片頭痛
マクサルトRPD錠10mg
リザトリプタン安息香酸塩錠・口腔内崩壊錠
【禁忌】(次の患者には投与しないこと)
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2.1本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
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2.2心筋梗塞の既往歴のある患者、虚血性心疾患又はその症状・兆候のある患者、異型狭心症(冠動脈攣縮)のある患者[不整脈、狭心症、心筋梗塞を含む重篤な虚血性心疾患様症状があらわれることがある。]
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2.3脳血管障害や一過性脳虚血発作の既往のある患者[脳血管障害や一過性脳虚血発作があらわれることがある。]
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2.4末梢血管障害を有する患者[症状を悪化させる可能性が考えられる。]
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2.5コントロールされていない高血圧症の患者[一過性の血圧上昇を引き起こすことがある。]
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2.6重度の肝機能障害を有する患者
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2.7血液透析中の患者
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2.8エルゴタミン、エルゴタミン誘導体含有製剤、あるいは他の5-HT1B/1D受容体作動薬を投与中の患者
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2.9モノアミン酸化酵素阻害剤(MAO阻害剤)を投与中、あるいは投与中止2週間以内の患者
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2.10プロプラノロール塩酸塩を投与中の患者
効能・効果
用法・用量
通常、成人にはリザトリプタンとして1回10mgを片頭痛の頭痛発現時に経口投与する。 なお、効果が不十分な場合には、追加投与することができるが、前回の投与から2時間以上あけること。 ただし、1日の総投与量を20mg以内とする。
使用上の注意
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8.1心血管系の疾患が認められない患者においても、重篤な心疾患が極めてまれに発生することがある。このような場合は以後の投与を中止し、適切な処置を行うこと。
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8.2片頭痛あるいは本剤投与により眠気を催すことがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械操作に従事させないよう十分注意すること。
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8.3本剤を含むトリプタン系薬剤により、頭痛が悪化することがあるので、頭痛の改善を認めない場合には、「薬剤の使用過多による頭痛」の可能性を考慮し、投与を中止するなど、適切な処置を行うこと1)。
9.1 合併症・既往歴等のある患者
- 9.1.1虚血性心疾患の可能性のある患者
例えば、以下のような患者では不整脈、狭心症、心筋梗塞を含む重篤な虚血性心疾患様症状があらわれるおそれがある。
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虚血性心疾患を疑わせる重篤な不整脈のある患者
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閉経後の女性
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40歳以上の男性
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冠動脈疾患の危険因子を有する患者
- 9.1.2てんかんあるいは痙攣を起こしやすい器質的脳疾患のある患者
てんかん様発作が発現したとの報告がある。
- 9.1.3脳血管障害の可能性のある患者
脳血管障害があらわれるおそれがある。
- 9.1.4ウォルフ・パーキンソン・ホワイト症候群(WPW症候群)又は他の心臓副伝導路と関連した不整脈のある患者
WPW症候群の典型的症状である重篤な発作性頻脈が発現したとの報告がある。
- 9.1.5コントロールされている高血圧症患者
一過性の血圧上昇や末梢血管抵抗の上昇がみられたとの報告がある。
9.2 腎機能障害患者
- 9.2.1血液透析中の患者
投与しないこと。透析患者に本剤を投与したとき、健康成人に比べAUCが増加したとの報告がある(外国人データ)。
9.3 肝機能障害患者
- 9.3.1重度の肝機能障害患者
投与しないこと。本剤は主に肝臓で代謝されるので、重度の肝機能障害患者では血中濃度が上昇するおそれがある。
- 9.3.2肝機能障害患者(重度の肝機能障害患者を除く)
外国において、健康成人と比較して中等度の肝機能障害患者では、本剤のAUCとCmaxが増加する傾向が報告されている。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)で乳汁中に移行することが報告されている。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
相互作用
10.1 併用禁忌(併用しないこと)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
| • エルゴタミン製剤• エルゴタミン酒石酸塩・無水カフェイン・イソプロピルアンチピリン(クリアミン) • エルゴタミン誘導体含有製剤• ジヒドロエルゴタミンメシル酸塩(ジヒデルゴット) • エルゴメトリンマレイン酸塩(エルゴメトリンマレイン酸塩「F」) • メチルエルゴメトリンマレイン酸塩(メテルギン) |
血圧上昇又は血管攣縮が増強されるおそれがある。 本剤投与後にエルゴタミンあるいはエルゴタミン誘導体含有製剤を投与する場合、もしくはその逆の場合は、それぞれ24時間以上の間隔をあけて投与すること。 |
5-HT1B/1D受容体作動薬との薬理的相加作用により、相互に作用(血管収縮作用)を増強させる。 |
| • -HT1B/1D受容体作動薬• スマトリプタンコハク酸塩(イミグラン) • ゾルミトリプタン(ゾーミッグ) • エレトリプタン臭化水素酸塩(レルパックス) • ナラトリプタン塩酸塩(アマージ) |
血圧上昇又は血管攣縮が増強されるおそれがある。 本剤投与後に他の5-HT1B/1D受容体作動薬を投与する場合、もしくはその逆の場合は、それぞれ24時間以内に投与しないこと。 |
併用により相互に作用を増強させる。 |
| • MAO阻害剤 | 本剤及び活性代謝物の消失半減期(t1/2)が延長し、血中濃度-時間曲線下面積(AUC)が増加するので、MAO阻害剤を投与中あるいは投与中止2週間以内の患者には本剤を投与しないこと。 | A型MAO阻害剤により本剤の代謝が阻害され、本剤の作用が増強される可能性がある。 |
| • プロプラノロール塩酸塩(インデラル) | 本剤の消失半減期(t1/2)が延長し、血中濃度-時間曲線下面積(AUC)が増加するので、プロプラノロールを投与中あるいは投与中止から次の期間が経過していない患者には本剤を投与しないこと。 錠剤:24時間、 徐放製剤:48時間 |
両薬剤の代謝にはA型MAOが関与するため本剤の代謝が阻害され、本剤の作用が増強される可能性がある。 |
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
| • 選択的セロトニン再取り込み阻害剤• フルボキサミンマレイン酸塩 • パロキセチン塩酸塩水和物等 • セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤• ミルナシプラン塩酸塩 |
セロトニン症候群(不安、焦燥、興奮、頻脈、発熱、反射亢進、協調運動障害、下痢等)があらわれることがある。 | セロトニンの再取り込みを阻害し、セロトニン濃度を上昇させる。5-HT1B/1D受容体作動薬との併用により、セロトニン作用が増強する可能性が考えられる。 |
副作用
その他の副作用
| 副作用名 | 頻度 |
|---|---|
| AST上昇等) | 1〜5%未満 |
| CK上昇 | 1〜5%未満 |
| そう痒症 | 1〜5%未満 |
| ほてり | 頻度不明 |
| めまい | 1〜5%未満 |
| 下痢 | 1〜5%未満 |
| 不眠症 | 頻度不明 |
| 倦怠感 | 1〜5%未満 |
| 傾眠(7.7%) | 5%以上 |
| 光視症 | 1〜5%未満 |
| 冷感 | 1〜5%未満 |
| 動悸 | 1〜5%未満 |
| 口内乾燥 | 1〜5%未満 |
| 口渇 | 1〜5%未満 |
| 味覚異常 | 頻度不明 |
| 咽頭不快感 | 頻度不明 |
| 喘鳴 | 頻度不明 |
| 嘔吐 | 1〜5%未満 |
| 多幸症 | 頻度不明 |
| 失見当識 | 頻度不明 |
| 局所性絞扼感 | 頻度不明 |
| 局所性重圧感 | 頻度不明 |
| 悪心 | 1〜5%未満 |
| 感覚減退 | 1〜5%未満 |
| 振戦 | 頻度不明 |
| 消化不良 | 頻度不明 |
| 温感 | 頻度不明 |
| 潮紅 | 頻度不明 |
| 無力症・疲労 | 頻度不明 |
| 発汗 | 頻度不明 |
| 発疹 | 頻度不明 |
| 知覚過敏 | 1〜5%未満 |
| 硬直 | 1〜5%未満 |
| 神経過敏 | 頻度不明 |
| 筋力低下 | 頻度不明 |
| 精神明瞭性の減退 | 頻度不明 |
| 肝機能異常(ALT上昇 | 1〜5%未満 |
| 胸痛 | 1〜5%未満 |
| 脱力 | 1〜5%未満 |
| 腹痛 | 1〜5%未満 |
| 蕁麻疹 | 1〜5%未満 |
| 運動失調 | 頻度不明 |
| 錯感覚 | 1〜5%未満 |
| 霧視 | 頻度不明 |
| 頭痛 | 頻度不明 |
| 頸部痛 | 頻度不明 |
| 頻尿 | 1〜5%未満 |
| 頻脈 | 頻度不明 |
| 顔面痛 | 頻度不明 |
| 食欲減退 | 1〜5%未満 |
| 高血圧 | 頻度不明 |
| 鼻乾燥 | 1〜5%未満 |
薬物動態・作用機序
作用機序
18.1 作用機序
リザトリプタンは、頭蓋血管に存在する5-HT1B受容体に作用し、片頭痛発作時に拡張すると考えられている脳外の頭蓋内動脈を選択的に収縮させる。また、三叉神経に存在する末梢及び中枢抑制性 5-HT1D受容体に作用し、各種ペプチド(サブスタンスP、カルシトニン遺伝子関連ペプチド等)の放出を妨げ、血管拡張、硬膜の炎症、中枢性疼痛の伝達を抑制すると思われる。リザトリプタンは、これらの作用により片頭痛を改善すると考えられている5),6),7),8),9),10)。
18.2 5-HT1B/1D受容体に対する選択的結合
リザトリプタンは、受容体結合試験において、5-HT1B及び5-HT1D受容体に対し高い親和性を示したが、その他の5-HT受容体サブタイプやその他の受容体(α及びβ-アドレナリン受容体、ドーパミン受容体、ヒスタミン受容体、ムスカリン受容体、ベンゾジアゼピン受容体等)に対しては、非常に弱い親和性しか示さなかった(in vitro)。
18.3 ヒトクローン5-HT1B及び5-HT1D受容体に対する作用
リザトリプタンは、ヒトクローン5-HT1B及び5-HT1D受容体へのGTPγS結合試験において、5-HTとほぼ変わらない作動薬としての活性を示した(in vitro)。
18.4 ヒト摘出血管に対する作用
リザトリプタンは、ヒトの摘出中脳硬膜動脈を濃度依存的(10-8~10-5M)に強く収縮させた。一方、ヒト摘出冠動脈に対しては、非常に弱い収縮活性しか示さなかった5),6),7),8)(in vitro)。
18.5 麻酔動物の血管床に対する作用
麻酔したフェレットに静脈内投与(0.3~1000μg/kg)すると、血圧には影響を与えずに、用量依存的な頸動脈血管抵抗の上昇が認められた。また麻酔したイヌに静脈内投与した場合も、頸動脈血流量の低下作用が認められたが、冠動脈血流には高用量300μg/kg以上でしか抑制作用はみられなかった。麻酔したイヌに十二指腸内投与(30~1000μg/kg)した場合も、同様の頸動脈血流減少作用がみられた。
18.6 硬膜血管からの神経性血漿蛋白漏出に対する作用
麻酔したラットに静脈内投与(1~1000μg/kg)すると、三叉神経節電気刺激による硬膜血管からの血漿蛋白漏出を用量依存的に抑制した9)。
18.7 神経刺激による硬膜血管拡張に対する作用
麻酔したラットに静脈内投与(1~10mg/kg)すると、血管周囲神経電気刺激による硬膜血管拡張を、3mg/kg以上で抑制した9)。
18.8 硬膜血管(周囲神経)電気刺激による三叉神経核尾部の反応に対する作用
麻酔したラットに静脈内投与(0.3~3mg/kg)すると、硬膜血管(周囲神経)電気刺激による三叉神経核尾部の活動電位発生頻度を、1mg/kg以上で用量依存的に抑制した10)。
薬物動態
16.1 血中濃度
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16.1.1単回投与
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(1)経口投与
健康成人男子にリザトリプタン錠剤又は口腔内崩壊錠10mgを空腹時に単回経口投与したとき、未変化体はそれぞれ投与後1.0及び1.3時間に最高血漿中濃度(Cmax)に到達し、1.6及び1.7時間の半減期で消失した。N-脱メチル体のAUC0→∞は、リザトリプタンの14%及び11%であった。
| 剤形 | Tmax (hr) |
t1/2 (hr) |
Cmax (ng/mL) |
AUC0→∞ (ng・hr/mL) |
|---|---|---|---|---|
| 錠剤 | 1.0±0.6 | 1.6±0.3 | 20.3±5.3 | 69.3±18.2 |
| 口腔内崩壊錠 | 1.3±0.7 | 1.7±0.3 | 19.3±6.7 | 68.0±22.0 |
平均±標準偏差、n=16
健康成人男子におけるリザトリプタン10mg単回経口投与後の血漿中未変化体濃度推移平均±標準偏差、n=16
- (2)静脈内投与
健康成人にリザトリプタン1~4mgを単回静脈内投与注1)したとき、血漿クリアランスは1062mL/min、定常状態分布容積は127Lであった(外国人データ)。
- (3)片頭痛患者
片頭痛患者にリザトリプタン5mg錠を単回経口投与注1)したとき、AUC、Cmax及びTmaxは発作時と非発作時で差はなく、片頭痛発作時の薬物動態は非発作時に比べて変化しなかった(外国人データ)。
- 16.1.2反復投与
健康成人男女にリザトリプタン10mg錠を1日目に1回、3及び4日目に2時間間隔で1日3回注1)及び5日目に1回空腹時経口投与したとき、AUC0→24hrの幾何平均比(5日目/1日目)は未変化体で0.99であり、N-脱メチル体では1.11であった。
| 投与日 | 1日 投与量 (mg) |
Tmaxa) (hr) |
t1/2 (hr) |
Cmax (ng/mL) |
AUC0→24hr (ng・hr/mL) |
|---|---|---|---|---|---|
| 1日目 | 10 | 0.8±0.4 | 1.9±0.4 | 33.0±13.5 | 81.6±25.3 |
| 3日目 | 30 | 1.4±0.5 | 2.1±0.3 | 49.1±11.7 | 279.5±62.8 |
| 5日目 | 10 | 1.1±0.5 | 1.9±0.4 | 28.0±12.5 | 79.5±20.1 |
平均±標準偏差、n=22(男性n=11、女性n=11) a):3日目のTmaxは3回目投与後の経過時間
16.2 吸収
- 16.2.1食事の影響
健康成人男子にリザトリプタン5mg注1)カプセル剤を単回経口投与したとき、未変化体のTmaxは空腹時で1.4±0.4時間、食後で2.7±1.0時間であった。AUC及びCmaxは、未変化体及びN-脱メチル体共に空腹時と比べ、いずれも有意に変化しなかった。
| 食事条件 | Tmax (hr) |
t1/2 (hr) |
Cmax (ng/mL) |
AUC0→∞ (ng・hr/mL) |
|---|---|---|---|---|
| 空腹時 | 1.4±0.4 | 2.6±1.3 | 7.6±1.8 | 32.4±11.7 |
| 食後 | 2.7±1.0 | 2.1±0.8 | 8.9±6.1 | 37.1±11.9 |
平均±標準偏差、n=6
- 16.2.2初回通過効果の有無及び生物学的利用率
リザトリプタンは初回通過効果を受ける。健康成人にリザトリプタン10mg錠を単回経口投与したときの生物学的利用率は、45%であった(外国人データ)。
16.4 代謝
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16.4.1健康成人にリザトリプタン10mg錠を単回及び反復経口投与(1日3回注1)、2時間毎に4日間)したときのヒト血漿中代謝物としてN-脱メチル体、インドール酢酸体、6位水酸化体及びその硫酸抱合体が認められ、N-酸化体は微量代謝物であった(外国人データ)。
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16.4.2リザトリプタンの主要代謝経路は、A型MAOによる酸化的脱アミノ化であり、薬理学的に不活性なインドール酢酸体を生成する。
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16.4.3リザトリプタンは、各種ヒト肝チトクロムP450各分子種(CYP3A4/5、1A2、2C9、2C19、2E1)のマーカー活性を阻害しないが、CYP2D6に対しては、競合的に阻害する(Ki=1400nmol/L)(in vitro)。
16.5 排泄
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16.5.1健康成人にリザトリプタン錠剤又は口腔内崩壊錠10mgを空腹時に単回経口投与したとき、未変化体及びN-脱メチル体の尿中排泄率は、リザトリプタン錠投与ではそれぞれ約14%及び1.3%、口腔内崩壊錠投与ではそれぞれ約12%及び1.1%であった。
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16.5.2健康成人に14C標識リザトリプタン10mgを単回経口投与したとき、投与後5日までに放射能の82.4%は尿中に、11.5%は糞便中に排泄された。また、投与量の約14%は未変化体として、51%はインドール酢酸代謝物として尿中に排泄された(外国人データ)。
16.6 特定の背景を有する患者
- 16.6.1腎機能障害患者
腎機能障害患者(クレアチニンクリアランス10~60mL/min/1.73m2)にリザトリプタン5mg液剤を経口投与注1)したとき、未変化体のAUCは健康成人と比較して差が認められなかった。透析患者におけるAUCは健康成人に比べ44%増加した(外国人データ)。
- 16.6.2肝機能障害患者
軽度から中等度の肝機能障害患者にリザトリプタン5mg錠を経口投与注1)した後の薬物動態を健康成人と比較した。経口投与後の未変化体の血漿中濃度は軽度の肝機能障害患者と健康成人とで差は認められなかった。中等度の肝機能障害患者では健康成人と比較して未変化体の血漿中濃度は約30%増加した。N-脱メチル体の血漿中濃度は、健康成人に比べ肝機能障害患者で有意に低下した(外国人データ)。
- 16.6.3高齢者
健康高齢者(65~77歳)にリザトリプタン10mg錠を経口投与したときの薬物動態は健康非高齢者(18~45歳)と比べ、差はなかった2)(外国人データ)。
16.7 薬物相互作用
- 16.7.1モクロベミド
A型MAO阻害薬(モクロベミド:国内未承認)150mgを健康成人に1日3回4日間反復経口投与し、4日目にリザトリプタン10mg錠を単回経口投与したとき、モクロベミド併用時のリザトリプタン未変化体のAUC及びCmaxは非併用時のそれぞれ2.19倍及び1.41倍、N-脱メチル体ではそれぞれ5.34倍及び2.64倍となった3)(外国人データ)。
- 16.7.2プロプラノロール塩酸塩
プロプラノロール塩酸塩120mgを健康成人に7.5日12時間毎に反復経口投与し、7又は8日目にリザトリプタン10mg錠を単回経口投与したとき、プロプラノロール塩酸塩併用時のリザトリプタンのAUC及びCmaxは非併用時のそれぞれ1.67倍及び1.75倍となった4)(外国人データ)。
注1)本剤の承認された1回の用法・用量は「10mgを経口投与」であり、1日の総投与量は「20mg以内」である。