿中(pH4.5~5.5)排泄速度において、明確な2相性の減少が認められた5)(外国人データ)。