下記疾患の解熱・鎮痛 急性上気道炎(急性気管支炎を伴う急性上気道炎を含む)
【禁忌】(次の患者には投与しないこと)
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2.1消化性潰瘍のある患者[本剤の直接作用及びプロスタグランジン生合成抑制により、胃の血流量が減少し、消化性潰瘍を悪化させることがある。]
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2.2重篤な血液の異常のある患者[プロスタグランジン生合成抑制による血小板機能障害等の血液異常を悪化させることがある。]
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2.3重篤な肝機能障害のある患者
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2.4重篤な腎機能障害のある患者
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2.5重篤な心機能不全のある患者
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2.6本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
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2.7アスピリン喘息(非ステロイド性消炎鎮痛剤等による喘息発作の誘発)又はその既往歴のある患者[気管支拡張作用を低下させ喘息発作を誘発することがある。]
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2.8重篤な高血圧症の患者[腎のプロスタグランジン生合成抑制により、水、ナトリウムの貯留が起こり、浮腫、血圧上昇を起こすおそれがある。]
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2.9過去に本剤により下痢を起こした患者[本剤に対し耐薬性を失い、下痢を再発することが多い。]
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2.10妊娠末期の女性
効能・効果
用法・用量
通常小児1回0.2mL/kg(メフェナム酸として6.5mg/kg)を標準用量として頓用する。なお、年齢、症状により適宜増減する。ただし、原則として1日2回までとする。また、空腹時の投与は避けさせることが望ましい。
使用上の注意
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8.1消炎鎮痛剤による治療は原因療法ではなく対症療法であることに留意すること。
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8.2次の事項を考慮すること。
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急性炎症、疼痛、発熱の程度を考慮し投与すること。
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原則として長期投与を避けること。
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原因療法があればこれを行うこと。
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8.3過度の体温下降、虚脱、四肢冷却等があらわれることがあるので、特に高熱を伴う幼小児及び高齢者又は消耗性疾患の患者においては、投与後の患者の状態に十分注意すること。
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8.4めまい、眠気があらわれることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に注意させること。
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8.5自己免疫性溶血性貧血、無顆粒球症、顆粒球減少、骨髄形成不全があらわれることがあるので、血液検査を行うなど観察を十分に行うこと。
9.1 合併症・既往歴等のある患者
- 9.1.1消化性潰瘍の既往歴のある患者
潰瘍を再発させることがある。
- 9.1.2血液の異常又はその既往歴のある患者(重篤な血液の異常のある患者を除く)
自己免疫性溶血性貧血、顆粒球減少等の副作用が起こりやすい。
- 9.1.3出血傾向のある患者
血小板機能異常が起こり、出血時間が延長することがある。
- 9.1.4心機能異常のある患者(重篤な心機能不全のある患者を除く)
心臓の仕事量が増加するため症状を悪化させるおそれがある。腎のプロスタグランジン生合成抑制により、浮腫、循環体液量の増加が起こる。
- 9.1.5気管支喘息のある患者(アスピリン喘息又はその既往歴のある患者を除く)
病態を悪化させることがある。
- 9.1.6SLE(全身性エリテマトーデス)の患者
病態を悪化させることがある。
- 9.1.7高血圧症の患者(重篤な高血圧症の患者を除く)
病態を悪化させるおそれがある。
- 9.1.8潰瘍性大腸炎の患者
病態を悪化させることがある。
- 9.1.9クローン氏病の患者
病態を悪化させるおそれがある。
- 9.1.10感染症を合併している患者
必要に応じて適切な抗菌剤を併用し、観察を十分に行い慎重に投与すること。感染症を不顕性化するおそれがある。
9.2 腎機能障害患者
- 9.2.1重篤な腎機能障害のある患者
投与しないこと。薬物排泄機能が著しく低下しているため、本剤の排泄が十分に行われず、異常な体内分布を起こすおそれがある。また、プロスタグランジン生合成抑制により腎機能が低下するため腎障害を悪化させることがある。
- 9.2.2腎機能障害又はその既往歴のある患者(重篤な腎機能障害のある患者を除く)
腎血流量が減少し、非乏尿性の急性腎障害が起こることがある。
9.3 肝機能障害患者
- 9.3.1重篤な肝機能障害のある患者
投与しないこと。肝機能が著しく低下しているため、本剤の代謝が十分に行われず、異常な体内分布を起こすおそれがある。また、肝の代謝機能が過重となり、肝障害を悪化させることがある。
- 9.3.2肝機能障害又はその既往歴のある患者(重篤な肝機能障害のある患者を除く)
肝障害を悪化又は再発させることがある。
9.5 妊婦
- 9.5.1妊娠末期の女性
投与しないこと。他の消炎鎮痛剤を妊娠末期に投与したところ、胎児循環持続症(PFC)が起きたとの報告がある。妊娠末期のラットに投与した実験で、胎児の動脈管収縮が報告されている1)。
- 9.5.2妊婦(妊娠末期以外)又は妊娠している可能性のある女性**
治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。投与する際には、必要最小限にとどめ、羊水量、胎児の動脈管収縮を疑う所見を妊娠週数や投与日数を考慮して適宜確認するなど慎重に投与すること。シクロオキシゲナーゼ阻害剤(経口剤、坐剤)を妊婦に使用し、胎児の腎機能障害及び尿量減少、それに伴う羊水過少症が起きたとの報告がある。シクロオキシゲナーゼ阻害剤(全身作用を期待する製剤)を妊娠中期の妊婦に使用し、胎児の動脈管収縮が起きたとの報告がある。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。乳汁中へ移行することが報告されている2)。
9.7 小児等
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次の点に注意すること。
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インフルエンザに伴う発熱に対しては、原則として本剤を投与しないこと。
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副作用の発現に特に注意し、必要最小限の使用にとどめること。代謝・排泄機能が未熟である。
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新生児には極度の体温上昇などやむを得ない場合にのみ投与すること。新生児は一般に体温調節機構が不完全なため、本剤の投与により過度の体温低下を起こすおそれがある。
相互作用
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
| クマリン系抗凝血剤 • ワルファリン |
抗凝血作用を増強することがあるので注意し、必要があれば減量すること。 | 次のような機序が考えられる。 ・in vitroにおいて、本剤がワルファリンをアルブミン結合部位から遊離置換させ、遊離の活性ワルファリンが増加するとの報告がある。 ・本剤のプロスタグランジン生合成抑制作用により血小板凝集が抑制され、血液凝固能が低下する。 ・本剤のプロスタグランジン生合成抑制作用により消化管粘膜障害が起こり、出血が起こりやすくなる。 |
| 第Xa因子阻害剤 • エドキサバントシル酸塩水和物等 |
出血の危険性を増大させるおそれがある。 | 抗血栓作用を増強するためと考えられる。 |
| リチウム製剤 • 炭酸リチウム |
血中リチウム濃度を上昇させ、リチウム中毒を起こすことがあるので血中のリチウム濃度に注意し、必要があれば減量すること。 | 本剤の腎におけるプロスタグランジン生合成抑制作用により、炭酸リチウムの腎排泄が減少し、血中濃度が上昇するためと考えられる。 |
| チアジド系利尿剤 • ヒドロクロロチアジド等 |
利尿・降圧作用を減弱するおそれがある。 | 本剤の腎におけるプロスタグランジン生合成抑制作用により、水、ナトリウムの排泄を減少させるためと考えられる。 |
| 降圧剤 • ACE阻害剤、アンジオテンシンⅡ受容体拮抗剤等 |
降圧作用を減弱するおそれがある。 | 本剤のプロスタグランジンの生合成抑制作用により、降圧作用を減弱させる可能性がある。 |
| 降圧剤 • ACE阻害剤、アンジオテンシンⅡ受容体拮抗剤等 |
腎機能を悪化させるおそれがある。 | 本剤のプロスタグランジンの生合成抑制作用により、腎血流量が低下するためと考えられる。 |
副作用
その他の副作用
| 副作用名 | 頻度 |
|---|---|
| ALP上昇 | 頻度不明 |
| ALT上昇 | 頻度不明 |
| AST上昇 | 頻度不明 |
| そう痒 | 頻度不明 |
| めまい | 頻度不明 |
| 下痢b) | 頻度不明 |
| 体温低下 | 1%未満 |
| 便秘 | 頻度不明 |
| 倦怠感 | 頻度不明 |
| 口渇 | 頻度不明 |
| 吐血b) | 頻度不明 |
| 嘔吐 | 1%未満 |
| 固定薬疹 | 頻度不明 |
| 好酸球増多 | 頻度不明 |
| 悪心 | 1%未満 |
| 浮腫 | 頻度不明 |
| 痙攣 | 頻度不明 |
| 発熱 | 頻度不明 |
| 発疹 | 頻度不明 |
| 発赤 | 頻度不明 |
| 眠気 | 頻度不明 |
| 肝障害 | 頻度不明 |
| 胃痛 | 頻度不明 |
| 胃部不快感 | 頻度不明 |
| 腹痛 | 1%未満 |
| 蕁麻疹 | 頻度不明 |
| 血小板機能低下(出血時間の延長) | 頻度不明 |
| 血小板減少 | 頻度不明 |
| 血小板減少性紫斑病 | 頻度不明 |
| 軟便 | 1%未満 |
| 霧視 | 頻度不明 |
| 頭痛 | 頻度不明 |
| 食欲不振 | 1%未満 |
| 黄疸 | 頻度不明 |
| 鼓腸 | 頻度不明 |
薬物動態・作用機序
作用機序
18.1 作用機序
本剤の作用機序は、プロスタグランジン生合成抑制作用である14)。
18.2 鎮痛作用
薬物の鎮痛活性がより選択的に測定し得るとされる火傷足再加熱法(ラット)によるメフェナム酸のID50値は13.9mg/kg、Randall-Selitto法変法(ラット)によるID50値は14.0mg/kgを示した15)。
18.3 解熱作用
“E”Pyrogenにより発熱させたマウスの実験から、アスピリンよりすぐれた解熱作用が認められた16)。
薬物動態
16.1 血中濃度
- 16.1.1単回投与
健康成人男性10例に本剤15.4mL(メフェナム酸として500mg)を単回経口投与したとき、メフェナム酸(遊離型メフェナム酸とその抱合体及び遊離型の代謝物とその抱合体を合わせたもの)は投与2時間後に最高血中濃度に達した5)。
16.3 分布
- 16.3.1*血漿蛋白結合率
慢性腎不全患者(4例)におけるメフェナム酸のヒト血漿蛋白結合率は85~97%と報告されている6)。
16.4 代謝
チトクロームP450分子種(CYP2C8、2C9、2C18、2C19)発現ミクロソームを用いた検討より、メフェナム酸は主としてCYP2C9により代謝された7)(in vitro)。
16.5 排泄
健康成人男性10例に本剤15.4mL(メフェナム酸として500mg)を単回経口投与したとき、投与48時間後までに約71%が尿中に排泄された5)。なお、本剤6.5mg/kgを小児発熱患者11例及び健康成人4例に経口投与し、48時間までの尿中代謝物を検討した結果から、小児と成人における本剤の代謝・排泄像はほぼ同じであることが示唆されている8)。