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下記疾患における痙攣並びに運動機能亢進
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胃・十二指腸潰瘍、食道痙攣、幽門痙攣、胃炎、腸炎、腸疝痛、痙攣性便秘、機能性下痢、胆のう・胆管炎、胆石症、胆道ジスキネジー、胃・胆のう切除後の後遺症、尿路結石症、膀胱炎、器具挿入による尿道・膀胱痙攣、月経困難症、分娩時の子宮下部痙攣
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消化管のX線及び内視鏡検査の前処置
ブチルスコポラミン臭化物注20mgシリンジ「NP」
ブチルスコポラミン臭化物注射液
【禁忌】(次の患者には投与しないこと)
- 2.1出血性大腸炎の患者
[腸管出血性大腸菌(O157等)や赤痢菌等の重篤な細菌性下痢患者では、症状の悪化、治療期間の延長をきたすおそれがある。]
- 2.2閉塞隅角緑内障の患者
[抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状を悪化させることがある。]
- 2.3前立腺肥大による排尿障害のある患者
[更に尿を出にくくすることがある。]
- 2.4重篤な心疾患のある患者
[心拍数を増加させ、症状を悪化させるおそれがある。]
- 2.5麻痺性イレウスの患者
[消化管運動を抑制し、症状を悪化させるおそれがある。]
- 2.6本剤に対し過敏症の既往歴のある患者
効能・効果
用法・用量
ブチルスコポラミン臭化物として、通常成人1回10~20mgを静脈内または皮下、筋肉内注射する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
使用上の注意
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8.1まれにショックを起こすことがあるので、本剤の使用に際しては、救急処置の準備を行うこと。
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8.2投与に際し、ショック発現を完全に防止する方法はないが、出来る限り回避するために次の事項に注意すること。
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患者の体調について、十分に問診を行うこと。
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注射後は、患者の状態を観察し、異常があれば直ちに救急処置を行うこと。
- 8.3眼の調節障害、眠気、めまい等を起こすことがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないように注意すること。
9.1 合併症・既往歴等のある患者
- 9.1.1細菌性下痢患者
治療上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。治療期間の延長をきたすおそれがある。
- 9.1.2前立腺肥大のある患者(排尿障害のある患者を除く)
尿を出にくくすることがある。
- 9.1.3うっ血性心不全のある患者
心拍数を増加させ、症状を悪化させるおそれがある。
- 9.1.4不整脈のある患者
心拍数を増加させ、症状を悪化させるおそれがある。
- 9.1.5潰瘍性大腸炎の患者
中毒性巨大結腸を起こすおそれがある。
- 9.1.6甲状腺機能亢進症の患者
心拍数を増加させ、症状を悪化させるおそれがある。
- 9.1.7高温環境にある患者
汗腺分泌を抑制し、体温調節を障害するおそれがある。
- 9.1.8開放隅角緑内障の患者
抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状を悪化させることがある。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
慎重に投与すること。前立腺肥大を伴っている場合が多い。
相互作用
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
| • 抗コリン作用を有する薬剤• 三環系抗うつ剤 • フェノチアジン系薬剤 • モノアミン酸化酵素阻害剤 • 抗ヒスタミン剤等 |
抗コリン作用(口渇、眼の調節障害、心悸亢進等)が増強することがある。 | 併用により本剤の作用が増強されることがある。 |
| • ドパミン拮抗剤• メトクロプラミド等 | 相互に消化管における作用を減弱するおそれがある。 | 本剤は消化管運動を抑制するため、ドパミン拮抗剤の消化管運動亢進作用と拮抗する。 |
副作用
その他の副作用
| 副作用名 | 頻度 |
|---|---|
| そう痒症 | 頻度不明 |
| めまい | 1〜5%未満 |
| 口渇 | 5%以上 |
| 心悸亢進 | 1〜5%未満 |
| 悪心・嘔吐 | 1〜5%未満 |
| 排尿障害 | 1〜5%未満 |
| 散瞳 | 頻度不明 |
| 発疹 | 1%未満 |
| 眠気 | 1〜5%未満 |
| 紅斑 | 頻度不明 |
| 蕁麻疹 | 頻度不明 |
| 調節障害 | 1〜5%未満 |
| 閉塞隅角緑内障 | 頻度不明 |
| 頭痛 | 1〜5%未満 |
| 頭重感 | 1〜5%未満 |
| 顔面紅潮 | 1〜5%未満 |
薬物動態・作用機序
作用機序
18.1 作用機序
ムスカリン受容体遮断薬で、アトロピンと同様に副交感神経興奮による反応を抑制することにより様々な作用を現す。これらの作用のうち、ブチルスコポラミン臭化物はその内臓平滑筋弛緩作用が臨床的に利用され、主として鎮痙薬として用いられる1)。
18.2 鎮痙作用
摘出腸管におけるピロカルピン誘発痙攣をアトロピンとほぼ同量で抑制する2)(モルモット)。
18.3 消化管運動抑制作用
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18.3.1空腸の自動運動をアトロピンと同等に抑制することが、バルーン法を用いて認められている2)(イヌ)。
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18.3.2健康成人に胃、十二指腸及び直腸内投与すると胃、小腸における自動運動及びメトクロプラミド投与による運動亢進を抑制することが、バルーン法を用いて認められている3),4),5)。
18.4 胃液分泌抑制作用
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18.4.1皮下投与により、基礎及び刺激時の胃液分泌量、酸分泌量、ペプシン分泌量を抑制する6)(ラット)。
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18.4.2ヒトに皮下及び静脈内投与すると、基礎及び刺激時の胃液分泌量、酸分泌量、ペプシン分泌量を抑制することが認められている7)。
18.5 膀胱内圧上昇抑制作用
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18.5.1カルバミルコリンによる膀胱内圧の上昇を抑制し、緊張を低下させる8)(ウサギ)。
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18.5.2健康成人に静脈内投与すると、カルバミルコリンによる膀胱内圧の上昇を抑制し、緊張を低下させる8)。
18.6 胆のう収縮抑制作用
ヒトに静脈内投与すると、卵黄反射による胆のう収縮を抑制することがX線撮影により認められている9)。
18.7 子宮収縮抑制作用
ヒトに静脈内投与すると、妊娠子宮及び産褥子宮の頸部の収縮を抑制するが、体部については、ほとんど影響を及ぼさない10)。