- 下記疾患における痙攣並びに運動機能亢進
胃・十二指腸潰瘍、食道痙攣、幽門痙攣、胃炎、腸炎、腸疝痛、痙攣性便秘、機能性下痢、胆のう・胆管炎、胆石症、胆道ジスキネジー、胃・胆のう切除後の後遺症、尿路結石症、膀胱炎、器具挿入による尿道・膀胱痙攣、月経困難症、分娩時の子宮下部痙攣
- 消化管のX線及び内視鏡検査の前処置
ブチルスコポラミン臭化物注射液
[腸管出血性大腸菌(O157等)や赤痢菌等の重篤な細菌性下痢患者では、症状の悪化、治療期間の延長をきたすおそれがある。]
[抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状を悪化させることがある。]
[更に尿を出にくくすることがある。]
[心拍数を増加させ、症状を悪化させるおそれがある。]
[消化管運動を抑制し、症状を悪化させるおそれがある。]
胃・十二指腸潰瘍、食道痙攣、幽門痙攣、胃炎、腸炎、腸疝痛、痙攣性便秘、機能性下痢、胆のう・胆管炎、胆石症、胆道ジスキネジー、胃・胆のう切除後の後遺症、尿路結石症、膀胱炎、器具挿入による尿道・膀胱痙攣、月経困難症、分娩時の子宮下部痙攣
ブチルスコポラミン臭化物として、通常成人1回10~20mgを静脈内または皮下、筋肉内注射する。 なお、年齢、症状により適宜増減する。
8.1まれにショックを起こすことがあるので、本剤の使用に際しては、救急処置の準備を行うこと。
8.2投与に際し、ショック発現を完全に防止する方法はないが、出来る限り回避するために次の事項に注意すること。
患者の体調について、十分に問診を行うこと。
注射後は、患者の状態を観察し、異常があれば直ちに救急処置を行うこと。
治療上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。治療期間の延長をきたすおそれがある。
尿を出にくくすることがある。
心拍数を増加させ、症状を悪化させるおそれがある。
心拍数を増加させ、症状を悪化させるおそれがある。
中毒性巨大結腸を起こすおそれがある。
心拍数を増加させ、症状を悪化させるおそれがある。
汗腺分泌を抑制し、体温調節を障害するおそれがある。
抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状を悪化させることがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
慎重に投与すること。前立腺肥大を伴っている場合が多い。
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
| • 抗コリン作用を有する薬剤• 三環系抗うつ剤 • フェノチアジン系薬剤 • モノアミン酸化酵素阻害剤 • 抗ヒスタミン剤等 |
抗コリン作用(口渇、眼の調節障害、心悸亢進等)が増強することがある。 | 併用により本剤の作用が増強されることがある。 |
| • ドパミン拮抗剤• メトクロプラミド等 | 相互に消化管における作用を減弱するおそれがある。 | 本剤は消化管運動を抑制するため、ドパミン拮抗剤の消化管運動亢進作用と拮抗する。 |
| 副作用名 | 頻度 |
|---|---|
| そう痒症 | 頻度不明 |
| めまい | 1〜5%未満 |
| 口渇 | 5%以上 |
| 心悸亢進 | 1〜5%未満 |
| 悪心・嘔吐 | 1〜5%未満 |
| 排尿障害 | 1〜5%未満 |
| 散瞳 | 頻度不明 |
| 発疹 | 1%未満 |
| 眠気 | 1〜5%未満 |
| 紅斑 | 頻度不明 |
| 蕁麻疹 | 頻度不明 |
| 調節障害 | 1〜5%未満 |
| 閉塞隅角緑内障 | 頻度不明 |
| 頭痛 | 1〜5%未満 |
| 頭重感 | 1〜5%未満 |
| 顔面紅潮 | 1〜5%未満 |
ムスカリン受容体遮断薬で、アトロピンと同様に副交感神経興奮による反応を抑制することにより様々な作用を現す。これらの作用のうち、ブチルスコポラミン臭化物はその内臓平滑筋弛緩作用が臨床的に利用され、主として鎮痙薬として用いられる1)。
摘出腸管におけるピロカルピン誘発痙攣をアトロピンとほぼ同量で抑制する2)(モルモット)。
18.3.1空腸の自動運動をアトロピンと同等に抑制することが、バルーン法を用いて認められている2)(イヌ)。
18.3.2健康成人に胃、十二指腸及び直腸内投与すると胃、小腸における自動運動及びメトクロプラミド投与による運動亢進を抑制することが、バルーン法を用いて認められている3),4),5)。
18.4.1皮下投与により、基礎及び刺激時の胃液分泌量、酸分泌量、ペプシン分泌量を抑制する6)(ラット)。
18.4.2ヒトに皮下及び静脈内投与すると、基礎及び刺激時の胃液分泌量、酸分泌量、ペプシン分泌量を抑制することが認められている7)。
18.5.1カルバミルコリンによる膀胱内圧の上昇を抑制し、緊張を低下させる8)(ウサギ)。
18.5.2健康成人に静脈内投与すると、カルバミルコリンによる膀胱内圧の上昇を抑制し、緊張を低下させる8)。
ヒトに静脈内投与すると、卵黄反射による胆のう収縮を抑制することがX線撮影により認められている9)。
ヒトに静脈内投与すると、妊娠子宮及び産褥子宮の頸部の収縮を抑制するが、体部については、ほとんど影響を及ぼさない10)。