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高カルシウム血症
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骨ページェット病
【禁忌】(次の患者には投与しないこと)
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2.1本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
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2.2妊娠末期の患者
効能・効果
用法・用量
- 〈高カルシウム血症〉
通常、成人には1回エルカトニンとして40エルカトニン単位を1日2回朝晩に筋肉内注射または点滴静注する。点滴静注においては希釈後速やかに使用し、1~2時間かけて注入する。なお、年齢および血中カルシウムの変動により適宜増減する。
- 〈骨ページェット病〉
通常、成人には1回エルカトニンとして40エルカトニン単位を原則として1日1回筋肉内注射する。
使用上の注意
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8.1本剤はポリペプチド製剤であり、ショックを起こすことがあるので、アレルギー既往歴、薬物過敏症等について十分な問診を行うこと。
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8.2長期にわたり漫然と投与しないこと。
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8.3本剤の投与後初期において血清カルシウム濃度あるいは臨床症状の改善がみられない場合には、速やかに他の治療方法に変更すること。
9.1 合併症・既往歴等のある患者
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9.1.1発疹(紅斑、膨疹等)等の過敏症状を起こしやすい体質の患者
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9.1.2気管支喘息又はその既往歴のある患者
喘息発作を誘発するおそれがある。
9.5 妊婦
- 9.5.1妊婦又は妊娠している可能性のある女性(妊娠末期の患者を除く)
治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
- 9.5.2妊娠末期の患者
投与しないこと。動物実験(ラット)で、本剤を妊娠末期の母体に静脈内投与すると、血清カルシウムの急激な低下、テタニー様症状の発現が認められたとの報告がある。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。 動物実験(ラット)で、乳汁分泌量が減少し、新生児の体重増加の抑制が報告されている。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
用量に注意すること。一般に生理機能が低下している。
相互作用
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
| ビスホスホネート系製剤 • パミドロン酸二ナトリウム水和物等 |
血清カルシウムが急速に低下するおそれがある。 高度の低カルシウム血症があらわれた場合には投与を中止し、注射用カルシウム剤の投与等適切な処置を行うこと。 |
両剤のカルシウム低下作用により、血清カルシウムが急速に低下するおそれがある。 |
副作用
その他の副作用
| 副作用名 | 頻度 |
|---|---|
| ALP上昇 | 頻度不明 |
| ALTの上昇 | 頻度不明 |
| AST | 頻度不明 |
| BUN上昇 | 頻度不明 |
| あくび | 頻度不明 |
| しびれ感 | 頻度不明 |
| そう痒感 | 頻度不明 |
| ふらつき | 頻度不明 |
| ヘモグロビン減少 | 頻度不明 |
| めまい | 頻度不明 |
| 下痢 | 頻度不明 |
| 乳房痛 | 頻度不明 |
| 乳房肥大 | 頻度不明 |
| 低ナトリウム血症 | 頻度不明 |
| 低リン血症 | 頻度不明 |
| 全身倦怠感 | 頻度不明 |
| 動悸 | 頻度不明 |
| 口内しびれ感 | 頻度不明 |
| 口内炎 | 頻度不明 |
| 口渇 | 頻度不明 |
| 咽喉部異和感(咽喉部ハッカ様爽快感等) | 頻度不明 |
| 嘔吐 | 頻度不明 |
| 尿白濁 | 頻度不明 |
| 悪寒 | 頻度不明 |
| 悪心 | 頻度不明 |
| 浮腫 | 頻度不明 |
| 熱感 | 頻度不明 |
| 疼痛 | 頻度不明 |
| 発汗 | 頻度不明 |
| 発熱 | 頻度不明 |
| 発疹 | 頻度不明 |
| 発赤 | 頻度不明 |
| 耳鳴 | 頻度不明 |
| 胸やけ | 頻度不明 |
| 胸部圧迫感 | 頻度不明 |
| 脱力感 | 頻度不明 |
| 腫脹 | 頻度不明 |
| 腹痛 | 頻度不明 |
| 腹部膨満感 | 頻度不明 |
| 蕁麻疹 | 頻度不明 |
| 血圧上昇 | 頻度不明 |
| 血圧低下 | 頻度不明 |
| 視覚異常(かすみ目等) | 頻度不明 |
| 赤血球減少 | 頻度不明 |
| 頭痛 | 頻度不明 |
| 頻尿 | 頻度不明 |
| 顔面潮紅 | 頻度不明 |
| 食欲不振 | 頻度不明 |
薬物動態・作用機序
作用機序
18.1 作用機序
エルカトニンは、主に骨吸収抑制作用により各種の実験的高カルシウム血症に対し血清カルシウム低下作用を示す。
18.2 血清カルシウムに対する作用
エルカトニンは、正常動物(ラット、イヌ、ウサギ)及び実験的高カルシウム血症動物(マウス、ラット、ウサギ)の血清カルシウムを低下させる。この作用は哺乳類由来のカルシトニンに比し強力かつ持続的である28),29),30),31),32),33),34),35)。
18.3 骨吸収抑制作用
エルカトニンは、正常ラット及び担癌家兎において、骨吸収を抑制することにより、骨から血液へのカルシウム遊離を減少させ、血清カルシウム濃度を低下させる。エルカトニンは、ラット及びマウスの骨培養系において、各種骨吸収促進因子による骨からのカルシウム遊離及び骨吸収窩形成を抑制する30),32),36),37),38),39),40) 。
薬物動態
16.1 血中濃度
- 16.1.1健康成人男子にエルカトニン40単位を単回筋肉内注射したとき、血漿中濃度(ELISA法)は23.3分後にピークに達し、消失半減期は36.6分であった。健康成人男子にエルカトニン10、20、40単位注1)をそれぞれ単回筋肉内注射したときの薬物濃度パラメータは、以下のとおりであった5)。
| 投与量注2) | Tmax (min) |
Cmax (pg/mL) |
T1/2 (min) |
AUC0-∞ (pg・min/mL) |
|---|---|---|---|---|
| 10単位 | 23.3±5.2 | 7.6±2.2 | 41.7±8.7 | 632±199 |
| 20単位 | 21.7±4.1 | 24.8±7.8 | 35.4±9.8 | 1841±422 |
| 40単位 | 23.3±5.2 | 57.8±11.7 | 36.6±4.1 | 4640±991 |
Mean±SD(n=6)
- 16.1.2エルカトニン40単位を90分間かけて点滴静注したとき、点滴中は筋肉内注射時よりやや高い血清中濃度を維持し、点滴終了後の血中からのエルカトニンの消失は速やかであった6)。 注1)本剤の承認用法・用量は「高カルシウム血症:通常、成人には1回エルカトニンとして40エルカトニン単位を1日2回朝晩に筋肉内注射または点滴静注する。点滴静注においては希釈後速やかに使用し、1~2時間かけて注入する。なお、年齢および血中カルシウムの変動により適宜増減する。骨ページェット病:通常、成人には1回エルカトニンとして40エルカトニン単位を原則として1日1回筋肉内注射する。」である。 注2)本剤の活性は、日局標準品を基準にして生物学的測定法により測定し、約6,000エルカトニン単位/mgである。
16.3 分布
3H-エルカトニンをラットに筋肉内投与した場合、腎、膵、骨、胃に多く分布する7)。
16.4 代謝
エルカトニンをラット臓器抽出物と反応させた場合、主に腎臓のミクロゾーム画分で代謝される8)。
16.5 排泄
3H-エルカトニンをラットに筋肉内投与した場合、120時間までに尿、糞及び呼気中に44.0%の放射能が排泄される。また、ゲルろ過による尿中排泄物の分析では、尿中にエルカトニン未変化体は認められない7)。