がん性皮膚潰瘍部位の殺菌・臭気の軽減
メトロニダゾールゲル0.75%「マルイシ」
メトロニダゾール ゲル
【禁忌】(次の患者には投与しないこと)
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2.1本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
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2.2脳、脊髄に器質的疾患のある患者(脳・脊髄腫瘍の患者を除く)[中枢神経系症状があらわれることがある。]
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2.3妊娠3ヵ月以内の女性
効能・効果
用法・用量
症状及び病巣の広さに応じて適量を使用する。潰瘍面を清拭後、1日1~2回ガーゼ等にのばして貼付するか、患部に直接塗布しその上をガーゼ等で保護する。
使用上の注意
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8.1本剤の使用中は、日光又は日焼けランプ等による紫外線曝露を避けること。本剤は紫外線照射により不活性体に転換され、効果が減弱することがある。
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8.2本剤の皮膚潰瘍部位への塗布により全身吸収が認められるため、塗布部位が広範囲の場合等には、経口用又は点滴静注用製剤の投与により認められる副作用(末梢神経障害、中枢神経障害、白血球減少、好中球減少など)が、血中濃度の上昇により発現するおそれがある。
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8.3本剤の長期の使用経験はないため、本剤を長期に使用する場合には、使用の継続を慎重に判断すること。
9.1 合併症・既往歴等のある患者
- 9.1.1血液疾患のある患者
白血球減少、好中球減少があらわれることがある。
- 9.1.2脳・脊髄腫瘍の患者
中枢神経系症状があらわれることがある。
9.5 妊婦
- 9.5.1妊娠3ヵ月以内の女性
使用しないこと。妊婦への経口投与により、胎盤関門を通過して胎児へ移行することが報告されている1)。
- 9.5.2妊娠3ヵ月を過ぎた女性
治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用すること。
9.6 授乳婦
授乳しないことが望ましい。授乳婦への経口投与により、母体血漿中と同程度の濃度で母乳中に移行することが報告されている2)。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
一般に生理機能が低下している。
相互作用
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
| アルコール | 精神症状、腹部の疝痛、嘔吐、潮紅があらわれることがあるので、使用期間中は飲酒を避けること。 | 本剤はアルコールの代謝過程においてアルデヒド脱水素酵素を阻害し、血中アセトアルデヒド濃度を上昇させる。 |
| リトナビル含有製剤(内用液) | ジスルフィラム-アルコール反応を起こすおそれがある。 | リトナビル含有製剤(内用液)はエタノールを含有するので本剤により血中アセトアルデヒド濃度を上昇させる。 |
| ジスルフィラム | 精神症状(錯乱等)があらわれることがある。 | 不明 |
| クマリン系抗凝血剤 • ワルファリン等 |
ワルファリンの抗凝血作用を増強し、出血等があらわれることがある。 | 本剤はワルファリンの代謝を阻害し、その血中濃度を上昇させる。 |
| リチウム | リチウムの血中濃度が上昇し、リチウム中毒があらわれることがある。 | 不明 |
| 5-フルオロウラシル | 5-フルオロウラシルの血中濃度が上昇し、5-フルオロウラシルの作用が増強することがある。 | 発現機序の詳細は不明であるが、本剤が5-フルオロウラシルの全身クリアランスを低下させる。 |
| ブスルファン | ブスルファンの作用が増強されることがある。 | 本剤はブスルファンの血中濃度を上昇させる。 |
| シクロスポリン | シクロスポリンの作用が増強される可能性がある。 | 本剤はシクロスポリンの血中濃度を上昇させる。 |
| フェノバルビタール | 本剤の作用が減弱する可能性がある。 | フェノバルビタールは本剤の代謝酵素を誘導し、その血中濃度を低下させる。 |
副作用
その他の副作用
| 副作用名 | 頻度 |
|---|---|
| そう痒 | 頻度不明 |
| つっぱり感 | 頻度不明 |
| 乾燥 | 頻度不明 |
| 味覚異常(金属味) | 頻度不明 |
| 悪心 | 頻度不明 |
| 感覚鈍麻 | 頻度不明 |
| 接触皮膚炎 | 頻度不明 |
| 末梢神経障害(四肢のしびれ | 頻度不明 |
| 潰瘍部位からの出血(9.5%) | 5%以上 |
| 皮脂欠乏症 | 頻度不明 |
| 皮膚不快感(皮膚灼熱感 | 頻度不明 |
| 皮膚刺激 | 頻度不明 |
| 皮膚刺痛) | 頻度不明 |
| 皮膚剥脱 | 頻度不明 |
| 皮膚疼痛 | 頻度不明 |
| 紅斑 | 頻度不明 |
| 蕁麻疹 | 頻度不明 |
| 血管浮腫 | 頻度不明 |
| 錯感覚等) | 頻度不明 |
| 顔面腫脹 | 頻度不明 |
薬物動態・作用機序
作用機序
18.1 作用機序
メトロニダゾールは嫌気性条件下で原虫又は細菌内の酸化還元系によって還元を受け、ニトロソ化合物に変化する。このニトロソ化合物がDNAと結合してDNA合成を阻害し、また、反応途中で生成したヒドロキシルアミン付加体がDNA損傷を惹起して、抗原虫作用及び抗菌作用を示す17),18)。
18.2 抗菌作用
メトロニダゾールは、皮膚潰瘍部位において臭気物質(プトレシン、カダベリン)を産生する数種類のグラム陽性及びグラム陰性嫌気性菌に対して抗菌作用を発揮することによってがん性皮膚潰瘍に伴う臭気を軽減する19)。
18.3 生物学的同等性試験
メトロニダゾールゲル0.75%「マルイシ」とロゼックスゲル0.75%について、皮膚潰瘍部位における臭気の原因菌となる菌種を対象にin vitro試験として最小発育阻止濃度(MIC)を測定した。その結果、両製剤のMICは同等であり生物学的同等性が確認された20)。
薬物動態
16.1 血中濃度
- 16.1.1国内第Ⅲ相臨床試験
がん性皮膚潰瘍に伴う臭気を有する患者20例に1日最大30g(メトロニダゾールとして225mg)を7日間潰瘍部位に塗布後の平均最高血漿中濃度は852ng/mL(範囲:136~2872ng/mL)であり、血漿中トラフ濃度(平均値±標準偏差)は投与7日目で380±281ng/mL、14日目で510±565ng/mLであった6)。
- 16.1.2全身暴露量試験
がん性皮膚潰瘍患者を対象に、ロゼックスゲル0.75%(標準製剤)1日最大30g(メトロニダゾールとして225mg)を7日間投与し、引き続いて同様にメトロニダゾールゲル0.75%「マルイシ」(本剤)1日最大30g(メトロニダゾールとして225mg)を7日間投与した。薬物動態解析対象集団17例における7日間投与後の平均最高血漿中濃度は、標準製剤で303.650ng/mL(範囲:5.881~1112.000ng/mL)、本剤で305.078ng/mL(範囲:5.175~871.000ng/mL)であった。また、最高血漿中濃度到達時間(中央値)は標準製剤で4.0時間、本剤で2.0時間であったが、投与2、4、6時間後の血漿中メトロニダゾール濃度はいずれの製剤もほぼ定常状態であった。被験者ごとの最高血漿中濃度の標準製剤に対する本剤の比は1前後であった。 本剤投与時の19例中1例(5.3%)に、乳腺炎の副作用が認められた7)。
16.2 吸収
経口剤に対する相対的バイオアベイラビリティは、41.2%であった8)(外国人データ)。
16.3 分布
- 16.3.1組織分布
メトロニダゾールをラット9)及びウサギ10)に静脈内投与した後、又はマウス11)及びラット12)に経口投与した後の血中から組織への分布は速やかであり、排泄器官(胃腸管、腎臓及び膀胱)並びに肝臓への分布が高かった。投与24時間後に残存濃度が高かったのは、肝臓、消化管及び腎臓であった9),11)。
- 16.3.2胎児への移行
分娩開始初期からメトロニダゾール内服錠200mgを3時間ごとに投与して、母子の血中濃度を測定したとき、胎盤関門を通過して胎児に移行することが認められた1)(外国人データ)。
- 16.3.3母乳中への移行
平均年齢22.5歳の母親及び生後5日の新生児10例を選び、母親にメトロニダゾール内服錠200mgを経口投与し、4時間ごとに授乳して母乳中及び新生児の血中への移行を測定した。母乳中の平均濃度は4時間3.4μg/mL、8時間2.2μg/mL、12時間1.3μg/mLで母親の血中と同程度に移行したが、新生児の血中濃度は痕跡~0.4μg/mLと極めて微量であった(測定法:polarography)2)(外国人データ)。
16.4 代謝
主として肝臓で代謝される13)。 尿中に排泄されたニトロ基を含む代謝物中、未変化のメトロニダゾール及びそのグルクロン酸抱合体が30~40%を占め、1-(2-ヒドロキシエチル)-2-ヒドロキシメチル-5-ニトロイミダゾール及びそのグルクロン酸抱合体が主代謝物で40~50%を占めた14)(外国人データ)。
16.5 排泄
メトロニダゾールをラット9)及びウサギ10)に静脈内投与した後、又はマウス14)及びラット15)に経口投与した後の主要な排泄経路は尿中であり、ラットにおいてメトロニダゾール及び代謝物の腸肝循環は著明には認められなかった15)。