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脳梗塞後遺症に伴う攻撃的行為、精神興奮、徘徊、せん妄の改善
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特発性ジスキネジア及びパーキンソニズムに伴うジスキネジア
【禁忌】(次の患者には投与しないこと)
プロラクチン分泌性の下垂体腫瘍(プロラクチノーマ)の患者[抗ドパミン作用によりプロラクチン分泌が促進し、病態を悪化させるおそれがある。]
効能・効果
用法・用量
チアプリドとして、通常成人1日75~150mgを3回に分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
パーキンソニズムに伴うジスキネジアの患者では、1日1回、25mgから投与を開始することが望ましい。
使用上の注意
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8.1眠気、めまい・ふらつき等があらわれることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないように注意すること。
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8.2制吐作用を有するため、他の薬剤に基づく中毒、腸閉塞、脳腫瘍等による嘔吐症状を不顕性化することがあるので注意すること。
9.1 合併症・既往歴等のある患者
- 9.1.1重篤な循環器障害のある患者
血圧低下があらわれやすい。
- 9.1.2QT延長のある患者
QT延長が悪化するおそれがある。
- 9.1.3著明な徐脈又は低カリウム血症のある患者
QT延長を起こしやすい。
- 9.1.4褐色細胞腫又はパラガングリオーマの疑いのある患者
類似化合物であるスルピリドの投与により急激な昇圧発作があらわれたとの報告がある。
- 9.1.5脱水・栄養不良状態等を伴う身体的疲弊のある患者
悪性症候群(Syndrome malin)が起こりやすい。
9.2 腎機能障害患者
高い血中濃度が持続するおそれがある。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
9.6 授乳婦
授乳しないことが望ましい。動物実験(ラット)で乳汁中に移行することが報告されている。
9.7 小児等
小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
副作用(錐体外路症状等)の発現に注意すること。高い血中濃度が持続するおそれがある。
相互作用
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
| QT延長を起こすことが知られている薬剤 • ハロペリドール等 |
QT延長、心室性不整脈等の重篤な副作用を起こすおそれがある。 | 本剤及びこれらの薬剤はいずれもQT間隔を延長させるおそれがあるため、併用により作用が増強するおそれがある。 |
| ベンザミド系薬剤 • メトクロプラミド • スルピリド等フェノチアジン系薬剤 • クロルプロマジン等ブチロフェノン系薬剤 • ハロペリドール等 |
内分泌機能異常、錐体外路症状が発現しやすくなる。 | 本剤及びこれらの薬剤は抗ドパミン作用を有するため、併用により抗ドパミン作用が強くあらわれる。 |
| ドパミン作動薬 • レボドパ等 |
相互に作用を減弱させることがある。 | 本剤は抗ドパミン作用を有するため、作用が拮抗する。 |
| 中枢神経抑制剤 • バルビツール酸誘導体 • 麻酔剤等 |
相互に中枢神経抑制作用を増強させることがある。 | 本剤及びこれらの薬剤は中枢神経抑制作用を有する。 |
| アルコール • 飲酒 |
相互に中枢神経抑制作用を増強させることがある。 | ともに中枢神経抑制作用を有する。 |
| *ボツリヌス毒素製剤 • A型ボツリヌス毒素• B型ボツリヌス毒素 |
*過剰な筋弛緩があらわれるおそれがある。閉瞼不全、頸部筋脱力、呼吸困難、嚥下障害等を発現するリスクが高まるおそれがある。 | *本剤及びこれらの薬剤はともに筋弛緩作用を有するため、作用が増強されるおそれがある。 |
副作用
その他の副作用
| 副作用名 | 頻度 |
|---|---|
| Al-P上昇 | 1〜5%未満 |
| ALT上昇 | 1〜5%未満 |
| AST上昇 | 1〜5%未満 |
| アカシジア | 1〜5%未満 |
| ジスキネジア | 1〜5%未満 |
| ジストニア | 1%未満 |
| しびれ | 1〜5%未満 |
| そう痒感 | 1〜5%未満 |
| パーキンソン症候群(振戦 | 1〜5%未満 |
| ほてり | 1〜5%未満 |
| ぼんやり | 1〜5%未満 |
| めまい・ふらつき | 1〜5%未満 |
| 下痢 | 1〜5%未満 |
| 不安・焦燥 | 1〜5%未満 |
| 不整脈 | 1〜5%未満 |
| 不眠 | 1〜5%未満 |
| 乳汁分泌 | 1〜5%未満 |
| 便秘 | 1〜5%未満 |
| 口内炎 | 1〜5%未満 |
| 口渇 | 1〜5%未満 |
| 咬痙 | 1〜5%未満 |
| 嚥下障害 | 1%未満 |
| 女性化乳房 | 1〜5%未満 |
| 姿勢・歩行障害等) | 1〜5%未満 |
| 尿失禁 | 1〜5%未満 |
| 性欲亢進 | 1〜5%未満 |
| 悪心・嘔吐 | 1〜5%未満 |
| 抑うつ | 1〜5%未満 |
| 排尿障害 | 1〜5%未満 |
| 月経異常 | 1〜5%未満 |
| 流涎 | 1〜5%未満 |
| 発熱 | 1〜5%未満 |
| 発疹 | 1〜5%未満 |
| 眠気 | 1〜5%未満 |
| 眼調節障害 | 1〜5%未満 |
| 筋強剛 | 1〜5%未満 |
| 耳鳴 | 1〜5%未満 |
| 胸内苦悶 | 1〜5%未満 |
| 脱力・倦怠感 | 1〜5%未満 |
| 腹痛・胃部不快感 | 1〜5%未満 |
| 腹部膨満感 | 1%未満 |
| 血圧上昇 | 1〜5%未満 |
| 血圧低下 | 1〜5%未満 |
| 言語障害 | 1〜5%未満 |
| 貧血 | 1〜5%未満 |
| 運動減少 | 1〜5%未満 |
| 頭痛・頭重 | 1〜5%未満 |
| 頻脈 | 1〜5%未満 |
| 食欲不振 | 1〜5%未満 |
| 食欲亢進 | 1%未満 |
| 黄疸 | 1%未満 |
薬物動態・作用機序
作用機序
18.1 作用機序
ドパミン受容体、とりわけD2受容体に選択的な遮断作用を示すことにより、ジスキネジア及び脳血管障害性疾患に伴う問題行動を抑制するものと考えられる7)。
18.2 受容体親和性
中枢の各種トランスミッター受容体に対する結合能試験において、ドパミン受容体に対してのみ親和性を示し、他の受容体への親和性は極めて弱かった(in vitro 試験)8),9)。
18.3 ドパミン受容体作動薬による生体反応変化に対する作用
- 18.3.1ラット
ドパミン受容体作動薬(アポモルフィン、メタンフェタミン)により惹起されるラットの強制咀嚼運動及び回転運動に対して、スルピリドと同等又はそれ以上の抑制作用を示した。また、血液-脳関門の関与がないとされる部位での抗ドパミン作用はスルピリドより弱く、チアプリドの脳内への透過性はスルピリドに優っていた7)。
18.4 抗うつ作用及び抗不安作用
抗うつ作用の評価系とされるサルでのレセルピンによる抑うつ的な精神身体症状に対して拮抗作用を示し、抗不安作用の評価系であるラットでの葛藤状態を軽減した7)。
18.5 その他の神経遮断作用
サルでのカタレプシー惹起作用、眼瞼下垂作用、鎮静作用及び脳波の徐波化作用、マウスでの自発運動抑制作用並びにラットでの条件回避反応の抑制作用はクロルプロマジンより明らかに弱く、また、サルの音刺激による脳波覚醒反応抑制、マウスでの麻酔増強、牽引試験での筋弛緩、サル及びラットでの体温下降等の作用を全く示さなかった7)。
薬物動態
16.1 血中濃度
- 16.1.1単回投与
健康成人6例にチアプリド錠100mgを1回経口投与した場合注2)、速やかにかつほぼ完全に吸収され、血清中濃度は投与2時間後にピーク(720ng/mL)に達した後、消失半減期3.91時間で減少した1)。
- 16.1.2生物学的同等性試験
- 〈チアプリド錠25mg「NIG」〉
- (1)チアプリド錠25mg「NIG」とグラマリール錠25mgを、クロスオーバー法によりそれぞれ2錠(チアプリドとして50mg)健康成人男子に絶食単回経口投与して血清中未変化体濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について統計解析を行った結果、両剤の生物学的同等性が確認された2)。
| 投与量 (mg) |
AUC0-24 (ng・hr/mL) |
Cmax (ng/mL) |
Tmax (hr) |
T1/2 (hr) |
|
|---|---|---|---|---|---|
| チアプリド錠 25mg「NIG」 |
50 | 1332±246 | 213.4±56.9 | 1.6±0.7 | 3.5±0.6 |
| グラマリール錠 25mg |
50 | 1290±232 | 214.1±38.0 | 1.8±0.6 | 3.2±0.9 |
(平均±標準偏差、n=14)
-
血清中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
-
〈チアプリド錠50mg「NIG」〉
- (2)チアプリド錠50mg「NIG」とグラマリール錠50mgを、クロスオーバー法によりそれぞれ1錠(チアプリドとして50mg)健康成人男子に絶食単回経口投与して血清中未変化体濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について統計解析を行った結果、両剤の生物学的同等性が確認された2)。
| 投与量 (mg) |
AUC0-24 (ng・hr/mL) |
Cmax (ng/mL) |
Tmax (hr) |
T1/2 (hr) |
|
|---|---|---|---|---|---|
| チアプリド錠 50mg「NIG」 |
50 | 1321±208 | 219.0±41.8 | 1.7±0.6 | 4.0±2.2 |
| グラマリール錠 50mg |
50 | 1302±143 | 217.4±24.0 | 1.8±0.6 | 3.5±1.7 |
(平均±標準偏差、n=14)
- 血清中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
16.3 分布
- 16.3.1乳汁中移行
授乳中のラットに14C標識チアプリドを経口投与すると、乳汁中放射能濃度は2時間後に最高値を示し、その濃度は全血中濃度の1.2倍であった。その後、全血中濃度の減少に伴って乳汁中濃度も減少した3)。
16.4 代謝
健康成人にチアプリド錠100mgを1回経口投与した場合注2)、ほとんど代謝されなかった1)。
16.5 排泄
健康成人にチアプリド錠100mgを1回経口投与した場合注2)、投与24時間後までに投与量の71.7%が未変化体、9.3%がN-脱エチル体として尿中に排泄された1)。
16.6 特定の背景を有する患者
- 16.6.1腎機能障害患者
腎機能障害患者にチアプリド錠100mgを経口投与した場合注2)、Ccrの低下に伴って消失半減期は遅延し、中等度以上の腎機能障害患者(Ccr 60mL/min以下)では健康成人に比べて半減期は2倍以上になった4)。
| 腎機能障害の程度 | t1/2(h) |
|---|---|
| 高 度(Ccr 0~10、平均Ccr 2.9、n=5) やや高度(Ccr 11~30、 Ccr 16.0、n=1) 中 等 度(Ccr 31~60、平均Ccr 55.3、n=3) 軽 度(Ccr 61~90、平均Ccr 69.6、n=4) |
21.6 8.63 7.54 4.24 |
- 16.6.2老年患者
老年患者(60~79歳、平均67歳)にチアプリド錠100mgを経口投与した場合注2)、健康成人に比べ消失半減期が約1.5倍遅延したが、経口投与後の吸収は健康成人と同様に速やかであり、かつ良好であった5)。また、1日3回ずつの連続経口投与でも血清中濃度は投与1週間以内に定常状態に達し、蓄積傾向は認められなかった6)。
| Tmax(h) | Cmax(μg/mL) | t1/2(h) | AUC(μg/mL・h) |
|---|---|---|---|
| 1.8±0.2 | 0.876±0.127 | 5.75±0.59 | 5.89±0.85 |
(n=6、平均±S.E.)
注2)本剤の承認された用法及び用量は「チアプリドとして、通常成人1日75~150mgを3回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。パーキンソニズムに伴うジスキネジアの患者では、1日1回、25mgから投与を開始することが望ましい。」である。