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トピナ錠50mg

トピラマート

添付文書改訂 2024年02月01日

【禁忌】(次の患者には投与しないこと)

本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

効能・効果

他の抗てんかん薬で十分な効果が認められないてんかん患者の部分発作(二次性全般化発作を含む)に対する抗てんかん薬との併用療法

用法・用量

成人: 通常、成人にはトピラマートとして1回量50mgを1日1回又は1日2回の経口投与で開始する。以後、1週間以上の間隔をあけて漸増し、維持量として1日量200~400mgを2回に分割経口投与する。 なお、症状により適宜増減するが、1日最高投与量は600mgまでとする。 小児: 通常、2歳以上の小児にはトピラマートとして1日量1mg/kgの経口投与で開始し、2週間以上の間隔をあけて1日量2mg/kgに増量する。以後、2週間以上の間隔をあけて1日量として2mg/kg以下ずつ漸増し、維持量として1日量6mg/kgを経口投与する。症状により適宜増減するが、1日最高投与量は9mg/kg又は600mgのいずれか少ない投与量までとする。なお、いずれも1日2回に分割して経口投与すること。

使用上の注意

  1. 8.1*代謝性アシドーシスがあらわれることがあるので、本剤投与中、特に長期投与時には、重炭酸イオン濃度測定等の検査を患者の状態に応じた適切な間隔で実施することが望ましい。

  2. 8.2発汗減少があらわれることがあり、特に夏季に体温が上昇することがあるので、本剤投与中は体温の上昇に留意し、このような場合には高温環境下をできるだけ避けること。なお、あらかじめ水分を補給することにより症状が緩和される可能性がある。

  3. 8.3*体重減少を来すことがあるので、本剤投与中、特に長期投与時には、定期的に体重計測を実施するなど患者の状態を慎重に観察すること。

  4. 8.4連用中における投与量の急激な減量ないし投与中止により、発作頻度が増加する可能性があるので、投与を中止する場合には、徐々に減量するなど慎重に行うこと。

  5. 8.5続発性閉塞隅角緑内障を伴う急性近視があらわれることがあるので、定期的に眼科検査を実施するなど観察を十分に行うこと。

  6. 8.6眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意すること。

9.1 合併症・既往歴等のある患者

  1. 9.1.1閉塞隅角緑内障の患者

症状が悪化するおそれがある。

  1. 9.1.2アシドーシスの素因を有する患者又はアシドーシスを来しやすい治療を受けている患者

高クロール性の代謝性アシドーシスが生じるおそれがある。

  1. 9.1.3自殺企図の既往及び自殺念慮を有するうつ病の患者

自殺企図や自殺念慮が悪化するおそれがある。

  1. 9.1.4結石を生じやすい患者

十分水分を摂取するよう指導すること。腎・尿路結石があらわれることがある。

  1. 9.1.5虚弱者

投与を中止する場合には、徐々に減量するなど特に注意すること。

9.2 腎機能障害患者

  1. 9.2.1本剤のクリアランスが低下することがある。

  2. 9.2.2血液透析施行中の腎機能障害患者

透析実施日は本剤の補充投与を考慮すること。本剤は血液透析により除去される。

9.3 肝機能障害患者

本剤のクリアランスが低下することがある。

9.4 生殖能を有する者

**妊娠する可能性のある女性に使用する場合には、本剤投与により出生した児に生じるリスクについて患者に十分説明すること。

9.5 妊婦

**妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性(母体のてんかん発作頻発を防ぎ、胎児を低酸素状態から守る)が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。妊娠中に本剤を使用する場合、又は本剤を使用中に妊娠した場合は、本剤投与により出生した児に生じるリスクについて患者に十分説明すること。以下のことが報告されている。

  1. 9.5.1妊娠中に本剤を投与された患者が奇形(口唇裂、口蓋裂、男児の尿道下裂)を有する児を出産したとの報告があり、動物実験(ラット、ウサギ)で胎児の欠指、口蓋裂、血管系の異常及び骨格異常等が報告されている。また、ヒトで胎盤を通過することが認められている。

  2. **9.5.2妊娠中に本剤を投与された患者より出生した児は、神経発達症(自閉スペクトラム症、知的発達症、注意欠如・多動症)の発症に関連する可能性があることが、海外で実施された観察研究において報告されている。1),2)

9.6 授乳婦

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。ヒトで乳汁中への移行が報告されている。

9.7 小児等

  1. 9.7.1低出生体重児、新生児、乳児、2歳未満の幼児を対象とした国内臨床試験は実施していない。

  2. 9.7.2市販後の自発報告において、小児における腎・尿路結石、代謝性アシドーシス、乏汗症(発汗減少)の報告が成人に比べて多い傾向が認められている。

  3. 9.7.3*海外で実施されたてんかんを有する小児患者(63例)を対象とした本剤(28例)による慢性的な代謝性アシドーシスに関連するものと考えられている成長、発達、骨密度への影響を検討したレベチラセタムとの比較試験において、両群で継続的な成長は認められたが、体重と骨密度のZスコアに関してレベチラセタム群に比べ本剤群で統計学的に有意な減少が認められた。

9.8 高齢者

  1. 9.8.1本剤は、主として腎臓より排泄されるが、高齢者では腎機能が低下していることが多い。

  2. 9.8.2投与を中止する場合には、徐々に減量するなど特に注意すること。

相互作用

  • 本剤の代謝に関与する主なチトクロームP450分子種はCYP3A4である。

10.2 併用注意(併用に注意すること)

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
肝代謝酵素(CYP3A4)誘導作用を有する薬剤
• フェニトイン
カルバマゼピン等
併用中の左記薬剤を減量又は中止する場合には本剤の血中濃度が上昇することがある。 左記薬剤により肝代謝酵素(CYP3A4)が誘導され、併用により本剤の血中濃度は非併用時に比べ低下する。
フェニトイン 左記薬剤の血中濃度が上昇することがある。 本剤が左記薬剤の代謝を阻害することがある。
中枢抑制薬
• バルビツール酸誘導体等
相互に作用が増強されることがある。 本剤及び左記薬剤の中枢神経抑制作用による。
炭酸脱水酵素阻害剤
• アセタゾラミド等
腎・尿路結石を形成するおそれがある。 本剤は弱い炭酸脱水酵素阻害作用を有する。
リスペリドン 左記薬剤の血中濃度が低下することがある。 左記薬剤のクリアランスが上昇することがある。
メトホルミン 左記薬剤の血中濃度が上昇し、血糖降下作用が増強するおそれがある。 左記薬剤のクリアランスが低下することがある。
ピオグリタゾン 左記薬剤のAUCが低下し、血糖降下作用が減弱するおそれがある。 左記薬剤のクリアランスが上昇することがある。
アミトリプチリン 左記薬剤の血中濃度が上昇することがあるので、必要に応じて用量を調節すること。 機序は不明である。
リチウム 左記薬剤の血中濃度が上昇又は低下することがある。 機序は不明である。
ジゴキシン ジゴキシンのAUCが低下することがある。 機序は不明である。
ヒドロクロロチアジド 本剤の血中濃度が上昇することがあるので、必要に応じて本剤の用量を調節すること。 左記薬剤により本剤の腎排泄が低下し、血中濃度が上昇すると考えられる。
経口避妊薬
• エチニルエストラジオール等
*左記薬剤の血中濃度が低下し、効果の減弱化及び不正性器出血の発現率が増大するおそれがある。 *本剤により誘導された代謝酵素(CYP3A4)が左記薬剤の代謝を促進することがある。
セイヨウオトギリソウ
(St. John’s Wort,
セント・ジョーンズ・
ワート)含有食品
本剤の血中濃度が低下するおそれがある。 左記含有食品により誘導された代謝酵素(CYP3A4)が本剤の代謝を促進することがある。

副作用

その他の副作用

副作用名 頻度
ALT 頻度不明
CK上昇 1〜5%未満
γ-GTP,Al-P,LDHの上昇〕 頻度不明
ウロビリノーゲン陽性 1〜5%未満
カルシウム 頻度不明
クロール 頻度不明
けいれん・てんかん増悪 1〜5%未満
しびれ感 頻度不明
トリグリセリド上昇 1〜5%未満
ナトリウム)異常 頻度不明
プロトロンビン量増加 頻度不明
めまい 頻度不明
リン 頻度不明
下痢 1〜5%未満
不安 1〜5%未満
不眠 1〜5%未満
乳房痛 頻度不明
会話障害 1〜5%未満
低血糖 頻度不明
体臭 頻度不明
体重増加 1〜5%未満
体重減少(21.3%) 頻度不明
便失禁 頻度不明
便秘 1〜5%未満
倦怠感 頻度不明
傾眠(30.3%) 頻度不明
動作緩慢 1〜5%未満
動悸 1〜5%未満
協調運動異常 1〜5%未満
口内炎 1〜5%未満
口渇 1〜5%未満
味覚異常 1〜5%未満
呼吸困難 1〜5%未満
咳嗽 1〜5%未満
唾液分泌過多 頻度不明
嘔吐 1〜5%未満
嚥下障害 頻度不明
四肢冷感 1〜5%未満
四肢重感 1〜5%未満
多動 1〜5%未満
多毛 1〜5%未満
多汗 1〜5%未満
妄想 1〜5%未満
尿中リン増加 1〜5%未満
尿失禁 1〜5%未満
尿沈渣陽性 1〜5%未満
尿蛋白陽性 1〜5%未満
平衡障害 1〜5%未満
幻覚 1〜5%未満
徐脈 頻度不明
心電図異常 1〜5%未満
思考力低下 頻度不明
思考異常 1〜5%未満
性欲減退 頻度不明
悪寒 頻度不明
悪心 1〜5%未満
感覚異常 1〜5%未満
抑うつ 1〜5%未満
振戦 1〜5%未満
摂食異常 頻度不明
昏迷 1〜5%未満
易刺激性 1〜5%未満
月経異常 1〜5%未満
歩行異常 1〜5%未満
歯肉腫脹 1〜5%未満
気分不良 1〜5%未満
浮腫 1〜5%未満
涙液減少 1〜5%未満
熱感 1〜5%未満
発汗減少 頻度不明
発熱 1〜5%未満
発疹 1〜5%未満
白血球分画異常 1〜5%未満
白血球増加 1〜5%未満
白血球減少 1〜5%未満
皮膚炎 1〜5%未満
眼振 1〜5%未満
眼痛 1〜5%未満
眼精疲労 1〜5%未満
筋痙攣 1〜5%未満
筋緊張 1〜5%未満
筋肉痛 1〜5%未満
総蛋白減少 1〜5%未満
羞明 1〜5%未満
耳鳴 1〜5%未満
聴力低下 1〜5%未満
肝機能異常〔AST 頻度不明
胃腸炎 1〜5%未満
胆石症 1〜5%未満
胸痛 1〜5%未満
脂漏 頻度不明
脱力 1〜5%未満
脱毛 1〜5%未満
腹痛 1〜5%未満
腹部不快感 1〜5%未満
自殺企図 1〜5%未満
興奮 頻度不明
血中アンモニア値上昇 1〜5%未満
血中コレステロール増加 1〜5%未満
血中重炭酸塩減少 頻度不明
血圧上昇 頻度不明
血小板減少 1〜5%未満
血尿 1〜5%未満
複視 1〜5%未満
視力低下 1〜5%未満
視覚異常 1〜5%未満
記憶力低下 1〜5%未満
認知障害 1〜5%未満
貧血 1〜5%未満
起立性低血圧 1〜5%未満
躁状態 1〜5%未満
錯乱 頻度不明
関節痛 1〜5%未満
離人症 頻度不明
電解質(カリウム 頻度不明
頭痛 頻度不明
頻尿 1〜5%未満
鼓腸放屁 頻度不明
鼻出血 頻度不明
鼻炎 1〜5%未満

薬物動態・作用機序

作用機序

18.1 作用機序

本剤により、持続性脱分極パルスによって起こる頻回発火の抑制、L型カルシウム電流の抑制、カイニン酸誘発内向き電流の抑制、GABAA受容体を介したGABAによるクロライドイオン流入の促進及びヒト炭酸脱水酵素(Ⅱ型及びⅣ型)の阻害が認められた。これらの事実から、本剤の抗てんかん作用は電位依存性ナトリウムチャネル抑制作用、電位依存性L型カルシウムチャネル抑制作用、AMPA(α-Amino-3-hydroxy-5-methylisoxazole-4-propionic acid)/カイニン酸型グルタミン酸受容体機能抑制作用、GABA存在下におけるGABAA受容体機能増強作用及び炭酸脱水酵素阻害作用に基づくと推定されている12),13),14),15),16) 。

18.2 薬理作用

  1. 18.2.1最大電撃痙攣を抑制する(ラット、マウス)17) 。

  2. 18.2.2部分てんかんモデルのキンドリング痙攣を抑制する(ラット)18) 。

  3. 18.2.3遺伝性てんかんモデルの強直性痙攣及び欠神様発作(自然発症てんかんラット)、聴原発作(DBA/2マウス)を抑制する19),20) 。

  4. 18.2.4一過性全脳虚血及び出生後低酸素負荷誘発痙攣を抑制する(ラット)21),22) 。

薬物動態

16.1 血中濃度

  1. 16.1.1単回投与

  2. (1)成人

健康成人にトピラマート25~400mgを絶食下単回経口投与したときの血漿中濃度推移及び薬物動態パラメータは以下のとおりであった。

健康成人に単回投与したときの血漿中濃度推移

用量
(mg)
tmax
(h)
Cmax
(μg/mL)
AUC0-∞
(μg・h/mL)
t1/2
(h)
25 2.4±1.6 0.25±0.03 1.7± 2.2 a) - b)
50 1.4±0.9 0.84±0.25 40.9±7.7 46.7±10.9
100 2.0±1.4 2.12±0.39 76.2±15.1 30.9±6.2
200 0.8±0.3 5.10±0.47 159.1±17.5 25.3±2.2
300 2.3±1.4 6.20±2.04 222.0±65.0 28.9±7.4
400 3.0±1.1 8.27±1.27 315.2±47.0 28.5±4.3

mean±S.D., n=6 a)AUC0-t b)算出せず

  1. 16.1.2反復投与

  2. (1)成人

健康成人6例にトピラマート1回50mgを1日2回13日間(計25回投与)反復経口投与したときの血漿中濃度は5日目以降ほぼ定常状態に達し、単回投与後の12時間値と最終回投与後の12時間値の比(蓄積率)は5.20であった。

  1. (2)小児

2~15歳の症候性又は潜因性局在関連性てんかん患児に、トピナ細粒を1日2回開始用量1mg/kg/日から1週ごとに2mg/kg/日ずつ、9mg/kg/日まで漸増投与した。1及び5mg/kg/日を投与したときの血漿中濃度推移及び薬物動態パラメータは以下のとおりであった。肝代謝酵素誘導作用を有する抗てんかん薬(カルバマゼピン、フェニトイン、プリミドン、フェノバルビタール)と併用(誘導例)した場合に比べ、非併用(非誘導例)では、Cmaxで約1.6 倍、AUC0-12で約2.0倍(いずれも5mg/kg/日投与時)であった3) 。

症候性又は潜因性局在関連性てんかん患児に反復投与したときの血漿中濃度推移

用量
(mg/kg/日)
tmax
(h)
Cmax
(μg/mL)
AUC0-12 a)
(μg・h/mL)
t1/2
(h)
誘導
(2~15歳)
(n=22)
1 2.0±2.0 1.05±0.38 9.3±4.1 9.8±4.0 b)
誘導
(2~15歳)
(n=16)
5 1.8±0.9 5.31±1.69 44.3±18.0 9.1±3.7 c)
非誘導
(12~15歳)
(n=5)
1 2.4±1.5 1.95±0.27 19.9±3.3 17.3±4.4 d)
非誘導
(12~15歳)
(n=3)
5 2.6±1.1 8.51±2.14 86.6±26.9 23.4 e)

mean±S.D. a)血漿中濃度の0時間値を12時間値として算出、b)n=13、c)n=10、d)n=2、e)n=1

  1. 16.1.3生物学的同等性

健康成人にトピナ細粒又はトピナ錠(それぞれトピラマートとして50mg)をそれぞれ絶食下にて水とともに単回経口投与した生物学的同等性試験では、Cmax及びAUC0-tのトピナ錠に対するトピナ細粒の比の90%信頼区間はそれぞれ86.1~103.5%及び96.0~100.9%であり、両製剤の同等性が確認された4) 。

健康成人にトピナ細粒とトピナ錠を単回投与したときの血漿中濃度推移

16.2 吸収

  1. 16.2.1バイオアベイラビリティ

外国人健康成人にトピラマート100mg錠及びトピラマート100mg水溶液を単回経口投与したとき、トピラマート水溶液との比較から算出したトピラマート100mg錠の相対的バイオアベイラビリティは、約80%であった5) 。

  1. 16.2.2食事の影響

健康成人にトピラマート100mg錠を空腹時及び食後に単回経口投与したとき、tmaxは空腹時投与で1.5時間、食後投与で3.6時間であり、食後投与のtmaxは空腹時投与と比べ有意に遅延した。Cmax、AUC0-∞及びt1/2に有意な差は認められなかった6) 。

16.3 分布

  1. 16.3.1体組織への分布

雄性ラットに14C-トピラマート40mg/kgを単回経口投与したとき、大部分の組織では投与後30分に最も高い放射能濃度を示した。投与後30分では胃>膀胱>肝臓>腎臓>副腎>血液の順に放射能濃度が高かった7) 。

  1. 16.3.2血液-脳関門通過性

雄性ラットに14C-トピラマート40mg/kgを単回経口投与したとき、投与後4時間までの脳内(大脳・小脳)放射能濃度は、血漿中放射能濃度の0.4~0.5倍であった7) 。

  1. 16.3.3血液-胎盤関門通過性

妊娠ラットに14C-トピラマート40mg/kgを単回経口投与したとき、胎盤及び胎児への放射能の移行が認められ、胎盤及び胎児全身の放射能濃度は、母体血漿中放射能濃度とほぼ同程度であった7) 。

  1. 16.3.4母乳中への移行性

授乳期のラットに14C-トピラマート40mg/kgを単回経口投与したとき、乳汁中放射能濃度は、血漿中放射能濃度の0.07~0.73倍であった7) 。

  1. 16.3.5血漿蛋白結合率

in vitroでのヒト血漿蛋白結合率は以下のとおりであった。

添加濃度(μg/mL) 0.5 10 200
血漿蛋白結合率(%) 41 24 15

限外ろ過法による

16.4 代謝

ヒトCYP発現系ミクロソームを用いた試験から、本剤の代謝には、主にCYP3A4が関与し、CYP1A1、CYP2C8、CYP2C9及びCYP2C19も一部関与していると考えられた(in vitro)。

16.5 排泄

外国人健康成人に14C-トピラマート100mgを単回経口投与後、10日目までに主に尿中に未変化体として(投与量の約60%)排泄される。血漿中、尿中及び糞中には6種の代謝物(水酸化体、加水分解体及びグルクロン酸抱合体)が認められたが、いずれも投与量の2.5%未満である。

16.6 特定の背景を有する患者

  1. 16.6.1腎機能障害患者

中等度(クレアチニンクリアランス30~69mL/min/1.73m2)及び重度(クレアチニンクリアランス<30mL/min/1.73m2)の外国人腎機能障害患者にトピラマート100mgを単回経口投与した。トピラマートの見かけの全身クリアランス(CL/F)は、腎機能正常者(クレアチニンクリアランス≧70mL/min/1.73m2)と比べ、中等度の腎機能障害患者では42%、重度の腎機能障害患者では54%低下した。

  1. 16.6.2血液透析患者

外国人血液透析患者にトピラマート100mgを単回経口投与後、400mL/minの速度で血液透析を3時間実施したとき、3時間後の血漿中トピラマート濃度は約半分に低下した。トピラマートの透析時間中のCL/Fは約7.2L/h(120mL/min)であり、これは健康成人におけるCL/F1.2~1.8L/h(20~30mL/min)よりも大きく、血液透析によりトピラマートは血漿から急速に除去される。

  1. 16.6.3肝機能障害患者

中等度から重度(Child-Pughスコア5~9)の外国人肝機能障害患者では、外国人健康成人と比較してAUC0-∞は29%増加し、CL/Fは26%低下した。

  1. 16.6.4高齢者

外国人健康高齢者(65~81歳)にトピラマート100mgを単回経口投与したとき、外国人健康成人に比べCmax及びAUC0-∞はそれぞれ23%及び25%増加し、t1/2が約13%延長した。

16.7 薬物相互作用

  1. 16.7.1フェニトイン

フェニトイン単剤(130~300mgを1日2回若しくは360~480mgを1日1回)で治療を受けている外国人部分てんかん患者12例にトピラマート(100、200、400mgを1日2回)注1) を反復投与したとき、トピラマートの血漿中濃度はトピラマート単独投与時(400mgを1日2回)注1) に比べ48%低下した。一方、12例の患者のうち6例で、トピラマートの併用によりフェニトインのAUCが25%程度上昇した。

  1. 16.7.2カルバマゼピン

カルバマゼピン単剤(300~800mgを1日3回)で治療を受けている外国人部分てんかん患者12例にトピラマート(100、200、400mgを1日2回)注1) を反復投与したとき、トピラマートの血漿中濃度はトピラマート単独投与時(400mgを1日2回)注1) に比べ40%低下した。一方、トピラマートはカルバマゼピンの体内動態に影響を及ぼさなかった。

  1. 16.7.3リスペリドン

外国人健康成人12例にリスペリドン(2mg)を単回投与したとき、リスペリドンのCmax及びAUC0-∞は、トピラマート(50~100mgを1日2回)の併用により、それぞれ29%及び23%低下した。

  1. 16.7.4メトホルミン

外国人健康成人25例にメトホルミン(500mgを1日2回)を反復投与したとき、メトホルミンのCmax及びAUC0-12は、トピラマート(100mgを1日2回)の併用により、それぞれ18%及び25%増加した。

  1. 16.7.5ピオグリタゾン

外国人健康成人26例にピオグリタゾン(30mg/日)を反復投与したとき、ピオグリタゾンのAUC0-24は、トピラマート(16~96mgを1日2回)の併用により15%低下した。一方、ピオグリタゾンはトピラマートの体内動態に影響を及ぼさなかった。

  1. 16.7.6アミトリプチリン

外国人健康成人18例にアミトリプチリン(25mg/日)を反復投与したとき、アミトリプチリンのCmax及びAUC0-24は、トピラマート(25~100mgを1日2回)の併用により、それぞれ12%及び13%増加した。

  1. 16.7.7リチウム

外国人健康成人12例にリチウム(300mgを1日3回)を反復投与したとき、リチウムのAUC0-8は、トピラマート(50~100mgを1日2回)の併用により12%低下した。一方、リチウムで治療を受けている外国人双極性障害患者32例のリチウムのAUC0-12は、低用量のトピラマート(200mg/日)の併用では影響を受けなかったが、高用量のトピラマート(600mg/日)の併用により26%増加した。

  1. 16.7.8ジゴキシン

外国人健康成人男性12例にジゴキシン(0.6mg)を単回投与したとき、ジゴキシンのCmax及びAUC0-∞は、トピラマート(100mgを1日2回)の併用により、それぞれ16%及び12%低下した。

  1. 16.7.9ヒドロクロロチアジド

外国人健康成人24例にヒドロクロロチアジド(25mg/日)を反復投与したとき、ヒドロクロロチアジドの体内動態は、トピラマート(64~96mgを1日2回)の併用により影響を受けなかった。一方、トピラマート(64~96mgを1日2回)を反復投与したとき、トピラマートのCmax及びAUC0-12は、ヒドロクロロチアジド(25mg/日)の併用により、それぞれ27%及び29%増加した。

  1. 16.7.10経口避妊薬

バルプロ酸単剤(375~1250mgを1日2回)で治療を受けている外国人てんかん女性患者12例にノルエチステロン(1mg/日)及びエチニルエストラジオール(0.035mg/日)を反復投与したとき、ノルエチステロンの体内動態は、トピラマート(100、200、400mgを1日2回)注1) の併用により影響を受けなかったが、エチニルエストラジオールのAUC0-24は、トピラマートの併用により18~30%減少した。

注1)本剤の承認用量は1日600mgまでである。