糖原病II型
マイオザイム点滴静注用50mg
アルグルコシダーゼ アルファ(遺伝子組換え)
【警告】
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1.1本剤の投与によりinfusion reactionのうちアナフィラキシー反応があらわれる可能性がある。緊急時に十分な対応のできる準備をした上で投与を開始し、投与終了後も十分な観察を行うこと。重篤なinfusion reactionが発現した場合には、速やかに本剤の投与を中止し、適切な処置を行うこと。また、本剤の使用中に免疫複合体を介すると考えられる反応(免疫関連反応)が報告されている。
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1.2心肥大を併発する乳児型糖原病II型患者に本剤を投与する場合は急性心肺不全を発症する危険性があるため、患者の状態を十分観察し、異常が認められた場合には速やかに本剤の投与を中止し、適切な処置を行うこと。循環血液量が増すことから心臓に負担をかけ、症状が悪化するおそれがある。
【禁忌】(次の患者には投与しないこと)
本剤の成分に対しアナフィラキシーショックの既往歴のある患者
効能・効果
用法・用量
通常、アルグルコシダーゼ アルファ(遺伝子組換え)として、1回体重1kgあたり20mgを隔週点滴静脈内投与する。
使用上の注意
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8.1本剤はたん白質製剤であり、重度の過敏症又はアナフィラキシーショックが起こる可能性が否定できないため、観察を十分に行い、異常が認められた場合には速やかに投与を中止し、適切な処置を行うこと。また、このような症状の発現に備え、緊急処置を取れる準備をしておくこと。承認時までに本剤を投与した患者のうちアルグルコシダーゼ アルファ(遺伝子組換え)に対する特異的IgE抗体を測定した35例中3例が特異的IgE抗体陽性と判定され、そのうち1例にアナフィラキシー反応が発現した。
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8.2本剤投与中又は投与終了後数時間以内にinfusion reactionが発現することがあるので、投与終了後も患者の状態を観察すること。なお、投与速度が速い場合にはinfusion reactionが起こりやすい傾向がある。
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8.3ほとんどの患者にIgG抗体の産生が予測されるため、定期的にアルグルコシダーゼ アルファ(遺伝子組換え)に対するIgG抗体検査を行うことが望ましい。
9.1 合併症・既往歴等のある患者
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9.1.1本剤の成分に対する過敏症の既往歴のある患者
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9.1.2非代償性心不全患者又は急性疾患(急性感染症、熱性疾患、喘鳴又は気管支痙攣等)を有する患者
本剤投与前に患者の臨床症状を慎重に検討すること。外国での臨床試験の結果より、非代償性心不全患者又は急性疾患(急性感染症、熱性疾患、喘鳴又は気管支痙攣等)を有する患者に本剤を投与した場合、infusion reactionの発現頻度が高いとの報告がある。
- 9.1.3重症の糖原病II型患者
重症患者では心機能低下及び呼吸機能低下を合併する傾向があり、これらは重度のinfusion reactionを発現するリスクを増大すると考えられる。
- 9.1.4乳児型糖原病II型患者
肥大型心筋症の罹患率が高いことから、β-アドレナリン作動薬の使用を検討している場合には注意すること。なお、心肥大を併発する乳児型糖原病II型患者については、患者の状態を十分観察し、異常が認められた場合には速やかに本剤の投与を中止し、適切な処置を行うこと。心肥大を併発する乳児型糖原病II型患者に本剤投与後、挿管及び強心薬投与を要する急性心肺不全が認められたとの報告があり、本剤の投与による水分過負荷との関連性が疑われたため、急性心肺不全を発症する危険性がある。
- 9.1.5Infusion reactionの既往のある患者
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合のみ投与すること。ウサギの胚・胎児発生に関する試験で10及び40mg/kg投与群の少数で流産又は早産がみられている。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。ヒトで哺乳中の児における影響は不明である。
9.8 高齢者
副作用の発現に特に注意し、慎重に投与すること。一般に生理機能が低下している。
相互作用
副作用
その他の副作用
| 副作用名 | 頻度 |
|---|---|
| ALT上昇 | 頻度不明 |
| AST上昇 | 頻度不明 |
| CK-MB上昇 | 頻度不明 |
| CK上昇 | 頻度不明 |
| インフルエンザ症状 | 頻度不明 |
| そう痒症 | 頻度不明 |
| チアノーゼ | 頻度不明 |
| ヘモグロビン減少 | 頻度不明 |
| ラ音 | 頻度不明 |
| 上室性頻脈 | 頻度不明 |
| 下痢 | 頻度不明 |
| 不眠症 | 頻度不明 |
| 丘疹 | 頻度不明 |
| 低体温 | 頻度不明 |
| 低血圧 | 頻度不明 |
| 体温上昇 | 頻度不明 |
| 便秘 | 頻度不明 |
| 呼吸数増加 | 頻度不明 |
| 咳嗽 | 頻度不明 |
| 咽喉絞扼感 | 頻度不明 |
| 嗜眠 | 頻度不明 |
| 嘔吐 | 頻度不明 |
| 多汗症 | 頻度不明 |
| 尿素上昇 | 頻度不明 |
| 局所腫脹 | 頻度不明 |
| 心拍数増加 | 頻度不明 |
| 心拍数減少 | 頻度不明 |
| 悪寒 | 頻度不明 |
| 悪心 | 頻度不明 |
| 手掌紅斑 | 頻度不明 |
| 振戦 | 頻度不明 |
| 斑状丘疹状皮疹 | 頻度不明 |
| 斑状皮疹 | 頻度不明 |
| 易刺激性 | 頻度不明 |
| 末梢性浮腫 | 頻度不明 |
| 気管支痙攣 | 頻度不明 |
| 注射部位反応 | 頻度不明 |
| 浮動性めまい | 頻度不明 |
| 潮紅 | 頻度不明 |
| 激越 | 頻度不明 |
| 熱感 | 頻度不明 |
| 疲労 | 頻度不明 |
| 発熱 | 頻度不明 |
| 発疹 | 頻度不明 |
| 眼窩周囲浮腫 | 頻度不明 |
| 筋攣縮 | 頻度不明 |
| 筋痙縮 | 頻度不明 |
| 筋肉痛 | 頻度不明 |
| 紅斑 | 頻度不明 |
| 紅斑性皮疹 | 頻度不明 |
| 網状皮疹 | 頻度不明 |
| 胃食道逆流性疾患 | 頻度不明 |
| 胸部不快感 | 頻度不明 |
| 落ち着きのなさ | 頻度不明 |
| 蒼白 | 頻度不明 |
| 蕁麻疹 | 頻度不明 |
| 血中Ca上昇 | 頻度不明 |
| 血圧上昇 | 頻度不明 |
| 血圧低下 | 頻度不明 |
| 血小板数減少 | 頻度不明 |
| 血管浮腫 | 頻度不明 |
| 酸素飽和度低下 | 頻度不明 |
| 錯感覚 | 頻度不明 |
| 非心臓性胸痛 | 頻度不明 |
| 頭痛 | 頻度不明 |
| 頻呼吸 | 頻度不明 |
| 頻脈 | 頻度不明 |
| 高血圧 | 頻度不明 |
薬物動態・作用機序
作用機序
18.1 作用機序
本剤は、ライソゾーム中グリコーゲンのα-1,4-及びα-1,6-グリコシド結合を加水分解することにより、グリコーゲンを分解し、糖原病II型患者における組織中の蓄積グリコーゲンを低下させる。
18.2 薬理作用
本剤の静脈内投与により、糖原病II型動物モデルである酸性α-グルコシダーゼノックアウトマウスにおける心臓、横隔膜、骨格筋等のグリコーゲンが低下した。
薬物動態
16.1 血中濃度
- 16.1.1乳児型糖原病II型患者における血中濃度
乳児型糖原病II型患者18例に本剤20mg/kg又は40mg/kg注2) を隔週点滴静注し、血液検体が得られた15例について薬物動態を検討した。初回及び投与12週時における平均最大血漿中濃度(Cmax)はそれぞれ178.2及び263.7μg/mL、平均血中濃度時間曲線下面積(AUC0-∞)は977.5及び1,872.5μg・時/mLであり、平均血漿クリアランス(CL)は21.9mL/時/kg、定常状態時平均分布容積(Vss)は66.2mL/kg、平均血中消失半減期(T1/2)は2.75時間であった2) (外国人データ)。
- 16.1.2乳児型及び小児型糖原病II型患者における血中濃度
乳児型及び小児型糖原病II型患者21例を対象に本剤20mg/kg投与後の薬物動態を検討した。血液検体が得られた12例の成績より、AUC0-∞及びCmaxは他の乳児型糖原病II型患者を対象にした試験での20mg/kg群の成績と同様であった。T1/2は2~3時間であり、他の乳児型糖原病II型患者を対象にした試験の成績と同様であった3) (外国人データ)。
16.3 分布
酸性α-グルコシダーゼノックアウトマウスへ本剤を投与したところ、肝臓でもっとも高く、心臓、脾臓及び腎臓等には少なく、骨格筋でも微量であった4) 。
注2)国内で承認された本剤の用法及び用量は20mg/kg隔週点滴静注である。