ゴーシェ病の諸症状(貧血、血小板減少症、肝脾腫及び骨症状)の改善
セレザイム静注用400単位
イミグルセラーゼ(遺伝子組換え)製剤
効能・効果
用法・用量
イミグルセラーゼ(遺伝子組換え)として、1回体重1kg当たり60単位を隔週、1~2時間かけて点滴静注するか、又は適切な用量を1単位/kg/分を超えない注入速度で投与する。 投与に当たっては用時1バイアルを注射用水10.2mLで溶解し、1バイアルあたり10.0mLを採取する。必要な薬液量を生理食塩液で希釈し、最終容量は100~200mLとする。 なお、症状の程度により適宜増減する。 また、一定期間投与した後治療効果を判定し、良好な改善状態が持続してみられた場合には、維持用量として初期量より減量してよい。治療効果を注意深く観察しながら3~6ヵ月の間隔でさらに減量を行ってもよい。
使用上の注意
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8.1本剤に対する抗体産生がみられる患者は、過敏反応があらわれやすい。したがって、本剤を投与している患者は定期的にIgG抗体検査を行うこと。また、過敏症状があらわれた場合は、適切な処置の後、症状発現の2時間以内にトリプターゼ濃度の測定及び補体活性化試験並びにイミグルセラーゼ(遺伝子組換え)に対する抗体検査のための血清サンプルを採取し、-20℃以下で保存しておくこと。
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**8.2本剤投与により過敏症及びinfusion reactionが発現することがある。臨床上重大な症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置の後、経過を見ながら再開を考慮すること(抗ヒスタミン剤の前投与や点滴速度を下げる等の処置により、本剤の投与が継続可能であった)。
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8.3本剤を投与中の患者は、貧血の十分な改善効果を得るために適切な鉄剤の補給を行うこと。
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8.4治療にあたっては、本剤のゴーシェ病II型及びIII型に対する効果については、必ずしも十分な検証がなされていないことを患者に十分に説明し、インフォームド・コンセントを得ること。
9.1 合併症・既往歴等のある患者
- 9.1.1本剤に対する抗体産生がみられたことのある患者、又は本剤に対して過敏症が発現した患者
本剤を投与し、抗体検査を実施した患者341例のうち、約15%に投与開始後1年以内にIgG抗体の産生がみられた。IgG抗体の産生は、6ヵ月以内にみられる場合が多く、1年を経過すると抗体の産生はまれである。IgG抗体が検出された患者のうち、約46%が過敏症状を呈した。
- 9.1.2先に類似薬であるセレデース注を投与した患者、特にセレデース注に抗体産生歴がある患者又はセレデース注に対する過敏症が発現したことのある患者
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。本剤の動物における生殖試験は実施していない。本剤を妊婦に投与した場合、胎児に有害作用を引き起こすかどうか、生殖能力に影響を及ぼすかどうか検討されていない。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。ヒト母乳中への移行は不明である。
相互作用
副作用
その他の副作用
| 副作用名 | 頻度 |
|---|---|
| ALT上昇 | 頻度不明 |
| AST上昇 | 1%未満 |
| そう痒感 | 頻度不明 |
| ヘモグロビン減少 | 1%未満 |
| めまい | 頻度不明 |
| 一過性の末梢性浮腫 | 頻度不明 |
| 下痢 | 頻度不明 |
| 不快感 | 頻度不明 |
| 倦怠感 | 1%未満 |
| 嘔吐 | 頻度不明 |
| 悪寒 | 頻度不明 |
| 悪心 | 1%未満 |
| 洞性頻脈 | 1%未満 |
| 湿疹 | 頻度不明 |
| 潮紅 | 1%未満 |
| 灼熱感 | 頻度不明 |
| 無菌性膿瘍 | 頻度不明 |
| 爪変形 | 1%未満 |
| 疲労 | 頻度不明 |
| 発熱 | 頻度不明 |
| 発疹 | 頻度不明 |
| 白血球増加 | 1%未満 |
| 紅斑 | 1%未満 |
| 背部痛 | 頻度不明 |
| 腫脹 | 頻度不明 |
| 腹痛 | 1%未満 |
| 蕁麻疹 | 頻度不明 |
| 赤血球減少 | 1%未満 |
| 頭痛 | 頻度不明 |
| 頻脈 | 頻度不明 |
薬物動態・作用機序
作用機序
18.1 作用機序
本剤は、ゴーシェ病のマクロファージに蓄積している糖脂質グルコセレブロシドの分解酵素グルコセレブロシダーゼの改良型酵素である。本剤は、DNA組換え技術によりチャイニーズハムスター卵巣細胞で産生されたヒトβ-グルコセレブロシダーゼ5) の糖鎖を修飾し、マンノース末端にすることにより、標的細胞であるマクロファージに効率よく取り込まれ、効力を発揮する。
18.2 薬理作用
- 18.2.1グルコセレブロシドに対する作用
天然基質グルコセレブロシドのアナログである合成基質p-ニトロフェニル-β-D-グルコピラノシドに対する本剤及び胎盤由来のβ-グルコセレブロシダーゼ製剤(一般名:アルグルセラーゼ、商品名:セレデース注)の酵素反応性を検討したところ、酵素反応速度定数(Km及びVmax)に差はなく、酵素特性は同等であった。
- 18.2.2マクロファージレセプターに対する反応性
本剤は、ラット肺胞マクロファージのマンノースレセプターに対する、125I-マンノシレートウシ血清アルブミンの結合を阻害し、その阻害能はアルグルセラーゼと同等であった。また、本剤及びアルグルセラーゼの125I-標識体のラット肺胞マクロファージマンノースレセプターへの結合能について検討した結果、本剤はアルグルセラーゼと同等の親和性及び結合速度を示した。
薬物動態
16.1 血中濃度
- 16.1.1単回静脈内投与
ゴーシェ病I型の抗体陰性患者(6例)に、本剤7.5~60U/kgを60分間単回点滴静注した結果、30分以内に血中酵素活性が定常状態に到達した。投与後、血中酵素活性は速やかに低下、消失半減期は、3.6~10.4分(5.9±2.4分)、血中クリアランスは9.8~20.3mL/分/kg(14.5±4.0mL/分/kg)、分布容積は、88.6~146.1mL/kg(115±24mL/kg)であった。この投与量範囲では、消失半減期、血中クリアランス、分布容積は投与量に依存しなかった。 本剤に対する抗体陽性患者は、定常状態の血中酵素活性が高く、分布容積及びクリアランスの減少と消失半減期の延長が認められた1) (外国人データ)。
16.3 分布
マウスに本剤を単回静脈内投与したところ、回収された酵素活性の95~96%が肝臓で回収され、ついで脳、脾臓に分布した。 ラットに本剤0~300U/kgを単回静脈内投与あるいは週1回13週間静脈内投与した結果、1週間後の肝組織中に酵素活性は有意に検出されなかった。
16.5 排泄
マウス単回投与後、クッパー細胞中の酵素活性の細胞内消失は、短い半減期(3~4時間)と長い半減期(79~84時間)の二相性を示した。