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【禁忌】(次の患者には投与しないこと)
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2.1造血機能の低下している患者[クロラムフェニコール投与後に再生不良性貧血、顆粒球減少、血小板減少等の重篤で致命的な血液障害の発生が報告されている。]
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2.2低出生体重児、新生児
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2.3本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
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2.4骨髄抑制を起こす可能性のある薬剤を投与中の患者
効能・効果
本剤に感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、腸球菌属、淋菌、髄膜炎菌、大腸菌、サルモネラ属、チフス菌、パラチフス菌、クレブシエラ属、プロテウス属、モルガネラ・モルガニー、インフルエンザ菌、軟性下疳菌、百日咳菌、野兎病菌、ガス壊疽菌群、リケッチア属、トラコーマクラミジア(クラミジア・トラコマティス)
表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、慢性膿皮症、外傷・熱傷及び手術創等の二次感染、乳腺炎、骨髄炎、咽頭・喉頭炎、扁桃炎、急性気管支炎、肺炎、肺膿瘍、膿胸、慢性呼吸器病変の二次感染、膀胱炎、腎盂腎炎、尿道炎、淋菌感染症、軟性下疳、性病性(鼠径)リンパ肉芽腫、腹膜炎、感染性腸炎、腸チフス、パラチフス、子宮内感染、子宮付属器炎、涙嚢炎、角膜炎、中耳炎、副鼻腔炎、歯周組織炎、歯冠周囲炎、猩紅熱、百日咳、野兎病、ガス壊疽、発疹チフス、発疹熱、つつが虫病
用法・用量
クロラムフェニコールとして通常成人1日1.5~2g(力価)を3~4回に分割経口投与する。
小児には1日体重1kgあたり30~50mg(力価)を3~4回に分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
使用上の注意
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8.1本剤の使用にあたっては、耐性菌の発現等を防ぐため、原則として感受性を確認し、疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめること。
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8.2再生不良性貧血があらわれることがあるので、血液検査を行うなど、観察を十分に行うこと。
9.1 合併症・既往歴等のある患者
- 9.1.1経口摂取の不良な患者又は非経口栄養の患者、全身状態の悪い患者
観察を十分に行うこと。抗生物質投与中にビタミンK欠乏による出血傾向を認めた症例が報告されている。
9.2 腎機能障害患者
クロラムフェニコールの血中濃度が高くなるため、副作用発現の危険性が増加する。
9.3 肝機能障害患者
クロラムフェニコールの血中濃度が高くなるため、副作用発現の危険性が増加する。
9.5 妊婦
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9.5.1妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。動物実験(家兎)で流早産、胎児の生存率の低下等の胎児毒性が報告2)されている。
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9.5.2妊娠後期の女性に投与する必要がある場合には、胎児への移行を考慮すること。
9.6 授乳婦
授乳しないことが望ましい。ヒト母乳中への移行が認められている。
9.7 小児等
低出生体重児、新生児には投与しないこと。過量投与によりGray syndrome(腹部膨張に始まる嘔吐、下痢、皮膚蒼白、虚脱、呼吸停止等)が発症し、その予後が重篤である。
9.8 高齢者
以下の点に注意し、用量並びに投与間隔に留意するなど患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。
相互作用
10.1 併用禁忌(併用しないこと)
| 薬剤名等 |
臨床症状・措置方法 |
機序・危険因子 |
| 骨髄抑制を起こす可能性のある薬剤 |
骨髄抑制作用が増強されることがある。 |
本剤の副作用で、重篤な血液障害が報告されている。 |
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 |
臨床症状・措置方法 |
機序・危険因子 |
クマリン系抗凝血剤 • ワルファリン |
クマリン系抗凝血剤の作用を増強させることがあるので、併用する場合には凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 |
機序は不明だが本剤がこれらの肝薬物代謝酵素を阻害すると考えられている。 |
スルホニル尿素系経口血糖降下薬 • クロルプロパミド グリメピリド等インスリン製剤 |
経口血糖降下薬、インスリン製剤の血糖降下作用を増強させることがあるので、併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。 |
本剤がこれらの肝薬物代謝酵素を阻害すると考えられている。 |
| リファンピシン |
本剤の血中濃度が減少することがある。 |
リファンピシンが肝薬物代謝酵素を誘導し、本剤の代謝を亢進すると考えられている。 |
| シクロホスファミド水和物 |
シクロホスファミド水和物の作用を減弱させることがある。 |
本剤がシクロホスファミド水和物の肝薬物代謝酵素を阻害し、シクロホスファミド水和物活性代謝物の生成を減少させると考えられている。 |
| メトトレキサート |
メトトレキサートの作用を増強させるおそれがある。 |
本剤がメトトレキサートと血漿中蛋白結合部位で置換し、遊離型血漿中メトトレキサート濃度が上昇すると考えられている。 |
バルビツール酸誘導体 • フェノバルビタール等 |
本剤の血中濃度が減少することがある。 |
バルビツール酸誘導体が肝薬物代謝酵素を誘導し、本剤の代謝を亢進すると考えられている。 |
| シクロスポリン |
シクロスポリンの血中濃度を上昇させることがある。 |
機序は不明だが本剤がシクロスポリンの肝薬物代謝酵素を阻害すると考えられている。 |
副作用
その他の副作用
| 副作用名 |
頻度 |
| ビタミンK欠乏症状(低プロトロンビン血症 |
頻度不明 |
| 下痢 |
頻度不明 |
| 出血傾向等)ビタミンB群欠乏症状(舌炎 |
頻度不明 |
| 口内炎 |
頻度不明 |
| 嘔吐 |
頻度不明 |
| 悪心 |
頻度不明 |
| 神経炎等) |
頻度不明 |
| 肝障害 |
頻度不明 |
| 胃部圧迫感 |
頻度不明 |
| 腸炎 |
頻度不明 |
| 菌交代症 |
頻度不明 |
| 血小板減少症 |
頻度不明 |
| 軟便 |
頻度不明 |
| 過敏症状 |
頻度不明 |
| 顆粒球減少 |
頻度不明 |
| 食欲不振 |
頻度不明 |
薬物動態・作用機序
作用機序
18.1 作用機序
細菌の蛋白合成を阻害することにより、静菌的に作用する6)。
18.2 抗菌作用
広範囲の抗菌スペクトルを有し、グラム陽性・陰性菌、レプトスピラ、リケッチア、クラミジアに作用するが、特に赤痢菌、サルモネラ菌等のグラム陰性桿菌や発疹チフス・ツツガムシ等のリケッチアに対して強い作用を示す6)(in vitro)。
薬物動態
16.1 血中濃度
経口投与で消化管からよく吸収され、短時間で有効血中濃度に達する。健康成人1回500mg(力価)を単回経口投与した場合の薬物動態は下表のとおりである3)。
| 投与量 |
Tmax(hr) |
Cmax(μg/mL) |
AUC(0-12hr)(μg・hr/mL) |
| 500mg(力価) |
1.9±0.23 |
7.2±0.37 |
36.3±2.36 |
n=15 mean±SE
16.3 分布
- 16.3.1血清蛋白結合率
57%(セロファンバッグ透析法)4)
16.4 代謝
ヒト肝ミクロソームを用いたin vitro代謝阻害試験において、チトクロームP450各分子種(CYP1A1&2、2A6、2B6、2C8&9、2C19、2D6、2E1、3A4)の基質となる薬物の代謝に対する、クロラムフェニコールの阻害率を検討した。その結果、CYP2C19(基質:S-メフェニトイン)のみ阻害作用が見られた5)。