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下記疾患並びに状態における鎮痛 術後、各種癌、心筋梗塞症
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麻酔補助
【禁忌】(次の患者には投与しないこと)
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2.1本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
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2.2重篤な呼吸抑制状態及び肺機能障害のある患者[呼吸抑制が増強されることがある。]
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2.3重篤な肝機能障害のある患者
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2.4頭部傷害、脳に病変のある場合で、意識混濁が危惧される患者[呼吸抑制や頭蓋内圧の上昇を来すおそれがある。]
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2.5頭蓋内圧上昇の患者[頭蓋内圧が更に上昇するおそれがある。]
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2.6妊婦又は妊娠している可能性のある女性
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2.7ナルメフェン塩酸塩水和物を投与中の患者又は投与中止後1週間以内の患者
効能・効果
用法・用量
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〈鎮痛を目的とする場合〉
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術後、各種癌:通常成人には、ブプレノルフィンとして1回0.2mg~0.3mg(体重当り4µg/kg~6µg/kg)を筋肉内に注射する。なお、初回量は0.2mgとすることが望ましい。その後必要に応じて約6~8時間毎に反復注射する。症状に応じて適宜増減する。 心筋梗塞症:通常成人には、ブプレノルフィンとして1回0.2mgを徐々に静脈内に注射する。症状に応じて適宜増減する。
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〈麻酔補助を目的とする場合〉
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通常成人には、ブプレノルフィンとして0.2mg~0.4mg(体重当り4µg/kg~8µg/kg)を麻酔導入時に徐々に静脈内に注射する。症状、手術時間、併用薬などに応じて適宜増減する。
使用上の注意
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8.1本剤を投与後、特に起立、歩行時に悪心、嘔吐、めまい、ふらつきなどの症状があらわれやすいので、投与後はできる限り安静にするように注意すること。特に、外来患者に投与した場合には十分に安静にした後、安全を確認して帰宅させること。
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8.2眠気、めまい、ふらつき、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないように注意すること。
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8.3薬物依存を生じることがあるので、観察を十分に行い、用量を超えないように慎重に投与すること。
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8.4用法及び用量の範囲で効果のない場合は、他の治療方法に切り替えること。
9.1 合併症・既往歴等のある患者
- 9.1.1呼吸機能の低下している患者
呼吸抑制があらわれることがある。
- 9.1.2胆道疾患のある患者
動物実験(イヌ)において高用量(0.1mg/kg i.v.以上)でOddi筋の収縮がみられる。
- 9.1.3麻薬依存患者
麻薬拮抗作用を有するため禁断症状を誘発するおそれがある。
- 9.1.4薬物依存の既往歴のある患者
薬物依存を生じることがある。
9.2 腎機能障害患者
- 9.2.1腎機能の低下している患者
作用が増強されるおそれがある。
9.3 肝機能障害患者
- 9.3.1重篤な肝機能障害のある患者
投与しないこと。代謝が遅延し、作用が増強されるおそれがある。
- 9.3.2肝機能の低下している患者(重篤な肝機能障害のある患者を除く)
作用が増強されるおそれがある。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。外国において、妊娠中に本剤を大量に投与した患者から出生した新生児に禁断症状がみられたとの報告がある。また、動物実験(ラット)で難産、拙劣な哺育行動、出生児の生存率の低下及び体重増加の抑制が報告されている。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)で乳汁中への移行が報告されている。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下している。
相互作用
- 本剤は、CYP3A4により代謝される。
10.1 併用禁忌(併用しないこと)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
| ナルメフェン塩酸塩水和物(セリンクロ) | ナルメフェン塩酸塩水和物はオピオイド受容体作動薬の鎮痛作用を減弱させるため、効果を得るために必要な本剤の用量が通常用量より多くなるおそれがある。緊急の手術等によりやむを得ず本剤を投与する場合、患者毎に本剤の用量を漸増し、呼吸抑制等の中枢神経抑制症状を注意深く観察すること。手術等において本剤を投与することが事前にわかる場合には、少なくとも1週間前にはナルメフェン塩酸塩水和物の投与を中断すること。 | µオピオイド受容体拮抗作用により、µオピオイド受容体作動薬に対して競合的に阻害する。 |
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
| 中枢性鎮痛剤 • ペンタゾシン エプタゾシン臭化水素酸塩等 |
本剤の作用が増強することがあるので、併用が必要な場合は一方又は両方の投与量を減らすなど慎重に投与すること。 | 本剤は中枢性鎮痛剤と同じオピオイドレセプターに作用するため。 |
| ベンゾジアゼピン誘導体・その他の鎮静剤 • ジアゼパム ニトラゼパム メダゼパム等中枢抑制剤(催眠剤等) • バルビツール酸誘導体(フェノバルビタール等)アルコール等 |
本剤の作用が増強することがあるので、併用が必要な場合は一方又は両方の投与量を減らすなど慎重に投与すること。 | ともに中枢神経抑制作用を有するため。 |
| モルヒネ | 本剤の作用が増強するおそれがあるので、併用が必要な場合は一方又は両方の投与量を減らすなど慎重に投与すること。また、本剤は高用量(8mg連続皮下投与)においてモルヒネの作用に拮抗するとの報告がある。 | 本剤はモルヒネと同じオピオイドレセプターに作用するため、本剤の作用は、脳内オピオイドレセプターの飽和濃度に左右される。 |
| MAO阻害剤 | 本剤の作用が増強するおそれがある。 | 機序は不明であるが、本剤の代謝速度や生体アミンの変化が関係していると考えられている。 |
| CYP3A4阻害作用を有する薬剤 • イトラコナゾール エリスロマイシン リトナビル アタザナビル硫酸塩等 |
本剤の作用が増強するおそれがあるので、本剤を減量するなど考慮すること。 | 本剤の主要代謝酵素であるCYP3A4を阻害するため本剤の血中濃度が上昇するおそれがある。 |
| CYP3A4誘導作用を有する薬剤 • フェノバルビタール リファンピシン カルバマゼピン フェニトイン等 |
本剤の作用が減弱するおそれがある。 | 本剤の主要代謝酵素であるCYP3A4の誘導により本剤の血中濃度が低下するおそれがある。 |
| セロトニン作動薬 | セロトニン症候群の徴候及び症状(錯乱、せん妄、情緒不安、振戦、潮紅、発汗、高熱)があらわれるおそれがあるので、十分に注意すること。これらの徴候や症状が認められた場合には、本剤と併用薬の両方あるいはいずれか一方の投与を中止するなど適切な処置を行うこと。なお、セロトニン作動薬の急激な減量又は投与中止により離脱症状があらわれることがあるので注意すること。 | 中枢のセロトニン作動活性を増強すると考えられる。 |
副作用
その他の副作用
| 副作用名 | 頻度 |
|---|---|
| Al-Pの上昇 | 頻度不明 |
| ALT | 頻度不明 |
| AST | 頻度不明 |
| しびれ | 頻度不明 |
| そう痒感 | 頻度不明 |
| めまい | 頻度不明 |
| 下痢 | 頻度不明 |
| 不安感 | 頻度不明 |
| 不快感 | 頻度不明 |
| 不整脈 | 頻度不明 |
| 便秘 | 頻度不明 |
| 倦怠感 | 頻度不明 |
| 健忘 | 頻度不明 |
| 動悸 | 頻度不明 |
| 口渇 | 頻度不明 |
| 嘔吐 | 頻度不明 |
| 嘔気 | 頻度不明 |
| 尿失禁 | 頻度不明 |
| 尿閉 | 頻度不明 |
| 幻覚 | 頻度不明 |
| 徐脈 | 頻度不明 |
| 悪夢 | 頻度不明 |
| 悪寒 | 頻度不明 |
| 意識障害 | 頻度不明 |
| 抑うつ | 頻度不明 |
| 熱感 | 頻度不明 |
| 痙攣 | 頻度不明 |
| 発汗 | 頻度不明 |
| 発熱 | 頻度不明 |
| 発疹 | 頻度不明 |
| 眠気 | 頻度不明 |
| 総ビリルビン上昇 | 頻度不明 |
| 縮瞳 | 頻度不明 |
| 羞明感 | 頻度不明 |
| 耳鳴 | 頻度不明 |
| 胸内苦悶 | 頻度不明 |
| 脱力感 | 頻度不明 |
| 腸管運動障害 | 頻度不明 |
| 腹痛 | 頻度不明 |
| 興奮 | 頻度不明 |
| 血圧上昇 | 頻度不明 |
| 血圧低下 | 頻度不明 |
| 見当識障害 | 頻度不明 |
| 視力異常 | 頻度不明 |
| 軽度の多幸感 | 頻度不明 |
| 鎮静 | 頻度不明 |
| 頭痛・頭重感 | 頻度不明 |
| 顔面潮紅 | 頻度不明 |
| 顔面蒼白 | 頻度不明 |
| 食欲不振 | 頻度不明 |
薬物動態・作用機序
作用機序
18.1 作用機序
ブプレノルフィンは、オピオイド受容体に部分作動薬として作用し、中枢神経系の痛覚伝導系を抑制することにより鎮痛効果を発揮する。
18.2 鎮痛作用
ブプレノルフィンは、化学刺激、熱刺激及び圧刺激(マウス、ラット)、及び電気刺激(ウサギ)を侵害刺激として用いたいずれの試験においてもモルヒネ、ペンタゾシンより強く、かつ長い鎮痛効果を示した7)。
18.3 麻酔拮抗作用
マウスを用いた試験において、ブプレノルフィンのモルヒネに対する拮抗作用はナロキソン塩酸塩とほぼ同程度かやや弱かった7)。
薬物動態
16.1 血中濃度
術後患者にブプレノルフィン0.3mgを静脈内(10例)及び筋肉内投与(11例)し、ラジオイムノアッセイ法により血漿中濃度を測定した時、静脈内投与の場合、初期段階は極めて急速に減少し初期半減期は約2分であり、その後は緩慢に減少した。筋肉内投与では投与後5分以内で最高濃度を示した。両投与経路とも血中濃度推移はほぼ同じであり、消失半減期は約2~3時間であった1)(外国人データ)。
16.3 分布
ヒト血漿蛋白結合率は、約96%であった(in vitro、平衡透析法)。
16.4 代謝
ブプレノルフィンは、ヒト肝ミクロゾームチトクロームP450の分子種のうち、主としてCYP3A4により代謝される(in vitro)。 ヒト(成人男性、筋肉内投与)においてブプレノルフィンは主に肝臓で代謝され、グルクロン酸抱合あるいはN-脱アルキル化を受けた2)(外国人データ)。
16.5 排泄
主排泄経路は胆汁を介した糞中排泄であり、糞中への排泄率は約70%で、残りは尿中へ排泄された2)(外国人データ)。