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メダゼパム錠5(ツルハラ)

メダゼパム

添付文書改訂 2023年11月01日

【禁忌】(次の患者には投与しないこと)

  1. 2.1本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

  2. 2.2急性閉塞隅角緑内障の患者[抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状を悪化させることがある。]

  3. 2.3重症筋無力症の患者[重症筋無力症の症状を悪化させるおそれがある。]

効能・効果

  • 神経症における不安・緊張・抑うつ

  • 心身症(消化器疾患、循環器疾患、内分泌系疾患、自律神経失調症)における身体症候ならびに不安・緊張・抑うつ

用法・用量

通常成人はメダゼパムとして1日10~30mgを経口投与する。 ただし、年齢、症状により適宜増減する。

使用上の注意

  1. 8.1眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないように注意すること。

  2. 8.2連用により薬物依存を生じることがあるので、漫然とした継続投与による長期使用を避けること。本剤の投与を継続する場合には、治療上の必要性を十分に検討すること。

9.1 合併症・既往歴等のある患者

  1. 9.1.1心障害のある患者

症状が悪化するおそれがある。

  1. 9.1.2脳に器質的障害のある患者

作用が強くあらわれる。

  1. 9.1.3衰弱者

作用が強くあらわれる。

  1. 9.1.4中等度又は重篤な呼吸不全のある患者

呼吸不全を増悪するおそれがある。

9.2 腎機能障害患者

一般に排泄が遅延する傾向があるので、薬物の体内蓄積による副作用の発現に注意すること。

9.3 肝機能障害患者

一般に排泄が遅延する傾向があるので、薬物の体内蓄積による副作用の発現に注意すること。

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。

  1. 9.5.1妊娠中に他のベンゾジアゼピン系薬剤の投与を受けた患者の中に、奇形を有する児等の障害児を出産した例が対照群と比較して有意に多いとの疫学的調査報告がある。

  2. 9.5.2ベンゾジアゼピン系薬剤で新生児に哺乳困難、嘔吐、活動低下、筋緊張低下、過緊張、嗜眠、傾眠、呼吸抑制・無呼吸、チアノーゼ、易刺激性、神経過敏、振戦、低体温、頻脈等を起こすことが報告されている。なお、これらの症状は、離脱症状あるいは新生児仮死として報告される場合もある。また、ベンゾジアゼピン系薬剤で新生児に黄疸の増強を起こすことが報告されている。

  3. 9.5.3分娩前に連用した場合、出産後新生児に離脱症状があらわれることが、ベンゾジアゼピン系薬剤で報告されている。

9.6 授乳婦

授乳を避けさせること。ヒト母乳中へ移行し、新生児に嗜眠、体重減少等を起こすことが、他のベンゾジアゼピン系薬剤(ジアゼパム)で報告されている。また、黄疸を増強する可能性がある。

9.7 小児等

小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

9.8 高齢者

少量から投与を開始するなど注意すること。運動失調等の副作用があらわれやすい。

相互作用

10.2 併用注意(併用に注意すること)

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
アルコール
中枢神経抑制剤
• フェノチアジン誘導体、バルビツール酸誘導体等
中枢神経抑制作用が増強されることがあるので、投与しないことが望ましいが、やむを得ず投与する場合には慎重に投与すること。 共に中枢神経抑制作用を有する。
MAO阻害剤 中枢神経抑制作用が増強されることがあるので、投与しないことが望ましいが、やむを得ず投与する場合には慎重に投与すること。 本剤の代謝が抑制される。
シメチジン 本剤の作用が増強されるおそれがある。 本剤の代謝が抑制される。

副作用

その他の副作用

副作用名 頻度
Al-P上昇 頻度不明
しびれ 頻度不明
のぼせ 頻度不明
ふらつき 頻度不明
下痢 頻度不明
便秘 頻度不明
口渇 頻度不明
尿蛋白 頻度不明
性欲への影響 頻度不明
悪心・嘔吐 頻度不明
振戦 頻度不明
易疲労感等の筋緊張低下症状 頻度不明
歩行失調 頻度不明
気分昂揚感 頻度不明
浅眠多夢 頻度不明
浮腫 頻度不明
熱感 頻度不明
生理異常 頻度不明
発汗 頻度不明
発疹等 頻度不明
白血球減少 頻度不明
眠気 頻度不明
眩暈 頻度不明
筋弛緩 頻度不明
胃腸障害 頻度不明
胸やけ 頻度不明
言語障害 頻度不明
調節障害 頻度不明
貧血 頻度不明
頭重 頻度不明
食欲不振 頻度不明
黄疸 頻度不明

薬物動態・作用機序

作用機序

18.1 作用機序

作用部位は、大脳辺縁系(扁桃核、海馬)、視床下部、脊髄のGABAニューロンシナプス後膜である3)。GABAニューロンの機能増強を介して、大脳辺縁系、視床下部の過剰興奮を鎮めることにより、抗不安作用、鎮静・催眠作用、抗痙攣作用、自律神経調整作用等を示す3),4),5)。

18.2 薬理作用

各動物実験(ラット、マウス)において、クロルジアゼポキシド、ジアゼパムとの効力比は表のとおりであった6)。

項目 動物 クロルジアゼポキシド メダゼパム ジアゼパム
条件反射抑制作用 弁別回避 ラット 1 >1
非弁別回避
(1レバー型)
ラット 1 1 1
非弁別回避
(2レバー型)
1 1
馴化作用 ラット 1 1 >1
自発運動抑制作用 マウス 1 0.7 3.6
懸垂試験 マウス 1 0.9 3.2
回転棒試験 マウス 1 0.7 1.9
強化麻酔作用 マウス 1 0.8 1.9
体温下降作用 マウス 1 1 >1
抗痙攣作用 抗最大電撃痙攣作用 マウス 1 0.5 3.0
抗メトラゾール痙攣作用 1 2.3 5.3

(クロルジアゼポキシドのED50値で各薬剤のED50値を除した値)

薬物動態

16.1 血中濃度

  1. 16.1.1単回投与

(1)健康成人男性4例にメダゼパム錠10mgを軽食2時間後単回経口投与した。メダゼパムの薬物動態パラメータを表に示す1)(外国人データ)。

投与量
(mg)
n Cmax
(μg/mL)
Tmax
(hr)
10 4 0.14~0.26 0.5~1.5

(測定法:GLC)

(2)メダゼパムの主活性代謝物のジアゼパムは0.5時間後から検出され、少なくとも48時間は低い濃度を維持した。同じくN-デスメチルジアゼパムは0.5~9時間後に出現し、24~72時間以上にわたってジアゼパムより血漿中濃度が高かった2)。

16.4 代謝

N-脱メチル化によりN-デスメチルメダゼパムを生じる経路と、酸化によりジアゼパムを生成し更にN-脱メチル化されN-デスメチルジアゼパムを生成する経路がある2)(外国人データ)。

16.5 排泄

健康成人2例に14C-標識メダゼパム30mgを単回経口投与後、尿中及び糞中排泄率を測定した。1例は18日間の尿中及び糞中排泄率がそれぞれ62.6%、22.1%、他例は24日間の測定値がそれぞれ55.6%、7.8%であった2)(外国人データ)。