- 適応菌種
本剤に感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、モラクセラ(ブランハメラ)・カタラーリス、アクネ菌、肺炎マイコプラズマ(マイコプラズマ・ニューモニエ)
- 適応症
表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、慢性膿皮症、ざ瘡(化膿性炎症を伴うもの)、咽頭・喉頭炎、扁桃炎、急性気管支炎、肺炎、中耳炎、副鼻腔炎、歯周組織炎、歯冠周囲炎、顎炎
2.1本剤に対し過敏症の既往歴のある患者
2.2エルゴタミン酒石酸塩・無水カフェイン・イソプロピルアンチピリン、ジヒドロエルゴタミンメシル酸塩を投与中の患者
本剤に感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、モラクセラ(ブランハメラ)・カタラーリス、アクネ菌、肺炎マイコプラズマ(マイコプラズマ・ニューモニエ)
表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、慢性膿皮症、ざ瘡(化膿性炎症を伴うもの)、咽頭・喉頭炎、扁桃炎、急性気管支炎、肺炎、中耳炎、副鼻腔炎、歯周組織炎、歯冠周囲炎、顎炎
通常、成人にはロキシスロマイシンとして1日量300mg(力価)を2回に分割し、経口投与する。
8.1本剤の使用にあたっては、耐性菌の発現等を防ぐため、原則として感受性を確認し、疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめること。
8.2血小板減少症があらわれることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行うこと。
9.1.1過敏症の既往歴のある患者
9.1.2QT延長を起こすおそれのある患者(先天性QT延長症候群の患者、低カリウム血症等の電解質異常のある患者)
QT延長を起こすおそれがある。
投与間隔をあけること。血中濃度が持続するおそれがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断された場合にのみ投与すること。 動物実験(ラット)において臨床用量の約80倍で胎児の外表異常及び骨格異常の発現頻度が対照群に比べ高いとの報告がある。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)で乳汁中へ移行することが認められている。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
高齢者での薬物動態試験で、健康成人に比べ高い血中濃度が持続する傾向が認められているので、慎重に投与すること。
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
| エルゴタミン酒石酸塩・無水カフェイン・イソプロピルアンチピリン (クリアミン) ジヒドロエルゴタミンメシル酸塩 |
エルゴタミンの作用を増強させ、四肢の虚血を起こすおそれがある。 | 肝薬物代謝酵素が阻害され、エルゴタミンの血中濃度が上昇し、エルゴタミンの末梢血管収縮作用が増強すると考えられる。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
| テオフィリン | テオフィリンの血中濃度が上昇し、中毒症状(悪心、嘔吐等)を起こすことがある。 | 肝薬物代謝酵素が阻害され、テオフィリン血中濃度が上昇すると考えられる。 |
| ワルファリンカリウム | ワルファリンの作用を増強させ出血症状を起こすおそれがある。 | 肝薬物代謝酵素が阻害され、ワルファリン血中濃度が上昇すると考えられる。 |
| • QT延長を起こすことが知られている薬剤• クラスIA抗不整脈薬• キニジン • ジソピラミド • クラスIII抗不整脈薬• アミオダロン • ソタロール 等 |
QT延長を起こすおそれがある。 | これらの薬剤との併用により、本剤によるQT延長が助長されるおそれがある。 |
| ケイ酸アルミニウム | 本剤の効果が減弱するおそれがある。 | 本剤の消化管からの吸収が阻害されると考えられる。 |
| 副作用名 | 頻度 |
|---|---|
| Al-P等の上昇 | 1〜5%未満 |
| ALT | 1〜5%未満 |
| AST | 1〜5%未満 |
| しびれ | 1%未満 |
| 下痢 | 1〜5%未満 |
| 全身倦怠感 | 頻度不明 |
| 動悸 | 頻度不明 |
| 口渇 | 1%未満 |
| 味覚異常 | 頻度不明 |
| 嗅覚異常 | 頻度不明 |
| 嘔吐等 | 1〜5%未満 |
| 回転性めまい | 頻度不明 |
| 多形紅斑 | 頻度不明 |
| 好酸球増多 | 1〜5%未満 |
| 月経異常 | 頻度不明 |
| 浮動性めまい | 1%未満 |
| 浮腫 | 1%未満 |
| 発熱 | 頻度不明 |
| 発疹等 | 1〜5%未満 |
| 白血球減少 | 1%未満 |
| 眠気 | 頻度不明 |
| 耳鳴 | 頻度不明 |
| 胃部不快感 | 1〜5%未満 |
| 胆汁うっ滞等の肝機能障害 | 頻度不明 |
| 胸やけ | 頻度不明 |
| 脱力感 | 頻度不明 |
| 腹痛 | 1〜5%未満 |
| 腹部膨満感 | 1%未満 |
| 舌のしびれ感 | 1%未満 |
| 菌交代症 | 1%未満 |
| 視力障害 | 頻度不明 |
| 錯乱 | 頻度不明 |
| 関節痛 | 頻度不明 |
| 難聴 | 頻度不明 |
| 霧視 | 頻度不明 |
| 頭痛 | 1%未満 |
| 食欲不振 | 1%未満 |
| 鼻出血 | 頻度不明 |
他のマクロライド系抗生剤同様、細菌のリボゾームに作用し、タンパク合成を阻害する3)。
ブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、モラクセラ(ブランハメラ)・カタラーリス及びアクネ菌及び肺炎マイコプラズマ(マイコプラズマ・ニューモニエ)に抗菌作用を示し、細菌に対し静菌的又は一部殺菌的である。貪食細胞に顕著に取り込まれ、貪食細胞の食菌・殺菌作用を促進する。黄色ブドウ球菌、化膿レンサ球菌、肺炎球菌、肺炎マイコプラズマ(マイコプラズマ・ニューモニエ)による動物実験感染症に対し優れたin vivo効果を示す16),17),18),19),20),21),22)。
健康成人男子12例にロキシスロマイシン150mg(力価)を空腹時に単回経口投与した際注1)の血漿中濃度は投与2.5時間後にピーク値6.8μg/mLを示し、消失半減期は6.2時間であった2),3)。
| 投与量\定数 | tmax (hr) |
Cmax (μg/mL) |
t1/2 (hr) |
AUC (μg・hr/mL) |
|---|---|---|---|---|
| 150mg n=12 |
2.5 | 6.8 | 6.2 | 75.3 |
(Mean, n=12)
健康成人男子6例にロキシスロマイシン150mg(力価)を経口により1日2回15日間反復投与した際、血漿中濃度及び尿中排泄の推移から蓄積性は認められなかった2)。
ロキシスロマイシン錠150mg「サワイ」とルリッド錠150を健康成人男子にそれぞれ1錠[ロキシスロマイシンとして150mg(力価)]空腹時単回経口投与(クロスオーバー法)し、血漿中ロキシスロマイシン濃度を測定した。得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について統計解析を行った結果、両剤の生物学的同等性が確認された4)。
| Cmax (μg/mL) |
Tmax (hr) |
T1/2 (hr) |
AUC0-24hr (μg・hr/mL) |
|
|---|---|---|---|---|
| ロキシスロマイシン錠150mg「サワイ」 | 6.07±1.97 | 2.0±1.3 | 8.9±1.9 | 61.79±19.85 |
| ルリッド錠150 | 5.86±2.08 | 1.9±1.2 | 9.0±2.3 | 58.90±24.72 |
(Mean±S.D.)
血漿中濃度ならびにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
健康成人における喀痰、扁桃、上顎洞粘膜、皮膚、歯肉及び顎骨組織への移行性は良好であった3)。
ロキシスロマイシンは、主に肝で代謝されるが、代謝される割合は少ない2)。ロキシスロマイシンは主に薬物代謝酵素CYP3Aにより代謝される5)。
健康成人男子4例にロキシスロマイシン150mg(力価)を投与した際注1)の検討では、ロキシスロマイシンは肝から糞中へ排泄されたが、尿中にも排泄された6)。 健康成人男子24例にロキシスロマイシン100、150、300及び600mg(力価)を経口投与した際注1)の尿中排泄率は、投与後48時間で6~8%であった2)。
高齢者7例(平均78.6歳)にロキシスロマイシン150mg(力価)を経口投与した際注1)、健康成人男子に比べ高い血中濃度推移、消失半減期の延長等がみられた7)。
In vitro試験において、ロキシスロマイシンはCYP3Aの弱い阻害作用を示したが、CYP1A2、CYP2C9、CYP2C19及びCYP2D6は阻害しなかった8)。 健康成人10例に、ロキシスロマイシン300mg(力価)とCYP3Aの基質であるミダゾラムを併用した臨床薬理試験において、ミダゾラムのAUCが1.47倍増加した9)(外国人データ)。
注1)本剤の承認された用量は「通常、成人にはロキシスロマイシンとして1日量300mg(力価)を2回に分割し、経口投与する」である。