Clinical snapshot

ロイコボリン錠5mg

ホリナートカルシウム水和物

添付文書改訂 2024年03月01日

【禁忌】(次の患者には投与しないこと)

本剤の成分に対し重篤な過敏症の既往歴のある患者

効能・効果

葉酸代謝拮抗剤の毒性軽減

用法・用量

  • 〈メトトレキサート通常療法、CMF療法、メトトレキサート関節リウマチ療法又はM-VAC療法〉

メトトレキサート通常療法、CMF療法、メトトレキサート関節リウマチ療法又はM-VAC療法でメトトレキサートによると思われる副作用が発現した場合には、通常、ホリナートとして成人1回10mgを6時間間隔で4回経口投与する。 なお、メトトレキサートを過剰投与した場合には、投与したメトトレキサートと同量を投与する。

  • 〈メトトレキサート・フルオロウラシル交代療法〉

通常、メトトレキサート投与後24時間目よりホリナートとして1回15mgを6時間間隔で2~6回(メトトレキサート投与後24、30、36、42、48、54時間目)経口投与する。 メトトレキサートによると思われる重篤な副作用があらわれた場合には、用量を増加し、投与期間を延長する。 なお、年齢、症状により適宜増減する。

  • *〈プララトレキサート投与時〉

通常、成人にはプララトレキサート投与後24時間目よりホリナートとして1回25mgを8時間間隔で6回経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。

使用上の注意

  1. 8.1メトトレキサートの過量投与時は、すみやかに本剤を投与すること。メトトレキサートと本剤の投与間隔が長いほど、本剤の効果が低下することがある。

  2. 8.2葉酸の投与により、ビタミンB12欠乏による巨赤芽球性貧血(悪性貧血等)が隠蔽されるとの報告がある。

9.7 小児等

*小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

相互作用

10.2 併用注意(併用に注意すること)

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
葉酸代謝拮抗剤
スルファメトキサゾール・トリメトプリム等
これらの薬剤の作用が減弱することがある。 本剤によって葉酸代謝拮抗作用が減弱するためと考えられる。

副作用

その他の副作用

副作用名 頻度
発熱 頻度不明
発疹 頻度不明
発赤 頻度不明

薬物動態・作用機序

作用機序

18.1 作用機序

ロイコボリンは、下記の機序により葉酸代謝拮抗剤であるメトトレキサートの毒性を軽減する。 メトトレキサートは、2水素葉酸を4水素葉酸に変換させる酵素である2水素葉酸還元酵素(dihydrofolate reductase:DHFR)の働きを阻止し核酸合成を停止させる。一方、ロイコボリンはメトトレキサートが作用する酵素に関与せず、細胞の葉酸プールに取り込まれ、活性型葉酸(5,10-methylene tetrahydrofolate等)となり、細胞の核酸合成を再開させる3),4)。

薬物動態

16.1 血中濃度

  1. 16.1.1単回投与

健常成人にロイコボリン錠3錠(15mg)を経口投与したときの血清中ロイコボリン濃度は、投与2時間後に最高値(477ng/mL)に達し、半減期は5時間である。また、活性型葉酸(5-methyl tetrahydrofolate)は2時間後に最高値(216ng/mL)となり、半減期は2.5時間である1)。