慢性閉塞性肺疾患(慢性気管支炎・肺気腫)の気道閉塞性障害に基づく諸症状の緩解
エンクラッセ62.5μgエリプタ30吸入用
ウメクリジニウム臭化物
【禁忌】(次の患者には投与しないこと)
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2.1閉塞隅角緑内障の患者[抗コリン作用により、眼圧が上昇し症状を悪化させるおそれがある。]
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2.2前立腺肥大等による排尿障害がある患者[抗コリン作用により、尿閉を誘発するおそれがある。]
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2.3本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
効能・効果
用法・用量
通常、成人にはエンクラッセ62.5μgエリプタ1吸入(ウメクリジニウムとして62.5μg)を1日1回吸入投与する。
使用上の注意
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8.1用法及び用量どおり正しく使用しても効果が認められない場合には、本剤が適当でないと考えられるので、漫然と投与を継続せず中止すること。
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8.2本剤の吸入後に気管支痙攣があらわれることがある。そのような状態では、患者の生命が脅かされる可能性があるので、気管支痙攣が認められた場合には、直ちに本剤の投与を中止し、適切な処置を行うこと。
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8.3本剤はなるべく同じ時間帯に1日1回吸入するよう患者を指導すること。
9.1 合併症・既往歴等のある患者
- 9.1.1心不全、心房細動、期外収縮の患者又はこれらの既往歴のある患者
心不全、心房細動、期外収縮が発現又は悪化するおそれがある。
- 9.1.2前立腺肥大(排尿障害がある場合を除く)のある患者
排尿障害が発現するおそれがある。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。ラットの授乳期にウメクリジニウムを皮下投与したとき、生後10日の出生児血漿中にウメクリジニウムが検出された(2/54例)。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
患者の状態を観察しながら注意して投与すること。一般に、生理機能が低下している。
相互作用
副作用
その他の副作用
| 副作用名 | 頻度 |
|---|---|
| そう痒症 | 頻度不明 |
| 便秘 | 5%以上 |
| 口内乾燥 | 5%以上 |
| 口腔咽頭痛 | 頻度不明 |
| 咳嗽 | 5%以上 |
| 尿閉 | 頻度不明 |
| 発声障害 | 5%以上 |
| 発疹 | 頻度不明 |
| 眼痛 | 頻度不明 |
| 血管性浮腫 | 頻度不明 |
| 霧視 | 5%以上 |
| 頻脈 | 5%以上 |
薬物動態・作用機序
作用機序
18.1 作用機序
UMECは長時間作用性の選択的ムスカリン受容体拮抗薬であり、気管支平滑筋に存在するムスカリン受容体へのアセチルコリンの結合を競合的に阻害することにより気管支平滑筋収縮を抑制する。
18.2 ムスカリン受容体への作用
UMECはin vitroですべてのムスカリン受容体サブタイプ(M1~M5受容体)に対して高い親和性を示し、UMECのM3受容体に対する拮抗作用は緩徐な回復性を示した。
18.3 気管支収縮に対する作用
UMECはモルモットへの単回気管内投与によりアセチルコリン誘発気管支収縮に対して長時間持続性の抑制作用を示した。
薬物動態
16.1 血中濃度
- 16.1.1健康成人
健康成人男女9例にウメクリジニウム(UMEC) 125μg注)を1日1回7日間吸入投与した時のUMECの濃度推移及び薬物動態パラメータは以下のとおりであった1)(外国人データ)。
図1 健康成人にUMEC 125μgを1日1回7日間吸入投与した時の血漿中UMEC濃度推移(平均値+標準偏差、9例)
| 投与日 | Cmax(pg/mL) | tmax(h)注1) | AUC(pg・h/mL) |
|---|---|---|---|
| 初日(1日目) | 220[151, 320] | 0.08(0.08-0.12) | 87[68, 112]注2) |
| 最終日(7日目) | 283[220, 363] | 0.08(0.08-0.12) | 122[101, 147]注2) |
| 482[383, 607]注3) |
幾何平均値[95%信頼区間]、9例 注1)中央値(範囲) 注2)AUC0-2:投与0時間から2時間までのAUC 注3)AUC0-τ:投与0時間から投与間隔(24時間)のAUC
- 16.1.2慢性閉塞性肺疾患患者
慢性閉塞性肺疾患患者にUMEC 62.5μgを1日1回吸入投与した時の定常状態におけるUMECの曝露量について、母集団薬物動態解析を用いて算出された曝露量は以下のとおりであった。
| 患者 | 例数 | Cmax(pg/mL) | AUC0-τ(pg・h/mL) |
|---|---|---|---|
| 日本人 | 18 | 80.4[63.8, 99.9] | 372.1[300.1, 464.0] |
| 外国人 | 399 | 69.8[66.4, 73.4] | 314.7[300.2, 330.7] |
幾何平均値[95%信頼区間]
16.2 吸収
健康成人9例にUMEC 1000μg注)を単回吸入投与した時のUMECの絶対的バイオアベイラビリティは12.8%であった(外国人データ)。
16.3 分布
- 16.3.1分布容積
健康成人6例にUMEC 65μgを静脈内投与注)した時の定常状態における分布容積の幾何平均値は86Lであった(外国人データ)。
- 16.3.2血漿蛋白結合率
In vitroでのUMECのヒト血漿蛋白結合率は88.9%であった。
- 16.3.3血球移行
In vitroでのUMEC(50~500ng/mL)のヒト血液/血漿比は、0.541~0.560であった。
16.4 代謝
In vitro試験において、UMECは主にCYP2D6で代謝された。UMECの主な代謝経路は酸化(他に、水酸化及びO-脱アルキル化)であり、さらに抱合体(グルクロン酸抱合等)が生成する。
16.5 排泄
健康成人6例に14C-UMEC 65μgを単回静脈内投与注)した時に放射能は主に代謝物として尿・糞中に排泄され、放射能の尿・糞中排泄率は各々約22及び58%であった(外国人データ)。
16.6 特定の背景を有する患者
- 16.6.1腎機能低下者
重度の腎機能低下者(CLcr:30mL/分未満)及び健康成人各9例にUMEC 125μg注)を単回吸入投与した時のUMECのCmax及びAUC0-2は、健康成人と比べてそれぞれ11及び10%低かった2)(外国人データ)。
- 16.6.2肝機能低下者
中等度の肝機能低下者(Child-PughスコアB)及び健康成人各9例にUMEC 125μg注)を7日間反復吸入投与した時のUMECのCmax及びAUC0-2は、健康成人と比べてそれぞれ24及び14%低かった1)(外国人データ)。
16.7 薬物相互作用
- 16.7.1その他の薬剤
健康成人16例にUMEC 500μg注)とCYP3A4阻害作用及びP-gp阻害作用を有するベラパミル240mg(経口)を1日1回5日間反復併用投与した時、UMECのCmax及びAUC0-τの平均値はそれぞれ5及び39%増加した3)(外国人データ)。 注)本剤の承認用量は、UMEC 62.5μg 1日1回吸入投与である。