Clinical snapshot

ジフォルタ注射液20mg

プララトレキサート

添付文書改訂 2022年01月01日

【警告】

本剤は、緊急時に十分対応できる医療施設において、造血器悪性腫瘍の治療に対して十分な知識と経験を持つ医師のもとで、本剤の投与が適切と判断される症例についてのみ投与すること。また、本剤による治療開始に先立ち、患者又はその家族に有効性及び危険性を十分に説明し、同意を得てから投与を開始すること。

【禁忌】(次の患者には投与しないこと)

  1. 2.1本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

  2. 2.2妊婦又は妊娠している可能性のある女性

効能・効果

再発又は難治性の末梢性T細胞リンパ腫

用法・用量

通常、成人には、プララトレキサートとして、1日1回30mg/m2(体表面積)を3~5分間かけて、週1回、静脈内投与する。これを6週連続で行い、7週目は休薬する。これを1サイクルとして、投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する。

使用上の注意

  1. 8.1骨髄抑制があらわれることがあるため、本剤投与開始前及び投与中は定期的に血液検査を行うなど、患者の状態を十分に観察し、日和見感染等の発現に注意すること。

  2. 8.2腫瘍崩壊症候群があらわれることがあるので、血清中電解質濃度及び腎機能検査を行う等、患者の状態を十分に観察すること。

9.1 合併症・既往歴等のある患者

  1. 9.1.1骨髄機能低下患者

骨髄機能低下が悪化し、重篤化するおそれがある。

9.2 腎機能障害患者

  1. 9.2.1重度の腎機能障害患者

本剤の減量を考慮するとともに、患者の状態をより慎重に観察し、有害事象の発現に十分注意すること。本剤の血中濃度が上昇することが報告されている。

9.4 生殖能を有する者

妊娠可能な女性及びパートナーが妊娠する可能性のある男性に対しては、本剤投与中及び投与終了後一定期間は適切な避妊を行うよう指導すること。

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。動物実験(ラット及びウサギ)において胚・胎児毒性(胚・胎児死亡数及び着床後胚損失率の高値等)が認められている。

9.6 授乳婦

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。ヒト乳汁中への移行は不明である。

9.7 小児等

小児等を対象とした臨床成績は実施していない。

9.8 高齢者

患者の状態を観察しながら投与すること。一般に生理機能が低下していることが多い。

相互作用

10.2 併用注意(併用に注意すること)

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
プロベネシド 本剤の血中濃度が上昇するおそれがあるので、併用を避け、代替の治療薬への変更を考慮すること。併用が必要な場合は、本剤の減量を考慮するとともに、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。 機序は不明である。

副作用

その他の副作用

副作用名 頻度
ALT増加 頻度不明
AST増加 頻度不明
γ-グルタミルトランスフェラーゼ増加 頻度不明
インフルエンザ様疾患 頻度不明
うつ病 頻度不明
しゃっくり 頻度不明
ぶどう膜炎 頻度不明
リンパ節痛 頻度不明
上気道の炎症 頻度不明
上腹部痛 頻度不明
下痢 頻度不明
不安 頻度不明
不眠症 頻度不明
亀頭包皮炎 頻度不明
低アルブミン血症 頻度不明
低カリウム血症 頻度不明
低マグネシウム血症 頻度不明
低リン酸血症 頻度不明
低血圧 頻度不明
低血糖 頻度不明
低酸素症 頻度不明
体重増加 頻度不明
体重減少 頻度不明
便秘 頻度不明
倦怠感 頻度不明
光視症 頻度不明
包茎 頻度不明
口の感覚鈍麻 頻度不明
口の錯感覚 頻度不明
口唇乾燥 頻度不明
口唇潰瘍 頻度不明
口唇炎 頻度不明
口唇症 頻度不明
口唇痛 頻度不明
口唇障害 頻度不明
口渇 頻度不明
口腔内痛 頻度不明
口腔粘膜紅斑 頻度不明
口腔障害 頻度不明
口角口唇炎 頻度不明
味覚異常 頻度不明
呼吸困難 頻度不明
咳嗽 頻度不明
咽喉乾燥 頻度不明
咽喉絞扼感 頻度不明
咽喉頭疼痛 頻度不明
咽頭の炎症 頻度不明
嘔吐 頻度不明
嚥下痛 頻度不明
嚥下障害 頻度不明
四肢痛 頻度不明
回転性めまい 頻度不明
外陰腟そう痒症 頻度不明
失神 頻度不明
好酸球増加症 頻度不明
妄想 頻度不明
寝汗 頻度不明
局所腫脹 頻度不明
強膜充血 頻度不明
心拡大 頻度不明
心窩部不快感 頻度不明
心肺停止 頻度不明
性器潰瘍形成 頻度不明
性器発疹 頻度不明
悪寒 頻度不明
悪心 頻度不明
感覚消失 頻度不明
感覚鈍麻 頻度不明
挫傷 頻度不明
排尿躊躇 頻度不明
擦過傷 頻度不明
早期満腹 頻度不明
末梢性ニューロパチー 頻度不明
末梢性感覚ニューロパチー 頻度不明
末梢性浮腫 頻度不明
歯痛 頻度不明
歯肉浮腫 頻度不明
歯肉痛 頻度不明
注入に伴う反応 頻度不明
注射部位反応 頻度不明
流涙増加 頻度不明
浮動性めまい 頻度不明
浮腫 頻度不明
消化不良 頻度不明
湿性咳嗽 頻度不明
湿疹 頻度不明
激越 頻度不明
無力症 頻度不明
疲労 頻度不明
疼痛 頻度不明
痔出血 頻度不明
痔核 頻度不明
発声障害 頻度不明
発熱 頻度不明
白血球数増加 頻度不明
直腸出血 頻度不明
眼そう痒症 頻度不明
眼乾燥 頻度不明
眼充血 頻度不明
眼刺激 頻度不明
眼瞼そう痒症 頻度不明
眼瞼下垂 頻度不明
眼瞼浮腫 頻度不明
眼瞼紅斑 頻度不明
神経痛 頻度不明
筋痙縮 頻度不明
筋肉痛 頻度不明
筋骨格不快感 頻度不明
筋骨格痛 頻度不明
筋骨格硬直 頻度不明
筋骨格系胸痛 頻度不明
粘膜の炎症 頻度不明
粘膜乾燥 頻度不明
精巣痛 頻度不明
細胞死 頻度不明
結膜充血 頻度不明
結膜炎 頻度不明
耳鳴 頻度不明
聴力低下 頻度不明
肉離れ 頻度不明
肋軟骨炎 頻度不明
肛門の炎症 頻度不明
肛門周囲紅斑 頻度不明
肛門性器疣贅 頻度不明
肝機能検査値上昇 頻度不明
肝機能検査異常 頻度不明
肝脾腫大 頻度不明
肺うっ血 頻度不明
肺塞栓症 頻度不明
肺硬化 頻度不明
胃炎 頻度不明
胃食道逆流性疾患 頻度不明
胆管炎 頻度不明
背部痛 頻度不明
胸水 頻度不明
胸痛 頻度不明
胸膜痛 頻度不明
脱水 頻度不明
脾腫 頻度不明
腋窩痛 頻度不明
腎不全 頻度不明
腎機能障害 頻度不明
腹痛 頻度不明
腹部不快感 頻度不明
腹部膨満 頻度不明
膵炎 頻度不明
舌変色 頻度不明
蟻走感 頻度不明
血中アルカリホスファターゼ増加 頻度不明
血中カリウム減少 頻度不明
血中クレアチニン増加 頻度不明
血中クレアチン増加 頻度不明
血中ビリルビン増加 頻度不明
血中ブドウ糖増加 頻度不明
血中リン増加 頻度不明
血中乳酸脱水素酵素増加 頻度不明
血中尿酸増加 頻度不明
血圧上昇 頻度不明
視力低下 頻度不明
記憶障害 頻度不明
軟便 頻度不明
逆流性喉頭炎 頻度不明
錯乱状態 頻度不明
錯感覚 頻度不明
鎖骨下静脈血栓症 頻度不明
関節痛 頻度不明
関節硬直 頻度不明
関節腫脹 頻度不明
限局性浮腫 頻度不明
難聴 頻度不明
霧視 頻度不明
頚部痛 頻度不明
頚静脈血栓症 頻度不明
頭痛 頻度不明
頻呼吸 頻度不明
頻尿 頻度不明
頻脈 頻度不明
顔面浮腫 頻度不明
食欲減退 頻度不明
食道炎 頻度不明
食道痛 頻度不明
駆出率減少 頻度不明
高カリウム血症 頻度不明
高カルシウム血症 頻度不明
高ビリルビン血症 頻度不明
高尿酸血症 頻度不明
高血糖 頻度不明
鼓腸 頻度不明
鼻の炎症 頻度不明
鼻出血 頻度不明
鼻漏 頻度不明
鼻閉 頻度不明
齲歯 頻度不明

薬物動態・作用機序

作用機序

18.1 作用機序

プララトレキサートは、葉酸からジヒドロ葉酸、及びジヒドロ葉酸からテトラヒドロ葉酸への還元反応を触媒するジヒドロ葉酸還元酵素を競合的に阻害することにより、腫瘍細胞のDNA合成を阻害し、腫瘍の増殖を抑制すると考えられている。4)

薬物動態

16.1 血中濃度

  1. 16.1.1単回及び反復投与

日本人再発又は難治性の末梢性T細胞リンパ腫患者6例に、ビタミンB12及び葉酸併用下で、本剤30mg/m2を3~5分間かけて静脈内投与したときの本剤(S-ジアステレオマー(PDX-10a)及びR-ジアステレオマー(PDX-10b))の薬物動態パラメータ及び血漿中濃度推移を以下に示す。いずれのジアステレオマーも、単回投与(第1サイクルVisit 1)及び反復投与(第1サイクルVisit 6)後の薬物動態パラメータに顕著な差はなく、本剤の週1回投与による蓄積はみられなかった。

Cmax
(ng/mL)
AUCinf
(ng/mL・分)
CLtot
(mL/分)
t1/2
(分)
t1/2term
(分)
PDX-10a 単回投与(N=6) 2945±2035 94500±68300 367±170 12±4 1198±954
反復投与(N=5) 2729±1093 75600±27500 379±115 10±2 1398±855
PDX-10b 単回投与(N=6) 3888±2094 178000±78100 166±59.6 20±15 718±435
反復投与(N=5) 3754±985.9 156000±30600 173±32.6 14±1 1006±503

平均値±標準偏差 t1/2term:終末相半減期

単回静脈内投与したときの血漿中薬物濃度推移 (平均±標準偏差、n=6)

16.3 分布

本剤の定常状態における分布容積は102±138 L(PDX-10a)及び30.0±20.1 L(PDX-10b)であった。In vitroでのヒト血漿蛋白結合率は約67%~86%であった。

16.4 代謝

ヒト肝細胞、ヒト肝ミクロソーム、S9分画、CYP発現系及びモノアミンオキシダーゼ発現系を用いたin vitro試験では、本剤の代謝物は検出されず、本剤は広範な代謝を受けないことが示唆された。

16.5 排泄

  1. 16.5.1日本人再発又は難治性の末梢性T細胞リンパ腫患者6例に、ビタミンB12及び葉酸併用下で本剤30mg/m2を3~5分間かけて静脈内投与したとき、投与量に対する未変化体の投与後72時間累積尿中排泄率は、約22%(PDX-10a)及び約30%(PDX-10b)であった。

  2. 16.5.2外国人進行癌患者6例に本剤225mg注2)(1.85MBqの14C標識体を含む)を投与したとき、投与後144時間までの投与量に対する尿中排泄率は放射能(32%)と未変化体(39%)でほぼ同様であったことから、尿中への代謝物の排泄はないと考えられた。また、投与後144時間までの投与量に対する糞中放射能排泄率は34%であり、糞中に脱グルタミン酸代謝物の存在が示唆された。

16.6 特定の背景を有する患者

  1. 16.6.1腎機能障害患者

正常な腎機能又は軽度から重度の腎機能障害を有する進行がん患者に本剤を静脈内投与したときの薬物動態パラメータを以下に示す。(外国人における成績)

腎機能 投与量
(mg/m2)
Cmax
(ng/mL)
AUCinf
(ng/mL・分)
CLtot
(mL/分)
t1/2term
(分)
PDX-10a 正常
(n=6)
30 2365±1247 99786±28197 293±99 1312±459
軽度
(n=7)
30 2976±2145 126002±56997 245±81 1376±739
中等度
(n=6)
30 2805±460 117958±69576 302±119 1413±827
重度
(n=6)
15注2) 1672±814 87830±29490 173±53 1591±830
PDX-10b 正常
(n=6)
30 2942±1193 164871±35807 171±43 967±557
軽度
(n=7)
30 3664±2022 238252±80060 122±28 1072±415
中等度
(n=6)
30 3228±644 214821±93576 154±50 704±378
重度
(n=6)
15注2) 1915±856 179136±63066 88±30 1310±884

平均値±標準偏差 t1/2term:終末相半減期 腎機能(推算糸球体濾過量):正常(90mL/分/1.73m2以上)、軽度(60mL/分/1.73m2以上90mL/分/1.73m2未満)、中等度(30mL/分/1.73m2以上60mL/分/1.73m2未満)、重度(15mL/分/1.73m2以上30mL/分/1.73m2未満)

16.7 薬物相互作用

  1. 16.7.1プロベネシド

外国人進行固形癌患者17例に本剤40mg/m2注2)とプロベネシド(70mg/m2~233mg/m2)を併用したとき、プロベネシドの用量漸増に伴い、t1/2は1.8時間から3.4時間に延長し、本剤のラセミ体のAUCは27%増大した。

  1. 16.7.2その他

in vitro試験において、本剤はMRP3を阻害した(IC50値0.3μmol/L未満)。 注2)承認用法・用量は30mg/m2を週1回6週連続投与し1週休薬

薬価情報

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最新薬価: ¥91292.00
年度 品名 規格 単位 薬価 後発品 適用日 製造販売会社
2026年度
ジフォルタ注射液20mg 本剤
4229404A1027
20mg1mL1瓶 20mg1mL1瓶 ¥91292.00