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下記の臓器移植における拒絶反応の抑制
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心移植、腎移植、肝移植
【警告】
- 1.1心移植、腎移植、肝移植における本剤の投与は、免疫抑制療法及び移植患者の管理に精通している医師又はその指導のもとで行うこと。
【禁忌】(次の患者には投与しないこと)
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2.1本剤の成分、シロリムス又はシロリムス誘導体に対し過敏症の既往歴のある患者
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2.2妊婦又は妊娠している可能性のある女性
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2.3生ワクチンを接種しないこと
効能・効果
用法・用量
- 〈心移植〉
通常、成人にはエベロリムスとして1.5mgを、1日2回に分けて経口投与する。なお、開始用量は1日量として3mgまでを用いることができる。患者の状態やトラフ濃度によって適宜増減する。
- 〈腎移植〉
通常、成人にはエベロリムスとして1.5mgを、1日2回に分けて経口投与する。患者の状態やトラフ濃度によって適宜増減する。
- 〈肝移植〉
通常、成人にはエベロリムスとして2.0mgを、1日2回に分けて経口投与する。患者の状態やトラフ濃度によって適宜増減する。なお、原則、エベロリムスの投与開始は移植後4週以降とする。
使用上の注意
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8.1シクロスポリン、タクロリムス及び副腎皮質ホルモン剤との併用に際しては、各薬剤の添付文書に記載されている「警告」、「禁忌」、「併用禁忌」、「重要な基本的注意」、「特定の背景を有する患者に関する注意」、「重大な副作用」等の使用上の注意を必ず確認すること。
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8.2シクロスポリンの併用により本剤のバイオアベイラビリティは有意に増加する。健康成人を対象とした単回投与試験において、本剤にシクロスポリンのマイクロエマルジョン製剤を併用投与したところ、単独投与時に比べて本剤のAUCは168%(範囲46%~365%)、Cmaxは82%(範囲25%~158%)増加した。従って、シクロスポリンの用量を変更する場合には、本剤の用量調節が必要であると考えられる。なお、シクロスポリンのマイクロエマルジョン製剤を投与中の心移植患者において、シクロスポリンの薬物動態に対する本剤の臨床的影響はごく軽微であった。
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8.3ダイレクトクロスマッチ陽性等、抗ドナー抗体等の拒絶反応のリスク因子を有する患者を対象とした適切な臨床試験は実施されていない。
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8.4定期的に血清脂質の検査を行うこと。高脂血症がみられた場合には、適切な食事指導を実施し、必要により高脂血症用剤を投与するなど適切な処置を行うこと。
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8.5腎障害があらわれることがあるので、頻回に腎機能検査(クレアチニン、BUN、クレアチニンクリアランス等)及び尿検査(尿蛋白等)を行うこと。
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8.6汎血球減少、白血球減少、貧血、血小板減少、好中球減少があらわれることがあるので定期的に血液検査(血球数算定等)を実施すること。
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8.7特に心移植患者において、心嚢液貯留があらわれることがあるので、使用に際しては心電図、心エコー、胸部X線検査等を行うこと。
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8.8高血糖の発現、糖尿病の発症又は増悪することがあるので、定期的に空腹時血糖値の測定等を行うこと。
9.1 合併症・既往歴等のある患者
- 9.1.1感染症を合併している患者
免疫抑制により感染症が悪化するおそれがある。
- 9.1.2肝炎ウイルスキャリアの患者
肝炎ウイルスキャリアの患者に本剤を投与する場合は、肝機能検査値や肝炎ウイルスマーカーのモニタリングを行うなど、B型肝炎ウイルスの再活性化やC型肝炎の悪化の徴候や症状の発現に注意すること。免疫抑制剤を投与されたB型肝炎ウイルスキャリアの患者において、B型肝炎ウイルスの再活性化による肝炎があらわれることがある。また、HBs抗原陰性の患者において、免疫抑制剤の投与開始後にB型肝炎ウイルスの再活性化による肝炎を発症した症例が報告されている。また、C型肝炎ウイルスキャリアの患者において、免疫抑制剤の投与開始後にC型肝炎の悪化がみられることがある。
- 9.1.3高脂血症を合併している患者
治療上の有益性が、危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。症状が悪化するおそれがある。
9.2 腎機能障害患者
シクロスポリンの腎毒性を増強するおそれがある。
9.3 肝機能障害患者
血中濃度が上昇するおそれがある。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。動物実験(ラット及びウサギ)で胚・胎児毒性を含む生殖発生毒性が認められたとの報告がある。
9.6 授乳婦
授乳しないことが望ましい。動物実験(ラット)において乳汁中に移行することが報告されている。
9.7 小児等
小児等の心移植、腎移植及び肝移植患者を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。また、乳児、幼児及び小児の肝移植患者を対象とした海外臨床試験において、成人での臨床試験と比較して移植後リンパ増殖性障害や重篤な感染症、胃腸障害の発現頻度が高いことが報告されている4)。
9.8 高齢者
-
9.8.1患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能(腎機能、肝機能、免疫機能等)が低下している。
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9.8.2腎移植患者を対象とした臨床試験における母集団薬物動態解析の結果、本剤の薬物動態に65~70歳の患者(18例)と母集団(673例)との明らかな差は認められていない。
相互作用
- 本剤は主として肝代謝酵素CYP3A4によって代謝され、腸管に存在するCYP3A4によっても代謝される。また、本剤はP糖蛋白(Pgp)の基質でもあるため、本剤経口投与後の吸収と消失は、CYP3A4又はPgpに影響を及ぼす薬剤により影響を受けると考えられる。 CYP3A4を誘導する薬剤又は阻害する薬剤を併用したり中止する場合は、必ず本剤の血中トラフ濃度(C0)をモニタリングすること。
10.1 併用禁忌(併用しないこと)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
| 生ワクチン(乾燥弱毒生麻しんワクチン、乾燥弱毒生風しんワクチン、経口生ポリオワクチン、乾燥BCG等) | 免疫抑制下で生ワクチンを接種すると発症するおそれがあるので併用しないこと。 | 免疫抑制下で生ワクチンを接種すると増殖し、病原性をあらわす可能性がある。 |
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
| リファンピシン | 本剤の血中濃度が低下することがあるので、併用する場合には治療上の有益性が危険性を上回る場合にのみ使用すること。 | これらの薬剤の代謝酵素(CYP3A4等)誘導作用により本剤の代謝が促進されると考えられる。 |
| 抗てんかん剤 • フェノバルビタール フェニトイン カルバマゼピン等抗HIV剤 • エファビレンツ ネビラピン等 |
本剤の血中濃度が低下するおそれがあるので、併用する場合には血中濃度を参考に投与量を調節すること。 | これらの薬剤の代謝酵素(CYP3A4等)誘導作用により本剤の代謝が促進されると考えられる。 |
| アゾール系抗真菌剤 • イトラコナゾール ボリコナゾール フルコナゾール等 |
本剤の血中濃度が上昇することがあるので、併用する場合には治療上の有益性が危険性を上回る場合にのみ使用すること。 | 代謝酵素(CYP3A4等)の抑制又は競合により、本剤の代謝が阻害されると考えられる。 |
| マクロライド系抗生物質 • エリスロマイシン クラリスロマイシン等カルシウム拮抗剤 • ベラパミル ニカルジピン ジルチアゼム等HIVプロテアーゼ阻害剤 • ネルフィナビル インジナビル ホスアンプレナビル リトナビル等 |
本剤の血中濃度が上昇するおそれがあるので、併用する場合には血中濃度を参考に投与量を調節すること。 | 代謝酵素(CYP3A4等)の抑制又は競合により、本剤の代謝が阻害されると考えられる。 |
| オムビタスビル・パリタプレビル・リトナビル | 本剤のAUCが27倍、Cmaxが4.7倍に上昇したとの報告がある。やむを得ない場合を除き併用は避けること。やむを得ず併用する場合には、本剤の血中濃度をモニタリングするなど患者の状態を慎重に観察し、副作用発現に十分注意すること。 | リトナビルのCYP3A4阻害作用により、本剤の代謝が阻害される。 |
| 不活化ワクチン • 不活化インフルエンザワクチン等 |
ワクチンの効果が得られないおそれがある。 | 免疫抑制作用によってワクチンに対する免疫が得られないおそれがある。 |
| セイヨウオトギリソウ(St.John’s Wort,セント・ジョーンズ・ワート)含有食品 | 本剤の血中濃度が低下するおそれがあるので、本剤投与時はセイヨウオトギリソウ含有食品を摂取しないよう注意すること。 | セイヨウオトギリソウの代謝酵素誘導作用により本剤の代謝が促進されると考えられる。 |
| グレープフルーツジュース | 本剤の血中濃度が上昇するおそれがあるので、本剤服用時は飲食を避けることが望ましい。 | グレープフルーツジュースが腸管の代謝酵素を阻害することによると考えられる。 |
| シクロスポリン | シクロスポリンのマイクロエマルジョン製剤との併用により、本剤のバイオアベイラビリティが有意に増加したとの報告がある。シクロスポリンのマイクロエマルジョン製剤との併用に際しては7.2、7.4、7.6-7.8及び8.1、8.2項を参照し投与すること。 | 代謝酵素(CYP3A4等)の競合により、本剤の代謝が阻害されると考えられる。 |
| 抗ヒト胸腺細胞ウサギ免疫グロブリン • サイモグロブリン |
過度の免疫抑制が起こることがある。海外で実施された新規心移植患者を対象とした臨床試験において、本剤、シクロスポリン(腎移植よりも高い血中トラフ濃度)及び副腎皮質ホルモン剤を併用し、サイモグロブリン(抗ヒト胸腺細胞ウサギ免疫グロブリン)導入療法を受けた患者集団において、移植後の3ヵ月間に重大な感染症の増加がみられた。特に過剰な免疫抑制状態となりやすい移植前の入院及び心室補助循環装置を必要とする患者においてより高い死亡率との関連が認められた。 | 共に免疫抑制作用を有するため。 |
| ミダゾラム(経口剤:国内未販売) | ミダゾラムの血中濃度が上昇するおそれがある。 | 本剤がCYP3A4の基質となる薬剤の代謝を阻害し、血中濃度を上昇させる可能性がある。 |
副作用
その他の副作用
| 副作用名 | 頻度 |
|---|---|
| ざ瘡 | 頻度不明 |
| リンパ嚢腫 | 頻度不明 |
| 下痢 | 5%以上 |
| 低カリウム血症 | 1%未満 |
| 凝血異常 | 頻度不明 |
| 卵巣嚢胞 | 頻度不明 |
| 卵胞刺激ホルモン増加) | 1%未満 |
| 口内炎 | 頻度不明 |
| 口腔内潰瘍 | 頻度不明 |
| 咳嗽 | 頻度不明 |
| 咽頭炎 | 1%未満 |
| 嘔吐 | 頻度不明 |
| 悪心 | 頻度不明 |
| 振戦 | 頻度不明 |
| 浮腫 | 5%以上 |
| 消化不良 | 1%未満 |
| 溶血 | 頻度不明 |
| 無精子症 | 頻度不明 |
| 男性性腺機能低下(テストステロン減少 | 1%未満 |
| 疼痛 | 1%未満 |
| 発熱 | 頻度不明 |
| 発疹 | 1%未満 |
| 白血球破砕性血管炎 | 頻度不明 |
| 筋痛 | 1%未満 |
| 肝機能検査値異常 | 頻度不明 |
| 肝炎 | 1%未満 |
| 肝障害 | 頻度不明 |
| 胸水注1) | 頻度不明 |
| 脂質異常症 | 頻度不明 |
| 腹痛 | 1%未満 |
| 膵炎 | 1%未満 |
| 血中クレアチニン増加 | 頻度不明 |
| 血管神経性浮腫 | 1%未満 |
| 関節痛 | 頻度不明 |
| 高コレステロール血症 | 5%以上 |
| 高トリグリセリド血症 | 5%以上 |
| 高尿酸血症 | 1%未満 |
| 高脂血症(16.0%) | 5%以上 |
| 高血圧 | 頻度不明 |
| 黄体形成ホルモン増加 | 1%未満 |
| 黄疸 | 1%未満 |
薬物動態・作用機序
作用機序
18.1 作用機序
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18.1.1FKBP12に結合した25)。
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18.1.2 In vitroにおいて、mTORに影響を受けるp70S6キナーゼ活性化を阻害した26)。また、エベロリムスを投与したラットの末梢血リンパ球のp70S6キナーゼ活性が低下した27)。
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18.1.3IL-2及びIL-15によるヒトCD4陽性T細胞の増殖、IL-6依存的なマウスB細胞ハイブリドーマ株の増殖、ウシ胎児血清によるウシ血管平滑筋細胞の増殖をそれぞれ抑制した25),28)。
18.2 In vitro免疫抑制作用
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18.2.1マウス及びヒトの混合リンパ球反応(MLR)を阻害し、同種抗原により誘導されるT細胞の増殖を抑制した28)。
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18.2.2Trinitrophenyl-lipopolysaccharide、N-2,4-dinitrophenyl-β-Ala-Gly-Gly-AECM-Ficoll及びヒツジ赤血球(SRBC)に対するマウスB細胞の免疫反応を抑制した29)。
18.3 In vivo免疫抑制作用
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18.3.1ラット後足蹠への同種ドナー脾細胞の皮下注入により誘発した局所移植片対宿主反応(膝窩リンパ節の腫脹)を抑制した25)。
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18.3.2SRBC免疫マウスにおいて抗SRBC抗体産生B細胞の増殖を抑制した29)。また、A又はB型肝炎ワクチンを接種したカニクイザルにおいて抗体価の上昇を抑制した30)。
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18.3.3ラット及びカニクイザルの同種腎移植モデルにおいて移植片の生着期間を延長した25),31)。
18.4 慢性拒絶反応抑制作用
ラットの同種及び同系大動脈移植モデルにおいて移植血管の新生内膜肥厚を抑制した32),33)。
18.5 シクロスポリンとの相乗効果
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18.5.1エベロリムスとシクロスポリンの併用により、マウスのMLRが相乗的に阻害された34)。
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18.5.2ラットの異所性同種心移植モデル、ラット及びカニクイザルの同種肺移植モデルにおいて、エベロリムスとシクロスポリンの併用により、移植片生着期間の延長と組織学的な拒絶反応の改善作用に相乗効果が認められた34),35),36)。
18.6 再発狭窄抑制作用
エベロリムスは、ラット頚動脈バルーン傷害モデル、ブタ冠動脈PTCAモデル、ウサギ腸骨動脈ステントモデルにおいて新生内膜形成を抑制した37),38),39),40)。
薬物動態
16.1 血中濃度
- 16.1.1単回経口投与
健康成人24例に本剤0.5~4mgを単独で単回経口投与したとき、全血中濃度は投与後約1時間で最高濃度に達した。消失半減期は、低用量(0.5mg及び1mg)では消失相の濃度データ(定量限界以上の値)が少なかったため算出できなかったが、2mg投与群では38.5±5.8時間、4mg投与群では34.9±2.7時間であり、ほぼ同じ値を示した。薬物動態パラメータは以下のとおりであり、投与量とCmax及びAUCの関係は線形性を示した5)(日本人のデータ、分析方法:LC/MS法)。
| 本剤の薬物動態パラメータ | 本剤の投与量 | |||
|---|---|---|---|---|
| 0.5mg | 1mg | 2mg | 4mg | |
| Tmax(hr) | 0.8(0.5~1.0) | 1.0(0.5~1.0) | 1.0(0.5~1.0) | 0.8(0.5~1.5) |
| Cmax(ng/mL) | 5.2±1.6 | 9.3±2.0 | 18.3±4.8 | 33.2±6.9 |
| Cmax/Dose(ng/mL/mg) | 10.3±3.3 | 9.3±2.0 | 9.2±2.4 | 8.3±1.7 |
| AUC0-t (ng・hr/mL) |
20±14 | 47±17 | 117±49 | 186±33 |
| AUC0-t/Dose(ng・hr/mL/mg) | 40±27 | 47±17 | 59±24 | 47±8 |
[承認された開始用量は1日量として、心移植では1.5mg(又は3mgまで)、腎移植では1.5mg、肝移植では2mgである。] (Tmaxは中央値(範囲)、他は平均値±SD)
- 16.1.2反復経口投与
心及び腎移植患者に本剤をシクロスポリンのマイクロエマルジョン製剤とともに1日2回投与した場合の薬物動態は、4日目までに定常状態に到達し、血中濃度の蓄積比は初回投与後の曝露量の2~3倍であり、Tmaxは投与1~2時間後に得られた。なお、心移植患者に本剤0.75mg及び1.5mgを投与した時の投与2、3及び6ヵ月目の本剤の定常状態薬物動態パラメータは以下のとおりであった。観察した期間を通して、Cmaxssはそれぞれの投与量で約10及び約20ng/mL、AUCτssは約80及び約160ng・hr/mL、またPTF(ピーク-トラフ濃度変動)は約80%と安定していた6),7),8)(外国人のデータ、分析方法:ELISA法)。
| 本剤の薬物動態パラメータ | 本剤 0.75mg/回、1日2回投与 | 本剤 1.5mg/回、1日2回投与 | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2ヵ月目 | 3ヵ月目 | 6ヵ月目 | 2ヵ月目 | 3ヵ月目 | 6ヵ月目 | |
| 例数 | 22 | 23 | 20 | 20 | 20 | 14 |
| Cminss(ng/mL) | 4.7±2.6 | 4.9±3.0 | 4.5±2.4 | 10.0±4.3 | 10.2±5.2 | 9.8±5.6 |
| Tmax(hr) | 2(1~5) | 2(1~5) | 2(1~5) | 2(1~5) | 2(0~5) | 2(1~5) |
| Cmaxss(ng/mL) | 10.2±3.8 | 9.9±4.3 | 10.5±4.8 | 19.9±8.6 | 18.6±6.8 | 21.8±12.4 |
| AUCτss (ng・hr/mL) |
79±30 | 82±43 | 80±39 | 159±63 | 158±60 | 164±87 |
| Cavgss(ng/mL) | 6.6±2.5 | 6.9±3.6 | 6.7±3.3 | 13.3±5.3 | 13.1±5.0 | 13.7±7.2 |
| PTF(%) | 89±36 | 77±40 | 96±67 | 77±35 | 70±40 | 85±32 |
(Tmaxは中央値(範囲)、他は平均値±SD)
-
16.1.3反復経口投与
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(1)新規腎移植患者にシクロスポリンのマイクロエマルジョン製剤(CsA)とともに本剤1.5mg/日を開始用量として1日2回投与し、本剤の平均血中トラフ濃度(C0)を3~8ng/mLに維持するように投与量を調節したときの血中トラフ濃度は以下のとおりであった9)(日本人のデータ、分析方法:LC/MS/MS法)。
| 評価時点(移植後) | 本剤の血中トラフ濃度 平均値 ± 標準偏差 |
|---|---|
| 3日 | 3.442 ± 1.2880 (n=60) |
| 7日 | 4.711 ± 1.4692 (n=60) |
| 14日 | 5.113 ± 1.2745 (n=57) |
| 1ヵ月 | 5.155 ± 1.3885 (n=57) |
| 2ヵ月 | 5.450 ± 1.8292 (n=57) |
| 3ヵ月 | 5.349 ± 1.4998 (n=55) |
| 4ヵ月 | 5.380 ± 1.2988 (n=55) |
| 6ヵ月 | 5.497 ± 1.5206 (n=55) |
| 7ヵ月 | 5.295 ± 1.7832 (n=55) |
| 9ヵ月 | 4.897 ± 1.1407 (n=54) |
| 12ヵ月 | 5.050 ± 1.3027 (n=53) |
- (2)新規腎移植患者にシクロスポリンのマイクロエマルジョン製剤とともに本剤1.5mg/日を開始用量として1日2回投与した時の投与1ヵ月目の定常状態薬物動態パラメータは以下のとおりで、Cmaxは約14ng/mL、AUCτは約90ng・hr/mL、またPTF(ピーク-トラフ濃度変動)は約120%であった9)(日本人のデータ、分析方法:LC/MS/MS法)。
| 本剤の薬物動態パラメータ | 本剤0.75mg/回、1日2回投与 1ヵ月目 |
|---|---|
| 例数 | 11 |
| Cminss(ng/mL) | 4.31 ± 1.25 |
| Tmax(hr) | 2 (1~2) |
| Cmaxss(ng/mL) | 13.5 ± 3.5 |
| AUCτss(ng・hr/mL) | 90.7 ± 17.7 |
| Cavgss(ng/mL) | 7.56 ± 1.47 |
| PTF(%) | 123 ± 32 |
(Tmaxは中央値(範囲)、他は平均値±SD)
-
16.1.4反復経口投与
-
(1)新規肝移植患者にタクロリムスとともに移植後約4週から本剤2mg/日を開始用量として1日2回投与し、本剤の平均血中トラフ濃度(C0)を3~8ng/mLに維持するように投与量を調節したときの血中トラフ濃度は以下のとおりであった10)(日本人及び外国人のデータ、分析方法:LC/MS/MS法)。
| 評価時点(移植後) | 本剤の血中トラフ濃度 平均値 ± 標準偏差 |
|---|---|
| 5週 | 4.2 ± 2.20 (n=121) |
| 6週 | 4.2 ± 1.94 (n=132) |
| 2ヵ月 | 4.6 ± 1.86 (n=132) |
| 3ヵ月 | 4.9 ± 2.10 (n=134) |
| 4ヵ月 | 5.1 ± 2.46 (n=131) |
| 6ヵ月 | 5.0 ± 2.13 (n=124) |
| 9ヵ月 | 5.0 ± 2.18 (n=121) |
| 12ヵ月 | 5.1 ± 2.12 (n=118) |
- (2)新規生体肝移植患者にタクロリムスとともに本剤2mg/日を開始用量として1日2回投与した時の移植6ヵ月後の定常状態薬物動態パラメータは以下のとおりで、Cmaxは約15ng/mL、AUCτは約100ng・hr/mL、またPTF(ピーク-トラフ濃度変動)は約110%であった。
| 本剤の薬物動態パラメータ | 本剤1.0mg/回、1日2回投与 6ヵ月目 |
|---|---|
| 例数 | 9 |
| Cminss(ng/mL) | 6.30 ± 1.98 |
| Tmax(hr) | 1 (1~8) |
| Cmaxss(ng/mL) | 15.2 ± 4.11 |
| AUCτss(ng・hr/mL) | 101 ± 18.9 |
| Cavgss(ng/mL) | 8.42 ± 1.58 |
| PTF(%) | 111 ± 47.2 |
(Tmaxは中央値(範囲)、他は平均値±SD)
単回及び反復経口投与時の血中濃度はELISA法、LC/MS法あるいはLC/MS/MS法にて測定した。なお、3~32ng/mLの濃度範囲では両測定法で測定した濃度はほぼ同等であった10)(日本人8例及び外国人1例のデータ、分析方法:LC/MS/MS法)。
16.2 吸収
腎移植患者に本剤を0.25~25mgで経口投与したとき、本剤の血中濃度は投与後1~2時間でピークに達した。また、本剤の血中濃度は、0.25~15mgの用量範囲では用量に比例して増加した11)(外国人のデータ)。
- 16.2.1食事の影響
本剤を高脂肪食摂取後に服用すると、本剤のCmax及びAUCは空腹時投与と比べそれぞれ60%及び16%低下した。バラツキを最小限に抑えるため、本剤の服用は食後又は空腹時のいずれか一定の条件下で行う必要がある12)(外国人のデータ)。
16.3 分布
本剤の血球移行率(5~5,000ng/mLの範囲では濃度に依存する)は27~83%であった。健康成人及び中等度の肝機能障害患者における血漿蛋白結合率は約74%であり、腎移植患者における終末相の分布容積(Vz/F)は342±107Lであった11),13)(外国人のデータ)。
16.4 代謝
本剤は主としてCYP3A4によって代謝される(in vitroのデータ)。腎移植患者に14C標識したエベロリムスを単回経口投与したとき、エベロリムスは主に未変化体として血液中に存在し、その他の主な代謝物として3種の水酸化体及び環状ラクトンの加水分解による2種の開環体及びフォスファチジルコリン抱合体が検出された14),15)(外国人のデータ)。
16.5 排泄
シクロスポリンを投与している腎移植患者に放射標識本剤を単回投与したところ、放射能のほとんど(80%)は糞便中に排泄され、尿中にはごく一部(5%)が排泄された。なお、尿中及び糞便中に未変化体は検出されなかった15)(外国人のデータ)。
16.6 特定の背景を有する患者
- 16.6.1腎機能障害患者
腎移植患者における移植後の腎機能障害(Clcreaの範囲;11~107mL/min)は、本剤の薬物動態に影響を及ぼさなかった16)(外国人のデータ)。
- 16.6.2肝機能障害患者
中等度の肝機能障害(Child-Pugh分類クラスB)を有する患者8例における本剤の平均AUCは、健康成人8例の平均AUCよりも2倍高かった。AUCは、血清ビリルビン濃度及びプロトロンビン時間と正の相関を示し、血清アルブミン濃度と負の相関を示した。ビリルビン>2mg/dL、プロトロンビン時間>1.3INR(4秒を超える延長)又はアルブミン<3.5g/dLに該当する場合には、本剤のAUCが健康成人よりも高くなる傾向が認められた17)(外国人のデータ)。重度の肝機能障害(Child-Pugh分類クラスC)の影響は検討していないが、本剤のAUCに対する影響は中等度の肝機能障害と同等かそれ以上であると考えられる。
- 16.6.3小児等
腎移植患者において、患者の年齢(1~16歳)、体表面積(0.49~1.92m2)及び体重(11~77kg)に比例して、本剤のCL/Fが直線的に増加した。定常状態のCL/Fは10.2±3.0L/hr/m2であり、消失半減期は30±11時間であった8)(外国人のデータ)。
- 16.6.4高齢者
16~70歳の腎移植患者において、年齢増加に伴う本剤の経口クリアランスの低下は、1歳あたり0.33%と小さかった18)(外国人のデータ)。
16.7 薬物相互作用
- 16.7.1シクロスポリン
健康成人12例を対象として、本剤2mgとシクロスポリンのマイクロエマルジョン製剤(CsA)175mgを単回併用投与したところ、本剤の単独投与時に比べて本剤のAUCは168%(範囲46%~365%)、Cmaxは82%(範囲25%~158%)増加した19)(外国人のデータ)。
| 本剤の薬物動態パラメータ | 本剤単独 | CsA併用 |
|---|---|---|
| Tmax(hr) | 1.0(0.5~1.0) | 1.0(0.6~2.5) |
| Cmax(ng/mL) | 11.6±3.3 | 20.5±3.5 |
| AUC(ng・hr/mL) | 74±26 | 193±47 |
| T1/2(hr) | 25.2±8.2 | 29.0±4.6 |
(Tmaxは中央値(範囲)、他は平均値±SD)
シクロスポリンのマイクロエマルジョン製剤の安定した用量の投与を受けている維持期腎移植患者24例を対象に、プラセボ、本剤0.75mg、2.5mg又は7.5mgを1日1回28日間併用投与したとき、シクロスポリンの薬物動態に対する本剤併用の大きな影響はみられなかった20)(外国人のデータ)。
| シクロスポリンの薬物動態パラメータ | 投与1日目 | 投与28日目 | 比 | 投与1日目 | 投与28日目 | 比 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| CsA単独 | プラセボ併用 | CsA単独 | 本剤0.75mg併用 | |||
| Tmaxss(hr) | 1.3(1.0~1.5) | 1.5(1.0~1.6) | - | 1.5(1.0~3.7) | 1.5(1.0~1.6) | - |
| Cminss(ng/mL) | 119±48 | 119±27 | 1.08 | 126±55 | 118±41 | 1.02 |
| Cmaxss(ng/mL) | 1,162±339 | 1,293±317 | 1.17 | 949±201 | 1,210±186 | 1.31 |
| Cavgss(ng/mL) | 326±88 | 375±63 | 1.20 | 310±58 | 368±72 | 1.19 |
| AUCss(ng・hr/mL) | 3,908±1,060 | 4,496±752 | 1.20 | 3,716±691 | 4,419±861 | 1.19 |
| PTF(%) | 324±54 | 310±43 | 0.99 | 280±112 | 301±39 | 1.21 |
| シクロスポリンの薬物動態パラメータ | 投与1日目 | 投与28日目 | 比 | 投与1日目 | 投与28日目 | 比 |
| CsA単独 | 本剤2.5mg併用 | CsA単独 | 本剤7.5mg併用 | |||
| Tmaxss(hr) | 1.5(1.1~1.5) | 1.5(1.0~3.1) | - | 1.5(1.0~1.5) | 1.5(1.0~2.0) | - |
| Cminss(ng/mL) | 141±40 | 187±21 | 1.40 | 145±30 | 167±68 | 1.12 |
| Cmaxss(ng/mL) | 1,227±180 | 1,705±260 | 1.41 | 1,274±475 | 1,528±309 | 1.28 |
| Cavgss(ng/mL) | 399±60 | 496±55 | 1.26 | 393±89 | 453±118 | 1.17 |
| AUCss(ng・hr/mL) | 4,783±723 | 5,946±660 | 1.26 | 4,715±1,063 | 5,437±1,420 | 1.17 |
| PTF(%) | 275±41 | 305±26 | 1.12 | 280±85 | 312±90 | 1.16 |
[承認された開始用量は1日量として、心移植では1.5mg(又は3mgまで)、腎移植では1.5mg、肝移植では2mgである。] (Tmaxは中央値(範囲)、他は平均値±SD) ※比は投与1日目(CsA単独)に対する投与28日目(本剤併用)の比を示す。
以上より本剤とシクロスポリンの併用免疫抑制療法からシクロスポリンを除く場合には、本剤の体内曝露量は1/2~1/3に減少するおそれがある。よって、シクロスポリンの用量を変更する場合には、本剤の用量調節が必要であると考えられる。
- 16.7.2HMG-CoA還元酵素阻害剤(高脂血症用剤)
健康成人を対象に本剤2mgとアトルバスタチン20mg又は本剤2mgとプラバスタチン20mgを単回併用投与したとき(各12例)、本剤及びこれらの薬剤の薬物動態に臨床的に重要な影響は認められなかった21)(外国人のデータ)。
- 16.7.3タクロリムス
維持期腎移植患者8例を対象とし、本剤3mg/日と標準量のタクロリムス(投与初日~10日目)あるいは減量したタクロリムス(投与11日目~3ヵ月;11日目より半量投与)を併用投与したとき、本剤の併用前と併用後でタクロリムスの薬物動態に変化はなかった。また、減量したタクロリムスと併用したときの本剤の薬物動態は、標準量のタクロリムスと併用したときとほぼ同様であった22)(外国人のデータ)。これらの結果より、本剤はタクロリムスの薬物動態にほとんど影響せず、またタクロリムスの減量は本剤の薬物動態に大きく影響しないと考えられた。
16.8 その他
- 16.8.1曝露量と急性拒絶反応、有害事象発現率との関係
- 〈心移植〉
新規心移植患者を対象に本剤を1.5mg/日(209例)あるいは3mg/日(211例)で1日2回投与したときの移植後6ヵ月間の本剤の平均血中トラフ濃度(C0)は、生検で確認された急性拒絶反応及び血小板減少の発現率に関連していた7)(外国人のデータ)。
| 本剤の平均血中トラフ濃度(C0)(ng/mL) | ≦3.5 | 3.6~5.3 | 5.4~7.3 | 7.4~10.2 | 10.3~21.8 |
|---|---|---|---|---|---|
| 急性拒絶反応抑制率 | 65% | 69% | 80% | 85% | 85% |
| 血小板減少 (<75,000/mm3) |
5% | 5% | 6% | 8% | 9% |
- 〈腎移植〉
- (1)曝露量と急性拒絶反応及び有害事象発現率との関係
- 新規腎移植患者(60例)を対象に、本剤1.5mg/日を開始用量として1日2回投与し、本剤の平均血中トラフ濃度(C0)を3~8ng/mLに維持するように投与量を調節した。移植後12ヵ月間本剤を投与したときの投与量(中央値)は1.48~1.50mg/日の範囲で推移し、本剤の平均血中トラフ濃度(C0)は、ほとんど3~8ng/mLにコントロールされた。平均血中トラフ濃度と治療を要した生検で確認された急性拒絶反応、尿蛋白/クレアチニン比、高コレステロール血症、創傷治癒不良及び移植後糖尿病の発現率に明確な関連性は認められていない9)(日本人のデータ)。
- (2)曝露量と急性拒絶反応及び有害事象発現率との関係
- 新規腎移植患者を対象に本剤を開始用量1.5mg/日(目標血中トラフ濃度3~8ng/mL、277例)あるいは3mg/日(目標血中トラフ濃度6~12ng/mL、279例)で1日2回投与したときの移植後12ヵ月間の本剤の平均血中トラフ濃度(C0)は、治療を要した生検で確認された急性拒絶反応、尿蛋白/クレアチニン比、高コレステロール血症、創傷治癒不良及び移植後糖尿病の発現率に関連していた23)(外国人のデータ)。
| 本剤1.5mg/日群及び3mg/日群の併合解析結果 | |||||
|---|---|---|---|---|---|
| 本剤の平均血中トラフ濃度(C0)(ng/mL) | <3 | 3~6 | 6~8 | 8~12 | ≧12 |
| 治療を要した急性拒絶反応抑制率(n=547) | 64% | 86% | 85% | 86% | 91% |
| 尿蛋白/クレアチニン比(≧300mg/g)(n=480) | 73% | 48% | 56% | 59% | 92% |
| 高コレステロール血症(≧6.2mmol/L)(n=544) | 77% | 64% | 64% | 77% | 84% |
| 創傷治癒不良(n=529) | 57% | 28% | 28% | 38% | 64% |
| 移植後糖尿病(n=543) | 0% | 7% | 11% | 13% | 20% |
- 〈肝移植〉
- (1)曝露量と急性拒絶反応及び有害事象発現率との関係
- 生体肝移植患者(142例)を対象に、本剤2mg/日を開始用量として1日2回投与し、本剤の平均血中トラフ濃度(C0)を3~8ng/mLに維持するように投与量を調節した。移植後12ヵ月間本剤を投与したときの投与量(中央値)は2.00~2.50mg/日の範囲で推移し、本剤の平均血中トラフ濃度(C0)は、ほとんど3~8ng/mLにコントロールされた。平均血中トラフ濃度と治療を要した生検で確認された急性拒絶反応、尿蛋白/クレアチニン比、高コレステロール血症、創傷治癒不良及び移植後糖尿病の発現率に明確な関連性は認められていない10)(日本人及び外国人のデータ)。
- (2)曝露量と急性拒絶反応及び有害事象発現率との関係
- 脳死肝移植患者(245例)を対象に本剤を2mg/日で1日2回投与開始し、本剤の平均血中トラフ濃度(C0)を3~8ng/mLに維持するように投与量を調節したときの移植後12ヵ月間の本剤の平均血中トラフ濃度(C0)は、ほとんどは3~8ng/mLにコントロールされており、治療を要した生検で確認された急性拒絶反応、尿蛋白/クレアチニン比、高コレステロール血症、創傷治癒不良及び移植後糖尿病の発現率に関連性は認められていない2)(外国人のデータ)。