関節リウマチ
【禁忌】(次の患者には投与しないこと)
- 2.1妊婦又は妊娠している可能性のある女性、授乳婦
効能・効果
用法・用量
通常、他の消炎鎮痛剤等とともに、アクタリットとして成人1日300mgを3回に分割経口投与する。
使用上の注意
-
8.1本剤の投与に際しては、関節リウマチの治療法に十分精通し、患者の病態並びに副作用の出現に注意しながら使用すること。
-
8.2本剤投与中は臨床症状を十分観察するとともに、定期的に臨床検査(血液検査、肝機能・腎機能検査等)を行うこと。
9.1 合併症・既往歴等のある患者
- 9.1.1消化性潰瘍又はその既往歴のある患者
消化性潰瘍が悪化するおそれがある。
9.2 腎機能障害患者
- 9.2.1腎機能障害又はその既往歴のある患者
腎機能障害が悪化するおそれがある。
9.3 肝機能障害患者
肝機能障害が悪化するおそれがある。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。動物実験(ラット)で胎児への移行が認められている。
9.6 授乳婦
投与しないこと。動物実験(ラット)で乳汁中への移行が認められている。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
低用量(例えば1回1錠1日2回)から投与を開始するなど注意すること。なお、定期的に臨床症状の観察、臨床検査(肝機能・腎機能検査等)を行い、異常が認められた場合には、減量か又は休薬等の適切な処置を行うこと。本剤は主として腎臓から排泄されるが、高齢者では腎機能が低下していることが多いため高い血中濃度が持続するおそれがある。
相互作用
副作用
その他の副作用
| 副作用名 | 頻度 |
|---|---|
| ALPの上昇等) | 1〜5%未満 |
| ALT | 1〜5%未満 |
| BUN | 1〜5%未満 |
| クレアチニン | 1〜5%未満 |
| しびれ感 | 1〜5%未満 |
| そう痒感 | 1〜5%未満 |
| めまい | 1〜5%未満 |
| 下痢 | 1〜5%未満 |
| 倦怠感 | 1〜5%未満 |
| 傾眠 | 1〜5%未満 |
| 動悸 | 1〜5%未満 |
| 口内乾燥 | 1〜5%未満 |
| 口内炎 | 1〜5%未満 |
| 口唇腫脹 | 1〜5%未満 |
| 味覚異常 | 1〜5%未満 |
| 嘔気・嘔吐 | 1〜5%未満 |
| 尿中NAGの上昇等) | 1〜5%未満 |
| 浮腫 | 1〜5%未満 |
| 消化不良 | 1〜5%未満 |
| 湿疹 | 1〜5%未満 |
| 発熱 | 1〜5%未満 |
| 発疹 | 1〜5%未満 |
| 白血球減少 | 1〜5%未満 |
| 紅斑性発疹 | 頻度不明 |
| 耳鳴 | 1〜5%未満 |
| 肝機能異常(AST | 1〜5%未満 |
| 胃潰瘍 | 1〜5%未満 |
| 脱毛 | 頻度不明 |
| 腎機能異常(蛋白尿 | 1〜5%未満 |
| 腹痛 | 1〜5%未満 |
| 舌炎 | 1〜5%未満 |
| 蕁麻疹 | 頻度不明 |
| 血小板減少 | 頻度不明 |
| 血尿 | 頻度不明 |
| 複視 | 1〜5%未満 |
| 視力異常 | 1〜5%未満 |
| 貧血 | 頻度不明 |
| 頭痛 | 1〜5%未満 |
| 顆粒球減少 | 1〜5%未満 |
| 食欲不振 | 1〜5%未満 |
薬物動態・作用機序
作用機序
18.1 作用機序
血管新生の抑制、細胞接着の抑制及び炎症性サイトカイン・蛋白分解酵素の産生抑制作用により、抗リウマチ作用を示す(in vitro)。
18.2 関節リウマチの類似疾患モデルに対する作用
- 18.2.1アジュバント関節炎
免疫系が関与する二次炎症に基づく関節炎を抑制する。この作用はインドメタシン等の非ステロイド性消炎鎮痛剤との併用により増強される(ラット)15),16),17)。
- 18.2.2コラーゲン関節炎
コラーゲンに対するⅣ型(遅延型)アレルギー反応を抑制することにより、Ⅱ型コラーゲン関節炎を抑制する(マウス)18)。
- 18.2.3MRL/lpr
自然発症自己免疫疾患モデル動物であるMRL/lprマウスの関節炎、リンパ節腫大等の諸症状を抑制し、更にリウマチ因子、抗DNA抗体などの免疫パラメータに対し抑制作用を示す16),19),20)。
18.3 抗リウマチ作用
- 18.3.1抗アレルギー作用
Ⅲ型(アルサス型)及びⅣ型(遅延型)アレルギー反応を抑制する(マウス)21),22)。
- 18.3.2サイトカイン・蛋白分解酵素の産生抑制作用
関節リウマチ患者の培養滑膜細胞からのIL-1β、IL-6、TNF-α及びMMP-1の産生を抑制する(in vitro)23)。
- 18.3.3血管新生抑制作用
ヒトVEGFレセプターであるFlt-1の発現を抑制することにより血管新生を抑制する(in vitro)24)。
- 18.3.4細胞接着抑制作用
ヒトT細胞と血管内皮細胞及び関節リウマチ患者の培養滑膜細胞との接着を抑制する(in vitro)25)。
薬物動態
16.1 血中濃度
健康成人男性4例にアクタリット100mgを単回経口投与注1)したときの血漿中濃度推移及び薬物動態パラメータは以下のとおりである1)。
健康成人男性にアクタリット100mgを単回経口投与した後の血漿中未変化体濃度推移
| Dose (mg/body) |
Tmax (hr) |
Cmax (μg/mL) |
t1/2 (hr) |
AUC0-∞ (μg・hr/mL) |
|---|---|---|---|---|
| 100 | 1.88±0.25 | 2.24±0.49 | 0.86±0.15 | 4.56±0.65 |
平均値±標準偏差(n=4)
16.3 分布
14C-アクタリットのヒト血漿蛋白結合率は、0.1~10μg/mLの範囲で17~20%であった(in vitro)2)。
16.4 代謝
本剤は代謝を受けないと考えられる1)。
16.5 排泄
健康成人男性4例にアクタリット100mgを単回経口投与注1)したとき、投与後24時間までに未変化体として尿中にほぼ100%排泄される1)。
16.6 特定の背景を有する患者
- 16.6.1血液透析患者
血液透析が必要な関節リウマチ患者(3例)における透析クリアランスはおおよそ110mL/minであり、アクタリットの透析膜通過性は良好であった。その際、健康成人に比し吸収遅延、Cmax及びAUCの増大が認められたが、分布容積はほぼ同等であった3)。また、16週間連続投与(2例:透析前夜にアクタリット100mg経口投与注1))において、透析終了時における血中濃度は下表のとおりであり、蓄積性は認められていない4)。
| 開始時 | 8週時 | 16週時 | |
|---|---|---|---|
| 症例1 | 1.16 | 1.07 | 1.61 |
| 症例2 | 3.11 | 2.19 | 1.75 |
注1)承認された1日用量は300mgである。