Clinical snapshot

ボースデル内用液10

塩化マンガン四水和物

添付文書改訂 2025年07月01日

【禁忌】(次の患者には投与しないこと)

  1. 2.1消化管の穿孔又はその疑いのある患者[消化管外(腹腔内等)に漏れることにより、腹膜炎等の重篤な症状を引き起こすおそれがある。]

  2. 2.2本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

効能・効果

磁気共鳴胆道膵管撮影における消化管陰性造影

用法・用量

通常、成人には1袋250mL[塩化マンガン四水和物36mg(マンガンとして10mg)を含む]を経口投与する。

使用上の注意

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、診断上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。ウサギの100mg/kg/日以上の投与群で妊娠早期の全胚・胎児死亡が、ラットの200mg/kg/日以上の投与群で出生児体重の増加抑制が報告されている。

9.6 授乳婦

診断上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。実験(ラットのマンガン静注)で乳汁中への移行が報告されている。

9.7 小児等

小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。

9.8 高齢者

一般に生理機能が低下している。

相互作用

10.2 併用注意(併用に注意すること)

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
• テトラサイクリン系経口抗生物質• ミノサイクリン塩酸塩
ドキシサイクリン塩酸塩水和物
• ニューキノロン系経口抗菌剤• レボフロキサシン水和物
メシル酸ガレノキサシン水和物
シタフロキサシン水和物
• セフジニル
左記薬剤の作用が減弱するおそれがあるので、造影終了後3時間程度服用時間をあける等注意する。 消化管内で難溶性のキレートを形成して左記薬剤の吸収を阻害することが考えられる。

副作用

その他の副作用

副作用名 頻度
下痢 頻度不明
尿糖陽性 頻度不明
尿蛋白陽性 頻度不明
悪心 頻度不明
発疹・蕁麻疹 頻度不明
眠気 頻度不明
胸やけ 頻度不明
腹痛 頻度不明
腹部膨満 頻度不明
腹鳴 頻度不明
血清フェリチン減少 頻度不明
血清鉄低下 頻度不明
軟便 頻度不明
頭痛 頻度不明

薬物動態・作用機序

作用機序

18.1 測定法

本剤の有効成分は塩化マンガン四水和物中のマンガンである。マンガンイオン(Mn2+)は常磁性を示すため、MRI検査において本剤を投与するとMn2+の強い磁気モーメントにより組織中の水プロトンの緩和時間が短縮する。このためT2強調画像におけるMRI信号の消失によりコントラストが増強される(陰性造影効果)。なお、同じ用量でT1強調画像ではMRI信号強度の上昇によりコントラストが増強される(陽性造影効果)3)。

薬物動態

16.1 血中濃度

健康成人男子6名に本剤18、54、162mg注1)を経口投与したところ、1名(54、162mg投与時)に一過性の血液中マンガン濃度の上昇が認められたが、投与量との関連性は認められなかった。また他の被験者では血液中濃度の変動は認められなかった。血清中マンガン濃度は、2名(54、162mg投与時1名、162mg投与時1名)に一過性の上昇が認められたが、これらはいずれも正常範囲内(7ng/mL以下)であった。その他の被験者ではいずれの用量においても投与前後で変化はなく、ほとんどが定量限界(1ng/mL)程度であった1)。

16.5 排泄

健康成人男子6名に本剤18、54、162mg注1)を経口投与したところ、投与後48時間までのマンガンの尿中排泄量はいずれも投与量の0.01%未満であった。また162mg投与後48時間までに投与量の88%以上が糞中に排泄された1)。

注1)本剤の承認された用量は、1袋250mL〔塩化マンガン四水和物36mg(マンガンとして10mg)を含む〕である。