- てんかん患者の下記発作に対する単剤療法
部分発作(二次性全般化発作を含む) 強直間代発作 定型欠神発作
- 他の抗てんかん薬で十分な効果が認められないてんかん患者の下記発作に対する抗てんかん薬との併用療法
部分発作(二次性全般化発作を含む) 強直間代発作 Lennox-Gastaut症候群における全般発作
- 双極性障害における気分エピソードの再発・再燃抑制
本剤の投与により中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、薬剤性過敏症症候群等の全身症状を伴う重篤な皮膚障害があらわれることがあり、死亡に至った例も報告されているので、以下の事項に注意すること。
1.1用法及び用量を超えて本剤を投与した場合に皮膚障害の発現率が高いことから、本剤の6.用法及び用量を遵守すること。
1.1.1投与開始時は定められた用法及び用量を超えないこと。バルプロ酸ナトリウム併用時の投与開始2週間までは隔日投与にすること(成人のみ)。
1.1.2維持用量までの漸増時も定められた用法及び用量を超えないこと。また、増量時期を早めないこと。
1.2発疹発現時には早期に皮膚科専門医に相談し、適切な処置を行うこと。また、発疹に加え以下に示す症状があらわれた場合には重篤な皮膚障害に至ることがあるので、直ちに本剤の投与を中止すること。 発熱(38℃以上)、眼充血、口唇・口腔粘膜のびらん、咽頭痛、全身倦怠感、リンパ節腫脹 等
1.3重篤な皮膚障害の発現率は、小児において高いことが示されているので、特に注意すること。
1.4患者又は家族に対して、発疹や上記の症状があらわれた場合には直ちに受診するよう指導すること。
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
部分発作(二次性全般化発作を含む) 強直間代発作 定型欠神発作
部分発作(二次性全般化発作を含む) 強直間代発作 Lennox-Gastaut症候群における全般発作
○てんかん患者に用いる場合
成人(錠25mg、錠100mg)
(1) 単剤療法の場合(部分発作(二次性全般化発作を含む)及び強直間代発作に用いる場合)
通常、ラモトリギンとして最初の2週間は1日25mgを1日1回経口投与し、次の2週間は1日50mgを1日1回経口投与し、5週目は1日100mgを1日1回又は2回に分割して経口投与する。その後は、1~2週間毎に1日量として最大100mgずつ漸増する。維持用量は1日100~200mgとし、1日1回又は2回に分割して経口投与する。症状に応じて適宜増減するが、増量は1週間以上の間隔をあけて1日量として最大100mgずつ、1日用量は最大400mgまでとし、いずれも1日1回又は2回に分割して経口投与する。
通常、ラモトリギンとして最初の2週間は1回25mgを隔日に経口投与し、次の2週間は1日25mgを1日1回経口投与する。その後は、1~2週間毎に1日量として25~50mgずつ漸増する。維持用量は1日100~200mgとし、1日2回に分割して経口投与する。
(3) バルプロ酸ナトリウムを併用しない場合注1)
(3)-ⅰ) 本剤のグルクロン酸抱合を誘導する薬剤注2)を併用する場合
通常、ラモトリギンとして最初の2週間は1日50mgを1日1回経口投与し、次の2週間は1日100mgを1日2回に分割して経口投与する。その後は、1~2週間毎に1日量として最大100mgずつ漸増する。維持用量は1日200~400mgとし、1日2回に分割して経口投与する。
単剤療法の場合に従う。
| 併用療法 | (1)単剤療法の場合 (部分発作(二次性全般化発作を含む)及び強直間代発作に用いる場合) |
||
|---|---|---|---|
| 本剤と併用する薬剤の種類 | (2)バルプロ酸ナトリウムを併用する場合 | (3)バルプロ酸ナトリウムを併用しない場合注1) | |
| (3)-i) 本剤のグルクロン酸抱合を誘導する薬剤注2)を併用する場合 |
(3)-ii) (3)-i)以外の薬剤注3)を併用する場合 |
||
| 1・2週目 | 25mgを隔日投与 | 50mg/日 (1日1回投与) |
25mg/日 (1日1回投与) |
| 3・4週目 | 25mg/日 (1日1回投与) |
100mg/日 (1日2回に分割して投与) |
50mg/日 (1日1回投与) |
| 5週目以降 | 1~2週間毎に25~50mg/日ずつ漸増する。 | 1~2週間毎に最大100mg/日ずつ漸増する。 | 5週目は100mg/日 (1日1回又は2回に分割して投与) その後1~2週間毎に最大100mg/日ずつ漸増する。 |
| 維持用量 | 100~200mg/日 (1日2回に分割して投与) |
200~400mg/日 (1日2回に分割して投与) |
100~200mg/日 (最大400mg/日) (1日1回又は2回に分割して投与) (増量は1週間以上の間隔をあけて最大100mg/日ずつ) |
本剤は主としてグルクロン酸転移酵素で代謝される。
注1)本剤のグルクロン酸抱合に対する影響が明らかでない薬剤による併用療法では、バルプロ酸ナトリウムを併用する場合の用法及び用量に従うこと。
注2)本剤のグルクロン酸抱合を誘導する薬剤:フェニトイン、カルバマゼピン、フェノバルビタール、プリミドン、リファンピシン、ロピナビル・リトナビル配合剤
注3)本剤のグルクロン酸抱合に対し影響を及ぼさない薬剤:アリピプラゾール、オランザピン、ゾニサミド、ガバペンチン、シメチジン、トピラマート、プレガバリン、リチウム、レベチラセタム、ペランパネル、ラコサミド
小児(錠小児用2mg、錠小児用5mg、錠25mg、錠100mg)
(1) 単剤療法の場合(定型欠神発作に用いる場合)
通常、ラモトリギンとして最初の2週間は1日0.3mg/kgを1日1回又は2回に分割して経口投与し、次の2週間は1日0.6mg/kgを1日1回又は2回に分割して経口投与する。その後は、1~2週間毎に1日量として最大0.6mg/kgずつ漸増する。維持用量は1日1~10mg/kgとし、1日1回又は2回に分割して経口投与する。症状に応じて適宜増減するが、増量は1週間以上の間隔をあけて1日量として最大0.6mg/kgずつ、1日用量は最大200mgまでとし、いずれも1日1回又は2回に分割して経口投与する。
通常、ラモトリギンとして最初の2週間は1日0.15mg/kgを1日1回経口投与し、次の2週間は1日0.3mg/kgを1日1回経口投与する。その後は、1~2週間毎に1日量として最大0.3mg/kgずつ漸増する。維持用量は、バルプロ酸ナトリウムに加えて本剤のグルクロン酸抱合を誘導する薬剤注2)を併用する場合は1日1~5mg/kgとし、本剤のグルクロン酸抱合を誘導する薬剤注2)を併用していない場合は1日1~3mg/kgとし、1日2回に分割して経口投与する。なお、1日用量は最大200mgまでとする。
(3) バルプロ酸ナトリウムを併用しない場合注1)
(3)-ⅰ) 本剤のグルクロン酸抱合を誘導する薬剤注2)を併用する場合
通常、ラモトリギンとして最初の2週間は1日0.6mg/kgを1日2回に分割して経口投与し、次の2週間は1日1.2mg/kgを1日2回に分割して経口投与する。その後は、1~2週間毎に1日量として最大1.2mg/kgずつ漸増する。維持用量は1日5~15mg/kgとし、1日2回に分割して経口投与する。なお、1日用量は最大400mgまでとする。
バルプロ酸ナトリウムを併用する場合に従う。
| 併用療法 | (1)単剤療法の場合 (定型欠神発作に用いる場合) |
||||
|---|---|---|---|---|---|
| 本剤と併用する薬剤の種類 | (2)バルプロ酸ナトリウムを併用する場合 | (3)バルプロ酸ナトリウムを併用しない場合注1) | |||
| 本剤のグルクロン酸抱合を誘導する薬剤注2)を併用する場合 | 本剤のグルクロン酸抱合を誘導する薬剤注2)を併用しない場合 | (3)-i) 本剤のグルクロン酸抱合を誘導する薬剤注2)を併用する場合 |
(3)-ii) (3)-i)以外の薬剤注3)を併用する場合 |
||
| 1・2週目 | 0.15mg/kg/日 (1日1回投与) |
0.15mg/kg/日 (1日1回投与) |
0.6mg/kg/日 (1日2回に分割して投与) |
0.15mg/kg/日 (1日1回投与) |
0.3mg/kg/日 (1日1回又は2回に分割して投与) |
| 3・4週目 | 0.3mg/kg/日 (1日1回投与) |
0.3mg/kg/日 (1日1回投与) |
1.2mg/kg/日 (1日2回に分割して投与) |
0.3mg/kg/日 (1日1回投与) |
0.6mg/kg/日 (1日1回又は2回に分割して投与) |
| 5週目以降 | 1~2週間毎に最大0.3mg/kg/日ずつ漸増する。 | 1~2週間毎に最大0.3mg/kg/日ずつ漸増する。 | 1~2週間毎に最大1.2mg/kg/日ずつ漸増する。 | 1~2週間毎に最大0.3mg/kg/日ずつ漸増する。 | 1~2週間毎に最大0.6mg/kg/日ずつ漸増する。 |
| 維持用量 | 1~5mg/kg/日 (最大200mg/日) (1日2回に分割して投与) |
1~3mg/kg/日 (最大200mg/日) (1日2回に分割して投与) |
5~15mg/kg/日 (最大400mg/日) (1日2回に分割して投与) |
1~3mg/kg/日 (最大200mg/日) (1日2回に分割して投与) |
1~10mg/kg/日 (最大200mg/日) (1日1回又は2回に分割して投与) (増量は1週間以上の間隔をあけて最大0.6mg/kg/日ずつ) |
本剤は主としてグルクロン酸転移酵素で代謝される。
注1)本剤のグルクロン酸抱合に対する影響が明らかでない薬剤による併用療法では、バルプロ酸ナトリウムを併用する場合の用法及び用量に従うこと。
注2)本剤のグルクロン酸抱合を誘導する薬剤:フェニトイン、カルバマゼピン、フェノバルビタール、プリミドン、リファンピシン、ロピナビル・リトナビル配合剤
注3)本剤のグルクロン酸抱合に対し影響を及ぼさない薬剤:アリピプラゾール、オランザピン、ゾニサミド、ガバペンチン、シメチジン、トピラマート、プレガバリン、リチウム、レベチラセタム、ペランパネル、ラコサミド
○双極性障害における気分エピソードの再発・再燃抑制に用いる場合(錠25mg、錠100mg)
(1) 単剤療法の場合
通常、成人にはラモトリギンとして最初の2週間は1日25mgを1日1回経口投与、次の2週間は1日50mgを1日1回又は2回に分割して経口投与し、5週目は1日100mgを1日1回又は2回に分割して経口投与する。6週目以降は維持用量として1日200mgを1日1回又は2回に分割して経口投与する。症状に応じて適宜増減するが、増量は1週間以上の間隔をあけて1日量として最大100mgずつ、1日用量は最大400mgまでとし、いずれも1日1回又は2回に分割して経口投与する。
通常、成人にはラモトリギンとして最初の2週間は1回25mgを隔日に経口投与、次の2週間は1日25mgを1日1回経口投与し、5週目は1日50mgを1日1回又は2回に分割して経口投与する。6週目以降は維持用量として1日100mgを1日1回又は2回に分割して経口投与する。症状に応じて適宜増減するが、増量は1週間以上の間隔をあけて1日量として最大50mgずつ、1日用量は最大200mgまでとし、いずれも1日1回又は2回に分割して経口投与する。
(3) バルプロ酸ナトリウムを併用しない場合注1)
(3)-ⅰ) 本剤のグルクロン酸抱合を誘導する薬剤注2)を併用する場合
通常、成人にはラモトリギンとして最初の2週間は1日50mgを1日1回経口投与、次の2週間は1日100mgを1日2回に分割して経口投与し、5週目は1日200mgを1日2回に分割して経口投与する。6週目は1日300mgを1日2回に分割して経口投与し、7週目以降は維持用量として1日300~400mgを1日2回に分割して経口投与する。症状に応じて適宜増減するが、増量は1週間以上の間隔をあけて1日量として最大100mgずつ、1日用量は最大400mgまでとし、いずれも1日2回に分割して経口投与する。
単剤療法の場合に従う。
| 併用療法 | (1)単剤療法の場合 | ||
|---|---|---|---|
| 本剤と併用する薬剤の種類 | (2)バルプロ酸ナトリウムを併用する場合 | (3)バルプロ酸ナトリウムを併用しない場合注1) | |
| (3)-i) 本剤のグルクロン酸抱合を誘導する薬剤注2)を併用する場合 |
(3)-ii) (3)-i)以外の薬剤注3)を併用する場合 |
||
| 1・2週目 | 25mgを隔日投与 | 50mg/日 (1日1回投与) |
25mg/日 (1日1回投与) |
| 3・4週目 | 25mg/日 (1日1回投与) |
100mg/日 (1日2回に分割して投与) |
50mg/日 (1日1回又は2回に分割して投与) |
| 5週目 | 50mg/日 (1日1回又は2回に分割して投与) |
200mg/日 (1日2回に分割して投与) |
100mg/日 (1日1回又は2回に分割して投与) |
| 6週目以降 | 100mg/日 (最大200mg/日) (1日1回又は2回に分割して投与) (増量は1週間以上の間隔をあけて最大50mg/日ずつ) |
6週目300mg/日 7週目以降300~400mg/日 (最大400mg/日) (1日2回に分割して投与) (増量は1週間以上の間隔をあけて最大100mg/日ずつ) |
200mg/日 (最大400mg/日) (1日1回又は2回に分割して投与) (増量は1週間以上の間隔をあけて最大100mg/日ずつ) |
本剤は主としてグルクロン酸転移酵素で代謝される。
注1)本剤のグルクロン酸抱合に対する影響が明らかでない薬剤による併用療法では、バルプロ酸ナトリウムを併用する場合の用法及び用量に従うこと。
注2)本剤のグルクロン酸抱合を誘導する薬剤:フェニトイン、カルバマゼピン、フェノバルビタール、プリミドン、リファンピシン、ロピナビル・リトナビル配合剤
注3)本剤のグルクロン酸抱合に対し影響を及ぼさない薬剤:アリピプラゾール、オランザピン、ゾニサミド、ガバペンチン、シメチジン、トピラマート、プレガバリン、リチウム、レベチラセタム、ペランパネル、ラコサミド
8.1本剤の投与による発疹は斑状・丘疹状にあらわれることが多く、重篤な皮膚障害の発現率は、本剤投与開始から8週間以内に高く、また、バルプロ酸ナトリウムと併用した場合、あるいは小児において高いことが示されているので、本剤の投与にあたっては十分に注意し、異常が認められた場合には、投与を中止し適切な処置を行うこと。
8.2双極性障害患者を含め、うつ症状を呈する患者は希死念慮があり、自殺企図のおそれがあるので、このような患者は投与開始早期並びに投与量を変更する際には患者の状態及び病態の変化を注意深く観察すること。また、新たな自傷、気分変動、アカシジア/精神運動不穏等の情動不安定の発現、もしくはこれらの症状の増悪が観察された場合には、服薬量を増量せず、徐々に減量し、中止するなど適切な処置を行うこと。
8.3自殺目的での過量服用を防ぐため、自殺傾向が認められる患者に処方する場合には、1回分の処方日数を最小限にとどめること。
8.4家族等に自殺念慮や自殺企図、興奮、攻撃性、易刺激性等の行動の変化及び基礎疾患悪化があらわれるリスク等について十分説明を行い、医師と緊密に連絡を取り合うよう指導すること。
**8.5眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがある。自動車の運転等危険を伴う機械操作の適否は、関連学会の留意事項1)を十分理解の上、医師が慎重に判断し、危険を伴う機械操作を行う場合には十分な注意が必要であることを適切に患者に指導すること。また、眠気等があらわれた場合には、自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事しないよう、患者に指導すること。
8.6てんかん患者では、連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により、てんかん発作の増悪又はてんかん重積状態があらわれることがあるので、投与を中止する場合には、発疹の発現等安全性の観点から直ちに投与を中止しなければならない場合を除き、少なくとも2週間以上かけて徐々に減量するなど慎重に行うこと。
9.1.1自殺念慮又は自殺企図の既往のある患者、自殺念慮のある患者
9.1.2脳の器質的障害又は統合失調症の素因のある患者
精神症状を増悪させることがある。
重篤ではない発疹の発現頻度が約3倍になる。
Brugada症候群に特徴的な心電図変化(右脚ブロック及び右側胸部誘導(V1~V3)のcoved型ST上昇)が顕在化したとの報告がある。
刺激伝導障害を起こす又は悪化させる可能性がある。In vitro試験においてヒト心筋型電位依存性Na+チャネル電流を抑制し、抗不整脈薬クラスIb群に属する薬剤と同様の特性を有することが示された。
腎クリアランスが低下しているために、主代謝物(グルクロン酸抱合体)の血漿中濃度が健康成人よりも高くなることがある。
減量を考慮すること。肝機能障害の程度に応じて本剤のクリアランスが低下し、消失半減期が延長することがある。
海外での複数のプロスペクティブ調査において、妊娠第1三半期に本剤を単独投与された総計2000例以上の妊婦の情報が収集されている。本剤使用による大奇形発現リスクの実質的な増加は認められていないが、いくつかの妊娠調査において孤発性の口蓋口唇裂奇形発現リスクの増加が報告されている。ケースコントロール研究においては、他の奇形と比較して、本剤の使用に伴う口蓋口唇裂の発現リスクが高いとの結果は得られていない。本妊娠調査のデータは、多剤併用療法時の先天異常発現のリスクに対する本剤の影響について評価するのに十分なものではない。
動物(ラット)において本剤の胎児への移行が認められたとの報告がある。
動物を用いた生殖発生毒性試験において催奇形性作用は認められなかったが、本剤はジヒドロ葉酸還元酵素に対し弱い阻害作用を有するため、妊娠中に本剤を投与した場合、胎児奇形を誘発する危険性が考えられる。また、ラットでヒト最大用量である400mg/日の0.12倍以上の投与量[体表面積換算(mg/m2)に基づく]において母動物の一般状態の悪化に関連した胎児体重の低値、着床後胚・胎児死亡率及び死産児数の増加、胎児骨格変異の発現頻度増加、出生児における神経行動学的異常、出生児回収率(哺育中の巣から出生児を離し、5分以内に母動物が巣内に出生児を連れ戻す)の低下又は出生後の生存率低下がみられた。
本剤投与中は授乳を避けさせること。本剤はヒト乳汁中へ移行し、授乳中の乳児における血中濃度は、授乳中の女性の血中濃度の最大約50%に達したとの報告がある2)。また、授乳されている新生児、乳児において、無呼吸、傾眠、体重増加不良等を起こすことが報告されている。
9.7.1重篤な皮膚障害の発現率は、小児において高いことが示されている。
9.7.2小児において、発疹の初期徴候は感染と誤診されやすいので、本剤投与開始8週間以内に発疹及び発熱等の症状が発現した場合には特に注意すること。
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に、生理機能が低下している。
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
| バルプロ酸ナトリウム |
本剤の消失半減期が約2倍延長するとの報告がある。 | 肝におけるグルクロン酸抱合が競合する。 |
| 本剤のグルクロン酸抱合を誘導する薬剤 • フェニトイン カルバマゼピン フェノバルビタール プリミドン リファンピシン ロピナビル・リトナビル配合剤 |
本剤の血中濃度が低下する。 | 肝における本剤のグルクロン酸抱合が促進される。 |
| アタザナビル+リトナビル | アタザナビル及びリトナビル両剤と本剤を併用した場合に本剤の血中濃度が低下したとの報告がある。 本剤維持用量投与中にアタザナビルとリトナビルを投与開始又は投与中止する場合には、本剤の用量調節を考慮すること。 |
肝における本剤のグルクロン酸抱合が促進される。 |
| カルバマゼピン | 本剤とカルバマゼピンの併用により、めまい、失調、複視、霧視、嘔気等が発現したという報告があり、通常、これらの症状はカルバマゼピンの減量により回復する。 | 機序不明 |
| リスペリドン | 本剤とリスペリドンの併用時には、それぞれの単独投与時に比較して、傾眠の報告が多いとの報告がある。 | 機序不明 |
| 経口避妊薬(卵胞ホルモン・黄体ホルモン配合剤) | 本剤とエチニルエストラジオール・レボノルゲストレル配合剤との併用において、以下の報告がある。 1)本剤の血中濃度が減少したとの報告があるので、本剤維持用量投与中に経口避妊薬を投与開始又は投与中止する場合には、本剤の用量調節を考慮すること。 2)レボノルゲストレルの血中濃度が減少し、血中卵胞ホルモン(FSH)及び黄体形成ホルモン(LH)が上昇し、エストラジオールが僅かに上昇したとの報告がある。 |
1)肝における本剤のグルクロン酸抱合が促進される。 2)機序不明 |
| 副作用名 | 頻度 |
|---|---|
| チック | 頻度不明 |
| てんかん発作回数の増加 | 1〜5%未満 |
| パーキンソン症状の悪化 | 頻度不明 |
| めまい | 5%以上 |
| リンパ節症 | 1%未満 |
| ループス様反応 | 頻度不明 |
| 下痢等) | 5%以上 |
| 不安・焦燥・興奮 | 1〜5%未満 |
| 不眠 | 1〜5%未満 |
| 低ガンマグロブリン血症 | 頻度不明 |
| 偽リンパ腫 | 頻度不明 |
| 傾眠(15%) | 5%以上 |
| 光線過敏性反応 | 頻度不明 |
| 失調 | 1%未満 |
| 好中球減少 | 1〜5%未満 |
| 平衡障害 | 頻度不明 |
| 幻覚 | 1%未満 |
| 悪夢 | 頻度不明 |
| 振戦 | 1%未満 |
| 攻撃性 | 1%未満 |
| 易刺激性 | 1%未満 |
| 疲労 | 1%未満 |
| 疼痛 | 1%未満 |
| 発熱 | 1%未満 |
| 発疹 | 5%以上 |
| 白血球減少 | 1〜5%未満 |
| 眼振 | 1%未満 |
| 結膜炎 | 1%未満 |
| 肝機能検査値異常 | 5%以上 |
| 胃腸障害(嘔気・嘔吐 | 5%以上 |
| 背部痛 | 1%未満 |
| 脱毛 | 1%未満 |
| 舞踏病アテトーゼ | 頻度不明 |
| 血小板減少 | 1%未満 |
| 複視 | 1〜5%未満 |
| 貧血 | 1〜5%未満 |
| 運動障害 | 1%未満 |
| 錐体外路症状 | 頻度不明 |
| 錯乱 | 頻度不明 |
| 関節痛 | 1%未満 |
| 霧視 | 1%未満 |
| 頭痛 | 1〜5%未満 |
| 食欲不振 | 1〜5%未満 |
Na+チャネルを頻度依存的かつ電位依存的に抑制することによって神経膜を安定化させ、グルタミン酸等の興奮性神経伝達物質の遊離を抑制することにより抗痙攣作用を示すと考えられている73),74)。
各種てんかん動物モデルにおいて抗痙攣作用を示すことが報告されている。
18.2.1マウス及びラットの最大電撃痙攣を抑制する75)。
18.2.2薬物(ペンチレンテトラゾール、4-アミノピリジン及び6,7-dimethoxy-4-ethyl-β-carboline-3-carboxylate(DMCM))によりマウスに誘発される強直性痙攣を抑制する75),76),77)。
18.2.3ラット及びイヌの海馬における電気刺激誘発後発射を抑制する78)。
18.2.4扁桃核及び海馬キンドリングラットにおいて、キンドリング発作を抑制し、後発射持続時間を短縮する79),80)。また、扁桃核キンドリングラットにおいてはキンドリングの形成を抑制する80)。
18.2.5各種遺伝的てんかん動物モデル(聴原性発作マウス及びラット、ELマウス、lethargicマウス)のてんかん様発作を抑制する81),82),83),84)。
18.2.6ラットにおける協調性運動障害作用は弱く、治療係数(協調性運動障害を示すED50値/抗痙攣作用のED50値の比)は、フェニトインやジアゼパムよりも高い値を示す82)。
健康成人6例にラモトリギン25~200mgを単回経口投与した時、投与後1.7~2.5時間でCmaxに達し、t1/2は約31~38時間であった。Cmax及びAUC0-∞は投与量の増加に伴い増大した。また、健康成人6例にラモトリギン50mgを1日2回10日間反復経口投与した時、血漿中ラモトリギン濃度は投与6日目に定常状態に達した4)。
| 投与量(mg) | 例 | Cmax (μg/mL) |
Tmax (hr) |
t1/2 (hr) |
AUC0-∞ (μg・hr/mL) |
CLt/F (mL/min) |
Vd/F (L) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 25 | 6 | 0.338±0.031 | 1.7±0.8 | 37.9±11.1 | 15.2±4.9 | 29.77±9.12 | 91.0±8.1 |
| 50 | 6 | 0.718±0.049 | 2.5±1.2 | 35.0±4.7 | 33.7±5.9 | 25.33±4.09 | 75.2±4.8 |
| 100 | 6 | 1.488±0.261 | 2.3±1.4 | 30.5±3.3 | 59.9±12.1 | 28.79±5.65 | 74.2±9.2 |
| 200 | 6 | 3.075±0.336 | 2.5±1.0 | 32.4±5.5 | 136.1±33.2 | 25.64±5.69 | 69.8±9.3 |
平均値±標準偏差
成人てんかん患者を対象とした国内臨床試験において、ラモトリギン200mgを投与した時の血中ラモトリギン濃度は、バルプロ酸ナトリウムを併用し、ラモトリギンのグルクロン酸抱合を誘導する薬剤を併用しない場合は9.6μg/mL、バルプロ酸ナトリウムを併用せず、ラモトリギンのグルクロン酸抱合を誘導する薬剤を併用した場合は2.2μg/mLであった。 成人又は小児てんかん患者を対象とした国内臨床試験において、既存の抗てんかん薬の投与を受けている患者にラモトリギンを投与した時の定常状態における血中ラモトリギン濃度を以下に示した。併用抗てんかん薬によりラモトリギンの維持用量は異なるが、同様の血中濃度が示された。また、ラモトリギンの投与前後で併用抗てんかん薬の血中濃度に顕著な差は認められなかった。
| 併用薬剤 | ラモトリギン維持用量 (mg/日) |
患者数 (サンプル数) |
血漿中ラモトリギン濃度注2) (μg/mL) |
||
|---|---|---|---|---|---|
| バルプロ酸ナトリウム | ラモトリギンのグルクロン酸抱合を誘導する薬剤注1) | ラモトリギンとの薬物相互作用が明らかでない抗てんかん薬 | |||
| 併用 | 併用又は非併用 | 併用又は非併用 | 100~200 | 5(10) | 3.25 (1.44~9.58) |
| 非併用 | 併用 | 併用又は非併用 | 200~400 | 60(99) | 2.81 (0.32~7.28) |
注1)カルバマゼピン、フェノバルビタール、プリミドン、フェニトイン 注2)中央値(最小値~最大値)
| 併用薬剤 | ラモトリギン維持用量 (mg/kg/日) |
患者数 (サンプル数) |
血漿中ラモトリギン濃度注2) (μg/mL) |
||
|---|---|---|---|---|---|
| バルプロ酸ナトリウム | ラモトリギンのグルクロン酸抱合を誘導する薬剤注1) | ラモトリギンとの薬物相互作用が明らかでない抗てんかん薬 | |||
| 併用 | 非併用 | 併用又は非併用 | 1~3 | 18(45) | 3.85 (1.07~11.38) |
| 併用 | 1~5 | 48(101) | 2.32 (0.29~5.91) |
||
| 非併用 | 非併用 | 併用 | |||
| 併用 | 併用又は非併用 | 5~15 | 30(54) | 3.30 (0.70~9.82) |
注1)カルバマゼピン、フェノバルビタール、プリミドン、フェニトイン 注2)中央値(最小値~最大値)
グルクロン酸転移酵素を誘導する抗てんかん薬を併用した時のラモトリギンのt1/2は約14時間であった(外国人データ)。なお、外国人健康成人にバルプロ酸ナトリウムを併用した時のラモトリギンのt1/2は約70時間であった5),6),7),8),9),10),11),12)。
16.1.3生物学的同等性試験
(1)ラモトリギン錠小児用5mg「日医工」
ラモトリギン錠小児用5mg「日医工」及びラミクタール錠小児用5mgを、クロスオーバー法によりそれぞれ1錠(ラモトリギンとして5mg)健康成人男性に絶食単回経口投与(水でそのまま服用及び咀嚼後水で服用)して血漿中ラモトリギン濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について90%信頼区間法にて統計解析を行った結果、log(0.80)~log(1.25)の範囲内であり、両剤の生物学的同等性が確認された13)。 (注意:本剤は小児用製剤である。)
| 判定パラメータ | 参考パラメータ | |||
|---|---|---|---|---|
| AUC0-72 (ng・hr/mL) |
Cmax (ng/mL) |
Tmax (hr) |
t1/2 (hr) |
|
| ラモトリギン錠小児用5mg「日医工」 | 2858±392 | 108.9±30.8 | 0.84±0.58 | 39.91±5.26 |
| ラミクタール錠小児用5mg | 2852±405 | 102.3±27.2 | 0.97±0.72 | 39.86±5.79 |
(1錠投与,Mean±S.D., n=24)
血漿中薬物濃度推移(水でそのまま服用)
| 判定パラメータ | 参考パラメータ | |||
|---|---|---|---|---|
| AUC0-72 (ng・hr/mL) |
Cmax (ng/mL) |
Tmax (hr) |
t1/2 (hr) |
|
| ラモトリギン錠小児用5mg「日医工」 | 3077±291 | 110.2±21.3 | 0.82±0.86 | 42.24±4.97 |
| ラミクタール錠小児用5mg | 3102±259 | 114.1±24.5 | 0.77±0.79 | 42.94±6.05 |
(1錠投与,Mean±S.D., n=24)
血漿中薬物濃度推移(咀嚼後水で服用)
血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
ラモトリギン錠100mg「日医工」及びラミクタール錠100mgを、クロスオーバー法によりそれぞれ1錠(ラモトリギンとして100mg)健康成人男性に絶食単回経口投与(水でそのまま服用及び咀嚼後水で服用)して血漿中ラモトリギン濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について90%信頼区間法にて統計解析を行った結果、log(0.80)~log(1.25)の範囲内であり、両剤の生物学的同等性が確認された13)。
| 判定パラメータ | 参考パラメータ | |||
|---|---|---|---|---|
| AUC0-72 (ng・hr/mL) |
Cmax (ng/mL) |
Tmax (hr) |
t1/2 (hr) |
|
| ラモトリギン錠100mg「日医工」 | 58936±7741 | 1942.4±429.8 | 1.10±0.92 | 44.61±8.84 |
| ラミクタール錠100mg | 58923±6628 | 1944.4±548.5 | 1.20±1.14 | 43.75±8.77 |
(1錠投与,Mean±S.D., n=25)
血漿中薬物濃度推移(水でそのまま服用)
| 判定パラメータ | 参考パラメータ | |||
|---|---|---|---|---|
| AUC0-72 (ng・hr/mL) |
Cmax (ng/mL) |
Tmax (hr) |
t1/2 (hr) |
|
| ラモトリギン錠100mg「日医工」 | 59154±9792 | 2140.2±489.6 | 0.63±0.69 | 43.33±7.87 |
| ラミクタール錠100mg | 60656±10102 | 2119.7±529.8 | 0.89±1.08 | 43.97±8.31 |
(1錠投与,Mean±S.D., n=24)
血漿中薬物濃度推移(咀嚼後水で服用)
血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
健康成人12例にラモトリギン150mgを空腹時及び食後に単回経口投与した時、食後投与では空腹時に比べ血漿中ラモトリギンのTmaxは遅延したが、AUCに有意な差を認めなかった14)(外国人データ)。
健康成人8例にラモトリギン75mgを単回経口投与した時の生物学的利用率は97.6%であった11)(外国人データ)。
In vitroでのラモトリギン(1~10μg/mL)のヒト血漿蛋白結合率は53.1~56.2%であった15)。
ラモトリギンは主としてグルクロン酸転移酵素(主にUGT1A4)で代謝される。ヒト肝細胞にアミトリプチリン、クロナゼパム、ハロペリドール、もしくはロラゼパム(臨床血漿中濃度)存在下で14C-ラモトリギンを添加した時、ラモトリギン-N2-グルクロン酸抱合体の生成が17~29%低下した16),17),18)。
健康成人6例に14C-ラモトリギン240mg(15μCi)を単回経口投与した時、投与後168時間までに糞中に約2%、尿中に約94%が排泄された。尿中へは主にラモトリギン-N2-グルクロン酸抱合体(約71%)として排泄され、以下未変化体(10%)、ラモトリギン-N5-グルクロン酸抱合体(5~10%)及びラモトリギン-N2-メチル体(0.14%)の順であった19)(外国人データ)。
腎機能障害患者12例(クレアチニンクリアランス:平均13mL/min)及び透析患者6例(血清クレアチニン:平均854μmol/L)にラモトリギン100mgを単回経口投与した時、ラモトリギンのt1/2は健康成人のそれぞれ約1.6倍及び約2.2倍に遅延し、AUCは腎機能障害患者で約1.8倍に増加した。また血液透析を4時間実施した場合、体内に存在するラモトリギンの約20%が透析により除去された20),21)(外国人データ)。
健康成人12例及び肝硬変患者24例にラモトリギン100mgを単回経口投与した時のラモトリギンの薬物動態パラメータを以下に示した。中等度肝硬変患者においてCmaxの低下がみられたものの、他のパラメータでは健康成人との間に顕著な差はみられなかった。重度肝硬変患者では健康成人と比較してCmax及びTmax以外のパラメータに差がみられ、AUC0-∞及びt1/2は腹水なしで約2倍、腹水ありで約4倍増加し、CL/Fは腹水なしで2/3、腹水ありで1/3に減少した22),23)(外国人データ)。
| 健康被験者 (対照群) (12例) |
中等度 肝硬変患者 (12例) |
重度肝硬変患者 | ||
|---|---|---|---|---|
| 腹水なし (7例) |
腹水あり (5例) |
|||
| Child-Pugh分類 | - | A | B | C |
| Cmax (μg/mL) |
1.61 (1.14-2.53) |
1.34 (0.99-1.81) |
1.48 (1.22-2.26) |
1.65 (1.12-1.84) |
| Tmax (hr) |
1.00 (1.00-8.00) |
1.00 (1.00-4.00) |
1.00 (1.00-4.00) |
2.00 (1.00-9.52) |
| t1/2 (hr) |
32.16 (22.27-49.29) |
35.99 (30.16-89.08) |
59.68 (34.79-145.12) |
110.13 (50.11-158.14) |
| AUC0-∞ (μg・hr/mL) |
69.07 (38.77-98.09) |
70.60 (47.86-215.75) |
110.72 (73.53-225.35) |
248.86 (73.72-368.62) |
| CL/F (mL/min/kg) |
0.338 (0.267-0.593) |
0.312 (0.165-0.443) |
0.237 (0.114-0.356) |
0.103 (0.061-0.260) |
中央値(範囲)
高齢者12例(65歳以上、クレアチニンクリアランス:平均61mL/min)にラモトリギン150mgを単回経口投与した時、ラモトリギンのCmax、AUC0-∞、t1/2及びCL/Fの平均値(標準偏差)は各々2.35(0.40)μg/mL、93.8(21.0)μg・hr/mL、31.2(5.4)時間及び0.396(0.063)mL/min/kgであった。これらは、健康成人男性にラモトリギン150mgを単回経口投与した時のCmax、AUC0-∞、t1/2及びCL/Fの平均値(標準偏差)、各々2.45(0.18)μg/mL、117.30(24.61)μg・hr/mL、31.2(6.4)時間、0.313(0.087)mL/min/kgと顕著な差はなかった4),24),25)(外国人データ)。
| ラモトリギンとグルクロン酸抱合が競合する薬剤 | ラモトリギンのグルクロン酸抱合を誘導(促進)する薬剤 | ラモトリギンのグルクロン酸抱合に影響を及ぼさない薬剤 |
|---|---|---|
| バルプロ酸ナトリウム | フェニトイン カルバマゼピン フェノバルビタール プリミドン リファンピシン ロピナビル・リトナビル配合剤 アタザナビル+リトナビル エチニルエストラジオール・レボノルゲストレル配合剤(経口避妊薬) |
アリピプラゾール オランザピン ゾニサミド ガバペンチン シメチジン トピラマート プレガバリン リチウム レベチラセタム ペランパネル ラコサミド |
16.7.2他剤との併用試験
(1)バルプロ酸ナトリウム
健康成人男性にバルプロ酸ナトリウム500mg(1日2回)とラモトリギン50mg、100mg及び150mg(1日1回)を反復併用した時のラモトリギンの薬物動態を以下に示した。健康成人にラモトリギンのみを反復経口投与した時の成績と比べ、バルプロ酸ナトリウム併用時のラモトリギンのt1/2は2倍以上であり、CLt/Fは1/2以下であった。また、血漿中バルプロ酸濃度に変動はみられたものの一定の傾向はみられず、その有効濃度域を維持していた26)(外国人データ)。
| ラモトリギン投与量 | 例 | Cmax (μg/mL) |
Cmin (μg/mL) |
Tmax (hr) |
t1/2 (hr) |
AUCss (μg・hr/mL) |
CLt/F (mL/min/kg) |
Vd/F (L/kg) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 50mg | 18 | 3.45±0.61 | 2.53±0.46 | 1.83±0.98 | 75.3±14.1 | 66.7±10.9 | 0.17±0.03 | 0.94±0.10 |
| 100mg | 6.78±1.13 | 5.02±0.97 | 1.96±1.00 | 69.6±14.3 | 132.5±22.6 | 0.17±0.04 | 0.88±0.09 | |
| 150mg | 9.44±1.71 | 6.48±1.52 | 2.02±0.96 | 69.6±14.8 | 178.2±37.1 | 0.20±0.05 | 1.03±0.18 |
平均値±標準偏差
健康成人男性にリファンピシン600mg(1日1回)を5日間投与した翌日にラモトリギン25mgを単回経口投与した時のラモトリギンのみかけのクリアランス値及びt1/2はそれぞれ5.13L/hr及び14.1時間であった。ラモトリギン単独投与(プラセボ5日間投与の翌日にラモトリギン25mgを単回経口投与)した時のみかけのクリアランス値及びt1/2はそれぞれ2.6L/hr及び23.8時間であり、リファンピシンの前投与によりラモトリギンのみかけのクリアランス値は有意に増加し、t1/2は有意に短縮した27)(外国人データ)。
健康成人を対象とした試験において、ラモトリギンとロピナビル・リトナビル配合剤との併用投与により、ラモトリギンの血中濃度が約50%低下した28)(外国人データ)。
健康成人男性を対象とした試験において、ラモトリギン(100mg)とアタザナビル(300mg)、リトナビル(100mg)の3剤を併用投与した時のラモトリギンのAUC、Cmaxは、ラモトリギン(100mg)を単回投与した時と比較してそれぞれ32%、6%低下した29)(外国人データ)。
健康成人を対象とした試験において、ラモトリギン(400mg/日)の反復投与はリスペリドン単回投与時(2mg)の薬物動態に臨床的に問題となる影響を与えなかった。リスペリドン2mgとラモトリギンの併用投与後、14例中12例に傾眠がみられた。ラモトリギン単独投与例では傾眠の報告はなく、リスペリドン単独投与では20例中1例に傾眠がみられた30)(外国人データ)。
健康成人女性にラモトリギン300mgと経口避妊薬を併用した時、血清中ラモトリギンのAUC0-24及びCmaxはラモトリギンの単独投与時のそれぞれ48%及び61%であり、経口避妊薬との併用により血清中ラモトリギン濃度は明らかに低下した。経口避妊薬休薬期間(7日間)では、ラモトリギンの血中濃度が徐々に上昇し、休薬終了時には経口避妊薬服用期間と比較して平均約2倍となった。また、レボノルゲストレルのAUC0-24及びCmaxは経口避妊薬単独投与時のそれぞれ81%及び88%であった。一方、エチニルエストラジオールのAUC0-24は経口避妊薬単独投与時の93%であったが、Cmaxに違いはみられなかった31)(外国人データ)。
健康成人男性にラモトリギン200mg(1日1回)とオランザピン15mg(1日1回)を反復投与した時の定常状態(56日目)におけるラモトリギンのAUC0-24及びCmaxはラモトリギン単独投与時のそれぞれ76%及び80%に低下した。またラモトリギン併用投与時のオランザピンのAUC0-24及びCmaxの幾何平均値はオランザピン単独投与時と同程度であった32)(外国人データ)。
てんかん患者において、ラモトリギン(150~500mg/日)とゾニサミド(200~400mg/日)を35日間併用した時、ラモトリギンの薬物動態に影響を与えなかった33)。
ラモトリギン単独及びラモトリギンとガバペンチンの併用投与を受けた34例のてんかん患者におけるレトロスペクティブ分析によれば、ガバペンチンはラモトリギンのみかけのクリアランスに影響を与えなかった34)(外国人データ)。
てんかん患者において、ラモトリギンとトピラマート(最高:400mg/日)との併用はラモトリギンの定常状態時のAUC、Cmin、Cmaxに影響を与えなかった35)(外国人データ)。
てんかん患者において、ラモトリギンとレベチラセタム(1000~4000mg/日)との併用は、相互の薬物動態に影響を与えなかった36),37)(外国人データ)。
てんかん患者において、ラモトリギンとペランパネル(12mg/日)を併用投与した時のラモトリギンのみかけのクリアランスは、ペランパネル非併用時と比較して9.3%の増加と推定され、顕著な差はみられなかった38)(外国人データ)。
てんかん患者において、ラモトリギンとラコサミド(200、400mg/日)との併用は、血漿中ラモトリギン濃度に影響を与えなかった39)(外国人データ)。
ラモトリギン(100~600mg/日)を単剤で維持投与しているてんかん患者にプレガバリン200mg(1日3回)を反復経口投与した時、プレガバリンは定常状態における血漿中ラモトリギン濃度(トラフ値)に影響を与えなかった40)(外国人データ)。
健康成人男性にシメチジン400mg(1日2回)を5日間投与した翌日にラモトリギン25mgを単回経口投与した時とラモトリギン単独投与(プラセボ5日間投与の翌日にラモトリギン25mgを単回経口投与)した時のラモトリギンの薬物動態パラメータに顕著な差はみられなかった27)(外国人データ)。
健康成人男性にラモトリギン100mg(1日1回)と無水グルコン酸リチウム2g(1日2回)を6日間反復経口投与した時と無水グルコン酸リチウム単独投与時のリチウムの薬物動態パラメータに顕著な差はみられなかった41)(外国人データ)。
ラモトリギン100~400mg/日を維持投与している双極性障害患者において、アリピプラゾール10~30mg/日を併用投与した時、ラモトリギンのCmax及びAUCは約10%低下した42)(外国人データ)。
ラモトリギンは有機カチオントランスポーター(OCT2)を介した腎尿細管分泌を阻害する可能性が示された43)。
16.8.1ラモトリギン錠小児用2mg「日医工」は、ラモトリギン錠小児用5mg「日医工」を標準製剤としたとき、溶出挙動が同等と判定され、生物学的に同等とみなされた44)。
16.8.2ラモトリギン錠25mg「日医工」は、ラモトリギン錠100mg「日医工」を標準製剤としたとき、溶出挙動が同等と判定され、生物学的に同等とみなされた45)。