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下記疾患の自覚的並びに他覚的症状の緩解
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胃癌、肝癌、結腸・直腸癌、乳癌、膵癌、子宮頸癌、子宮体癌、卵巣癌 ただし、下記の疾患については、他の抗悪性腫瘍剤又は放射線と併用することが必要である。
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食道癌、肺癌、頭頸部腫瘍
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以下の悪性腫瘍に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法
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**頭頸部癌、食道癌、治癒切除不能な進行・再発の胃癌
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レボホリナート・フルオロウラシル持続静注併用療法
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結腸・直腸癌、小腸癌、治癒切除不能な膵癌、治癒切除不能な進行・再発の胃癌
フルオロウラシル注1000mg「トーワ」
フルオロウラシル注射液
【警告】
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1.1*本剤を含むがん化学療法は、緊急時に十分対応できる医療施設において、がん化学療法に十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本療法が適切と判断される症例についてのみ実施すること。 適応患者の選択にあたっては、各併用薬剤の電子添文を参照して十分注意すること。 また、治療開始に先立ち、患者又はその家族に有効性及び危険性を十分説明し、同意を得てから投与すること。
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1.2メトトレキサート・フルオロウラシル交代療法、レボホリナート・フルオロウラシル療法は本剤の細胞毒性を増強する療法であり、これらの療法に関連したと考えられる死亡例が認められている。これらの療法は高度の危険性を伴うので、投与中及び投与後の一定期間は患者を医師の監督下に置くこと。
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1.3頭頸部癌及び食道癌に対して、本剤を含むがん化学療法と放射線照射を併用する場合に重篤な副作用や放射線合併症が発現する可能性があるため、放射線照射とがん化学療法の併用治療に十分な知識・経験を持つ医師のもとで実施すること。
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1.4テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合剤との併用により、重篤な血液障害等の副作用が発現するおそれがあるので、併用を行わないこと。
【禁忌】(次の患者には投与しないこと)
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2.1本剤の成分に対し重篤な過敏症の既往歴のある患者
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2.2テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合剤投与中の患者及び投与中止後7日以内の患者
効能・効果
用法・用量
- 6.1単独で使用する場合
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1)フルオロウラシルとして、通常、成人には1日5~15mg/kgを最初の5日間連日1日1回静脈内に注射又は点滴静注する。以後5~7.5mg/kgを隔日に1日1回静脈内に注射又は点滴静注する。
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2)フルオロウラシルとして、通常、成人には1日5~15mg/kgを隔日に1日1回静脈内に注射又は点滴静注する。
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3)フルオロウラシルとして、通常、成人には1日5mg/kgを10~20日間連日1日1回静脈内に注射又は点滴静注する。
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4)フルオロウラシルとして、通常、成人には1日10~20mg/kgを週1回静脈内に注射又は点滴静注する。
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また、必要に応じて動脈内に通常、成人には1日5mg/kgを適宜注射する。
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なお、年齢、症状により適宜増減する。
- 6.2他の抗悪性腫瘍剤又は放射線と併用する場合
フルオロウラシルとして、通常、成人には1日5~10mg/kgを他の抗悪性腫瘍剤又は放射線と併用し、6.1の方法に準じ、又は間歇的に週1~2回用いる。
- 6.3頭頸部癌、食道癌及び治癒切除不能な進行・再発の胃癌に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法の場合**
他の抗悪性腫瘍剤との併用療法において、通常、成人にはフルオロウラシルとして1日1000mg/m2(体表面積)までを、4~5日間連日で持続点滴する。投与を繰り返す場合には少なくとも3週間以上の間隔をあけて投与する。本剤単独投与の場合には併用投与時に準じる。 なお、年齢、患者の状態などにより適宜減量する。
- 6.4結腸・直腸癌に対するレボホリナート・フルオロウラシル持続静注併用療法
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1)通常、成人にはレボホリナートとして1回100mg/m2(体表面積)を2時間かけて点滴静脈内注射する。レボホリナートの点滴静脈内注射終了直後にフルオロウラシルとして400mg/m2(体表面積)を静脈内注射、さらにフルオロウラシルとして600mg/m2(体表面積)を22時間かけて持続静注する。これを2日間連続して行い、2週間ごとに繰り返す。
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2)通常、成人にはレボホリナートとして1回250mg/m2(体表面積)を2時間かけて点滴静脈内注射する。レボホリナートの点滴静脈内注射終了直後にフルオロウラシルとして2600mg/m2(体表面積)を24時間持続静注する。1週間ごとに6回繰り返した後、2週間休薬する。これを1クールとする。
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3)通常、成人にはレボホリナートとして1回200mg/m2(体表面積)を2時間かけて点滴静脈内注射する。レボホリナートの点滴静脈内注射終了直後にフルオロウラシルとして400mg/m2(体表面積)を静脈内注射、さらにフルオロウラシルとして2400~3000mg/m2(体表面積)を46時間持続静注する。これを2週間ごとに繰り返す。
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なお、年齢、患者の状態などにより適宜減量する。
- 6.5小腸癌、治癒切除不能な膵癌及び治癒切除不能な進行・再発の胃癌に対するレボホリナート・フルオロウラシル持続静注併用療法
通常、成人にはレボホリナートとして1回200mg/m2(体表面積)を2時間かけて点滴静脈内注射する。レボホリナートの点滴静脈内注射終了直後にフルオロウラシルとして400mg/m2(体表面積)を静脈内注射、さらにフルオロウラシルとして2400mg/m2(体表面積)を46時間持続静注する。これを2週間ごとに繰り返す。 なお、年齢、患者の状態などにより適宜減量する。
使用上の注意
- 〈効能共通〉
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8.1*骨髄機能抑制、激しい下痢等の重篤な副作用が起こることがあるので、定期的(特に投与初期は頻回)に臨床検査(血液検査、肝機能・腎機能検査等)を行うなど患者の状態を十分に観察すること。 特に、本剤の効果を増強する薬剤を併用した療法(メトトレキサート・フルオロウラシル交代療法、レボホリナート・フルオロウラシル療法等)を実施する場合には、致命的な経過をたどることがあるので各薬剤の電子添文を熟読すること。
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8.2感染症・出血傾向の発現又は悪化に十分注意すること。
- 〈頭頸部癌及び食道癌〉
- 8.3本剤を含むがん化学療法と放射線照射を併用する場合(特に同時併用する場合)に、重篤な副作用や放射線合併症が発現する可能性があるため、本剤の適切な減量を検討すること。放射線照射野内の皮膚炎・皮膚の線維化・口内炎、経口摂取量低下、血液毒性、唾液減少等が、放射線照射単独の場合と比較して高度となることが知られているので、血液毒性出現時の感染対策、長期の栄養管理、疼痛コントロール、放射線照射時の粘膜浮腫により気道狭窄が増悪した場合の管理等について十分な注意、対応を行うこと。
- 〈小腸癌及び治癒切除不能な進行・再発の胃癌〉
- **8.4レボホリナート・フルオロウラシル持続静注併用療法において、本剤を使用する際には、関連文献(「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議 公知申請への該当性に係る報告書:フルオロウラシル(小腸癌)」もしくは「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議 公知申請への該当性に係る報告書:フルオロウラシル(治癒切除不能な進行・再発の胃癌)」等)を熟読すること。
9.1 合併症・既往歴等のある患者
- 9.1.1骨髄機能抑制のある患者
骨髄機能をより強く抑制するおそれがある。
- 9.1.2感染症を合併している患者
骨髄機能抑制により感染症が悪化するおそれがある。
- 9.1.3心疾患又はその既往歴のある患者
症状が悪化するおそれがある。
- 9.1.4消化管潰瘍又は出血のある患者
症状が悪化するおそれがある。
- 9.1.5水痘患者
致命的な全身障害があらわれるおそれがある。
9.2 腎機能障害患者
副作用が強くあらわれるおそれがある。
9.3 肝機能障害患者
副作用が強くあらわれるおそれがある。
9.4 生殖能を有する者
小児及び生殖可能な年齢の患者に投与する必要がある場合には、性腺に対する影響を考慮すること。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないことが望ましい。動物実験(ラット、マウス)で多指症、口蓋裂等の催奇形作用が報告されている。
9.6 授乳婦
授乳しないことが望ましい。
9.7 小児等
副作用の発現に特に注意し、慎重に投与すること。小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
用量並びに投与間隔に留意するなど患者の状態を観察しながら、慎重に投与すること。生理機能が低下していることが多く、特に骨髄機能抑制、消化器障害(激しい下痢、口内炎等)、皮膚障害、精神神経系の副作用があらわれやすい。
相互作用
10.1 併用禁忌(併用しないこと)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
| テガフール・ ギメラシル・ オテラシルカリウム配合剤 (ティーエスワン) |
早期に重篤な血液障害や下痢、口内炎等の消化管障害等が発現するおそれがあるので、テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合剤投与中及び投与中止後少なくとも7日以内は本剤を投与しないこと。 | ギメラシルがフルオロウラシルの異化代謝を阻害し、血中フルオロウラシル濃度が著しく上昇する。 |
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
| フェニトイン | 構音障害、運動失調、意識障害等のフェニトイン中毒があらわれることがある。 | 機序は不明であるが、フェニトインの血中濃度を上昇させる。 |
| ワルファリンカリウム | ワルファリンカリウムの作用を増強させることがあるので、凝固能の変動に注意すること。 | 機序は不明である。 |
| トリフルリジン・ チピラシル塩酸塩 配合剤 |
重篤な骨髄抑制等の副作用が発現するおそれがある。 | 本剤との併用により、トリフルリジンのDNA取り込みが増加する可能性がある。 チピラシル塩酸塩がチミジンホスホリラーゼを阻害することにより、本剤の代謝に影響を及ぼす可能性がある。 |
| 他の抗悪性腫瘍剤 放射線照射 |
骨髄機能抑制、消化管障害等の副作用が増強することがある。 | 副作用が相互に増強される。 |
副作用
その他の副作用
| 副作用名 | 頻度 |
|---|---|
| ALT上昇 | 頻度不明 |
| AST上昇 | 頻度不明 |
| BUN上昇 | 頻度不明 |
| T逆転 | 頻度不明 |
| カテーテル先端付近の動脈壁の変性 | 頻度不明 |
| クレアチニン・クリアランス低下 | 頻度不明 |
| クレアチニン値上昇 | 頻度不明 |
| そう痒感 | 1〜5%未満 |
| びらん | 1〜5%未満 |
| ビリルビン上昇等の肝機能検査値異常 | 頻度不明 |
| めまい | 頻度不明 |
| 下痢 | 5%以上 |
| 下血 | 1〜5%未満 |
| 不整脈等) | 頻度不明 |
| 低カルシウム血症 | 頻度不明 |
| 便秘 | 1%未満 |
| 倦怠感 | 5%以上 |
| 光線過敏症 | 頻度不明 |
| 口渇 | 1〜5%未満 |
| 口角炎 | 頻度不明 |
| 味覚異常 | 1〜5%未満 |
| 心電図異常(ST上昇 | 頻度不明 |
| 悪心・嘔吐 | 5%以上 |
| 末梢神経障害(しびれ | 頻度不明 |
| 水疱 | 1〜5%未満 |
| 流涙 | 頻度不明 |
| 浮腫 | 1〜5%未満 |
| 爪の異常 | 頻度不明 |
| 発熱 | 1〜5%未満 |
| 発疹 | 1〜5%未満 |
| 知覚異常等) | 頻度不明 |
| 糖尿 | 頻度不明 |
| 紅潮 | 1〜5%未満 |
| 結膜炎 | 頻度不明 |
| 耐糖能異常 | 頻度不明 |
| 胸やけ | 頻度不明 |
| 胸内苦悶 | 頻度不明 |
| 胸痛 | 頻度不明 |
| 脱毛 | 1〜5%未満 |
| 腹痛 | 1〜5%未満 |
| 腹部膨満感 | 1〜5%未満 |
| 舌炎 | 頻度不明 |
| 色素沈着 | 1〜5%未満 |
| 蛋白尿 | 1〜5%未満 |
| 血栓形成 | 頻度不明 |
| 頭痛 | 1〜5%未満 |
| 食欲不振 | 5%以上 |
薬物動態・作用機序
作用機序
18.1 作用機序
5-FUの抗腫瘍効果は主としてDNAの合成阻害に基づくと考えられており、腫瘍細胞内に取り込まれた5-FUがウラシルと同じ経路で代謝を受けて生じるF-deoxy UMPがチミジル酸合成酵素上で、deoxy UMPと拮抗してチミジル酸の合成を抑制することにより、DNAの合成が阻害されると考えられている。 他方、5-FUはウラシルと同じくRNAにも組み込まれてF-RNAを生成することや、リボゾームRNAの形成を阻害することも知られており、これらのことも本剤の抗腫瘍効果発現に関与すると考えられている。8),9),10)
18.2 抗腫瘍性
NCI(National Cancer Institute,米国)抗癌剤スクリーニングモデルのいずれに対しても抗腫瘍性を示した(マウス移植腫瘍でのデータ)。11)
薬物動態
16.1 血中濃度
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16.1.1急速静脈内投与
-
(1)癌患者5例に5-FU 500mg/bodyをone shot 静注後の平均血中濃度は、15分で15.3、30分で3.9、60分で0.35μg/mLと推移し、投与後90分には検出限界以下になった。1)
-
(2)癌患者8例に5-FU 9~16mg/kgを単回投与したときの薬物動態パラメータは以下のとおりであった(外国人データ)。2)
| パラメータ 投与量 |
半減期(min) | CL (mL/min) |
Vd (L/kg) |
|
|---|---|---|---|---|
| T1/2α | T1/2β | |||
| 9~16mg/kg | 2.1±0.5 | 18.9±2.2 | 776.8±91.3 | 0.38±0.1 |
mean±SEM, n=8
- 16.1.2持続点滴静脈内投与
癌患者14例に5-FU 60mg/kgを1500mLの電解質輸液で希釈し、48時間かけて末梢静脈より持続点滴静注したとき、点滴投与中の5-FU血中濃度は約6時間で定常状態(約0.6μg/mL)に達し、その後持続的に推移した。3)
16.3 分布
- 16.3.1体組織への分布
癌患者に5-FU-2-14C 14mg/kgを静脈内投与したとき、4~5時間後の放射比活性は腫瘍、腸粘膜で高く、次いで肝臓、リンパ節に高い分布を示した(外国人データ)。4)
16.4 代謝
癌患者に5-FU-2-14C 14mg/kgを静脈内投与したとき、尿中代謝物は投与後45分以内では未変化体の比率が91.5%と高かったが、経時的にα-fluoro-β-ureidopropionic acid及び尿素の比率が増加した(外国人データ)。4)
16.5 排泄
癌患者に5-FU-2-14C 15mg/kgを静脈内投与後24時間以内に放射能は呼気中にCO2として約60%、尿中に約20%排泄された(外国人データ)。4)