急性及び慢性腎不全に伴う高カリウム血症
カリメートドライシロップ92.59%
ポリスチレンスルホン酸カルシウム
【禁忌】(次の患者には投与しないこと)
腸閉塞の患者[腸管穿孔を起こすおそれがある。]
効能・効果
用法・用量
通常成人1日16.2~32.4g(ポリスチレンスルホン酸カルシウムとして1日15~30g)を2~3回に分け、その1回量を水30~50mLに懸濁し、経口投与する。なお、症状により適宜増減する。
使用上の注意
-
8.1腸管穿孔、腸閉塞、大腸潰瘍があらわれることがあるので、高度の便秘、持続する腹痛、嘔吐、下血等の異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
-
8.2本剤を経口投与するにあたっては、患者に排便状況を確認させ、便秘に引き続き腹痛、腹部膨満感、嘔吐等の症状があらわれた場合には、医師等に相談するよう指導すること。
-
8.3過量投与を防ぐため、規則的に血清カリウム値及び血清カルシウム値を測定しながら投与すること。また異常を認めた場合には、減量又は休薬等の適切な処置を行うこと。
9.1 合併症・既往歴等のある患者
- 9.1.1便秘を起こしやすい患者
腸閉塞、腸管穿孔を起こすおそれがある。
- 9.1.2腸管狭窄のある患者
腸閉塞、腸管穿孔を起こすおそれがある。
- 9.1.3消化管潰瘍のある患者
症状を増悪させるおそれがある。
- 9.1.4副甲状腺機能亢進症の患者
イオン交換で血中カルシウム濃度が上昇するおそれがある。
- 9.1.5多発性骨髄腫の患者
イオン交換で血中カルシウム濃度が上昇するおそれがある。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
9.8 高齢者
減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。
相互作用
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
| ジギタリス剤 • ジゴキシン等 |
ジギタリス中毒作用が増強されることがある。 | 本剤の血清カリウム値低下作用による。 |
| アルミニウム、マグネシウム又はカルシウムを含有する制酸剤又は緩下剤 • 乾燥水酸化アルミニウムゲル 水酸化マグネシウム 沈降炭酸カルシウム等 |
本剤の効果が減弱するおそれがある。 | 非選択的に左記薬剤の陽イオンと交換する可能性がある。 |
| アルミニウム、マグネシウム又はカルシウムを含有する制酸剤又は緩下剤 • 乾燥水酸化アルミニウムゲル 水酸化マグネシウム 沈降炭酸カルシウム等 |
全身性アルカローシスなどの症状があらわれたとの報告がある1),2),3)。 | 腸管内に分泌された重炭酸塩の中和を妨げる1)。 |
| 甲状腺ホルモン製剤 • レボチロキシン等 |
左記薬剤の効果が減弱することがあるので、服用時間をずらすなど注意すること。 | 本剤が消化管内で左記薬剤を吸着することにより、これらの薬剤の吸収を阻害すると考えられる。 |
副作用
その他の副作用
| 副作用名 | 頻度 |
|---|---|
| 下痢 | 頻度不明 |
| 低カリウム血症 | 頻度不明 |
| 便秘注) | 5%以上 |
| 嘔気 | 頻度不明 |
| 悪心 | 頻度不明 |
| 発疹 | 頻度不明 |
| 胃部不快感 | 頻度不明 |
| 食欲不振 | 1〜5%未満 |
薬物動態・作用機序
作用機序
18.1 作用機序
経口投与後、ポリスチレンスルホン酸カルシウムは消化・吸収されることなく、腸管内、特に結腸付近で、本剤のカルシウムイオンと腸管内のカリウムイオンが交換され、ポリスチレンスルホン酸樹脂としては何ら変化を受けることなしに、そのまま糞便中に排泄される。その結果腸管内のカリウムは体外へ除去される。
18.2 カリウム交換容量
本剤は試験管内においてポリスチレンスルホン酸カルシウム1gあたり平均すると64.2mg(1.64mEq)のカリウムと交換した8)(in vitro)。
18.3 血清カリウム値低下作用
全腎摘出高カリウム血症ラットを用いて、本剤投与群、非投与群の比較を行った結果、本剤投与群に有意(p<0.01)な血清カリウム値低下作用が認められた8)。
18.4 生物学的同等性試験
- 18.4.1カリウム交換容量比較試験
本剤とカリメート散のカリウム交換容量の平均値に有意差を認めず、両製剤は同等と判断された8)(in vitro)。
- 18.4.2全腎摘出高カリウム血症ラットを用いた薬力学的試験
本剤とカリメート散は全腎摘出高カリウム血症ラットに対する血清カリウム値の低下作用において、生物学的に同等であると判断された8)。
薬物動態
16.2 吸収
ポリスチレンスルホン酸カルシウムは吸収されないと考えられる5)(家兎 in vitro)。ただし、5μm以下の微粒子は粘膜を経由して吸収され、細網内皮系組織等に沈着することが仔牛による実験で報告6)されているので、ポリスチレンスルホン酸カルシウムは5μm以下の微粒子を0.1%以下に規制している。
16.5 排泄
ポリスチレンスルホン酸カルシウム1g/kg及び3g/kg投与群における経過時間ごとの糞便排泄率を測定した結果、両投与群とも投与後24時間で75%以上、72時間で90%以上が糞便中に排泄された5)(ラット)。