Clinical snapshot

ビタダン配合錠

ピリドキサールリン酸エステル水和物フルスルチアミン塩酸塩リボフラビンヒドロキソコバラミン酢酸塩

添付文書改訂 2024年02月01日

効能・効果

  • 本剤に含まれるビタミン類の需要が増大し、食事からの摂取が不十分な際の補給(消耗性疾患、妊産婦、授乳婦等)

  • 下記疾患のうち、本剤に含まれるビタミン類の欠乏又は代謝障害が関与すると推定される場合

  • 神経痛、筋肉痛・関節痛、末梢神経炎・末梢神経麻痺

効果がないのに、月余にわたって漫然と使用すべきでない。

用法・用量

通常成人1日1~2錠を経口投与する。 なお、年齢、症状により適宜増減する。

使用上の注意

9.7 小児等

小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

相互作用

10.2 併用注意(併用に注意すること)

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
レボドパ ビタミンB6がレボドパの作用を減弱することがある。 末梢でのレボドパの脱炭酸化が促進し、レボドパの中枢への移行が減少することが考えられている。

副作用

その他の副作用

副作用名 頻度
そう痒感 頻度不明
下痢 頻度不明
不眠 頻度不明
口渇 頻度不明
嘔吐 頻度不明
悪心 頻度不明
発疹 頻度不明
胃痛 頻度不明
胃部不快感 頻度不明
腹部膨満感 頻度不明
頻尿 頻度不明
食欲不振 頻度不明

薬物動態・作用機序

作用機序

18.1 作用機序

  • 〈フルスルチアミン〉
  1. 18.1.1ビタミンB1は神経細胞の形態保持上重要であり3)、また、神経興奮伝導4)や神経細胞のエネルギー産生5)に関与している。 フルスルチアミンは、ビタミンB1に比べて消化管からの吸収がよく、高い血中・臓器内B1濃度6)、長い体内貯留性、多量の結合型B1の生成7)等の特性を示し、ビタミンB1の欠乏又は代謝障害が関与する神経機能障害を改善する。 試験的には、神経・筋に対して、神経細胞の増殖促進8)(in vitro)、神経再生促進9),10)(ウサギ)、骨格筋活動電位の増加11)(ラット)等の作用が認められている。
  • 〈ピリドキサールリン酸エステル〉
  1. 18.1.2ビタミンB6は神経細胞、神経線維の形態保持上重要であり、ビタミンB6欠乏により末梢神経系ではスフィンゴリピド合成障害等によると考えられる軸索、髄鞘の変性・崩壊がみられる3)。 ピリドキサールリン酸エステルは、ピリドキシンに比べて種々の特性を有する補酵素型ビタミンB612)で、ビタミンB6の欠乏又は代謝障害が関与する末梢神経炎に用いられる。
  • 〈ヒドロキソコバラミン〉
  1. 18.1.3ビタミンB12は神経細胞特に、核、Nissl物質、原線維の完全な保持に必須のビタミンで、ビタミンB12は欠乏により中枢・末梢神経において神経細胞の萎縮・変性、髄鞘の膨脹を伴う神経線維の腫脹、ついで軸索の破壊、髄鞘の崩壊が起こり神経症状を発症させる3)。 ヒドロキソコバラミンは、ビタミンB12であるシアノコバラミンに比べ体内貯留性、持続性13)、補酵素型B12への転換14)等で、よりすぐれた生物学的特性を示し、ビタミンB12の欠乏又は代謝障害が関与すると推定される神経・筋疾患に用いられている。 試験的には、神経線維の成長促進、glia細胞の増殖促進(in vitro)、神経の再生促進(ウサギ)等が報告されている15)。

18.2 フルスルチアミン、ピリドキサールリン酸エステル、ヒドロキソコバラミンの協同作用

神経細胞の増殖及び神経機能と密接な関連をもつ膜の構成成分であるリン脂質の合成促進8)(in vitro)、神経の外科的損傷時の再生促進16)(ウサギ)、アロキサン糖尿病の試験的神経炎における神経伝導速度の低下と神経線維の形態学的変化の正常化17)(ラット)等において、フルスルチアミン、ピリドキサールリン酸エステル、ヒドロキソコバラミンの併用が、各単独投与よりもすぐれていることが示されている。

薬物動態

16.1 血中濃度

  1. 16.1.1生物学的同等性試験

ビタダン配合錠とビタノイリンカプセル50を健康成人男子にビタダン配合錠は1錠、ビタノイリンカプセル50は1カプセル(ピリドキサールリン酸エステル水和物として30mg、フルスルチアミン塩酸塩として54.57mg)空腹時単回経口投与(クロスオーバー法)し、血清中ビタミンB6濃度及び全血中ビタミンB1濃度を測定した。得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について統計解析を行った結果、両剤の生物学的同等性が確認された1)。

Cmax
(ng/mL)
Tmax
(hr)
T1/2
(hr)
AUC0-24hr
(ng・hr/mL)
ビタミンB6 ビタダン配合錠 220.7±85.1 2.2±0.6 17.2±10.9 653.7±173.2
ビタノイリンカプセル50 208.7±88.7 2.2±0.5 11.6±4.7 686.4±201.3
ビタミンB1 ビタダン配合錠 131.8±23.3 1.3±0.5 8.9±2.0 1206.7±176.2
ビタノイリンカプセル50 138.2±22.5 1.3±0.5 8.3±1.7 1184.8±147.9

(Mean±S.D.)

血清中濃度・全血中濃度ならびにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。