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ランドセン細粒0.5%

クロナゼパム

添付文書改訂 2022年04月01日

【禁忌】(次の患者には投与しないこと)

  1. 2.1本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

  2. 2.2急性閉塞隅角緑内障の患者[抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状を悪化させることがある。]

  3. 2.3重症筋無力症の患者[症状を悪化させるおそれがある。]

効能・効果

  • 小型(運動)発作(ミオクロニー発作、失立(無動)発作、点頭てんかん(幼児けい縮発作、BNSけいれん等))

  • 精神運動発作

  • 自律神経発作

用法・用量

通常成人、小児は、初回量クロナゼパムとして、1日0.5~1mgを1~3回に分けて経口投与する。以後、症状に応じて至適効果が得られるまで徐々に増量する。通常、維持量はクロナゼパムとして1日2~6mgを1~3回に分けて経口投与する。 乳、幼児は、初回量クロナゼパムとして、1日体重1kgあたり0.025mgを1~3回に分けて経口投与する。以後、症状に応じて至適効果が得られるまで徐々に増量する。通常、維持量はクロナゼパムとして1日体重1kgあたり0.1mgを1~3回に分けて経口投与する。 なお、年齢、症状に応じて適宜増減する。

使用上の注意

  1. 8.1投与初期に眠気、ふらつき等の症状があらわれることがあるので、本剤の投与は少量から開始し、慎重に維持量まで漸増すること。

  2. 8.2連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により、てんかん重積状態があらわれることがあるので、投与を中止する場合には、徐々に減量するなど慎重に行うこと。

  3. 8.3混合発作(2種類以上の発作型をもつ)のある患者に本剤を投与すると、強直間代発作の誘発や回数を増加することが、また、特にLennox症候群の患者に本剤を投与するとinduced microseizures(睡眠中の多呼吸発作等)を誘発することがあるので、観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には適切な処置を行うこと。

  4. 8.4本剤は比較的若年齢から長期使用されるので、耐性の上昇に十分注意すること。

  5. 8.5本剤を投与されているてんかん患者には、フルマゼニル(ベンゾジアゼピン受容体拮抗剤)を投与しないこと。

  6. 8.6連用中は定期的に肝・腎機能、血液検査を行うことが望ましい。

  7. 8.7眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意すること。

9.1 合併症・既往歴等のある患者

  1. 9.1.1心障害のある患者

症状が悪化するおそれがある。

  1. 9.1.2脳に器質的障害のある患者

作用が強くあらわれるおそれがある。

  1. 9.1.3呼吸機能の低下している患者

症状が悪化するおそれがある。

  1. 9.1.4衰弱患者

副作用があらわれやすい。

9.2 腎機能障害患者

排泄が遅延するおそれがある。

9.3 肝機能障害患者

排泄が遅延するおそれがある。

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性(母体のてんかん発作頻発を防ぎ、胎児を低酸素状態から守る)が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。

  1. 9.5.1妊娠中に他のベンゾジアゼピン系薬剤(ジアゼパム、クロルジアゼポキシド等)を服用していた患者が出産した新生児において、口唇裂、口蓋裂等が対照群と比較して有意に多いとの疫学的調査が報告されている。

  2. 9.5.2ベンゾジアゼピン系薬剤で新生児に哺乳困難、嘔吐、活動低下、筋緊張低下、過緊張、嗜眠、傾眠、呼吸抑制・無呼吸、チアノーゼ、易刺激性、神経過敏、振戦、低体温、頻脈等を起こすことが報告されている。なお、これらの症状は、離脱症状あるいは新生児仮死として報告される場合もある。また、ベンゾジアゼピン系薬剤で新生児に黄疸の増強を起こすことが報告されている。

  3. 9.5.3分娩前に連用した場合、出産後新生児に離脱症状があらわれることが、ベンゾジアゼピン系薬剤で報告されている。

9.6 授乳婦

授乳を避けさせること。

  1. 9.6.1ヒト母乳中に移行し、新生児において無呼吸を起こすことがあり、また、黄疸を増強するおそれがある。

  2. 9.6.2他のベンゾジアゼピン系薬剤(ジアゼパム)でヒト母乳中に移行し、新生児に嗜眠、体重減少等を起こすことが報告されている。

9.7 小児等

  1. 9.7.1低出生体重児、新生児

低出生体重児、新生児を対象とした臨床試験は実施していない。

  1. 9.7.2乳児、幼児

喘鳴、ときに唾液増加(流涎等)、嚥下障害を起こすことがあるので、観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

9.8 高齢者

少量から投与を開始するなど患者の状態を観察しながら、慎重に投与すること。運動失調等の副作用があらわれやすい。

相互作用

10.2 併用注意(併用に注意すること)

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
抗てんかん剤
• ヒダントイン誘導体
以下のような報告があるので、本剤と併用する場合には、フェニトインの血中濃度をモニタリングすることが望ましい。
• 本剤又は、フェニトインの血中濃度が低下する。
• フェニトインの血中濃度が上昇する。
機序は不明である。
抗てんかん剤
• バルビツール酸誘導体等
中枢神経抑制作用が増強されることがある。 ともに中枢神経抑制作用を有するため、相互に作用を増強することが考えられている。
中枢神経抑制剤
• フェノチアジン誘導体等
中枢神経抑制作用が増強されることがある。併用しないことが望ましいが、やむを得ず投与する場合には慎重に投与すること。 ともに中枢神経抑制作用を有するため、相互に作用を増強することが考えられている。
アルコール(飲酒) 中枢神経抑制作用が増強されることがある。併用しないことが望ましいが、やむを得ず投与する場合には慎重に投与すること。 ともに中枢神経抑制作用を有するため、相互に作用を増強することが考えられている。
モノアミン酸化酵素阻害剤 クロルジアゼポキシドで舞踏病が発現したとの報告がある。併用しないことが望ましいが、やむを得ず投与する場合には慎重に投与すること。 機序は不明である。
バルプロ酸ナトリウム アブサンス重積(欠神発作重積)があらわれたとの報告がある。 機序は不明である。

副作用

その他の副作用

副作用名 頻度
ALPの上昇 頻度不明
ALTの上昇 頻度不明
AST 頻度不明
LDH 頻度不明
γ-GTP 頻度不明
いびき 1%未満
うつ状態 頻度不明
しびれ 頻度不明
ふらつき(15.6%) 5%以上
ほてり(熱感 1%未満
めまい 1〜5%未満
もうろう感 1〜5%未満
下痢 1%未満
不安 頻度不明
不眠 1〜5%未満
体重増加 頻度不明
体重減少 1〜5%未満
便秘 1〜5%未満
倦怠感 1〜5%未満
口内炎 1%未満
口渇 1%未満
吃逆 1%未満
呼吸困難 頻度不明
1%未満
唾液増加(流涎等) 1〜5%未満
喀痰増加 頻度不明
喘鳴 5%以上
嘔吐 1〜5%未満
嚥下障害 1〜5%未満
好酸球増多 頻度不明
寡動(活動低下 1%未満
尿失禁 1〜5%未満
幻覚 頻度不明
性欲減退 頻度不明
悪心 1〜5%未満
情動不安定 1〜5%未満
意識障害 頻度不明
振戦 1〜5%未満
排尿困難 1〜5%未満
攻撃的反応 頻度不明
月経不順 1%未満
構音障害 1〜5%未満
歩行異常 頻度不明
気道分泌過多 頻度不明
注意力低下 頻度不明
無気力 1〜5%未満
疲労 頻度不明
発熱 1%未満
発疹 1〜5%未満
白血球減少 頻度不明
目がかすむ 頻度不明
眠気(24.7%) 5%以上
眩暈 頻度不明
知覚異常 1%未満
神経過敏(不機嫌 1〜5%未満
筋緊張亢進 1%未満
筋緊張低下 1〜5%未満
羞明 頻度不明
脱力 1〜5%未満
腹痛 頻度不明
興奮等) 1〜5%未満
血小板減少 頻度不明
行動異常 1%未満
複視 1〜5%未満
貧血 頻度不明
運動失調 1〜5%未満
運動抑制等) 1%未満
運動過多 頻度不明
過敏症状 頻度不明
頭痛 1〜5%未満
頭重 1%未満
顔面潮紅) 1%未満
食欲不振 1〜5%未満
食欲亢進 1%未満

薬物動態・作用機序

作用機序

18.1 作用機序

GABAを介し、てんかんの発作の抑制を増強する。

18.2 抗けいれん作用

抗pentetrazolけいれん作用4),5),6)(マウス、ラット)、抗bemegrideけいれん作用5)(マウス)、抗bicucullineけいれん作用4)(マウス)、抗strychnineけいれん作用6)(マウス)、抗picrotoxinけいれん作用6)(マウス)並びに抗電撃けいれん作用4),5),6)(マウス)があり、特に抗pentetrazolけいれん作用が著明である。

18.3 脳波に対する作用

海馬及び扁桃核刺激による脳波後発射6)(ラット、ネコ)、pentetrazol誘発脳波発作波6)(ラット)並びにpenicillin誘発けいれん波7)(ネコ)に対し抑制作用を示す。

薬物動態

16.1 血中濃度

  1. 16.1.1単回投与

健康成人男性にクロナゼパム1mgを単回経口投与した場合、未変化体の血中濃度は投与後2時間で最高値(6.5ng/mL)に達した。血中半減期は約27時間であった。

健康成人に単回経口投与後の血中クロナゼパム濃度推移(n=6)

16.3 分布

  1. 16.3.1蛋白結合率

ヒト血清蛋白との結合率は約95%(限外濾過法)であった(in vitro)。

16.4 代謝

健康成人にクロナゼパム1mgを単回経口投与した場合の主な尿中代謝体として、7-amino体、7-acetylamino体が検出された。

16.5 排泄

14C-クロナゼパムを単回経口投与後4日までに糞中に10~30%、尿中に40~60%が排泄された1)(外国人データ)。