Clinical snapshot

タベジール散1%

クレマスチンフマル酸塩

添付文書改訂 2023年02月01日

【禁忌】(次の患者には投与しないこと)

  1. 2.1本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

  2. 2.2閉塞隅角緑内障の患者[抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状を悪化させることがある。]

  3. 2.3前立腺肥大等下部尿路に閉塞性疾患のある患者[抗コリン作用により排尿障害が悪化するおそれがある。]

  4. 2.4狭窄性消化性潰瘍又は幽門十二指腸閉塞のある患者[抗コリン作用により消化管運動が抑制され、症状が悪化するおそれがある。]

効能・効果

  • アレルギー性皮膚疾患(蕁麻疹、湿疹、皮膚炎、そう痒症)

  • アレルギー性鼻炎

用法・用量

  • 〈タベジール錠1mg〉

1日2錠朝晩2回に分けて経口投与する。 なお、年令・症状により適宜増減する。

  • 〈タベジール散0.1%〉

通常成人1日量2g(クレマスチンとして2mg)を朝晩2回に分けて経口投与する。 なお、年令、症状により適宜増減する。

  • 〈タベジール散1%〉

通常成人1日量200mg(クレマスチンとして2mg)を朝晩2回に分けて経口投与する。 なお、年令、症状により適宜増減する。

使用上の注意

眠気を催すことがあるので、本剤投与中の患者には、自動車の運転等危険を伴う機械の操作には従事させないよう十分注意すること。

9.1 合併症・既往歴等のある患者

  1. 9.1.1てんかん等の痙攣性疾患、又はこれらの既往歴のある患者

痙攣閾値を低下させることがある。

  1. 9.1.2開放隅角緑内障の患者

抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状を悪化させることがある。

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。

9.6 授乳婦

授乳を避けさせること。母乳中へ移行することが報告されている。

9.7 小児等

乳児、幼児に投与する場合には、観察を十分に行い慎重に投与すること。痙攣、興奮等の中枢神経症状があらわれることがある。

9.8 高齢者

減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。

相互作用

10.2 併用注意(併用に注意すること)

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
中枢神経抑制剤
• 鎮静剤
• 催眠剤等アルコール
中枢神経抑制作用が増強されることがあるので、減量するなど慎重に投与すること。 いずれも中枢神経抑制作用を有するため。
抗コリン剤
• アトロピン等MAO阻害剤
抗コリン作用が増強されることがあるので、減量するなど慎重に投与すること。 作用を増強させるため。

副作用

その他の副作用

副作用名 頻度
頻度不明
1%未満
5%以上
1%未満
5%以上
1%未満
頻度不明
5%以上
頻度不明
ALP 頻度不明
ALT 頻度不明
AST 頻度不明
LDH 頻度不明
γ-GTPの上昇 頻度不明
けん怠感 頻度不明
下痢 1%未満
口渇 頻度不明
悪心・嘔吐 頻度不明
浮動性めまい 頻度不明
発疹 頻度不明
眠気 5%以上
頭重 頻度不明
食欲不振 頻度不明

薬物動態・作用機序

作用機序

18.1 作用機序

本剤はベンツヒドリルエーテル系に属する抗ヒスタミン剤・クレマスチンフマル酸塩の製剤で、持続的な抗ヒスタミン作用を有し、アレルギー症状を除去あるいは軽減する。

18.2 薬理作用

  1. 18.2.1クレマスチンは、ヒスタミンによるモルモット回腸の収縮を抑制し(in vitro)、ヒスタミンによる喘息誘発(モルモット)及び低血圧(ネコ)を抑制する。この作用は、いずれもクロルフェニラミンより強い5) 。

  2. 18.2.2健康成人において、ヒスタミン及びCompound 48/80の皮内投与による紅斑及び丘斑誘起に対するタベジールの抑制効果は投与後1.5時間であらわれ、11.5時間にわたり持続する6) 。

  3. 18.2.3抗ヒスタミン作用を示す用量では、鎮静作用(サル)5),7) 、抗コリン作用(モルモット回腸、in vitro)5) 、抗セロトニン作用(ラット子宮、in vitro)5) 及び抗アドレナリン作用(イヌ)5),7) は弱い。

薬物動態

16.1 血中濃度

健康成人に3H-クレマスチン2mgを経口投与したところ、4時間後に最高血中濃度14.45ng/mLを示した(外国人のデータ)。

16.5 排泄

投与後120時間までの尿中排泄率は44.6%、糞便中排泄率は18.9%であった(外国人のデータ)。