Clinical snapshot

プロカテロール塩酸塩DS0.01%「タカタ」

プロカテロール塩酸塩水和物

添付文書改訂 2023年10月01日

【禁忌】(次の患者には投与しないこと)

本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

効能・効果

下記疾患の気道閉塞性障害に基づく呼吸困難など諸症状の緩解

  • 気管支喘息、慢性気管支炎、肺気腫、急性気管支炎、喘息様気管支炎

用法・用量

通常、成人にはプロカテロール塩酸塩水和物として1回50μg(ドライシロップとして0.5 g)を1日1回就寝前ないしは1日2回、朝及び就寝前に用時溶解して経口投与する。

  • 6歳以上の小児にはプロカテロール塩酸塩水和物として1回25μg(ドライシロップとして0.25g)を1日1回就寝前ないしは1日2回、朝及び就寝前に用時溶解して経口投与する。 6歳未満の乳幼児にはプロカテロール塩酸塩水和物として1回1.25μg/kg(ドライシロップとして0.0125g/kg)を1日2回、朝及び就寝前ないしは1日3回、朝、昼及び就寝前に用時溶解して経口投与する。

なお、年齢、症状により適宜増減する。

使用上の注意

  • 〈効能共通〉
  1. 8.1用法及び用量どおり正しく使用しても効果が認められない場合には、本剤が適当でないと考えられるので投与を中止すること。

  2. 8.2過度に使用を続けた場合、不整脈、場合によっては心停止を起こすおそれがあるので、使用が過度にならないように注意すること。

  • 〈気管支喘息、慢性気管支炎、肺気腫〉
  1. 8.3本剤の投与期間中に発現する急性の発作に対しては、短時間作動型吸入β2刺激剤等の他の適切な薬剤を使用するよう患者、保護者又はそれに代わり得る適切な者に注意を与えること。 また、その薬剤の使用量が増加したり、あるいは効果が十分でなくなってきた場合には、疾患の管理が十分でないことが考えられるので、可及的速やかに医療機関を受診し治療を受けるよう患者、保護者又はそれに代わり得る適切な者に注意を与えること。
  • 〈気管支喘息〉
  1. 8.4本剤は吸入ステロイド剤等の抗炎症剤の代替薬ではないため、患者が本剤の使用により症状改善を感じた場合であっても、医師の指示なく吸入ステロイド剤等を減量又は中止し、本剤を単独で用いることのないよう、患者、保護者又はそれに代わり得る適切な者に注意を与えること。

  2. 8.5本剤の投与期間中に発現する急性の発作に対して、短時間作動型吸入β2刺激剤等の薬剤の使用量が増加したり、あるいは効果が十分でなくなってきた場合には、患者の生命が脅かされる可能性があるので、患者の症状に応じて吸入ステロイド剤等の増量等の抗炎症療法の強化を行うこと。

9.1 合併症・既往歴等のある患者

  1. 9.1.1甲状腺機能亢進症の患者

甲状腺機能亢進症が増悪することがある。

  1. 9.1.2高血圧の患者

血圧が上昇することがある。

  1. 9.1.3心疾患の患者

動悸、不整脈、症状の増悪等があらわれることがある。

  1. 9.1.4糖尿病の患者

糖尿病が増悪することがある。

  1. 9.1.5低酸素血症の患者

血清カリウム値をモニターすることが望ましい。低酸素血症は血清カリウム値の低下が心リズムに及ぼす作用を増強することがある。

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。動物実験(ラット)で胎児への移行が報告されている。

9.6 授乳婦

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)で乳汁中への移行が報告されている。

9.7 小児等

低出生体重児又は新生児を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。

9.8 高齢者

減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。

相互作用

10.2 併用注意(併用に注意すること)

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
カテコールアミン製剤
• アドレナリン
イソプレナリン等
不整脈、場合によっては心停止を起こすおそれがある。 アドレナリン、イソプレナリン等のカテコールアミン製剤の併用によりアドレナリン作動性神経刺激の増大が起こる。そのため不整脈を起こすことが考えられる。
キサンチン誘導体
• テオフィリン
アミノフィリン水和物
ジプロフィリン等
低カリウム血症、心・血管症状(頻脈、不整脈等)等のβ刺激剤の副作用症状を増強させることがある。副作用の発現に注意し、異常が認められた場合には減量又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと。 キサンチン誘導体はアドレナリン作動性神経刺激を増大させるため、血清カリウム値の低下、心・血管症状等を増強することが考えられる。低カリウム血症の増強についての機序は不明である。
ステロイド剤
• ベタメタゾン
プレドニゾロン
ヒドロコルチゾンコハク酸エステルナトリウム等利尿剤
• フロセミド等
血清カリウム値が低下し、低カリウム血症による不整脈を起こすおそれがある。副作用の発現に注意し、異常が認められた場合には減量又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと。 ステロイド剤及び利尿剤は尿細管でのカリウム排泄促進作用があるため、血清カリウム値の低下を増強することが考えられる。

副作用

その他の副作用

副作用名 頻度
ALT 頻度不明
AST 頻度不明
LDHの上昇等の肝機能障害 頻度不明
そう痒感 頻度不明
ほてり等 頻度不明
めまい 頻度不明
上室性期外収縮・上室性頻拍・心室性期外収縮・心房細動等 頻度不明
不眠 頻度不明
全身倦怠感 頻度不明
動悸 頻度不明
口渇 頻度不明
嘔吐 頻度不明
嘔気 頻度不明
手指の痙縮 頻度不明
手足のしびれ感等 頻度不明
振戦 頻度不明
発疹等 頻度不明
神経過敏 頻度不明
筋痙攣 頻度不明
筋痙直 頻度不明
耳鳴 頻度不明
胃部不快感等 頻度不明
脱力感 頻度不明
血清カリウム値の低下 頻度不明
血糖上昇 頻度不明
頭痛 頻度不明
頻脈 頻度不明
鼻閉 頻度不明

薬物動態・作用機序

作用機序

18.1 作用機序

プロカテロール塩酸塩水和物は気管支平滑筋のβ2受容体を選択的に刺激し、気管支拡張作用を発現する5),6)。

薬物動態

16.1 血中濃度

  1. 16.1.1生物学的同等性試験

プロカテロール塩酸塩DS0.01%「タカタ」とメプチンシロップ5μg/mLをクロスオーバー法により、健康成人男子6名にそれぞれプロカテロール塩酸塩水和物として0.1mgを空腹時に単回経口投与し、投与前、投与後0.5、1、1.5、2、2.5、3、4、6、8、12及び24時間に前腕静脈から採血した。LC/MS/MSにより測定したプロカテロール塩酸塩水和物の血漿中濃度の推移及びパラメータは次のとおりであり、統計解析にて90%信頼区間を求めた結果、判定パラメータの対数値の平均値の差はlog(0.8)~log(1.25)の範囲にあり、両剤の生物学的同等性が確認された4)。

図16-1 血漿中濃度

判定パラメータ 参考パラメータ
AUCt(pg・hr/mL) Cmax(pg/mL) tmax(hr) t1/2(hr)
プロカテロール塩酸塩DS0.01%「タカタ」 1426.64±303.15 227.91±68.45 1.8±0.9 3.7±0.4
メプチンシロップ5μg/mL 1409.01±328.56 241.93±96.59 1.7±1.1 3.9±0.7

(Mean±S.D.,n=6)

血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。