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ベザフィブラート徐放錠100mg「NIG」

ベザフィブラート徐放錠

添付文書改訂 2026年02月01日

【禁忌】(次の患者には投与しないこと)

  1. 2.1人工透析患者(腹膜透析を含む)

  2. 2.2腎不全などの重篤な腎疾患のある患者

  3. 2.3血清クレアチニン値が2.0mg/dL以上の患者

  4. 2.4本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

  5. 2.5妊婦又は妊娠している可能性のある女性

効能・効果

  • 高脂血症(家族性を含む)

用法・用量

通常、成人にはベザフィブラートとして1日400mgを2回に分けて朝夕食後に経口投与する。

なお、腎機能障害を有する患者及び高齢者に対しては適宜減量すること。

使用上の注意

  1. 8.1あらかじめ高脂血症の基本である食事療法を行い、更に運動療法や、高血圧・喫煙等の虚血性心疾患のリスクファクターの軽減等も十分に考慮すること。

  2. 8.2投与中は血中脂質値を定期的に検査し、治療に対する反応が認められない場合には投与を中止すること。

9.1 合併症・既往歴等のある患者

  1. 9.1.1胆石又はその既往歴のある患者

胆石の形成がみられることがある。

9.2 腎機能障害患者

  1. 9.2.1人工透析患者(腹膜透析を含む)、腎不全などの重篤な腎疾患のある患者又は血清クレアチニン値が2.0mg/dL以上の患者

投与しないこと。急激な腎機能の悪化を伴う横紋筋融解症があらわれやすい。

  1. 9.2.2腎機能検査値異常のある患者(人工透析患者(腹膜透析を含む)、腎不全などの重篤な腎疾患のある患者又は血清クレアチニン値が2.0mg/dL以上の患者を除く)

本剤とHMG-CoA還元酵素阻害薬を併用する場合には、治療上やむを得ないと判断される場合にのみ併用すること。急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症があらわれやすい。やむを得ず併用する場合には、本剤を少量から投与開始するとともに、定期的に腎機能検査等を実施し、自覚症状(筋肉痛、脱力感)の発現、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇並びに血清クレアチニン上昇等の腎機能の悪化を認めた場合は直ちに投与を中止すること。

  1. 9.2.3腎疾患のある患者(人工透析患者(腹膜透析を含む)、腎不全などの重篤な腎疾患のある患者又は血清クレアチニン値が2.0mg/dL以上の患者を除く)

症状の増悪及び横紋筋融解症があらわれることがある。

  1. 9.2.4血清クレアチニン値が1.5mg/dLを超える患者(人工透析患者(腹膜透析を含む)、腎不全などの重篤な腎疾患のある患者又は血清クレアチニン値が2.0mg/dL以上の患者を除く)

横紋筋融解症があらわれることがある。

9.3 肝機能障害患者

  1. 9.3.1肝障害又はその既往歴のある患者

血中濃度が上昇するおそれがある。

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。

9.6 授乳婦

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)で乳汁中への移行が認められている。

9.7 小児等

小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

9.8 高齢者

  1. 9.8.1患者の合併症、既往歴、自・他覚症状などに留意し、少量から開始するなど投与量に十分注意すること。肝・腎機能が低下していることが多く、また、体重が少ない傾向があるなど、副作用が発現しやすい。

  2. 9.8.2腎機能については投与中も定期的に臨床検査等を行い、常に機能低下がないかどうかを確認し、異常が認められた場合には直ちに投薬を中止して、さらに腎機能悪化が進行しないよう適切な処置を行うこと。

  3. 9.8.3スルホニル尿素系血糖降下薬(グリベンクラミド等)との併用により、冷汗、強い空腹感、動悸等の低血糖症状があらわれることがあるので注意すること。

相互作用

10.2 併用注意(併用に注意すること)

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
• HMG-CoA還元酵素阻害薬• プラバスタチンナトリウム
• シンバスタチン
• フルバスタチンナトリウム 等
急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症があらわれやすい。自覚症状(筋肉痛、脱力感)の発現、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇並びに血清クレアチニン上昇等の腎機能の悪化を認めた場合は直ちに投与を中止すること。 危険因子:腎機能検査値異常のある患者
• フルバスタチンナトリウム フルバスタチンナトリウムの血中濃度が上昇することがある。 フルバスタチンナトリウムの肝代謝が阻害され、初回通過効果が低下したものと考えられる。
• 抗凝血薬• ワルファリンカリウム プロトロンビン時間を測定して抗凝血薬の量を調節すること。出血又はその傾向が認められた場合には、抗凝血薬あるいは全ての該当薬剤を減量又は中止すること。 本剤による抗凝血薬の作用部位の親和性の増加による抗凝血薬の作用増強が考えられる。
• スルホニル尿素系血糖降下薬• グリベンクラミド
• グリクラジド
• グリメピリド 等
冷汗、強い空腹感、動悸等の低血糖症状があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には血糖降下薬の量を調節すること。 本剤とこれらの薬剤との血清アルブミン結合部位における競合により、これらの薬剤の血中遊離型濃度が上昇し血糖降下作用が増強されると考えられる。
危険因子:高齢者
• ナテグリニド 冷汗、強い空腹感、動悸等の低血糖症状があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には血糖降下薬の量を調節すること。 本剤とこれらの薬剤との血清アルブミン結合部位における競合により、これらの薬剤の血中遊離型濃度が上昇し血糖降下作用が増強されると考えられる。
危険因子:高齢者
• インスリン 低血糖症状があらわれることがある。併用する場合には血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。 インスリン感受性増強等の作用により、血糖降下作用を増強すると考えられる。
• シクロスポリン 腎障害があらわれることがあるので、腎機能検査値(クレアチニン、BUN等)の変動に十分注意すること。 腎障害の副作用が相互に増強されると考えられる。
• 陰イオン交換樹脂剤• コレスチラミン 本剤の吸収が遅延又は減少する可能性があるため、併用する場合には、少なくとも2時間以上の間隔をあけて投与すること。 陰イオン交換樹脂剤の吸着作用によると考えられる。

副作用

その他の副作用

副作用名 頻度
ALT上昇 1〜5%未満
AST上昇 1〜5%未満
BUN上昇 1%未満
CK上昇 1〜5%未満
LDH上昇 1〜5%未満
クレアチニン上昇 1%未満
しびれ感 頻度不明
そう痒 1%未満
めまい 頻度不明
下痢 1%未満
不眠 頻度不明
低血糖 頻度不明
便秘 頻度不明
傾眠 頻度不明
光線過敏症 頻度不明
全身倦怠感 頻度不明
勃起不全 頻度不明
口内炎 1%未満
口渇 頻度不明
味覚異常 頻度不明
嘔吐 頻度不明
嘔気 1%未満
尿酸の上昇 1%未満
浮腫 頻度不明
発熱 頻度不明
発疹 1%未満
白血球減少 頻度不明
筋痙攣 1%未満
筋肉痛 1%未満
胃潰瘍 頻度不明
胆石 頻度不明
胸やけ 頻度不明
脱毛 頻度不明
腹痛 1%未満
腹部膨満感 1%未満
蕁麻疹 頻度不明
血小板増加 頻度不明
血小板減少 頻度不明
貧血 頻度不明
頭痛 頻度不明
頻尿 頻度不明
食欲不振 1%未満

薬物動態・作用機序

作用機序

18.1 作用機序

  1. 18.1.1脂質生合成に対する作用

  2. (1)コレステロール生合成抑制

アセチルCoAからメバロン酸に至るコレステロール生合成過程を抑制する4),5) (ラット、ヒト、in vitro)。

  1. (2)トリグリセリド生合成抑制

アセチルCoAカルボキシラーゼ活性を抑制し、トリグリセリドの生合成を抑制する4)(ラット、in vitro)。

  1. 18.1.2リポ蛋白代謝に対する作用

  2. (1)高トリグリセライド血症患者のLPL(リポ蛋白リパーゼ)活性及びHTGL(肝性トリグリセリドリパーゼ)活性を亢進し、リポ蛋白の代謝を促進する6)。

  3. (2)Ⅱ型高リポ蛋白血症患者のLDLレセプターの活性を亢進し、LDLの代謝を促進する7)。

18.2 血清脂質改善作用

  1. 18.2.1高脂血症患者の血清総コレステロール及び血清トリグリセリドを有意に低下させ、HDL-コレステロールを有意に上昇させた8)。

  2. 18.2.2血清総コレステロール低下作用

高コレステロール食負荷誘発高コレステロール血症ラットに対する、ベザフィブラートの経口投与は、用量依存的に血清総コレステロール値の上昇を抑制した9)。

  1. 18.2.3血清トリグリセリド低下作用

フルクトース誘発高トリグリセリド血症ラットに対する、ベザフィブラートの経口投与は、用量依存的に血清トリグリセリド値の上昇を抑制した9)。

薬物動態

16.1 血中濃度

  1. 16.1.1単回投与

健康成人男子10名にベザフィブラート徐放錠200mgを単回投与した結果、最高血中濃度到達時間は4.5時間、最高血中濃度は3.5μg/mL、血中からの消失半減期は3.0時間であった1)。

Tmax
(hr)
Cmax
(μg/mL)
AUC
(μg・hr/mL)
T1/2
(hr)
4.5±0.5 3.45±0.32 17.97±1.22 2.98±0.54

(n=10:mean±S.E.)

  1. 16.1.2反復投与

健康成人男子6名にベザフィブラート徐放錠200mgを1日2回、7日間連続投与した結果、投与2日後に定常状態となり安定した血中濃度が得られた1)。

  1. 16.1.3生物学的同等性試験
  • 〈ベザフィブラート徐放錠100mg「NIG」〉

  • (1) 絶食投与

ベザフィブラート徐放錠100mg「NIG」とベザトールSR錠100mgを、クロスオーバー法によりそれぞれ1錠(ベザフィブラートとして100mg)健康成人男子に絶食単回経口投与して血漿中未変化体濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について90%信頼区間法にて統計解析を行った結果、log(0.80)~log(1.25)の範囲内であり、両剤の生物学的同等性が確認された2)。

投与量
(mg)
AUC0-24
(μg・hr/mL)
Cmax
(μg/mL)
Tmax
(hr)
T1/2
(hr)
ベザフィブラート徐放錠100mg「NIG」 100 8.02±1.89 2.06±0.78 4.4
±1.2
1.92
±0.67
ベザトールSR錠100mg 100 8.07±1.97 1.91±0.56 3.7
±1.0
1.95
±0.94

(平均±標準偏差、n=14)

血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。

  • (2) 食後投与

ベザフィブラート徐放錠100mg「NIG」とベザトールSR錠100mgを、クロスオーバー法によりそれぞれ1錠(ベザフィブラートとして100mg)健康成人男子に食後単回経口投与して血漿中未変化体濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について90%信頼区間法にて統計解析を行った結果、log(0.80)~log(1.25)の範囲内であり、両剤の生物学的同等性が確認された2)。

投与量
(mg)
AUC0-24
(μg・hr/mL)
Cmax
(μg/mL)
Tmax
(hr)
T1/2
(hr)
ベザフィブラート徐放錠100mg「NIG」 100 7.41±1.49 1.80±0.62 5.5
±1.3
2.00
±0.84
ベザトールSR錠100mg 100 7.79±2.39 1.83±0.65 5.0
±1.2
1.90
±0.74

(平均±標準偏差、n=14)

血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。

  • 〈ベザフィブラート徐放錠200mg「NIG」〉

  • (3) 絶食投与

ベザフィブラート徐放錠200mg「NIG」とベザトールSR錠200mgを、クロスオーバー法によりそれぞれ1錠(ベザフィブラートとして200mg)健康成人男子に絶食単回経口投与して血漿中未変化体濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について統計解析を行った結果、両剤の生物学的同等性が確認された2)。

投与量
(mg)
AUC0-24
(μg・hr/mL)
Cmax
(μg/mL)
Tmax
(hr)
T1/2
(hr)
ベザフィブラート徐放錠200mg「NIG」 200 14.10±3.53 2.84±0.59 4.1
±1.2
4.8
±4.9
ベザトールSR錠200mg 200 14.29±2.32 3.10±0.74 4.6
±0.6
3.4
±2.5

(平均±標準偏差、n=14)

血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。

  • (4) 食後投与

ベザフィブラート徐放錠200mg「NIG」とベザトールSR錠200mgを、クロスオーバー法によりそれぞれ1錠(ベザフィブラートとして200mg)健康成人男子に食後単回経口投与して血漿中未変化体濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について統計解析を行った結果、両剤の生物学的同等性が確認された2)。

投与量
(mg)
AUC0-24
(μg・hr/mL)
Cmax
(μg/mL)
Tmax
(hr)
T1/2
(hr)
ベザフィブラート徐放錠200mg「NIG」 200 17.90±2.49 3.68±0.98 4.4
±1.2
3.4
±3.2
ベザトールSR錠200mg 200 17.34±4.25 3.52±1.04 4.7
±1.4
3.0
±2.3

(平均±標準偏差、n=14)

血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。

16.4 代謝

健康成人男子にベザフィブラート徐放錠を投与した結果、尿中に未変化体及び代謝物(グルクロン酸抱合体及び水酸化体)を認めたが、血中はほとんど未変化体であった1)。

16.5 排泄

健康成人男子にベザフィブラート徐放錠400mgを単回投与注4)した結果、48時間までに投与量の69.1%が尿中に排泄され、そのほとんどが24時間以内であった1)。

注4)本剤の承認されている用法及び用量は「通常、成人にはベザフィブラートとして1日400mgを2回に分けて朝夕食後に経口投与する。なお、腎機能障害を有する患者及び高齢者に対しては適宜減量すること。」である。