Clinical snapshot

ミグリステン錠20

ジメトチアジンメシル酸塩

添付文書改訂 2022年12月01日

【禁忌】(次の患者には投与しないこと)

  1. 2.1フェノチアジン系化合物及びその類似化合物に対し過敏症の既往歴のある患者

  2. 2.2昏睡状態にある患者[昏睡状態が悪化するおそれがある。]

  3. 2.3バルビツール酸誘導体・麻酔剤等の中枢神経抑制剤の強い影響下にある患者[中枢神経抑制剤の作用を延長し増強させる。]

効能・効果

片頭痛、緊張性頭痛

用法・用量

通常、成人にはジメトチアジンとして1日60mgを3回に分けて経口投与する。 重症には必要に応じジメトチアジンとして1日120mgまで増量することができる。 年齢、症状により適宜増減する。

使用上の注意

  1. 8.1眠気を催すことがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないように十分注意すること。

  2. 8.2制吐作用を有し、他の薬剤に基づく中毒、腸閉塞、脳腫瘍等による嘔吐症状を不顕性化することがあるので注意すること。

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。

9.6 授乳婦

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。

9.8 高齢者

減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。

相互作用

10.2 併用注意(併用に注意すること)

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
中枢神経抑制剤
• バルビツール酸誘導体
催眠鎮痛剤
麻酔剤 等アルコール
相互に中枢神経抑制作用を増強することがあるので、減量するなど慎重に投与すること。 共に中枢神経抑制作用を有する。
降圧剤
• ACE阻害剤
アンジオテンシンⅡ受容体拮抗剤
持続性Ca拮抗剤
相互に降圧作用を増強することがあるので、減量するなど慎重に投与すること。 共に降圧作用を有する。
アトロピン様作用を有する薬剤
• ブチルスコポラミン臭化物
三環系抗うつ剤
抗ヒスタミン剤
相互に抗コリン作用を増強することがあるので、減量するなど慎重に投与すること。 共に抗コリン作用を有する。

副作用

その他の副作用

副作用名 頻度
ふらつき 1〜5%未満
めまい 1〜5%未満
下痢 1〜5%未満
不眠 1〜5%未満
乳房痛 1%未満
便秘 1〜5%未満
倦怠感 1〜5%未満
光線過敏症 頻度不明
口渇 5%以上
悪心 1〜5%未満
振戦 1%未満
月経異常 1%未満
熱感 1%未満
発疹 頻度不明
眠気 5%以上
神経過敏 1%未満
胃不快感 1〜5%未満
胃痛 1〜5%未満
腹痛 1%未満
色素沈着 1%未満
軟便 1%未満
食欲不振 1%未満

薬物動態・作用機序

作用機序

18.1 作用機序

機序は明確ではないが、以下の片頭痛発現仮説に基づいてセロトニン拮抗薬が用いられる。 片頭痛患者では血小板の異常があり、血小板がセロトニンを異常放出して頭蓋血管が収縮し、前駆症状があらわれる。次いでセロトニンが代謝されて血中セロトニンは減少し、血管が反跳性に拡張し片頭痛発作が起こる。一方、一過性に増加したセロトニンは血管の透過性を高めプラズマキニンやプロスタグランジンE2、I2を産生し、この両者は互いにその作用を増強し、血管及び血管周囲炎、血管拡張、発痛発作を引き起こす4)。

18.2 抗セロトニン作用

セロトニンによるモルモット気管支痙攣、ラット後肢足底部浮腫及びラット毛細血管透過性増大に対し、プロメタジンと同等ないしは3倍の拮抗作用を示した5),6)。

18.3 抗ヒスタミン作用

ヒスタミンによるモルモット気管支痙攣に対し、プロメタジンよりやや強い抗ヒスタミン作用を示した5),6)。

薬物動態

16.1 血中濃度

ラットにジメトチアジン100mg/kg単回経口投与後の血漿中ジメトチアジン濃度は、投与2時間後に最高値0.4μg/mLとなり、24時間後には消失した1)。

16.3 分布

ラットにジメトチアジン単回経口投与2時間後の体内分布は、肝臓、肺に血漿の約80~100倍分布し、次いで腎臓、脾臓、脂肪組織、心臓、脳、腓腸筋の順であった。脳内濃度は血漿中濃度の約5倍であった。24時間後の各組織内濃度は、いずれもゼロに近かった1)。

16.4 代謝

健康成人4例にジメトチアジンカプセル1mg/kg注)を単回経口投与したとき、ジメトチアジンは肝臓で代謝され、側鎖の脱メチル化、フェノチアジン核のSの酸化及び水酸化を受けた2)(外国人データ)。

16.5 排泄

ラットにジメトチアジン100mg/kgを単回経口投与したとき、24時間の未変化体の尿中排泄量は投与量の0.03%、また胆汁中排泄量は0.04%であった1)。

注)本剤の承認された用法・用量とは異なる。