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本態性高血圧症、腎性高血圧症
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狭心症
【禁忌】(次の患者には投与しないこと)
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2.1本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
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2.2心原性ショックの患者[血圧低下により症状が悪化するおそれがある。]
効能・効果
用法・用量
- 〈本態性高血圧症、腎性高血圧症〉
ニフェジピンとして、通常成人1回10~20mgを1日2回経口投与する。症状に応じ適宜増減する。
- 〈狭心症〉
ニフェジピンとして、通常成人1回20mgを1日2回経口投与する。症状に応じ適宜増減する。
使用上の注意
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8.1カルシウム拮抗剤の投与を急に中止したとき、症状が悪化した症例が報告されているので、本剤の休薬を要する場合は徐々に減量し、観察を十分に行うこと。また患者に医師の指示なしに服薬を中止しないように注意すること。
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8.2まれに過度の血圧低下を起こし、ショック症状や一過性の意識障害、脳梗塞があらわれることがあるので、そのような場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
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8.3降圧作用に基づくめまい等があらわれることがあるので、高所作業、自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には注意させること。
9.1 合併症・既往歴等のある患者
- 9.1.1大動脈弁狭窄、僧帽弁狭窄のある患者、肺高血圧のある患者
血管拡張作用により重篤な血行動態の悪化を招くおそれがある。
- 9.1.2過度に血圧の低い患者
更に血圧が低下するおそれがある。
- 9.1.3血液透析療法中の循環血液量減少を伴う高血圧患者
過度に血圧が低下するおそれがある。
- 9.1.4うっ血性心不全(特に高度の左室収縮機能障害)のある患者
心不全が悪化するおそれがある。
9.2 腎機能障害患者
- 9.2.1重篤な腎機能障害のある患者
急速な降圧等により腎機能が悪化するおそれがある。
9.3 肝機能障害患者
- 9.3.1重篤な肝機能障害のある患者
血中濃度が上昇することがある。また門脈圧が上昇するおそれがある。
9.5 妊婦
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9.5.1妊婦又は妊娠している可能性のある女性に投与する場合には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。動物実験において催奇形性及び胎児毒性が報告されている。 投与に際しては、最新の関連ガイドライン等を参照しつつ、急激かつ過度の血圧低下とならないよう、長時間作用型製剤の使用を基本とし、剤形ごとの特徴を十分理解した上で投与すること。また、母体や胎児及び新生児の状態を十分に観察し、過度の血圧低下や胎児胎盤循環の低下等の異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。妊婦への投与例において、過度の血圧低下等が報告されている。
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9.5.2硫酸マグネシウム水和物の注射剤を併用する場合には、血圧等を注意深くモニタリングすること。
9.6 授乳婦
授乳しないことが望ましい。ヒト母乳中へ移行することが報告されている。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
低用量から投与を開始するなど患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に過度の降圧は好ましくないとされている。脳梗塞等が起こるおそれがある。
相互作用
- 本剤は主にチトクロームP-450 3A4(CYP3A4)により代謝される。
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
| 他の降圧剤 • レセルピン、メチルドパ水和物、プラゾシン塩酸塩等 |
相互に血圧低下作用を増強することがある。 患者の状態を注意深く観察し、過度の血圧低下が認められた場合、本剤又は他の降圧剤を減量若しくは中止するなど適切な処置を行う。 |
薬理学的な相加・相乗作用によるものと考えられている。 |
| β遮断剤 • アテノロール、アセブトロール塩酸塩、プロプラノロール塩酸塩等 |
相互に作用を増強することがある。 患者の状態を注意深く観察し、過度の血圧低下や心不全等の症状が認められた場合、本剤又はβ遮断剤を減量若しくは中止するなど適切な処置を行う。 |
薬理学的な相加・相乗作用によるものと考えられている。 |
| ジゴキシン | ジゴキシンの血中濃度が上昇することがある。 ジゴキシン中毒症状(悪心・嘔吐、頭痛、視覚異常、不整脈等)が認められた場合、症状に応じジゴキシンの用量を調節又は本剤の投与を中止するなど適切な処置を行う。 |
機序は完全には解明されていないが、ジゴキシンの腎及び腎外クリアランスが減少するためと考えられている。 |
| シメチジン | 本剤の血中濃度が上昇し、作用が増強されることがある。 患者の状態を注意深く観察し、過度の血圧低下や頻脈等の症状が認められた場合、本剤を減量又はシメチジンの投与を中止するなど適切な処置を行う。 |
シメチジンが肝血流量を低下させ、本剤の肝ミクロソームでの酵素代謝を抑制する一方で、胃酸を低下させ、本剤の吸収を増加させるためと考えられている。 |
| ジルチアゼム | 本剤の血中濃度が上昇し、作用が増強されることがある。 患者の状態を注意深く観察し、過度の血圧低下等の症状が認められた場合、本剤を減量又はジルチアゼムの投与を中止するなど適切な処置を行う。 |
発現機序の詳細は不明であるが、ジルチアゼムが本剤の肝代謝(チトクロームP-450酵素系)反応を抑制し、クリアランスを低下させるためと考えられている。 |
| トリアゾール系抗真菌剤 • イトラコナゾール、フルコナゾール等 |
本剤の血中濃度が上昇し、作用が増強されることがある。 患者の状態を注意深く観察し、過度の血圧低下や浮腫等の症状が認められた場合、本剤を減量又はトリアゾール系抗真菌剤の投与を中止するなど適切な処置を行う。 |
発現機序の詳細は不明であるが、トリアゾール系抗真菌剤が本剤の肝代謝(チトクロームP-450酵素系)反応を抑制し、クリアランスを低下させるためと考えられている。 |
| リファンピシン フェニトイン カルバマゼピン |
本剤の有効血中濃度が得られず、作用が減弱することがある。 患者の状態を注意深く観察し、血圧上昇や狭心症発作の悪化等の症状が認められた場合、他剤への変更又はリファンピシン、フェニトイン、カルバマゼピンの投与を中止するなど適切な処置を行う。 |
リファンピシン、フェニトイン、カルバマゼピンにより誘導された肝薬物代謝酵素(チトクロームP-450)が本剤の代謝を促進し、クリアランスを上昇させるためと考えられている。 |
| タクロリムス | タクロリムスの血中濃度が上昇することがある。 患者の状態を注意深く観察し、腎機能障害等の症状が認められた場合、タクロリムスの用量を調節又は本剤の投与を中止するなど適切な処置を行う。 |
発現機序の詳細は不明であるが、本剤がタクロリムスの肝代謝(チトクロームP-450酵素系)反応を抑制し、クリアランスを低下させるためと考えられている。 |
| シクロスポリン | 歯肉肥厚があらわれやすいとの報告がある。 患者の状態を注意深く観察し、歯肉肥厚が認められた場合、本剤又はシクロスポリンの投与を中止するなど適切な処置を行う。 |
発現機序の詳細は不明であるが、両剤の相加的な作用によるものと考えられている。 |
| HIVプロテアーゼ阻害剤 • サキナビル、リトナビル等 |
本剤のAUCが上昇することが予想される。 患者の状態を注意深く観察し、過度の血圧低下等の症状が認められた場合、本剤を減量するなど適切な処置を行う。 |
発現機序の詳細は不明であるが、本剤とこれらの薬剤の肝代謝酵素が同じ(CYP3A4)であるため、競合的に拮抗し、本剤の代謝が阻害される可能性があると考えられている。 |
| キヌプリスチン・ダルホプリスチン | 本剤の血中濃度が上昇し、作用が増強されるおそれがある。 患者の状態を注意深く観察し、過度の血圧低下等の症状が認められた場合、本剤を減量するなど適切な処置を行う。 |
キヌプリスチン・ダルホプリスチンが、CYP3A4を阻害し、本剤のクリアランスを低下させるためと考えられている。 |
| 硫酸マグネシウム水和物(注射剤) | 過度の血圧低下や神経筋伝達遮断の増強があらわれることがある。 | 併用により降圧作用や神経筋伝達遮断作用が増強されると考えられている。 |
| グレープフルーツジュース | 本剤の血中濃度が上昇し、作用が増強されることがある。 患者の状態を注意深く観察し、過度の血圧低下等の症状が認められた場合、本剤を減量するなど適切な処置を行う。またグレープフルーツジュースとの同時服用をしないように注意する。 |
グレープフルーツジュースに含まれる成分が、CYP3A4を阻害し、本剤のクリアランスを低下させるためと考えられている。 |
副作用
その他の副作用
| 副作用名 | 頻度 |
|---|---|
| Al-P上昇 | 5%以上 |
| ALT上昇 | 5%以上 |
| AST上昇 | 頻度不明 |
| BUN上昇 | 頻度不明 |
| クレアチニン上昇 | 頻度不明 |
| そう痒 | 頻度不明 |
| のぼせ | 5%以上 |
| めまい | 5%以上 |
| 上腹部痛 | 頻度不明 |
| 下痢 | 頻度不明 |
| 不眠 | 頻度不明 |
| 便秘 | 頻度不明 |
| 倦怠感 | 5%以上 |
| 光線過敏症 | 頻度不明 |
| 勃起不全 | 頻度不明 |
| 動悸 | 5%以上 |
| 口渇 | 頻度不明 |
| 呼吸困難 | 頻度不明 |
| 咳嗽 | 頻度不明 |
| 四肢しびれ感 | 頻度不明 |
| 女性化乳房 | 頻度不明 |
| 悪寒 | 頻度不明 |
| 悪心・嘔吐 | 5%以上 |
| 振戦 | 頻度不明 |
| 歯肉肥厚 | 頻度不明 |
| 浮腫(下肢 | 頻度不明 |
| 潮紅 | 頻度不明 |
| 熱感 | 5%以上 |
| 異常感覚 | 頻度不明 |
| 発汗 | 頻度不明 |
| 発疹 | 頻度不明 |
| 白血球減少 | 頻度不明 |
| 眠気 | 5%以上 |
| 眼痛 | 頻度不明 |
| 筋痙攣 | 頻度不明 |
| 筋肉痛 | 頻度不明 |
| 紫斑 | 頻度不明 |
| 胸やけ | 頻度不明 |
| 胸部痛 | 頻度不明 |
| 脱力感 | 頻度不明 |
| 腹部不快感 | 頻度不明 |
| 血圧低下 | 頻度不明 |
| 血小板減少 | 頻度不明 |
| 血管浮腫 | 頻度不明 |
| 視力異常(霧視等) | 頻度不明 |
| 貧血 | 頻度不明 |
| 起立性低血圧 | 頻度不明 |
| 関節痛 | 頻度不明 |
| 関節腫脹 | 頻度不明 |
| 頭痛 | 5%以上 |
| 頻尿 | 頻度不明 |
| 頻脈 | 頻度不明 |
| 顔面潮紅 | 5%以上 |
| 顔面等) | 頻度不明 |
| 食欲不振 | 頻度不明 |
| 高血糖 | 頻度不明 |
| 黄疸 | 頻度不明 |
| 鼓腸 | 頻度不明 |
| 鼻出血 | 頻度不明 |
| 鼻閉 | 頻度不明 |
薬物動態・作用機序
作用機序
18.1 作用機序
ニフェジピンは筋の興奮収縮連関物質であるCaの血管平滑筋及び心筋細胞内への流入を抑制して、冠血管を拡張するとともに全末梢血管抵抗を減少させ、抗高血圧作用と心筋酸素需給バランスの改善作用をあらわす5),6)。
薬物動態
16.1 血中濃度
- 16.1.1生物学的同等性試験
- 〈ニフェジピンL錠10mg「ツルハラ」〉
ニフェジピンL錠10mg「ツルハラ」とアダラートL錠10mgを、クロスオーバー法によりそれぞれ1錠(ニフェジピンとして10mg)を健康成人男子に絶食及び食後単回経口投与して血漿中未変化体濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について90%信頼区間法にて統計解析を行った結果、log(0.8)~log(1.25)の範囲内であり、両剤の生物学的同等性が確認された1)。
| 判定パラメータ | 参考パラメータ | |||
|---|---|---|---|---|
| AUC0-24 (ng・hr/mL) |
Cmax (ng/mL) |
Tmax (hr) |
T1/2 (hr) |
|
| ニフェジピンL錠10mg「ツルハラ」 (絶食) |
248.8±68.0 | 37.2±11.0 | 2.1±1.0 | 6.6±3.1 |
| アダラートL錠10mg (絶食) |
247.2±81.2 | 34.6±11.8 | 2.0±1.0 | 6.6±3.1 |
| ニフェジピンL錠10mg「ツルハラ」 (食後) |
364.5±61.7 | 53.0±13.2 | 2.8±0.7 | 5.5±1.5 |
| アダラートL錠10mg (食後) |
369.4±51.5 | 52.8±14.1 | 2.8±0.6 | 5.9±1.5 |
(Mean±S.D.,n=16)
血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
- 〈ニフェジピンL錠20mg「ツルハラ」〉
ニフェジピンL錠20mg「ツルハラ」とアダラートL錠20mgを、クロスオーバー法によりそれぞれ1錠(ニフェジピン20mg)を健康成人男子に絶食時単回経口投与して血漿中未変化体濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について90%信頼区間法にて統計解析を行った結果、log(0.8)~log(1.25)の範囲内であり、両剤の生物学的同等性が確認された2)。
| 判定パラメータ | 参考パラメータ | |||
|---|---|---|---|---|
| AUC0-24 (ng・hr/mL) |
Cmax (ng/mL) |
Tmax (hr) |
T1/2 (hr) |
|
| ニフェジピンL錠20mg「ツルハラ」 | 547.3±20.8 | 55.8±2.4 | 2.9±0.1 | 7.7±1.2 |
| アダラートL錠20mg | 555.8±25.0 | 54.4±2.2 | 2.9±0.1 | 8.1±1.5 |
(Mean±S.E.,n=12)
血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
16.3 分布
ラットに14C-ニフェジピンを1回1mg/kg経口あるいは静脈内投与した実験では、骨格筋よりも心筋に高濃度の放射活性が認められている。投与後2日以内に放射活性の97%以上が排泄された。いずれの組織においてもニフェジピン又は代謝産物の選択的蓄積作用を示唆する所見は認められていない3)。
16.6 特定の背景を有する患者
- 16.6.1肝機能障害
軽度の肝機能障害(Child-Pugh分類A 8例)又は中等度の肝機能障害(Child-Pugh分類B 8例)のある患者にニフェジピンGITS錠(GastroIntestinal Therapeutic System、承認外剤形)30mgとカンデサルタン シレキセチル8mgとの配合錠(国内未承認)を単回投与したとき、健康成人と比べてニフェジピンのAUCはそれぞれ93%、253%上昇し、Cmaxはそれぞれ64%、171%上昇した(外国人データ)4)。