Clinical snapshot

ユニタルク胸膜腔内注入用懸濁剤4g

タルク胸膜腔内注入用

添付文書改訂 2022年03月01日

【警告】

本剤の投与により急性呼吸窮迫症候群があらわれ、死亡に至った例も報告されている。急速に進行する呼吸困難等の臨床症状に注意するとともに、胸部X線検査の実施等、観察を十分に行い、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。

【禁忌】(次の患者には投与しないこと)

本剤又はタルクに対し過敏症の既往歴のある患者

効能・効果

  • 悪性胸水の再貯留抑制

  • *外科手術による治療が困難な続発性難治性気胸

用法・用量

通常、成人には、本剤(4g/バイアル)を日局生理食塩液50mLで懸濁して、胸膜腔内に注入する。

使用上の注意

胸膜生検と同時又は直後に本剤を胸膜腔内に注入することは避けること。呼吸不全等が発現するおそれがある。

9.1 合併症・既往歴等のある患者

  1. 9.1.1肺機能障害のある患者又は心機能障害のある患者

呼吸不全等が発現するおそれがある。

  1. 9.1.2間質性肺疾患のある患者*間質性肺疾患が増悪するおそれがある。また、続発性難治性気胸患者では急性呼吸窮迫症候群が発現する可能性が高くなるおそれがある。

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。

9.6 授乳婦

授乳しないことが望ましい。ヒトでの乳汁中への移行は不明である。

9.7 小児等

小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。

相互作用

記載なし

副作用

その他の副作用

副作用名 頻度
Al-P増加 頻度不明
ALT増加 頻度不明
AST増加 頻度不明
BUN増加 頻度不明
CRP増加(46.6%) 頻度不明
LDH増加 頻度不明
アルブミン減少 頻度不明
うっ血性心不全 頻度不明
カリウム増加 頻度不明
カリウム減少 頻度不明
そう痒症 頻度不明
ドレーン留置部位合併症 頻度不明
ヘマトクリット減少 頻度不明
ヘモグロビン減少 頻度不明
下痢 頻度不明
低アルブミン血症 頻度不明
低血圧 頻度不明
低酸素症 頻度不明
体重減少 頻度不明
便秘 頻度不明
倦怠感 頻度不明
創傷感染 頻度不明
口腔咽頭痛 頻度不明
呼吸不全 頻度不明
呼吸困難 頻度不明
呼吸抑制 頻度不明
嘔吐 頻度不明
徐脈性不整脈 頻度不明
悪心 頻度不明
感染 頻度不明
敗血症 頻度不明
気胸 頻度不明
潮紅 頻度不明
熱感 頻度不明
異物肉芽腫 頻度不明
疼痛 頻度不明
痔核 頻度不明
癌疼痛 頻度不明
発熱(37.9%) 頻度不明
白血球数増加 頻度不明
皮下気腫 頻度不明
皮膚感染 頻度不明
筋骨格硬直 頻度不明
肝機能異常 頻度不明
肺塞栓症 頻度不明
肺水腫 頻度不明
肺炎 頻度不明
背部痛 頻度不明
胸痛 頻度不明
胸膜痛 頻度不明
胸部不快感 頻度不明
膿胸 頻度不明
血小板数増加 頻度不明
錯乱状態 頻度不明
非心臓性胸痛 頻度不明
頭痛 頻度不明
食欲減退 頻度不明

薬物動態・作用機序

作用機序

18.1 作用機序

タルクが胸膜癒着を惹起する作用機序は十分に解明されていないが、タルク投与による胸膜腔内の炎症状態が誘因となり、胸水中にTGF-β、TNF-α、IL-1、IL-8等が分泌され、コラーゲン線維が形成されることにより臓側胸膜と壁側胸膜の癒着が起こると考えられている8),9),10) 。

18.2 胸膜癒着作用

ラット、ウサギ及びイヌの胸膜腔内にタルクを投与することにより、胸膜癒着作用が認められた11),12),13) 。

薬物動態

16.3 分布

  1. 16.3.1ラットに本剤を400mg/kg左側胸膜腔内に投与したとき、投与後1及び7日にタルク粒子の大部分は胸膜腔内に残留し、胸腔内臓器(投与側及び反対側の肺及び胸壁、心臓並びに横隔膜)への分布が認められた。タルク粒子は脳、肝臓、脾臓、腎臓、膵臓及び血液中には認められなかった3) 。

  2. 16.3.2イヌに本剤を200及び800mg/kg左側胸膜腔内に投与したとき、投与後28日にタルク粒子の大部分は胸膜腔内に残留し、投与側及び反対側の肺に分布が認められた。投与後28日の肝臓、腎臓及び投与後1日の血液中にはタルク粒子は認められなかった4) 。

16.5 排泄

ラットに本剤を400mg/kg左側胸膜腔内に投与したとき、尿及び糞中への排泄は認められなかった3) 。