多発性硬化症の再発予防
【禁忌】(次の患者には投与しないこと)
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
効能・効果
用法・用量
通常、成人にはグラチラマー酢酸塩として20mgを1日1回皮下に投与する。
使用上の注意
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8.1本剤投与に関連した過敏性反応があらわれることがある。また、本剤投与後の数分以内に注射直後反応があらわれることがあるが、注射直後反応はほとんどが一過性で自然に消失するとされている。過敏性反応が疑われる症状が認められた場合には、注射直後反応との鑑別を慎重に行うこと。また、重篤な過敏性反応が発現した場合は、直ちに医師に連絡するように患者及びその家族又は介護者に指導するとともに、本剤の投与を中止し、適切な処置を行うこと。
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8.2本剤投与により血管拡張、胸痛、動悸又は頻脈があらわれることがあるので、心機能障害を有する患者に対して本剤を投与する際には十分に注意し、患者の状態を定期的に観察すること。
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8.3肝機能障害があらわれることがあるので、本剤投与開始前に肝機能検査を行うとともに、本剤投与中は定期的に肝機能検査を行うこと。
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8.4本剤の自己投与の開始にあたっては、患者に適切な投与方法について指導を行うこと。
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8.4.1自己投与の適用については、医師がその妥当性を慎重に検討し、投与方法及び注入補助器の使用方法について説明及び十分な教育訓練を実施した後、本剤の副作用とその対処法について患者が十分に理解し、患者自らが確実に投与できることを確認した上で、医師の管理指導の下で実施すること。
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8.4.2本剤の投与開始にあたっては、医師の管理指導の下で本剤を投与することとし、投与後少なくとも30分間は患者の状態について十分に観察すること。また、自己投与の適用後、本剤による副作用が疑われる場合や自己投与の継続が困難な状況となる可能性がある場合には、直ちに投与を中止させ、医師の管理下で慎重に観察するなど適切な処置を行うこと。
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8.4.3使用済みのプレフィルドシリンジを再使用しないように患者に注意を促し、安全な廃棄方法について指導を徹底すること。
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8.5本剤投与期間中に多発性硬化症の症状の増悪が認められた場合には、本剤のリスクとベネフィットを考慮して、投与継続の必要性について慎重に判断すること。国内臨床試験において、投与期間中に多発性硬化症の症状が悪化し投与中止に至った症例が認められている。
9.1 合併症・既往歴等のある患者
- 9.1.1心機能障害のある患者
本剤投与による注射直後反応として、胸痛等の胸部症状があらわれることがある。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
9.6 授乳婦
*治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。ヒト母乳中への移行に関するデータはないが、本剤はその多くが皮下投与後に注射部位で加水分解されるため、授乳によって臨床的意義を有する量の薬剤に乳児が曝露される可能性は低いと考えられる。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
副作用の発現に留意し、患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に高齢者では腎機能、肝機能等の生理機能が低下している。
相互作用
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
| 副腎皮質ホルモン | 本剤投与による注射部位反応の発現が増加したとの報告がある。 | 機序は不明である。 |
副作用
その他の副作用
| 副作用名 | 頻度 |
|---|---|
| そう痒感(35.3%) | 5%以上 |
| リンパ節症 | 5%以上 |
| 不安 | 5%以上 |
| 体重増加 | 頻度不明 |
| 動悸 | 5%以上 |
| 単純ヘルペス | 頻度不明 |
| 呼吸困難 | 5%以上 |
| 嘔吐 | 5%以上 |
| 多汗症 | 5%以上 |
| 失神 | 頻度不明 |
| 局所反応 | 5%以上 |
| 悪寒 | 頻度不明 |
| 悪心 | 5%以上 |
| 振戦 | 5%以上 |
| 注射部位反応(紅斑(59.9%) | 5%以上 |
| 浮腫 | 頻度不明 |
| 浮腫 | 5%以上 |
| 炎症 | 5%以上 |
| 疼痛 | 5%以上 |
| 疼痛(53.2%) | 5%以上 |
| 痙攣 | 頻度不明 |
| 発熱 | 5%以上 |
| 発疹 | 5%以上 |
| 白血球数異常 | 頻度不明 |
| 皮膚良性新生物 | 頻度不明 |
| 眼の障害 | 頻度不明 |
| 神経過敏 | 頻度不明 |
| 肝酵素上昇 | 頻度不明 |
| 胸痛 | 5%以上 |
| 腟カンジダ症 | 5%以上 |
| 腫瘤(35.7%) | 5%以上 |
| 萎縮 | 頻度不明 |
| 血管拡張 | 5%以上 |
| 過敏症) | 5%以上 |
| 頻脈 | 5%以上 |
| 顔面浮腫 | 5%以上 |
薬物動態・作用機序
作用機序
18.1 作用機序
グラチラマー酢酸塩(GA)は皮下投与後、末梢のリンパ節内の抗原提示細胞(APC)表面に存在する主要組織適合遺伝子複合体(MHC)分子に結合する。その結果、GAはT細胞受容体における抗原−MHCとの競合によって多発性硬化症に関する抗原特異的なT細胞の活性化を阻害する。 また、APC表面のMHC分子にGAが結合すると、GA反応性Th2細胞が誘導される。GA反応性Th2細胞は血液脳関門を通過して中枢神経系に集積し、ミエリン塩基性蛋白自己抗原により刺激され抗炎症サイトカインや神経栄養因子を分泌する。 さらに、GA投与は、抗原非特異的な機序によってもAPC機能を修飾するとともに、IL-10及びTGF-βの増加、並びにIL-12及びTNFの産生減少を特徴とする抗炎症性のⅡ型単球の形成を促進する6)。
薬物動態
16.3 分布
[125I]グラチラマー酢酸塩を10μg/mLの濃度で添加したときの蛋白結合率はヒト血清アルブミンで89%超、ヒト血清で約97%である1)(in vitro)。
16.4 代謝
- In vitro試験データから、グラチラマー酢酸塩は皮下組織及び筋肉組織において速やかに加水分解されることが示されている2)。