統合失調症(パリペリドン4週間隔筋注製剤による適切な治療が行われた場合に限る)
ゼプリオンTRI水懸筋注525mgシリンジ
パリペリドンパルミチン酸エステル
【禁忌】(次の患者には投与しないこと)
-
2.1昏睡状態の患者[昏睡状態を悪化させるおそれがある。]
-
2.2バルビツール酸誘導体等の中枢神経抑制剤の強い影響下にある患者[中枢神経抑制作用が増強されることがある。]
-
2.3アドレナリン(アドレナリンをアナフィラキシーの救急治療、又は歯科領域における浸潤麻酔もしくは伝達麻酔に使用する場合を除く)、クロザピンを投与中の患者
-
2.4本剤の成分、パリペリドン及びリスペリドンに対し過敏症の既往歴のある患者
-
2.5中等度から重度の腎機能障害患者(クレアチニン・クリアランス50mL/分未満)
効能・効果
用法・用量
本剤は、パリペリドン4週間隔筋注製剤が4ヵ月以上継続して投与され、適切な治療が行われた患者に対し、最終投与の4週間後から切り替えて使用する。 通常、成人には、パリペリドンとして、パリペリドン4週間隔筋注製剤最終投与量の3.5倍量を、12週間に1回、三角筋又は臀部筋に筋肉内投与する。
使用上の注意
-
8.1本剤は持効性製剤であり、精神症状の再発及び再燃の予防を目的とする製剤であることから、急性期の治療や複数の抗精神病薬の併用を必要とするような不安定な患者には用いないこと。また、一度投与すると直ちに薬物を体外に排除する方法がなく、投与中止後も長期間血中濃度が持続するため、本剤を投与する場合は、予めその必要性について十分に検討し、副作用の予防、副作用発現時の処置、過量投与等について十分留意すること。
-
8.2投与初期、再投与時、増量時にα交感神経遮断作用に基づく起立性低血圧があらわれることがあるので、低血圧があらわれた場合は、適切な処置を行うこと。
-
8.3眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意すること。
-
8.4興奮、誇大性、敵意等の陽性症状を悪化させる可能性があるので観察を十分に行い、悪化がみられた場合には他の治療法に切り替えるなど適切な処置を行うこと。
-
8.5本剤の投与により、高血糖や糖尿病の悪化があらわれ、糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡に至ることがあるので、本剤投与中は、口渇、多飲、多尿、頻尿等の症状の発現に注意するとともに、特に糖尿病又はその既往歴あるいはその危険因子を有する患者については、血糖値の測定等の観察を十分に行うこと。
-
8.6低血糖があらわれることがあるので、本剤投与中は、脱力感、倦怠感、冷汗、振戦、傾眠、意識障害等の低血糖症状に注意するとともに、血糖値の測定等の観察を十分に行うこと。
-
8.7本剤の投与に際し、あらかじめ上記8.5及び8.6の副作用が発現する場合があることを、患者及びその家族に十分に説明し、高血糖症状(口渇、多飲、多尿、頻尿等)、低血糖症状(脱力感、倦怠感、冷汗、振戦、傾眠、意識障害等)に注意し、このような症状があらわれた場合には、医師の診察を受けるよう指導すること。
-
8.8本剤の投与間隔は12週間と長いことから、本剤投与後には副作用の発現に注意し、次回投与までの間も患者の状態を十分に観察すること。特に本剤投与開始後早期においては、これまでの受診頻度も踏まえた上で、より慎重に患者の状態を観察すること。
9.1 合併症・既往歴等のある患者
- 9.1.1心・血管系疾患、低血圧、又はそれらの疑いのある患者
一過性の血圧降下があらわれることがある。
- 9.1.2不整脈の既往歴のある患者、先天性QT延長症候群の患者
QTが延長する可能性がある。
- 9.1.3パーキンソン病又はレビー小体型認知症のある患者
悪性症候群が起こりやすくなる。また、錐体外路症状の悪化に加えて、錯乱、意識レベルの低下、転倒を伴う体位不安定等の症状が発現するおそれがある。
- 9.1.4てんかん等の痙攣性疾患又はこれらの既往歴のある患者
痙攣閾値を低下させるおそれがある。
- 9.1.5自殺企図の既往及び自殺念慮を有する患者
症状を悪化させるおそれがある。
- 9.1.6糖尿病又はその既往歴のある患者、あるいは糖尿病の家族歴、高血糖、肥満等の糖尿病の危険因子を有する患者
血糖値が上昇することがある。
- 9.1.7脱水・栄養不良状態等を伴う身体的疲弊のある患者
悪性症候群が起こりやすい。
- 9.1.8不動状態、長期臥床、肥満、脱水状態等の患者
抗精神病薬において、肺塞栓症、静脈血栓症等の血栓塞栓症が報告されている。
9.2 腎機能障害患者
- 9.2.1中等度から重度の腎機能障害患者
クレアチニン・クリアランス50mL/分未満の腎機能障害患者には投与しないこと。本剤の排泄が遅延し血中濃度が上昇するおそれがある。
- 9.2.2軽度の腎機能障害患者
クレアチニン・クリアランス50mL/分以上80mL/分未満の患者への投与量は、パリペリドンとして350mgを超えないこと。本剤の排泄が遅延し血中濃度が上昇するおそれがある。
9.3 肝機能障害患者
肝障害を悪化させるおそれがある。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。妊娠後期に抗精神病薬が投与されている場合、新生児に哺乳障害、傾眠、呼吸障害、振戦、筋緊張低下、易刺激性等の離脱症状や錐体外路症状があらわれたとの報告がある。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。ヒトで乳汁移行が認められている1)。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に高齢者では腎機能が低下している可能性がある。
相互作用
10.1 併用禁忌(併用しないこと)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
| アドレナリン (アナフィラキシーの救急治療、又は歯科領域における浸潤麻酔もしくは伝達麻酔に使用する場合を除く) • ボスミン |
アドレナリンの作用を逆転させ、血圧降下を起こすことがある。 | アドレナリンはアドレナリン作動性α、β受容体の刺激剤であり、本剤のα受容体遮断作用によりβ受容体刺激作用が優位となり、血圧降下作用が増強される。 |
| クロザピン • クロザリル |
クロザピンは原則単剤で使用し、他の抗精神病薬とは併用しないこととされている。本剤は半減期が長いため、本剤が体内から消失するまでクロザピンを投与しないこと。 | 本剤が血中から消失するまでに時間を要する。 |
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
| 中枢神経抑制剤(バルビツール酸誘導体等) | 相互に作用を増強することがあるので、減量するなど慎重に投与すること。 | 本剤及びこれらの薬剤の中枢神経抑制作用による。 |
| ドパミン作動薬 | 相互に作用を減弱することがある。 | 本剤はドパミン遮断作用を有していることから、ドパミン作動性神経において作用が拮抗する可能性がある。 |
| 降圧薬 | 降圧作用が増強することがある。 | 本剤及びこれらの薬剤の降圧作用による。 |
| アルコール | 相互に作用を増強することがある。 | アルコールは中枢神経抑制作用を有する。 |
| カルバマゼピン2) | 本剤の血中濃度が低下することがある。 | 本剤の排泄、代謝を促進し、吸収を低下させる可能性がある。 |
| QT延長を起こすことが知られている薬剤 | QT延長があらわれるおそれがあるため、治療上やむを得ないと判断される場合を除き併用は避けること。 | QT延長作用が増強するおそれがある。 |
| アドレナリン含有歯科麻酔剤 • リドカイン・アドレナリン |
血圧降下を起こすことがある。 | アドレナリンはアドレナリン作動性α、β受容体の刺激剤であり、本剤のα受容体遮断作用によりβ受容体刺激作用が優位となり、血圧降下作用が増強されるおそれがある。 |
副作用
その他の副作用
| 副作用名 | 頻度 |
|---|---|
| ALP増加 | 頻度不明 |
| ALT増加 | 頻度不明 |
| AST増加 | 頻度不明 |
| CK増加 | 頻度不明 |
| LDH増加 | 頻度不明 |
| γ-GTP増加 | 頻度不明 |
| アカシジア | 頻度不明 |
| インスリンCペプチド増加 | 頻度不明 |
| うつ病 | 頻度不明 |
| グリコヘモグロビン増加 | 頻度不明 |
| ざ瘡 | 頻度不明 |
| ジスキネジア | 頻度不明 |
| ジストニー | 頻度不明 |
| セルフケア障害 | 頻度不明 |
| そう痒症 | 頻度不明 |
| てんかん | 頻度不明 |
| トリグリセリド増加 | 頻度不明 |
| パーキンソニズム | 頻度不明 |
| パーキンソン歩行 | 頻度不明 |
| ヘマトクリット減少 | 頻度不明 |
| ヘモグロビン減少 | 頻度不明 |
| リビドー減退 | 頻度不明 |
| リンパ球数増加 | 頻度不明 |
| 上室性期外収縮 | 頻度不明 |
| 上腹部痛 | 頻度不明 |
| 下痢 | 頻度不明 |
| 下腹部痛 | 頻度不明 |
| 不安 | 頻度不明 |
| 不快感 | 頻度不明 |
| 不眠症 | 頻度不明 |
| 不規則月経 | 頻度不明 |
| 乳房分泌 | 頻度不明 |
| 乳房痛 | 頻度不明 |
| 乳汁漏出症 | 頻度不明 |
| 会話障害(舌の麻痺等) | 頻度不明 |
| 低ナトリウム血症 | 頻度不明 |
| 低体温 | 頻度不明 |
| 低蛋白血症 | 頻度不明 |
| 低血圧 | 頻度不明 |
| 体位性めまい | 頻度不明 |
| 体温上昇 | 頻度不明 |
| 体温低下 | 頻度不明 |
| 体重増加 | 頻度不明 |
| 体重減少 | 頻度不明 |
| 便秘 | 頻度不明 |
| 倦怠感 | 頻度不明 |
| 健忘 | 頻度不明 |
| 傾眠 | 頻度不明 |
| 全身性蕁麻疹 | 頻度不明 |
| 初期不眠症 | 頻度不明 |
| 前立腺炎 | 頻度不明 |
| 勃起不全 | 頻度不明 |
| 動悸 | 頻度不明 |
| 口内乾燥 | 頻度不明 |
| 口内炎 | 頻度不明 |
| 口唇炎 | 頻度不明 |
| 口渇 | 頻度不明 |
| 右脚ブロック | 頻度不明 |
| 咳嗽 | 頻度不明 |
| 咽喉頭疼痛 | 頻度不明 |
| 咽頭炎 | 頻度不明 |
| 嗜眠 | 頻度不明 |
| 嘔吐 | 頻度不明 |
| 嚥下障害 | 頻度不明 |
| 四肢痛 | 頻度不明 |
| 回転性めまい | 頻度不明 |
| 多飲症 | 頻度不明 |
| 大発作痙攣 | 頻度不明 |
| 失神 | 頻度不明 |
| 女性化乳房 | 頻度不明 |
| 好中球百分率増加 | 頻度不明 |
| 好塩基球数増加 | 頻度不明 |
| 好酸球数増加 | 頻度不明 |
| 好酸球百分率増加 | 頻度不明 |
| 妄想 | 頻度不明 |
| 季節性アレルギー | 頻度不明 |
| 寝汗 | 頻度不明 |
| 射精障害 | 頻度不明 |
| 尿中ウロビリン陽性 | 頻度不明 |
| 尿失禁 | 頻度不明 |
| 尿潜血 | 頻度不明 |
| 尿糖陽性 | 頻度不明 |
| 尿閉 | 頻度不明 |
| 左脚ブロック | 頻度不明 |
| 幻聴 | 頻度不明 |
| 幻覚 | 頻度不明 |
| 後弓反張 | 頻度不明 |
| 徐脈 | 頻度不明 |
| 心拍数増加 | 頻度不明 |
| 心電図QT延長 | 頻度不明 |
| 心電図QT補正間隔延長 | 頻度不明 |
| 心電図異常 | 頻度不明 |
| 性機能不全 | 頻度不明 |
| 悪夢 | 頻度不明 |
| 悪心 | 頻度不明 |
| 感覚鈍麻 | 頻度不明 |
| 房室ブロック | 頻度不明 |
| 抑うつ気分 | 頻度不明 |
| 振戦 | 頻度不明 |
| 排尿困難 | 頻度不明 |
| 攻撃性 | 頻度不明 |
| 斜頚 | 頻度不明 |
| 易刺激性 | 頻度不明 |
| 月経困難症 | 頻度不明 |
| 月経遅延 | 頻度不明 |
| 月経障害 | 頻度不明 |
| 末梢性ニューロパシー | 頻度不明 |
| 末梢性浮腫 | 頻度不明 |
| 椎間板突出 | 頻度不明 |
| 構語障害 | 頻度不明 |
| 構音障害 | 頻度不明 |
| 歯痛 | 頻度不明 |
| 歯肉炎 | 頻度不明 |
| 気道感染 | 頻度不明 |
| 注射部位そう痒感 | 頻度不明 |
| 注射部位炎症 | 頻度不明 |
| 注射部位熱感 | 頻度不明 |
| 注射部位疼痛 | 頻度不明 |
| 注射部位硬結 | 頻度不明 |
| 注射部位紅斑 | 頻度不明 |
| 注射部位腫脹 | 頻度不明 |
| 注射部位血腫 | 頻度不明 |
| 注視麻痺 | 頻度不明 |
| 洞性不整脈 | 頻度不明 |
| 洞性徐脈 | 頻度不明 |
| 洞性頻脈 | 頻度不明 |
| 流涎過多 | 頻度不明 |
| 浮動性めまい | 頻度不明 |
| 浮腫 | 頻度不明 |
| 湿疹 | 頻度不明 |
| 激越 | 頻度不明 |
| 無力症 | 頻度不明 |
| 無月経 | 頻度不明 |
| 疲労 | 頻度不明 |
| 痔核 | 頻度不明 |
| 痙攣 | 頻度不明 |
| 発熱 | 頻度不明 |
| 発疹 | 頻度不明 |
| 白癬感染 | 頻度不明 |
| 白血球数増加 | 頻度不明 |
| 皮膚乾燥 | 頻度不明 |
| 皮膚剥脱 | 頻度不明 |
| 皮膚炎 | 頻度不明 |
| 皮膚真菌感染 | 頻度不明 |
| 眼球回転運動 | 頻度不明 |
| 眼精疲労 | 頻度不明 |
| 眼部不快感 | 頻度不明 |
| 睡眠時遊行症 | 頻度不明 |
| 睡眠障害 | 頻度不明 |
| 神経因性膀胱 | 頻度不明 |
| 筋固縮 | 頻度不明 |
| 筋拘縮 | 頻度不明 |
| 筋痙縮 | 頻度不明 |
| 筋痛 | 頻度不明 |
| 筋緊張亢進 | 頻度不明 |
| 筋骨格痛 | 頻度不明 |
| 筋骨格硬直 | 頻度不明 |
| 精神症状 | 頻度不明 |
| 精神的機能障害 | 頻度不明 |
| 糖尿病 | 頻度不明 |
| 紅色汗疹 | 頻度不明 |
| 結膜炎 | 頻度不明 |
| 統合失調症の悪化 | 頻度不明 |
| 総蛋白減少 | 頻度不明 |
| 耳痛 | 頻度不明 |
| 耳管障害 | 頻度不明 |
| 耳鳴 | 頻度不明 |
| 肝機能検査異常 | 頻度不明 |
| 肺炎 | 頻度不明 |
| 胃不快感 | 頻度不明 |
| 胃潰瘍 | 頻度不明 |
| 胃炎 | 頻度不明 |
| 胃腸障害 | 頻度不明 |
| 背部痛 | 頻度不明 |
| 胸部不快感 | 頻度不明 |
| 脂漏性皮膚炎 | 頻度不明 |
| 脂肪肝 | 頻度不明 |
| 脂肪腫 | 頻度不明 |
| 脾腫 | 頻度不明 |
| 腟感染 | 頻度不明 |
| 腸管虚血 | 頻度不明 |
| 腹痛 | 頻度不明 |
| 腹部不快感 | 頻度不明 |
| 自傷行動 | 頻度不明 |
| 自殺企図 | 頻度不明 |
| 自殺念慮 | 頻度不明 |
| 自殺既遂 | 頻度不明 |
| 舌痛 | 頻度不明 |
| 舌腫脹 | 頻度不明 |
| 落ち着きのなさ | 頻度不明 |
| 薬剤離脱症候群 | 頻度不明 |
| 虚血 | 頻度不明 |
| 蛋白尿 | 頻度不明 |
| 血中インスリン増加 | 頻度不明 |
| 血中クレアチニン増加 | 頻度不明 |
| 血中コレステロール増加 | 頻度不明 |
| 血中ビリルビン増加 | 頻度不明 |
| 血中ブドウ糖増加 | 頻度不明 |
| 血中尿素減少 | 頻度不明 |
| 血中尿酸増加 | 頻度不明 |
| 血中鉄減少 | 頻度不明 |
| 血中電解質異常 | 頻度不明 |
| 血圧上昇 | 頻度不明 |
| 血圧低下 | 頻度不明 |
| 血小板数増加 | 頻度不明 |
| 血小板減少症 | 頻度不明 |
| 血管浮腫 | 頻度不明 |
| 被害妄想 | 頻度不明 |
| 誤嚥 | 頻度不明 |
| 誤嚥性肺炎 | 頻度不明 |
| 貧血 | 頻度不明 |
| 起立性低血圧 | 頻度不明 |
| 身体妄想 | 頻度不明 |
| 転倒 | 頻度不明 |
| 逆むけ | 頻度不明 |
| 逆流性食道炎 | 頻度不明 |
| 運動緩慢 | 頻度不明 |
| 運動過多 | 頻度不明 |
| 過敏症 | 頻度不明 |
| 過食 | 頻度不明 |
| 錐体外路障害 | 頻度不明 |
| 鎮静 | 頻度不明 |
| 間質性肺疾患 | 頻度不明 |
| 関節周囲炎 | 頻度不明 |
| 関節痛 | 頻度不明 |
| 電解質失調 | 頻度不明 |
| 霧視 | 頻度不明 |
| 頚部痛 | 頻度不明 |
| 頭痛 | 頻度不明 |
| 頭部動揺 | 頻度不明 |
| 頻尿 | 頻度不明 |
| 頻脈 | 頻度不明 |
| 顔面感覚鈍麻 | 頻度不明 |
| 食欲不振 | 頻度不明 |
| 食欲亢進 | 頻度不明 |
| 食欲減退 | 頻度不明 |
| 高コレステロール血症 | 頻度不明 |
| 高プロラクチン血症 | 頻度不明 |
| 高脂血症 | 頻度不明 |
| 高血圧 | 頻度不明 |
| 鼓腸 | 頻度不明 |
| 鼻出血 | 頻度不明 |
| 鼻咽頭炎 | 頻度不明 |
| 鼻炎 | 頻度不明 |
| 鼻閉 | 頻度不明 |
| 齲歯 | 頻度不明 |
薬物動態・作用機序
作用機序
18.1 作用機序
主としてドパミンD2受容体拮抗作用及びセロトニン5-HT2A受容体拮抗作用に基づく、中枢神経系の調節によるものと考えられる。
18.2 薬理作用
パリペリドンパルミチン酸エステルは、活性本体のパリペリドンに加水分解されて薬効を示す。
- 18.2.1抗ドパミン作用
ドパミンD2受容体拮抗作用を有し、ラットでアポモルヒネ又はアンフェタミンにより誘発される興奮や常同行動等の行動変化を用量依存的に抑制した19),20)。
- 18.2.2抗セロトニン作用
セロトニン5-HT2A受容体拮抗作用を有し、ラットでトリプタミン又はメスカリンにより誘発される振戦や首振り運動等の行動変化を抑制した19),21),22)。
- 18.2.3カタレプシー惹起作用
ラットでのカタレプシー惹起作用は、リスペリドンと同等であった。また、ラットの中脳辺縁系(側坐核)でのドパミンD2受容体に対する占有率は、錐体外路症状との関連が深いとされている線条体での占有率より高い。しかしハロペリドールでは側坐核と線条体で同程度であった。なお、セロトニン5-HT2A受容体拮抗作用が線条体におけるドパミン伝達の遮断を緩和している可能性がある。20),23)
薬物動態
16.1 血中濃度
筋肉内投与されたパリペリドンパルミチン酸エステルは、投与部位で溶解し、活性本体のパリペリドンに加水分解された後、パリペリドンとして全身循環に移行し、組織へ分布する。なお、統合失調症患者に本剤を単回筋肉内投与したときのパリペリドンパルミチン酸エステルの血漿中濃度はほとんどの採血時点で定量下限未満であった。
- 16.1.1単回投与
統合失調症患者及び統合失調感情障害患者に本剤175及び525mgを三角筋内に、並びに350及び525mgを臀部筋内に単回投与したときの血漿中パリペリドン濃度は緩やかに上昇し、投与23~31日後にCmaxに達した後、緩やかに低下し、本剤175mgを三角筋内に投与した場合を除き最終測定時の投与後544日においても定量可能であった。
統合失調症患者及び統合失調感情障害患者の三角筋又は臀部筋内に単回投与したときの血漿中パリペリドン濃度推移(平均値±S.D.)
| 投与量 投与部位 |
Cmax (ng/mL) | tmaxa) (day) | AUC∞ (ng・h/mL) | t1/2 (day) |
|---|---|---|---|---|
| 175mg 三角筋内 |
25.8±13.0 (N=25) |
24.0 (5.0-56.1) (N=25) |
50407±16376 (N=22) |
56.6±32.6 (N=22) |
| 525mg 三角筋内 |
80.0±75.8 (N=24) |
24.5 (1.0-55.0) (N=24) |
144173±38128 (N=22) |
60.7±29.0 (N=22) |
| 350mg 臀部筋内 |
44.0±38.5 (N=24) |
31.0 (5.0-84.1) (N=24) |
101244±32718 (N=16) |
94.7±73.2 (N=19) |
| 525mg 臀部筋内 |
63.8±38.1 (N=24) |
23.0 (2.0-41.0) (N=24) |
145611±50623 (N=18) |
91.8±66.7 (N=20) |
a):中央値(範囲)
統合失調症患者及び統合失調感情障害患者に本剤を三角筋(175、300、450及び525mg)又は臀部筋(75、150、350、450及び525mg)内に単回投与したときの血漿中パリペリドンのAUC∞及びCmaxは用量に比例して増加した。本剤の投与量を350mgに補正したAUC∞は三角筋内投与時と臀部筋内投与時とで同程度であり、Cmaxは三角筋内投与時で27%高値であった。5)(外国人データ)
- 16.1.2反復投与
統合失調症患者にパリペリドン4週間隔筋注製剤を17週投与した後、本剤(175、263、350及び525mg)に切り替えて12週間隔で反復投与したときの血漿中パリペリドン濃度は、対応する用量のパリペリドン4週間隔筋注製剤(50、75、100及び150mg)を反復投与したときと同程度であった6)。
統合失調症患者にパリペリドン4週間隔筋注製剤を17週投与した後、試験日120日にランダム化し、本剤に切り替えて12週間隔で反復投与したとき(↑)、又はパリペリドン4週間隔筋注製剤を4週間隔で反復投与したときの血漿中パリペリドンのトラフ濃度推移(平均値±S.D.)
本剤群:パリペリドン4週間隔筋注製剤を初回150mg、1週後に2回目100mgを三角筋内投与し、その後、4週間隔で50、75、100及び150mgを三角筋又は臀部筋内に3回投与した後、本剤175、263、350及び525mgに切り替えて12週間隔で三角筋又は臀部筋内に反復投与 パリペリドン4週間隔筋注製剤群:パリペリドン4週間隔筋注製剤を初回150mg、1週後に2回目100mgを三角筋内投与し、その後、4週間隔で50、75、100及び150mgを三角筋又は臀部筋内に反復投与
統合失調症患者にパリペリドン4週間隔筋注製剤を17週投与した後、試験日120日にランダム化し、本剤に切り替えて12週間隔で反復投与したとき、又はパリペリドン4週間隔筋注製剤を4週間隔で反復投与したときの、試験日372日に本剤4回目投与(↑)及び4週間隔筋注製剤10回目投与(↑)後の投与間隔における血漿中パリペリドン濃度推移(平均値±S.D.)
本剤群:パリペリドン4週間隔筋注製剤を初回150mg、1週後に2回目100mgを三角筋内投与し、その後、4週間隔で50、75、100及び150mgを三角筋又は臀部筋内に3回投与した後、本剤175、263、350及び525mgに切り替えて12週間隔で三角筋又は臀部筋内に反復投与 パリペリドン4週間隔筋注製剤群:パリペリドン4週間隔筋注製剤を初回150mg、1週後に2回目100mgを三角筋内投与し、その後、4週間隔で50、75、100及び150mgを三角筋又は臀部筋内に反復投与
16.3 分布
ヒト血漿蛋白結合率:パリペリドン73.2%(in vitro、平衡透析法、50~250ng/mL)7)
16.4 代謝
パリペリドンパルミチン酸エステル:主にセリンエステラーゼにより、パリペリドンに加水分解される8)。 パリペリドン:ヒト肝試料を用いたin vitro試験成績より、肝での代謝は低いと推定された9)。 代謝酵素(チトクロームP450)の分子種:CYP3A4及びCYP2D6でわずかに代謝される10)。
16.5 排泄
健康成人に14C-パリペリドン1mg経口液剤を単回投与したとき、投与後7日までに投与放射能の約80%が尿中に、約11%が糞便中に排泄された。また、尿中に排泄された未変化体は投与量の約59%であった。11)(外国人データ、経口パリペリドン製剤での成績)
16.6 特定の背景を有する患者
- 16.6.1腎機能障害による影響
651例の外国人統合失調症患者及び統合失調感情障害患者の成績を対象として母集団薬物動態解析を実施し、構築された血漿中パリペリドン濃度推移に関するモデルにおいて、CL/Fの共変量としてクレアチニンクリアランス(CLcr)が同定された。軽度腎機能障害患者(CLcr:50mL/分以上80mL/分未満)では正常腎機能患者(CLcr:80mL/分以上)と比較してCL/Fが14%低下し、AUCτが16%増加すると推定された。12)(外国人データ)
- 16.6.2外国人におけるパリペリドン徐放錠の成績
種々の程度の腎機能障害患者にパリペリドン徐放錠3mgを単回経口投与したとき、腎機能の低下に伴い、健康成人と比較してCL/Fに軽度障害で32%、中等度障害で64%、重度障害で71%の低下が認められた13)。
- 16.6.3肝機能障害による影響(外国人における経口パリペリドン製剤の成績)
中等度肝機能障害患者(Child-Pughスコア7~9)にパリペリドン1mg(液剤)を単回経口投与したとき、肝機能の低下に伴い、健康成人と比較してCmax及びAUC∞はそれぞれ35%及び27%低下したが、非結合型濃度は同程度であった。なお、重度の肝機能障害患者における検討はなされていない。14)
- 16.6.4高齢者における薬物動態(外国人におけるパリペリドン徐放錠の成績)
健康成人及び健康高齢者を対象に、パリペリドン徐放錠3mgを単回経口投与及び1日1回7日間反復経口投与したとき、健康成人と比較して、健康高齢者ではCmax及びAUCがそれぞれ9~20%及び24~34%増加した15)。
16.7 薬物相互作用
- 16.7.1カルバマゼピン
統合失調症又は双極Ⅰ型障害患者64例にCYP3A4及びP糖蛋白誘導作用を有するカルバマゼピン(400mg/日反復投与)とパリペリドン徐放錠(6mg/日反復投与)を21日間併用したとき、パリペリドンのCmax,ss及びAUCτはそれぞれ37.5%及び36.6%減少した2)。(外国人データ、パリペリドン徐放錠での成績)
- 16.7.2パロキセチン
健康成人男性60例にCYP2D6阻害作用を有するパロキセチン(20mg/日反復投与)とパリペリドン徐放錠(3mg単回投与)を併用したとき、パリペリドンのAUC∞は16.48%増加した16)。(外国人データ、パリペリドン徐放錠での成績)
- 16.7.3トリメトプリム
健康成人男性30例に有機カチオントランスポーター阻害作用を有するトリメトプリム(400mg/日反復投与)とパリペリドン徐放錠(6mg単回投与)を併用したとき、それぞれの薬剤の薬物動態に併用の影響は認められなかった17)。(外国人データ、パリペリドン徐放錠での成績)