- 〈適応菌種〉
本剤に感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、腸球菌属、ミクロコッカス属、モラクセラ属、コリネバクテリウム属、クレブシエラ属、エンテロバクター属、セラチア属、プロテウス属、モルガネラ・モルガニー、インフルエンザ菌、ヘモフィルス・エジプチウス(コッホ・ウィークス菌)、シュードモナス属、緑膿菌、ステノトロホモナス(ザントモナス)・マルトフィリア、アシネトバクター属、アクネ菌
- 〈適応症〉
眼瞼炎、涙嚢炎、麦粒腫、結膜炎、瞼板腺炎、角膜炎(角膜潰瘍を含む)、眼科周術期の無菌化療法
レボフロキサシン水和物
本剤に感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、腸球菌属、ミクロコッカス属、モラクセラ属、コリネバクテリウム属、クレブシエラ属、エンテロバクター属、セラチア属、プロテウス属、モルガネラ・モルガニー、インフルエンザ菌、ヘモフィルス・エジプチウス(コッホ・ウィークス菌)、シュードモナス属、緑膿菌、ステノトロホモナス(ザントモナス)・マルトフィリア、アシネトバクター属、アクネ菌
眼瞼炎、涙嚢炎、麦粒腫、結膜炎、瞼板腺炎、角膜炎(角膜潰瘍を含む)、眼科周術期の無菌化療法
通常、1回1滴、1日3回点眼する。なお、症状により適宜増減する。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
| 副作用名 | 頻度 |
|---|---|
| そう痒 | 頻度不明 |
| びまん性表層角膜炎等の角膜障害 | 頻度不明 |
| 発疹 | 頻度不明 |
| 眼のそう痒感 | 1%未満 |
| 眼刺激 | 1%未満 |
| 眼痛 | 頻度不明 |
| 眼瞼炎 | 頻度不明 |
| 結膜炎 | 1%未満 |
| 蕁麻疹 | 頻度不明 |
主な作用機序はDNAジャイレース(トポイソメラーゼⅡ)活性及びトポイソメラーゼⅣ活性の阻害による細菌のDNA合成阻害である。DNAジャイレース(トポイソメラーゼⅡ)活性とトポイソメラーゼⅣ活性のどちらを強く阻害するかは細菌によって異なる10),11),12),13),14),15)。
レボフロキサシン水和物の抗菌スペクトラムは広範囲に及び、0.5%レボフロキサシン点眼液はブドウ球菌属、肺炎球菌を含むレンサ球菌属、ミクロコッカス属、腸球菌属、コリネバクテリウム属等のグラム陽性菌及び緑膿菌を含むシュードモナス属、インフルエンザ菌、モラクセラ属、セラチア属、クレブシエラ属、プロテウス属、アシネトバクター属、エンテロバクター属等のグラム陰性菌並びに嫌気性菌であるアクネ菌等の眼感染症の起炎菌に対し、強い抗菌力を示す16)(in vitro)。 レボフロキサシン水和物は、ラセミ体であるオフロキサシンの一方の光学活性体(左旋体)であり、オフロキサシンの約2倍の抗菌活性を有する。
緑膿菌性角膜潰瘍のウサギ感染症モデルを用い、菌接種30分後から0.5%レボフロキサシン点眼液を1回約50μL、2時間間隔で1日6回、3日間点眼した結果、角膜混濁は認められず、0.5%レボフロキサシン点眼液は有意な予防効果を示した17)。
ウサギ緑膿菌角膜感染症モデルを用い、片眼に本剤又はクラビット点眼液0.5%、対側眼に生理食塩液を菌接種4時間後から1日3回、3日間点眼し、眼症状及び改善度スコアを比較した。その結果、両剤ともに生理食塩液に対して有意な効果が認められ、また、本剤及びクラビット点眼液0.5%の改善度スコアの平均値の差の90%信頼区間は、クラビット点眼液0.5%の平均値の±20%以内であることから、両剤の生物学的同等性が確認された18)。
| 改善度スコア※ | |
|---|---|
| レボフロキサシン点眼液0.5%「わかもと」 | 14.3±0.6 |
| クラビット点眼液0.5% | 14.3±0.6 |
(平均値±標準誤差、n=10)
ウサギ黄色ブドウ球菌角膜感染症モデルを用い、片眼に本剤又はクラビット点眼液0.5%、対側眼に生理食塩液を菌接種4時間後から1日3回、3日間点眼し、眼症状及び改善度スコアを比較した。その結果、両剤ともに生理食塩液に対して有意な効果が認められ、また、本剤及びクラビット点眼液0.5%の改善度スコアの平均値の差の90%信頼区間は、クラビット点眼液0.5%の平均値の±20%以内であることから、両剤の生物学的同等性が確認された18)。
| 改善度スコア※ | |
|---|---|
| レボフロキサシン点眼液0.5%「わかもと」 | 18.1±0.7 |
| クラビット点眼液0.5% | 17.5±0.7 |
(平均値±標準誤差、n=10)
※(生理食塩液投与眼の総合スコア)―(同一個体対側眼[本剤又はクラビット点眼液0.5%]の総合スコア)
改善度スコアのパラメータは、被験個体の選択、症状観察項目・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
健康成人男性(10例)の片眼に0.5%レボフロキサシン点眼液を1回2滴、1日4回、2週間連続点眼したとき、最終日の点眼1時間後の血中濃度は定量下限値(0.01μg/mL)未満であった1)。
有色ウサギに0.5%14C-標識レボフロキサシン点眼液を1回50μL点眼したとき、眼球結膜及び眼瞼結膜では点眼後15分で各々最高濃度(Cmax)1433.8、1058.8ng eq./gを示し、角膜及び房水では点眼後30分で各々Cmax 6839.5ng eq./g、842.8ng eq./mLを示した後、経時的に減少した。メラニン含有組織である虹彩・毛様体及び網膜色素上皮・脈絡膜では点眼後2時間で各々Cmax 11514.4、3269.6ng eq./gを示し、その後緩慢に消失した2)。
有色ラットに0.5%14C-標識レボフロキサシン点眼液を1回1μL、1日3回、1週間点眼したとき、最終点眼1時間後の角膜、房水及び硝子体における眼組織中濃度はそれぞれ2270.8、267.1、372.0ng eq./gを示し、その後経時的に減少した。一方、虹彩・毛様体及び網膜色素上皮・脈絡膜では最終点眼1時間後でそれぞれ185047.6、36549.6ng eq./gを示し、その後緩慢に消失した3)。
ビーグル犬に0.3%レボフロキサシン点眼液を1回1滴、1日4回、2週間連続点眼したとき、最終点眼24時間後の眼組織内濃度は、虹彩・毛様体で39.4μg/g、脈絡膜・網膜色素上皮で12.3μg/gであり、眼組織のうちメラニン色素を含む組織には高度に分布することが認められた。一方、色素上皮を除く網膜への移行はわずかであった4)。
白色ウサギに本剤又はクラビット点眼液0.5%を30μL/眼単回点眼し、最高房水中濃度を示す1時間後のレボフロキサシン濃度を測定した。その結果、対数変換した房水中レボフロキサシン濃度の平均値の差が、判定基準log(0.90)~log(1.11)の範囲内であったことから、両剤の生物学的同等性が確認された5)。
| 房水中レボフロキサシン濃度(μg/mL) | |
|---|---|
| レボフロキサシン点眼液0.5%「わかもと」 | 0.919±0.507 |
| クラビット点眼液0.5% | 0.910±0.439 |
(平均値±標準偏差、n=33)
眼組織中濃度並びにCmax等のパラメータは、被験個体の選択、検体の採取時間等の試験条件によって異なる可能性がある。