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ドロエチフレックス配合錠「バイエル」

ドロスピレノン・エチニルエストラジオール

添付文書改訂 2026年03月01日

【警告】

本剤の服用により、血栓症があらわれ、致死的な経過をたどることがあるので、次のような症状があらわれた場合は直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。

  • 緊急対応を要する血栓症の主な症状

  • 下肢の急激な疼痛・腫脹、突然の息切れ、胸痛、激しい頭痛、四肢の脱力・麻痺、構語障害、急性視力障害等

患者に対しても、このような症状があらわれた場合は、直ちに服用を中止し、救急医療機関を受診するよう説明すること。

【禁忌】(次の患者には投与しないこと)

  1. 2.1本剤の成分に対し過敏性素因のある患者

  2. 2.2エストロゲン依存性悪性腫瘍(例えば、乳癌、子宮内膜癌)、子宮頸癌及びその疑いのある患者[腫瘍の悪化あるいは顕性化を促すことがある。]

  3. 2.3診断の確定していない異常性器出血のある患者[性器癌の疑いがある。出血が性器癌による場合は、癌の悪化あるいは顕性化を促すことがある。]

  4. 2.4血栓性静脈炎、肺塞栓症、脳血管障害、冠動脈疾患又はその既往歴のある患者[血液凝固能が亢進され、これらの症状が増悪することがある。]

  5. 2.535歳以上で1日15本以上の喫煙者[心筋梗塞等の心血管系の障害が発生しやすくなるとの報告がある。]

  6. 2.6前兆(閃輝暗点、星型閃光等)を伴う片頭痛の患者[前兆を伴う片頭痛の患者は前兆を伴わない患者に比べ脳血管障害(脳卒中等)が発生しやすくなるとの報告がある。]

  7. 2.7肺高血圧症又は心房細動を合併する心臓弁膜症の患者、亜急性細菌性心内膜炎の既往歴のある心臓弁膜症の患者[血栓症等の心血管系の障害が発生しやすくなるとの報告がある。]

  8. 2.8血管病変を伴う糖尿病患者(糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症等)[血栓症等の心血管系の障害が発生しやすくなるとの報告がある。]

  9. 2.9血栓性素因のある患者[血栓症等の心血管系の障害が発生しやすくなるとの報告がある。]

  10. 2.10抗リン脂質抗体症候群の患者[血栓症等の心血管系の障害が発生しやすくなるとの報告がある。]

  11. 2.11手術前4週以内、術後2週以内、産後4週以内及び長期間安静状態の患者[血液凝固能が亢進され、心血管系の副作用の危険性が高くなることがある。]

  12. 2.12重篤な肝障害のある患者

  13. 2.13肝腫瘍のある患者[症状が増悪することがある。]

  14. 2.14脂質代謝異常のある患者[血栓症等の心血管系の障害が発生しやすくなるとの報告がある。また、脂質代謝に影響を及ぼす可能性があるため、症状が増悪することがある。]

  15. 2.15高血圧のある患者(軽度の高血圧の患者を除く)[血栓症等の心血管系の障害が発生しやすくなるとの報告がある。また、症状が増悪することがある。]

  16. 2.16耳硬化症の患者[症状が増悪することがある。]

  17. 2.17妊娠中に黄疸、持続性そう痒症又は妊娠ヘルペスの既往歴のある患者[症状が再発するおそれがある。]

  18. 2.18妊婦又は妊娠している可能性のある女性

  19. 2.19授乳婦

  20. 2.20骨成長が終了していない可能性がある患者[骨端の早期閉鎖を来すおそれがある。]

  21. 2.21重篤な腎障害又は急性腎障害のある患者

効能・効果

  • 子宮内膜症に伴う疼痛の改善

  • 月経困難症

  • 生殖補助医療における調節卵巣刺激の開始時期の調整

用法・用量

  • 〈子宮内膜症に伴う疼痛の改善〉

1日1錠を経口投与する。24日目までは出血の有無にかかわらず連続投与する。25日目以降に3日間連続で出血(点状出血を含む)が認められた場合、又は、連続投与が120日に達した場合は、4日間休薬する。 休薬後は出血が終わっているか続いているかにかかわらず、連続投与を開始する。以後同様に連続投与と休薬を繰り返す。

  • 〈月経困難症〉

下記のいずれかを選択する。

  • 1日1錠を経口投与する。24日目までは出血の有無にかかわらず連続投与する。25日目以降に3日間連続で出血(点状出血を含む)が認められた場合、又は、連続投与が120日に達した場合は、4日間休薬する。 休薬後は出血が終わっているか続いているかにかかわらず、連続投与を開始する。以後同様に連続投与と休薬を繰り返す。

  • 1日1錠を24日間連続経口投与し、4日間休薬する。 以上28日間を投与1周期とし、出血が終わっているか続いているかにかかわらず、29日目から次の周期の錠剤を投与し、以後同様に繰り返す。

  • 〈生殖補助医療における調節卵巣刺激の開始時期の調整〉

1日1錠を、通常、14~28日間連続経口投与する。

使用上の注意

  • 〈効能共通〉
  1. 8.1本剤を避妊目的で使用しないこと。日本人における避妊目的での有効性及び安全性は確認されていない。

  2. 8.2本剤の服用により、年齢、喫煙、肥満、家族歴等のリスク因子の有無にかかわらず血栓症があらわれることがあるので、血栓症が疑われる症状があらわれた場合は、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

  • 血栓症が疑われる症状

  • 下肢の疼痛・腫脹・しびれ・発赤・熱感、頭痛、嘔気・嘔吐等

  1. 8.3血栓症のリスクが高まる状態(体を動かせない状態、顕著な血圧上昇、脱水等)が認められる場合は、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

  2. 8.4本剤服用患者には、投与開始時及び継続時に以下について説明すること。

  • 血栓症は生命に関わる経過をたどることがあること。

  • 血栓症が疑われる症状があらわれた場合や、血栓症のリスクが高まる状態になった場合は、症状・状態が軽度であっても直ちに服用を中止し医師等に相談すること。

  • 血栓症を疑って他の医療機関を受診する際は、本剤の使用を医師に告知し、本剤による血栓症を念頭においた診察を受けられるようにすること。

  1. 8.5本剤服用中にやむを得ず手術が必要と判断される場合には、血栓症の予防に十分配慮すること。

  2. 8.6年齢及び喫煙量により心血管系の重篤な副作用の危険性が増大するとの報告がある。従って、本剤服用患者には禁煙するよう指導すること。

  3. 8.7本剤は黄体ホルモンと卵胞ホルモンの配合剤であることから、黄体ホルモンまたは卵胞ホルモンを含有する薬剤(経口避妊剤等)を使用している場合は、本剤の投与開始前に中止させること。また、本剤投与中にこれらの薬剤を使用しないよう患者に指導すること。

  • 〈子宮内膜症に伴う疼痛の改善、月経困難症〉
  1. 8.8本剤の投与にあたっては患者の病歴調査及び検診が必要である。この検診には、血圧測定、乳房・腹部の検査及び臨床検査が含まれる。本剤投与中は6ヵ月ごとの検診を行い、1年に1回以上、子宮・卵巣を中心とした骨盤内臓器の検査を行うこと。また、1年に1回、子宮頸部の細胞診の実施を考慮すること。

  2. 8.9乳癌の検査は、患者に自己検診を行うよう指導すること。

  3. 8.10本剤の投与にあたっては、器質的疾患の増悪の有無を確認するため、不正性器出血の発現に注意し、定期的に内診及び超音波検査等による診察を行うこと。本剤投与中に腫瘤が増大するなど器質的疾患の増悪が認められる場合や、臨床症状の改善がみられない場合は、他の治療法も勘案したうえで投与継続の判断を行うこと。特に、子宮内膜症性卵巣のう胞(卵巣チョコレートのう胞)は、頻度は低いものの自然経過において悪性化を示唆する報告があるので、画像診断や腫瘍マーカー等の検査も行うこと。

  4. 8.11本剤投与中は経過を十分に観察し、期待する効果が得られない場合には漫然と投与を継続せず、他の適切な治療を考慮すること。

  5. 8.12用法・用量に従って服用しても、性器出血が長期間持続する場合は、腟細胞診等の検査で悪性疾患によるものではないことを確認の上、投与すること。

  6. 8.13服用中に激しい下痢、嘔吐が続いた場合には本剤の吸収不良を来すことがあり、不正性器出血の発現の可能性及び妊娠のリスクが高くなるので注意すること。

  7. 8.14本剤投与により希発月経等の月経異常や不正性器出血がみられる。患者にはあらかじめ十分に説明し、通常の月経に比べて出血量が多く持続日数が長い場合あるいは月経の発来がない場合には、医師へ相談するよう指導すること。出血が続く患者には必要に応じて血液検査等を実施し、異常が認められた場合には鉄剤の投与又は本剤の投与中止など適切な処置を行うこと。

  • 〈生殖補助医療における調節卵巣刺激の開始時期の調整〉
  1. 8.15本剤は、不妊治療に十分な知識と経験のある医師のもとで使用すること。本剤投与により予想されるリスク及び注意すべき症状について、あらかじめ患者に説明を行うこと。

  2. 8.16服用中に激しい下痢、嘔吐が続いた場合には本剤の吸収不良を来すことがあり、予定した時期に消退出血が発来しない可能性があるので、医師に相談すること。

9.1 合併症・既往歴等のある患者

  1. 9.1.1子宮筋腫のある患者

定期的に内診や画像診断等の検査を行うなど慎重に投与すること。筋腫の腫大を促すことがある。

  1. 9.1.240歳以上の患者(ただし、1日15本以上の喫煙者には投与しないこと)

一般に心筋梗塞等の心血管系の障害が発生しやすくなる年代であるため、これを助長するおそれがある。

  1. 9.1.3乳癌の既往歴のある患者

乳癌が再発するおそれがある。

  1. 9.1.4乳癌の家族歴又は乳房に結節のある患者

定期的に乳房検診を行うなど慎重に投与すること。エストロゲン投与と乳癌発生との因果関係についてその関連性を示唆する報告もある。

  1. 9.1.5喫煙者(ただし、35歳以上で1日15本以上の喫煙者には投与しないこと)

心筋梗塞等の心血管系の障害が発生しやすくなるとの報告がある。

  1. 9.1.6肥満の患者

血栓症等の心血管系の障害が発生しやすくなるとの報告がある。

  1. 9.1.7血栓症の家族歴を持つ患者

血栓症等の心血管系の障害が発生しやすくなるとの報告がある。

  1. 9.1.8前兆を伴わない片頭痛の患者

脳血管障害(脳卒中等)が発生しやすくなるとの報告がある。

  1. 9.1.9心臓弁膜症の患者(ただし、肺高血圧症又は心房細動を合併する心臓弁膜症の患者、亜急性細菌性心内膜炎の既往歴のある心臓弁膜症の患者には投与しないこと)

血栓症等の心血管系の障害が発生しやすくなるとの報告がある。

  1. 9.1.10軽度の高血圧(妊娠中の高血圧の既往も含む)のある患者

血栓症等の心血管系の障害が発生しやすくなるとの報告がある。また、症状が増悪することがある。

  1. 9.1.11耐糖能の低下している患者(糖尿病患者及び耐糖能異常の患者)

十分コントロールを行いながら投与すること。耐糖能が低下することがある。

  1. 9.1.12ポルフィリン症の患者

症状が増悪することがある。

  1. 9.1.13心疾患又はその既往歴のある患者

ナトリウム又は体液の貯留により症状が増悪することがある。

  1. 9.1.14てんかん患者

症状が増悪することがある。

  1. 9.1.15テタニーのある患者

症状が増悪することがある。

9.2 腎機能障害患者

  1. 9.2.1重篤な腎障害又は急性腎障害のある患者

投与しないこと。ドロスピレノンの弱い抗ミネラルコルチコイド作用により、血漿中レニン及びアルドステロン活性が上昇することがある。

  1. 9.2.2腎障害のある患者(重篤な腎障害又は急性腎障害のある患者を除く)

ドロスピレノンの弱い抗ミネラルコルチコイド作用により、血漿中レニン及びアルドステロン活性が上昇することがある。

9.3 肝機能障害患者

  1. 9.3.1重篤な肝障害のある患者

投与しないこと。代謝能が低下しており肝臓への負担が増加するため、症状が増悪することがある。

  1. 9.3.2肝障害のある患者(重篤な肝障害のある患者を除く)

代謝能が低下しており肝臓への負担が増加するため、症状が増悪することがある。

9.4 生殖能を有する者

  • 〈子宮内膜症に伴う疼痛の改善、月経困難症〉
  1. 9.4.1本剤投与に際しては、問診、内診、基礎体温の測定、免疫学的妊娠診断等により、妊娠していないことを十分に確認すること。

  2. 9.4.2服用方法を遵守していない場合等何らかの理由により妊娠の可能性が疑われる場合は、医師へ相談するよう指導し、妊娠の有無について確認すること。なお、月経困難症に対し28日周期で正しく服用しているにもかかわらず、服用中に消退出血が2周期連続して発来しなかった場合、投与継続に先だって妊娠していないことを確認すること。

  3. 9.4.3妊娠を希望する場合には、本剤の服用を中止後、月経周期が回復するまで避妊させることが望ましい。

9.5 妊婦

  1. 9.5.1妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。妊娠が確認された場合には投与を中止すること。

  2. 9.5.2卵胞ホルモン剤を妊娠動物(マウス)に投与した場合、児の成長後腟上皮及び子宮内膜の悪性変性を示唆する結果が報告されている。 また、新生児(マウス)に投与した場合、児の成長後腟上皮の悪性変性を認めたとの報告がある。

9.6 授乳婦

投与しないこと。授乳中の患者には他の治療法をすすめるなど適切な指導をすること。母乳の量的質的低下が起こることがある。また、母乳中への移行、児において黄疸、乳房腫大が報告されている。

9.7 小児等

小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。

相互作用

10.2 併用注意(併用に注意すること)

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
副腎皮質ホルモン
• プレドニゾロン等三環系抗うつ剤
• イミプラミン等セレギリン塩酸塩
シクロスポリン
オメプラゾール
これらの薬剤の作用が増強するおそれがある。 本剤はこれらの薬剤の代謝を抑制すると考えられる。
テオフィリン
チザニジン塩酸塩
これらの薬剤の血中濃度が上昇するおそれがある。 本剤がこれらの薬剤の代謝酵素(CYP1A2)を阻害すると考えられる。
リファンピシン
バルビツール酸系製剤
• フェノバルビタール等ヒダントイン系製剤
• フェニトインナトリウム等カルバマゼピン
ボセンタン
モダフィニル
トピラマート
本剤の効果の減弱化及び不正性器出血の発現率が増大するおそれがある。 これらの薬剤は薬物代謝酵素を誘導し、本剤の代謝を促進すると考えられる。
テトラサイクリン系抗生物質
• テトラサイクリン等ペニシリン系抗生物質
• アンピシリン等
本剤の効果の減弱化及び不正性器出血の発現率が増大するおそれがある。 これらの薬剤は腸内細菌叢を変化させ、本剤の腸肝循環による再吸収を抑制すると考えられる。
テルビナフィン塩酸塩 黄体ホルモン・卵胞ホルモン配合剤との併用で、月経異常があらわれたとの報告がある。 機序不明
Gn-RH誘導体
• ブセレリン酢酸塩等
これらの薬剤の作用を減弱するおそれがある。 これらの薬剤は性ホルモンの分泌を低下することにより薬効を示すため、性ホルモンである本剤の投与によってこれらの薬剤の効果を減弱する可能性が考えられる。
血糖降下剤
• インスリン製剤、スルフォニル尿素系製剤、スルフォンアミド系製剤、ビグアナイド系製剤等
血糖降下剤の作用が減弱するおそれがある。血糖値その他患者の状態を十分観察し、血糖降下剤の用量を調節するなど注意する。 本剤は耐糖能を低下させ、血糖降下剤の作用を減弱させると考えられる。
HIVプロテアーゼ阻害剤
• ネルフィナビルメシル酸塩、リトナビル、ダルナビル、ホスアンプレナビル(リトナビル併用時)、ロピナビル・リトナビル配合剤等非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤
• ネビラピン
本剤の作用が減弱するおそれがある。 エチニルエストラジオールのAUCが減少する。
HIVプロテアーゼ阻害剤
• アタザナビル
本剤の血中濃度が上昇するおそれがある。 本剤の代謝酵素(CYP3A4)を阻害すると考えられる。
非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤
• エトラビリン
本剤の血中濃度が上昇するおそれがある。 エトラビリンは本剤の代謝酵素(CYP2C9)を阻害すると考えられる。
セイヨウオトギリソウ(St. John’s Wort、セント・ジョーンズ・ワート)含有食品 本剤の効果の減弱化及び不正性器出血の発現率が増大するおそれがあるので、本剤投与時はセイヨウオトギリソウ含有食品を摂取しないよう注意すること。 この食品は薬物代謝酵素を誘導し、本剤の代謝を促進すると考えられる。
フルコナゾール 本剤の血中濃度が上昇するおそれがある。 フルコナゾールは本剤の代謝酵素(CYP3A4)を阻害すると考えられる。
ボリコナゾール 本剤の血中濃度が上昇するおそれがある。
ボリコナゾールの血中濃度が上昇するおそれがある。
ボリコナゾールは本剤の代謝酵素(CYP3A4)を阻害すると考えられる。
本剤がボリコナゾールの代謝酵素(CYP2C19)を阻害すると考えられる。
アセトアミノフェン 本剤の血中濃度が上昇するおそれがある。
アセトアミノフェンの血中濃度が低下するおそれがある。
アセトアミノフェンはエチニルエストラジオールの硫酸抱合を阻害すると考えられる。
本剤が肝におけるアセトアミノフェンのグルクロン酸抱合を促進すると考えられる。
ラモトリギン
モルヒネ
サリチル酸
これらの薬剤の血中濃度が低下するおそれがある。 本剤はこれらの薬剤のグルクロン酸抱合を促進すると考えられる。
カリウム製剤
• 塩化カリウム、グルコン酸カリウム等ACE阻害剤
• カプトプリル、エナラプリル等アンジオテンシンⅡ受容体拮抗剤
• ロサルタンカリウム、カンデサルタンシレキセチル等カリウム保持性利尿薬
• スピロノラクトン、トリアムテレン、カンレノ酸カリウム等非ステロイド性消炎鎮痛剤
• インドメタシン等
高カリウム血症を誘発することがあるので、血清カリウム値を観察するなど十分注意すること。 これらの薬剤による血清カリウム値の上昇とドロスピレノンの抗ミネラルコルチコイド作用によると考えられる。
危険因子:腎障害患者、血清カリウム値の高い患者

副作用

その他の副作用

副作用名 頻度
Al-P低下 1%未満
CA125上昇 1%未満
CRP上昇 1%未満
γ-GTP上昇 1%未満
アレルギー性結膜炎 1%未満
アレルギー性鼻炎 1%未満
うつ病 1%未満
コレステロール上昇 1〜5%未満
ざ瘡 1〜5%未満
じん麻疹 1%未満
そう痒症 頻度不明
トリグリセリド上昇 1〜5%未満
トロンビン・アンチトロンビンⅢ複合体上昇 5%以上
フィブリノゲン上昇 1〜5%未満
フィブリンDダイマー上昇 1〜5%未満
プラスミノーゲン上昇 5%以上
プロテインC上昇 1%未満
プロテインS低下 1〜5%未満
プロトロンビン時間短縮 1%未満
ほてり 1%未満
リビドー減退 1%未満
上腹部痛 1〜5%未満
下痢 1〜5%未満
下腹部痛 5%以上
不眠症 1〜5%未満
不規則な子宮出血 5%以上
乳房不快感 1〜5%未満
乳房痛 1〜5%未満
乳房腫大 頻度不明
乳房腫瘤 1%未満
乳汁分泌 1%未満
乳腺症 1%未満
乳腺線維腺腫 1〜5%未満
体重増加 1%未満
体重減少 頻度不明
便秘 1〜5%未満
倦怠感 1〜5%未満
傾眠 1〜5%未満
凝固検査異常 5%以上
出血性卵巣のう胞 1%未満
動悸 1%未満
卵巣のう腫 1%未満
口内炎 1〜5%未満
口渇 1%未満
口腔咽頭痛 1%未満
喘息 1%未満
嘔吐 1〜5%未満
四肢痛 1%未満
回転性めまい 1〜5%未満
外陰腟そう痒症 1%未満
外陰部腟カンジダ症 1%未満
多形紅斑 頻度不明
多汗 頻度不明
子宮平滑筋腫 1%未満
子宮頸管ポリープ 1%未満
子宮頸部上皮異形成 1%未満
尿中タンパク陽性 1%未満
急性胆のう炎 頻度不明
性器出血(23.7%) 5%以上
性器分泌物 1%未満
悪心(20.8%) 5%以上
情動不安定 1%未満
感覚鈍麻 1%未満
抑うつ気分 1%未満
月経前症候群 1%未満
月経痛 5%以上
月経過多 1〜5%未満
機能性子宮出血 1〜5%未満
気力低下 1%未満
気管支炎 1%未満
浮動性めまい 1〜5%未満
浮腫 1〜5%未満
消化不良 1%未満
消退出血 1%未満
湿疹 1%未満
無力症 頻度不明
無月経 1%未満
片頭痛 1%未満
発熱 1%未満
発疹 1%未満
白血球増加 1%未満
白血球減少 1%未満
神経過敏 頻度不明
筋痙縮 1%未満
筋骨格硬直 1%未満
細胞診異常 1%未満
細菌性胃腸炎 1%未満
線維のう胞性乳腺疾患 1%未満
耳鳴 1%未満
肝機能検査異常 1%未満
胃炎 1〜5%未満
胃腸炎 1%未満
背部痛 1〜5%未満
脂質異常 1%未満
腟乾燥 頻度不明
腟感染 1%未満
腟炎 頻度不明
腹痛 1%未満
腹部不快感 1〜5%未満
腹部膨満 1%未満
膀胱炎 1%未満
色素沈着注1) 1%未満
血小板減少 1%未満
血清鉄上昇 1%未満
血清鉄低下 1〜5%未満
血漿中アルドステロン活性上昇 頻度不明
血漿中レニン活性上昇 頻度不明
貧血 1%未満
過少月経 頻度不明
鉄欠乏性貧血 1%未満
錯感覚 頻度不明
静脈瘤 頻度不明
頭痛(25.5%) 5%以上
顔面浮腫 1%未満
骨盤痛 1%未満
高血圧 1%未満
鼓腸 頻度不明
鼻咽頭炎 1%未満
齲歯 1%未満

薬物動態・作用機序

作用機序

18.1 作用機序

  • 〈子宮内膜症に伴う疼痛の改善、月経困難症〉
  1. 18.1.1本剤の排卵抑制作用及び子宮内膜増殖抑制作用によって、プロスタグランジン類等の過剰産生を抑制することにより子宮収縮運動を抑制し、月経困難症や子宮内膜症における疼痛などの症状を軽減すると考えられる。
  • 〈生殖補助医療における調節卵巣刺激の開始時期の調整〉
  1. 18.1.2本剤を一定期間投与し、内因性の卵胞ホルモン及び黄体ホルモンの分泌を抑制した上で、本剤の有効成分である合成卵胞ホルモンと合成黄体ホルモンの血中濃度を一定期間維持し、本剤の中止によりそれらの血中濃度を急激に低下させることで子宮内膜がはく落し、生殖補助医療における調節卵巣刺激の開始時期を規定する消退出血が生じる。

薬物動態

16.1 血中濃度

  1. 16.1.1単回投与

健康女性に本剤を単回経口投与したときの薬物動態パラメータは、以下のとおりであった。血清中ドロスピレノン(DRSP)濃度は投与1.5時間後に最高血清中濃度(Cmax)に達し、その後二相性の消失を示した。血清中エチニルエストラジオール(EE)濃度は投与1.5時間後にCmaxに達した後、速やかに消失し、投与6~48時間後には定量限界以下となった2)。

Cmax
(ng/mL)
tmax
(h)
AUCa)
(ng・h/mL)
t1/2
(h)
DRSP 37.4±12.2 1.5(0.5-4) 501±88.1 27.0±5.60
EE 0.0538±0.0191 1.5(1-4) 0.229±0.142

平均値±標準偏差、tmaxのみ中央値(範囲)、n=18

a)DRSPはAUC(0-∞)、EEはAUC(0-tlast)を示す。

  1. 16.1.2反復投与

健康女性に本剤を計21日間反復投与したときの薬物動態パラメータは、以下のとおりであった。血清中DRSP濃度は投与8日後に定常状態に到達し、投与21日目の蓄積率は3.0であった。血清中EE濃度の投与21日目の蓄積率は2.5であった3)。

Cmax
(ng/mL)
tmax
(h)
AUC(0-24h)
(ng・h/mL)
t1/2
(h)
DRSP
1日目
40.5±11.0 1.5(1-2) 277±56.1
DRSP
21日目
80.8±17.7 1.5(1-2) 825±189 29.5±5.28
EE
1日目
0.0362±0.0162 1.5(1-2) 0.119±0.0783
EE
21日目
0.0576±0.0286 1.25(1-2) 0.275±0.168

平均値±標準偏差、tmaxのみ中央値(範囲)、n=24

16.4 代謝

健康閉経後女性に14C-DRSPを経口投与後のヒト血漿中に、ラクトン環の開環により生じたDRSPの酸性型及び4,5-ジヒドロ-DRSP-3-硫酸が、主要な不活性代謝物として検出された4)(外国人データ)。DRSPは、in vitroで薬物代謝酵素CYP3A4により僅かに代謝された。EEは主にCYP3A4で代謝され、硫酸抱合及びグルクロン酸抱合を受ける5)。

16.5 排泄

健康閉経後女性に14C-DRSPを経口投与後、放射活性は投与10日以内にほぼ完全に糞尿中に排泄され、尿中より糞便中にやや多く排泄された。糞尿中に排泄された未変化体は僅かであった4)(外国人データ)。健康女性に3H-EEを経口投与後、放射活性は投与10日以内にほぼ完全に糞尿中に排泄され、尿糞便中排泄比は4:6であった6)(外国人データ)。