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アレルギー性鼻炎
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蕁麻疹
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皮膚疾患(湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症、アトピー性皮膚炎)に伴うそう痒
フェキソフェナジン塩酸塩OD錠60mg「YD」
フェキソフェナジン塩酸塩製剤
【禁忌】(次の患者には投与しないこと)
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
効能・効果
用法・用量
通常、成人にはフェキソフェナジン塩酸塩として1回60mgを1日2回経口投与する。 通常、7歳以上12歳未満の小児にはフェキソフェナジン塩酸塩として1回30mgを1日2回、12歳以上の小児にはフェキソフェナジン塩酸塩として1回60mgを1日2回経口投与する。 なお、症状により適宜増減する。
使用上の注意
- 〈効能共通〉
- 8.1効果が認められない場合には、漫然と長期にわたり投与しないように注意すること。
- 〈アレルギー性鼻炎〉
- 8.2季節性の患者に投与する場合は、好発季節を考えて、その直前から投与を開始し、好発季節終了時まで続けることが望ましい。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)で乳汁中へ移行することが報告されている。
9.7 小児等
低出生体重児、新生児、乳児、幼児を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。腎機能が低下していることが多く、血中濃度が上昇する場合がある。
相互作用
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
| エリスロマイシン | 本剤の血漿中濃度を上昇させるとの報告がある。 | P糖蛋白の阻害による本剤のクリアランスの低下及び吸収率の増加に起因するものと推定される。 |
| 水酸化アルミニウム・水酸化マグネシウム含有製剤 | 本剤の作用を減弱させることがあるので、同時に服用させないなど慎重に投与すること。 | 水酸化アルミニウム・水酸化マグネシウムが本剤を一時的に吸着することにより吸収量が減少することによるものと推定される。 |
| *アパルタミド | *本剤の血漿中濃度が低下し、作用が減弱するおそれがある。 | *P糖蛋白の誘導により、本剤の血漿中濃度が低下したとの報告がある。 |
副作用
その他の副作用
| 副作用名 | 頻度 |
|---|---|
| ALT上昇 | 1〜5%未満 |
| AST上昇 | 1〜5%未満 |
| しびれ感 | 1%未満 |
| そう痒 | 1〜5%未満 |
| めまい | 1〜5%未満 |
| 下痢 | 1〜5%未満 |
| 不眠 | 1〜5%未満 |
| 便秘 | 1%未満 |
| 倦怠感 | 1〜5%未満 |
| 動悸 | 1%未満 |
| 口渇 | 1〜5%未満 |
| 味覚異常 | 1%未満 |
| 呼吸困難 | 1%未満 |
| 嘔吐 | 1〜5%未満 |
| 嘔気 | 1〜5%未満 |
| 悪夢 | 1%未満 |
| 排尿困難 | 頻度不明 |
| 月経異常 | 1%未満 |
| 浮腫 | 1%未満 |
| 消化不良 | 1〜5%未満 |
| 潮紅 | 1%未満 |
| 疲労 | 1〜5%未満 |
| 発疹 | 1%未満 |
| 眠気 | 1〜5%未満 |
| 睡眠障害 | 1%未満 |
| 神経過敏 | 1〜5%未満 |
| 胸痛 | 1%未満 |
| 腹痛 | 1〜5%未満 |
| 蕁麻疹 | 1%未満 |
| 血圧上昇 | 1%未満 |
| 血管浮腫 | 頻度不明 |
| 頭痛 | 1〜5%未満 |
| 頻尿 | 1%未満 |
薬物動態・作用機序
作用機序
18.1 作用機序
フェキソフェナジン塩酸塩は、選択的ヒスタミンH1受容体拮抗作用を主作用とし、加えて炎症性サイトカイン遊離抑制作用、好酸球遊走抑制作用及び各種ケミカルメディエーター遊離抑制作用を示す。
18.2 ヒスタミンH1受容体拮抗作用
フェキソフェナジン塩酸塩は、ヒスタミンH1受容体においてヒスタミンと拮抗し、モルモット摘出回腸標本及び気管標本におけるヒスタミン誘発収縮を抑制した(10-7~3×10-6M)。また、全身投与でモルモット・ヒスタミン誘発気道収縮及び皮膚反応を抑制した46)。なお、フェキソフェナジン塩酸塩にはアドレナリン、アセチルコリン、セロトニン及びタキキニンの各受容体並びにL型カルシウムチャネルに対する親和性は認められていない47)。
18.3 好酸球、炎症性サイトカイン及び細胞接着分子に対する作用
フェキソフェナジン塩酸塩は、季節性アレルギー性鼻炎患者由来鼻粘膜上皮細胞培養上清により誘発されるヒト好酸球の遊走を10-6M以上で抑制した。また、季節性アレルギー性鼻炎患者由来鼻粘膜上皮細胞を活性化ヒト好酸球とともに培養したときに培養上清中に遊離される炎症性サイトカインであるIL-8及びGM-CSFをそれぞれ10-6M以上及び10-9M以上で抑制し、細胞接着分子であるsICAM-1を10-9M以上で減少させた48)。
18.4 ケミカルメディエーター遊離抑制作用
フェキソフェナジン塩酸塩は、健康成人の末梢血好塩基球及びアトピー性皮膚炎患者の末梢血白血球からの抗ヒトIgE抗体刺激によるヒスタミン遊離を抑制した(10-6~10-5M)。また、モルモット抗原誘発即時型喘息モデルにおいて気管支肺胞洗浄液(BALF)中のロイコトリエン量を減少させた49)。
18.5 Ⅰ型アレルギー病態モデル動物に対する作用
フェキソフェナジン塩酸塩は、モルモット抗原誘発アレルギー性鼻炎、ラット受身皮膚アナフィラキシー(PCA)反応、ラット抗原誘発全身性アナフィラキシー反応及びモルモット抗原誘発即時型喘息反応を抑制した50)。
薬物動態
16.1 血中濃度
- 16.1.1成人
健康成人男子8例にフェキソフェナジン塩酸塩カプセル60mg注1)を空腹時単回経口投与したとき、血漿中フェキソフェナジン濃度パラメータは以下のとおりであった。反復投与時には蓄積傾向はみられなかった1)。
| 投与量 | AUC0-∞ (ng・hr/mL) |
Tmax (hr) |
Cmax (ng/mL) |
t1/2 (hr) |
CL/F (L/hr) |
|---|---|---|---|---|---|
| 60mg | 1445 (35.8) |
2.2 (38.5) |
248 (45.0) |
9.6 (59.5) |
44.4 (41.1) |
| 120mg | 3412 (28.4) |
1.9 (37.0) |
564 (39.1) |
13.8 (64.9) |
35.0 (26.7) |
(平均値(変動係数%))
注1)フェキソフェナジン塩酸塩カプセルとフェキソフェナジン塩酸塩錠60mgは生物学的に同等であった2)。
- 16.1.2小児
通年性アレルギー性鼻炎患者にフェキソフェナジン塩酸塩錠30mg(7~11歳:50例)及び60mg(12~15歳:19例)を1日2回28日間反復経口投与したときの最終回投与時のフェキソフェナジンの血漿中濃度パラメータは以下のとおりであった3),4),5)。
| 対象患者 | 年齢 (歳) |
投与量 | 症例数 | AUC0-∞ (ng・hr/mL) |
Cmax (ng/mL) |
t1/2 (hr) |
CL/F (L/hr) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 日本人小児 患者注2) |
7-11 | 30mg | 50 | 851 (38.2) |
150 (51.7) |
15.8 (68.4) |
40.1 (36.4) |
| 12-15 | 60mg | 19 | 1215 (22.1) |
185 (41.8) |
12.3 (75.0) |
51.6 (21.1) |
|
| 外国人小児 患者注3) (参考:単回 経口投与) |
7-12 | 30mg | 14 | 1091 (36.7) |
184 (48.1) |
8.8 (34.5) |
29.1 (36.3) |
(平均値(変動係数%))
注2)パラメータの算出方法:NONMEMによるベイズ推定
注3)パラメータの算出方法:ノンコンパートメント解析
- 16.1.3生物学的同等性試験
- 〈フェキソフェナジン塩酸塩錠60mg「YD」〉
フェキソフェナジン塩酸塩錠60mg「YD」とアレグラ錠60mgをクロスオーバー法によりそれぞれ1錠(フェキソフェナジン塩酸塩として60mg)、健康成人男子24名に絶食単回経口投与して血漿中未変化体濃度を測定した。得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について統計解析を行った結果、両剤の生物学的同等性が確認された6)。
| • 判定パラメータ | • 参考パラメータ | |||
|---|---|---|---|---|
| • AUC0-24 • (ng・hr/mL) |
• Cmax • (ng/mL) |
• Tmax • (hr) |
• t1/2 • (hr) |
|
| • フェキソフェナジン塩酸塩 • 錠60mg「YD」 |
• l±463.6 | • ±89.3 | • ±0.8 | • ±0.5 |
| • アレグラ錠60mg | • ±562.2 | • ±99.9 | • ±0.9 | • ±0.5 |
(平均値±標準偏差、n=24)
血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
- 〈フェキソフェナジン塩酸塩OD錠60mg「YD」〉
- (1)水で服用した場合
フェキソフェナジン塩酸塩OD錠60mg「YD」とアレグラOD錠60mgをクロスオーバー法によりそれぞれ1錠(フェキソフェナジン塩酸塩として60mg)、健康成人男子38名に絶食単回経口投与して血漿中未変化体濃度を測定した。得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について統計解析を行った結果、両剤の生物学的同等性が確認された7)。
| • 判定パラメータ | • 参考パラメータ | |||
|---|---|---|---|---|
| • AUC0-24 • (ng・hr/mL) |
• Cmax • (ng/mL) |
• Tmax • (hr) |
• t1/2 • (hr) |
|
| • フェキソフェナジン塩酸塩 • OD錠60mg「YD」 |
• ±452.3 | • ±100.1 | • ±1.0 | • ±0.7 |
| • アレグラOD錠60mg | • ±437.7 | • ±89.0 | • ±1.1 | • ±0.7 |
(平均値±標準偏差、n=38)
血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
- (2)水なしで服用した場合
フェキソフェナジン塩酸塩OD錠60mg「YD」とアレグラOD錠60mgをクロスオーバー法によりそれぞれ1錠(フェキソフェナジン塩酸塩として60mg)、健康成人男子23名に絶食単回経口投与して血漿中未変化体濃度を測定した。得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について統計解析を行った結果、両剤の生物学的同等性が確認された7)。
| • 判定パラメータ | • 参考パラメータ | |||
|---|---|---|---|---|
| • AUC0-24 • (ng・hr/mL) |
• Cmax • (ng/mL) |
• Tmax • (hr) |
• t1/2 • (hr) |
|
| • フェキソフェナジン塩酸塩 • OD錠60mg「YD」 |
• ±463.8 | • ±75.7 | • ±1.1 | • ±0.7 |
| • アレグラOD錠60mg | • ±568.0 | • ±99.2 | • ±0.8 | • ±0.7 |
(平均値±標準偏差、n=23)
血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
16.2 吸収
健康成人男子22例にクロスオーバー法で、空腹時及び食後(高脂肪食)にフェキソフェナジン塩酸塩錠120mg注5)を単回経口投与したとき、空腹時に比べ食後投与時のAUC0-∞及びCmaxはそれぞれ15%及び14%減少した8)(外国人データ)。
16.3 分布
健康成人にフェキソフェナジン塩酸塩40、200及び400mg注5)を1日2回経口投与したとき、投与後1時間及び12時間のフェキソフェナジンのin vivoにおける血漿蛋白との結合率は、13~7359ng/mLの濃度範囲で60~82%(69.4±5.9%)であった9)。
16.5 排泄
健康成人男子8例にフェキソフェナジン塩酸塩カプセル60mgを単回経口投与したときの投与後48時間までの尿中フェキソフェナジンの平均累積回収率は、11.1%であった10)。 健康成人男子に14C-フェキソフェナジン塩酸塩溶液60mgを単回経口投与したとき、投与後11日までの尿及び糞中の回収率は91.5%で、放射能を示す分画のほとんどはフェキソフェナジンであり、糞中に約80%、尿中に約11.5%排泄された11)(外国人データ)。
16.6 特定の背景を有する患者
- 16.6.1腎機能障害患者
成人の腎機能障害患者29例にフェキソフェナジン塩酸塩カプセル80mg注5)を単回投与したとき、クレアチニンクリアランス41~80mL/min及び11~40mL/minの患者におけるフェキソフェナジンのCmaxは健康成人に比し、それぞれ1.5倍及び1.7倍高く、平均消失半減期はそれぞれ1.6倍及び1.8倍長かった。また、透析患者(クレアチニンクリアランス:10mL/min以下)におけるフェキソフェナジンのCmaxは健康成人に比し、1.5倍高く、平均消失半減期は1.4倍長かった。なお、忍容性は良好であった12),13)(外国人データ)。
- 16.6.2肝機能障害患者
成人の肝機能障害患者17例にフェキソフェナジン塩酸塩カプセル80mg注5)を単回投与したとき、肝機能障害患者におけるフェキソフェナジンの薬物動態は、被験者間の分散も大きく、肝障害の程度による体内動態の差はみられなかった。Child-Pugh分類でB又はC1であった患者のフェキソフェナジンのAUC0-∞は2176ng・hr/mL、Cmaxは281ng/mL、t1/2は16.0hrであった。これらの値は健康若年者における値のそれぞれ1.2、1.1、1.2倍であった。なお、忍容性は良好であった14),15)(外国人データ)。
- 16.6.3高齢者
65歳以上の健康高齢者20例にフェキソフェナジン塩酸塩カプセル80mg注5)を単回投与したときのフェキソフェナジンのAUC0-∞は2906ng・hr/mL、Cmaxは418ng/mL、t1/2は15.2hrであった。これらの値は健康若年者における値のそれぞれ1.6、1.6、1.1倍であった。なお、忍容性は良好であった16),17)(外国人データ)。
16.7 薬物相互作用
- 16.7.1エリスロマイシン
健康成人男子18例にフェキソフェナジン塩酸塩円形錠注4)1回120mg1日2回注5)とエリスロマイシン1回300mg1日4回7日間併用して反復経口投与したとき、血漿中フェキソフェナジンのCmaxはフェキソフェナジン塩酸塩単独投与時の約2倍に上昇した。一方、血漿中エリスロマイシン濃度には、併用による影響はなかった18),19)。 この血漿中フェキソフェナジン濃度上昇の機序は動物試験から、P糖蛋白の阻害によるフェキソフェナジンのクリアランスの低下及び吸収率の増加に起因するものと推定された20)。
注4)フェキソフェナジン塩酸塩円形錠とフェキソフェナジン塩酸塩錠60mgは生物学的に同等であった21)。
- 16.7.2水酸化アルミニウム・水酸化マグネシウム含有製剤
健康成人男子22例にフェキソフェナジン塩酸塩カプセル120mg注5)の投与15分前に水酸化アルミニウム・水酸化マグネシウム含有製剤を単回投与したとき、フェキソフェナジンのAUC0-30及びCmaxはフェキソフェナジン塩酸塩単独投与時の約40%減少した22)(外国人データ)。
- 16.7.3ケトコナゾール
健康成人男子23例にフェキソフェナジン塩酸塩カプセル1回120mg1日2回注5)とケトコナゾール錠400mg1日1回7日間併用して反復経口投与したとき、血漿中フェキソフェナジン濃度はフェキソフェナジン塩酸塩単独投与時の約2倍に上昇したが、血漿中ケトコナゾール濃度には、併用による影響はなかった。血漿中フェキソフェナジン濃度上昇の機序はエリスロマイシンと同様と推定された23)(外国人データ)。
- 16.7.4オメプラゾール
健康成人男子23例にフェキソフェナジン塩酸塩カプセル120mg注5)の投与11時間前と1時間前にオメプラゾールカプセルをそれぞれ20mg及び40mgを単回投与したとき、フェキソフェナジン塩酸塩の薬物動態に影響はなかった22)(外国人データ)。
16.8 その他
- 〈フェキソフェナジン塩酸塩錠30mg「YD」〉
フェキソフェナジン塩酸塩錠30mg「YD」は「含量が異なる経口固形製剤の生物学的同等性試験ガイドライン(平成18年11月24日 薬食審査発第1124004号)」に基づき、フェキソフェナジン塩酸塩錠60mg「YD」を標準製剤としたとき、溶出挙動に基づき生物学的に同等とみなされた24)。
注5)成人における本剤の承認用量は1回60mg、1日2回である。