本態性高血圧症
【禁忌】(次の患者には投与しないこと)
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2.1頭蓋内出血で止血が完成していないと推定される患者[出血が促進する可能性がある。]
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2.2脳卒中急性期で頭蓋内圧が亢進している患者[頭蓋内圧が高まるおそれがある。]
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2.3妊婦又は妊娠している可能性のある女性
効能・効果
用法・用量
通常成人には1回ニカルジピン塩酸塩として10~20mgを1日3回経口投与する。
使用上の注意
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8.1Ca拮抗剤の投与を急に中止したとき、症状が悪化した症例が報告されているので、本剤の休薬を要する場合は徐々に減量し、観察を十分に行うこと。また、患者に医師の指示なしに服薬を中止しないように注意すること。
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8.2降圧作用に基づくめまい等があらわれることがあるので、高所作業、自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には注意させること。
9.1 合併症・既往歴等のある患者
- 9.1.1低血圧症の患者
血圧がさらに低下する可能性がある。
- 9.1.2緑内障の患者
血管拡張作用により眼圧の上昇を招くおそれがある。
9.2 腎機能障害患者
一般に重篤な腎機能障害のある患者では、降圧に伴い腎機能が低下する可能性がある。
9.3 肝機能障害患者
本剤は肝臓で代謝される。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。動物実験(ラット)で、妊娠末期に投与すると出生児の体重が少なく、その後の体重増加も抑制された。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)で、乳汁中へ移行することが報告されている。
9.7 小児等
小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
低用量から投与を開始し、経過を十分に観察しながら慎重に投与することが望ましい。一般的に過度の降圧は好ましくないとされている。
相互作用
- 本剤は、主としてCYP3A4で代謝される。
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
| 他の血圧降下剤 | 血圧降下作用が増強されることがある。 | 両剤の薬理学的な相加作用等による。 |
| • β-遮断剤• プロプラノロール 等 | うっ血性心不全患者では、過度の血圧低下、心機能の低下があらわれることがある。必要に応じどちらかを減量又は投与を中止する。 | 両剤の薬理学的な相加作用による。 (1)血圧降下作用の増強 (2)陰性変力作用の増強 |
| ジゴキシン | ジゴキシンの作用を増強し、中毒症状(嘔気、嘔吐、めまい、徐脈、不整脈等)があらわれることがある。必要に応じジゴキシンを減量する。 | 本剤が、主に腎でのクリアランスを減少させ、ジゴキシンの血中濃度が上昇する。 |
| ダントロレンナトリウム水和物 | 他のCa拮抗剤(ベラパミル等)の動物実験で心室細動、循環虚脱がみられたとの報告がある。 | 高カリウム血症を来すと考えられる。 |
| タンドスピロンクエン酸塩 | 動物実験で血圧降下作用が増強されたとの報告がある。 | タンドスピロンクエン酸塩は中枢性の血圧降下作用を有し、相加的な降圧作用を示す。 |
| ニトログリセリン | 動物実験で房室ブロックを起こしたとの報告がある。 | 機序不明 |
| • 免疫抑制剤• シクロスポリン • タクロリムス水和物 等 |
免疫抑制剤の作用を増強し、中毒症状(特に腎機能異常)があらわれることがある。また、本剤の作用を増強し、血圧低下、頻脈等があらわれることがある。必要に応じ免疫抑制剤及び本剤を減量する。 | 本剤あるいは免疫抑制剤によりCYP3A4が阻害され、免疫抑制剤あるいは本剤の血中濃度が上昇する。 |
| フェニトイン | (1)フェニトインの作用を増強し、中毒症状(神経的)があらわれることがある。必要に応じフェニトインを減量する。 (2)本剤の作用が減弱されることがある。必要に応じ本剤を増量する。 |
(1)本剤の蛋白結合率が高いため、血漿蛋白結合競合により、遊離型フェニトインが上昇する。 (2)CYP3A4が誘導され、本剤の代謝が促進される。 |
| リファンピシン | 本剤の作用が減弱されることがある。必要に応じ本剤を増量する。 | CYP3A4が誘導され、本剤の代謝が促進される。 |
| シメチジン | 本剤の作用が増強され、血圧低下、頻脈等があらわれることがある。必要に応じ本剤を減量する。 | これらの薬剤によりCYP3A4が阻害され、本剤の血中濃度が上昇する。 |
| • HIVプロテアーゼ阻害剤• サキナビル • リトナビル 等 |
本剤の血中濃度が上昇し、本剤の作用が増強されるおそれがある。 | これらの薬剤によりCYP3A4が阻害され、本剤の血中濃度が上昇する。 |
| グレープフルーツジュース | 本剤の作用が増強されるおそれがある。 | グレープフルーツジュースによりCYP3A4が阻害され、本剤の血中濃度が上昇する。 |
副作用
その他の副作用
| 副作用名 | 頻度 |
|---|---|
| Al-P上昇 | 1〜5%未満 |
| ALT上昇 | 1〜5%未満 |
| AST上昇 | 1〜5%未満 |
| BUN上昇 | 1%未満 |
| クレアチニン上昇 | 1%未満 |
| しびれ感 | 1%未満 |
| そう痒感 | 1%未満 |
| のぼせ | 1〜5%未満 |
| ビリルビン上昇 | 1%未満 |
| めまい | 1〜5%未満 |
| 下痢 | 1%未満 |
| 不眠 | 1%未満 |
| 便秘 | 1%未満 |
| 倦怠感 | 1〜5%未満 |
| 光線過敏症 | 1%未満 |
| 動悸 | 1〜5%未満 |
| 口渇 | 1%未満 |
| 悪心・嘔吐 | 1〜5%未満 |
| 歯肉肥厚 | 1%未満 |
| 流涎 | 1%未満 |
| 浮腫 | 1〜5%未満 |
| 熱感 | 1〜5%未満 |
| 発疹 | 1〜5%未満 |
| 発赤 | 1%未満 |
| 眠気 | 1%未満 |
| 立ちくらみ | 1%未満 |
| 耳鳴 | 1%未満 |
| 胃部不快感 | 1〜5%未満 |
| 胸やけ | 1%未満 |
| 胸部不快感 | 1%未満 |
| 腹痛 | 1%未満 |
| 血圧低下 | 1〜5%未満 |
| 頭痛・頭重 | 1〜5%未満 |
| 頻尿 | 1%未満 |
| 頻脈 | 1%未満 |
| 顆粒球減少 | 1%未満 |
| 顔面潮紅 | 1〜5%未満 |
| 食欲不振 | 1〜5%未満 |
薬物動態・作用機序
作用機序
18.1 作用機序
ニカルジピン塩酸塩は、血管平滑筋細胞中へのCa2+の取り込みを抑制することにより、血管拡張作用を発揮する3) 。ニカルジピン塩酸塩は、血管平滑筋において心筋の30,000倍の強いCa拮抗作用を示し、血管選択性は他のCa拮抗薬(ニフェジピン、ベラパミル、ジルチアゼム)より高かった4) 。
薬物動態
16.1 血中濃度
- 16.1.1生物学的同等性試験
- 〈ニカルジピン塩酸塩錠10mg「ツルハラ」〉
ニカルジピン塩酸塩錠10mg「ツルハラ」とペルジピン錠10mgをクロスオーバー法により、それぞれ2錠(ニカルジピン塩酸塩として20mg)を健康成人男子に絶食時単回経口投与して血漿中未変化体濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について90%信頼区間法にて統計解析を行った結果、log(0.8)~log(1.25)の範囲内であり、両剤の生物学的同等性が確認された1)。
| 判定パラメータ | 参考パラメータ | |||
|---|---|---|---|---|
| AUC0-6 (ng・hr/mL) |
Cmax (ng/mL) |
Tmax (hr) |
t1/2 (hr) |
|
| ニカルジピン塩酸塩錠10mg「ツルハラ」 | 50.1±1.9 | 27.7±1.1 | 1.13±0.07 | 1.0±0.2 |
| ペルジピン錠10mg | 50.9±1.6 | 26.2±0.9 | 1.17±0.07 | 1.2±0.3 |
(Mean±S.E.、n=12)
- 〈ニカルジピン塩酸塩錠20mg「ツルハラ」〉
ニカルジピン塩酸塩錠20mg「ツルハラ」とペルジピン錠20mgをクロスオーバー法により、それぞれ1錠(ニカルジピン塩酸塩として20mg)を健康成人男子に絶食時単回経口投与して血漿中未変化体濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について90%信頼区間法にて統計解析を行った結果、log(0.8)~log(1.25)の範囲内であり、両剤の生物学的同等性が確認された2)。
| 判定パラメータ | 参考パラメータ | |||
|---|---|---|---|---|
| AUC0-6 (ng・hr/mL) |
Cmax (ng/mL) |
Tmax (hr) |
t1/2 (hr) |
|
| ニカルジピン塩酸塩錠20mg「ツルハラ」 | 56.0±2.3 | 28.7±1.0 | 1.04±0.04 | 1.0±0.2 |
| ペルジピン錠20mg | 58.0±3.5 | 28.0±1.3 | 1.21±0.07 | 1.2±0.2 |
(Mean±S.E.、n=12)
- 血漿中濃度並びにAUC、Cmax 等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。