下記疾患の気道閉塞性障害にもとづく呼吸困難などの諸症状の緩解
- 気管支喘息、慢性気管支炎、喘息性気管支炎、気管支拡張症および肺気腫
下記疾患の気道閉塞性障害にもとづく呼吸困難などの諸症状の緩解
通常1回量として、下記用量を1日3回経口投与する。 なお、年齢、症状に応じて適宜増減する。
| 成人 | 2錠(4mg) |
|---|---|
| 6歳以上の小児 | 1錠(2mg) |
| 5歳以下の幼児 | 1/2錠(1mg) |
( )内:テルブタリン硫酸塩としての用量
8.1用法・用量どおり正しく使用しても効果が認められない場合は、本剤が適当でないと考えられるので投与を中止すること。なお、小児に投与する場合には、使用法を正しく指導し、経過の観察を十分に行うこと。
8.2過度に使用を続けた場合、不整脈、場合によっては心停止を起こすおそれがあるので、使用が過度にならないように注意すること。
動悸、頻脈を助長させるおそれがある。
血圧を上昇させるおそれがある。
症状を悪化させるおそれがある。
血糖値を上昇させるおそれがある。
血清カリウム値をモニターすることが望ましい。低酸素血症では血清カリウム値の低下により心リズムに及ぼす作用が増強されることがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。なお、妊娠3ヵ月以内には投与しないことが望ましい。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。海外で実施された臨床薬理試験において、喘息をもつ授乳婦2例にテルブタリン硫酸塩2.5mgを1日3回経口投与したとき、投与後8時間までの母乳中テルブタリン濃度は平均3.5ng/mLであったとの報告がある1)。
低出生体重児、新生児を対象とした臨床試験は実施していない。
減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
| カテコールアミン製剤 • アドレナリン、 イソプロテレノール等 |
不整脈、場合によっては心停止を起こすおそれがある。 | 併用によりアドレナリン作動性神経刺激の増大が起きる。 |
| キサンチン誘導体 • テオフィリン、 アミノフィリン水和物、 ジプロフィリン等 |
低カリウム血症による不整脈を起こすおそれがある。 血清カリウム値のモニターを行う。 |
キサンチン誘導体との併用によりc-AMP量が増加し、血清カリウム値の低下を増強することがある。 |
| ステロイド剤 • ベタメタゾン、 プレドニゾロン、 ヒドロコルチゾンコハク酸 エステルナトリウム等カリウム排泄型利尿剤 • フロセミド、 トリクロルメチアジド、 ヒドロクロロチアジド等 |
低カリウム血症による不整脈を起こすおそれがある。 血清カリウム値のモニターを行う。 |
ステロイド剤及びカリウム排泄型利尿剤は尿細管でのカリウム排泄促進作用があるため、血清カリウム値の低下を増強することが考えられる。 |
| β遮断剤(β1選択性)注1) • アテノロール、 塩酸セリプロロール、 ビソプロロールフマル酸塩等 |
本剤の作用を減弱させるおそれがある。 | β遮断剤は、β2刺激剤である本剤の作用と拮抗することがある。 |
注1)β遮断剤のうち非選択性の薬剤は、気管支喘息、気管支痙攣のおそれのある患者へは投与禁忌である。
| 副作用名 | 頻度 |
|---|---|
| めまい・ふらつき | 頻度不明 |
| 不整脈 | 頻度不明 |
| 不眠 | 頻度不明 |
| 傾眠 | 頻度不明 |
| 動悸 | 頻度不明 |
| 悪心・嘔吐 | 頻度不明 |
| 情緒不安 | 頻度不明 |
| 手指のこわばり・しびれ感 | 頻度不明 |
| 手指の振戦 | 頻度不明 |
| 激越 | 頻度不明 |
| 痙直 | 頻度不明 |
| 発疹 | 頻度不明 |
| 胸部圧迫感 | 頻度不明 |
| 血圧変動 | 頻度不明 |
| 運動過多 | 頻度不明 |
| 頭痛 | 頻度不明 |
| 頻脈 | 頻度不明 |
| 食欲不振 | 頻度不明 |
テルブタリン硫酸塩はアドレナリン作動性β受容体刺激剤であり、気管支拡張作用を示す10),11)。
テルブタリン硫酸塩はモルモット、イヌあるいはそれらの摘出器官を用いた実験でβ刺激作用、すなわち気管支平滑筋に対して弛緩作用、心筋に対して収縮力増強作用を示す10),11),12)。その作用は気管支平滑筋に対する方が強く、心筋に影響を与えない量で気管支平滑筋の弛緩が認められる11),12)。
モルモット、ネコあるいはイヌにヒスタミンを静注して生じる気道抵抗の増大に対して、テルブタリン硫酸塩は、抑制作用を示す10),11)。同等の作用を示す投与量でのテルブタリン硫酸塩の作用持続時間は、イソプロテレノールやオルシプレナリンより長い11)。
テルブタリン硫酸塩は、感作ラットに抗原を静注して生じるアナフィラキシー性気道抵抗の増大に対しても抑制作用を示し、その効力は、イソプロテレノールとほぼ同等である10)。
成人喘息患者8例にテルブタリン硫酸塩5mgを単回経口投与した場合、血清中未変化体濃度は投与後2~4時間に最高値3.2ng/mLを示した3)。(外国人データ) (注)本剤の承認された1回用量は、通常成人にはテルブタリン硫酸塩として4mgである。
健康成人に放射能標識テルブタリン硫酸塩を単回経口投与した場合、投与後72時間までの累積尿中排泄率は、未変化体では約7.3%、総テルブタリン(未変化体+抱合体)では約40%であり、代謝物の大部分は硫酸抱合体であった4)。(外国人データ)