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本態性高血圧症、腎性高血圧症、褐色細胞腫による高血圧症
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前立腺肥大症に伴う排尿障害
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神経因性膀胱に伴う排尿困難
【禁忌】(次の患者には投与しないこと)
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
効能・効果
用法・用量
- 〈本態性高血圧症、腎性高血圧症、褐色細胞腫による高血圧症〉
通常成人には、ウラピジルとして1日30mg(1回15mg1日2回)より投与を開始し、効果が不十分な場合は1~2週間の間隔をおいて1日120mgまで漸増し、1日2回に分割し朝夕食後経口投与する。 なお、年齢、症状により適宜増減する。
- 〈前立腺肥大症に伴う排尿障害〉
通常成人には、ウラピジルとして1日30mg(1回15mg1日2回)より投与を開始し、効果が不十分な場合は1~2週間の間隔をおいて1日60~90mgまで漸増し、1日2回に分割し朝夕食後経口投与する。 なお、症状により適宜増減するが、1日最高投与量は90mgまでとする。
- 〈神経因性膀胱に伴う排尿困難〉
通常成人には、ウラピジルとして1日30mg(1回15mg1日2回)より投与を開始し、1~2週間の間隔をおいて1日60mgに漸増し、1日2回に分割し朝夕食後経口投与する。 なお、症状により適宜増減するが、1日最高投与量は90mgまでとする。
使用上の注意
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8.1起立性低血圧があらわれることがあるので、臥位のみならず立位又は坐位で血圧測定を行い、体位変換による血圧変化を考慮し、坐位にて血圧をコントロールすること。
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8.2投与初期又は用量の急増時等に、意識喪失、立ちくらみ、めまい、悪心、心悸亢進、胸部不快感等が発現することがある。特に前立腺肥大症に伴う排尿障害患者では投与初期又は用量の急増時の3日以内に立ちくらみがあらわれることがある。その際は仰臥位をとらせるなど適切な処置を講ずること。また、必要に応じて対症療法を行うこと。
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8.3投与初期又は用量の急増時等に、起立性低血圧に基づく立ちくらみ、めまい等があらわれることがあるので、高所作業、自動車の運転等危険を伴う作業に従事する人には注意を与えること。
9.3 肝機能障害患者
副作用が発現しやすい傾向が認められている。また、肝硬変の患者で代謝・排泄の遅延が報告されている。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。妊娠前・妊娠初期投与試験では、ラット(雌:経口投与)の13mg/kg/日群で、発情休止期の延長が認められ、ラット(雄:経口投与)の80mg/kg/日群で、交配能力は確認されたが、受胎率の低下が認められた1)。器官形成期投与試験では、ウサギ(経口投与)の60mg/kg/日群で、妊娠末期の胎児生存率の軽度低下傾向が認められた2)。周産期及び授乳期投与試験では、ラット(経口投与)の80mg/kg/日群で、新生児での体重の軽度低下、周産期生存率の低下、育成期間初期の体重抑制が認められた3)。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)で乳汁中への移行が報告されている。
9.7 小児等
小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
- 少量から投与を開始するなど患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。
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9.8.1一般に過度の降圧は好ましくないとされている。脳梗塞等が起こるおそれがある。
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9.8.2肝機能が低下している場合は減量(例えば1日15mg)して投与を開始する。高度に肝機能が低下(肝硬変)している高齢者の患者において、代謝・排泄の遅延が報告されている。
相互作用
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
| 利尿剤 • フロセミド等降圧剤 • ニフェジピン等 |
過度の降圧を起こすおそれがあるので、用量を調節すること。 | 降圧作用の作用機序の違いによる相加・相乗作用と考えられる。 |
| ホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤 • シルデナフィルクエン酸塩 • バルデナフィル塩酸塩水和物等 |
併用により、症候性低血圧があらわれるとの報告がある。 | これらの薬剤は血管拡張作用を有するので、本剤の降圧作用を増強するおそれがある。 |
副作用
その他の副作用
| 副作用名 | 頻度 |
|---|---|
| Al-P上昇等 | 1%未満 |
| ALT上昇 | 1〜5%未満 |
| AST上昇 | 1〜5%未満 |
| CK上昇 | 1〜5%未満 |
| LDH上昇等 | 1〜5%未満 |
| かすみ目 | 1%未満 |
| しびれ感 | 1%未満 |
| そう痒 | 1%未満 |
| のぼせ | 1〜5%未満 |
| ふらつき | 1〜5%未満 |
| ほてり | 1〜5%未満 |
| めまい | 1〜5%未満 |
| 下痢 | 1〜5%未満 |
| 不眠 | 1〜5%未満 |
| 低血圧 | 1〜5%未満 |
| 便秘 | 1%未満 |
| 倦怠感 | 1〜5%未満 |
| 動悸 | 1〜5%未満 |
| 口渇 | 1〜5%未満 |
| 嘔気・嘔吐 | 1〜5%未満 |
| 好中球減少 | 1%未満 |
| 尿失禁 | 1%未満 |
| 尿蛋白増加 | 1%未満 |
| 息切れ | 1%未満 |
| 意識喪失 | 1%未満 |
| 浮腫 | 1〜5%未満 |
| 発疹 | 1〜5%未満 |
| 眠気 | 1%未満 |
| 立ちくらみ | 1〜5%未満 |
| 耳鳴 | 1%未満 |
| 肩こり | 1%未満 |
| 胃部不快感 | 1〜5%未満 |
| 胸部不快感 | 1〜5%未満 |
| 腹痛 | 1〜5%未満 |
| 腹部膨満感 | 1%未満 |
| 血小板減少 | 1%未満 |
| 頭痛・頭重 | 1〜5%未満 |
| 頻尿 | 1%未満 |
| 頻脈 | 1%未満 |
| 食欲不振 | 1%未満 |
| 鼻閉 | 1〜5%未満 |
薬物動態・作用機序
作用機序
18.1 作用機序
シナプス後α1-受容体に対する選択的遮断作用を有し、末梢血管抵抗、尿道抵抗を減少することにより降圧作用、排尿障害改善作用を示す36),37)。
18.2 α1-受容体遮断作用
ウサギ大動脈、モルモット輸精管のin vitro実験、並びに麻酔及び脊髄破壊ラットの実験において、ウラピジルは選択的なα1-受容体遮断作用を示した36),38),39)。 本態性高血圧症患者に本剤を投与したとき、末梢血管抵抗が減少し、血圧降下作用を認めた。その作用はα1-受容体遮断作用が関与していると考えられる40)。
18.3 降圧作用
自然発症高血圧ラット、DOCA-食塩高血圧ラット、腹部大動脈結紮高血圧ラットにおいて経口投与で降圧効果を示した。その作用は主にα1-受容体を遮断することにより、末梢血管を拡張させ、その抵抗を減少させることによる38),39)。 麻酔ラットの実験で内臓交感神経放電活性の抑制がみられた41)。 高血圧症患者に本剤を投与したとき心拍数、糖・脂質代謝にほとんど影響せず、降圧効果が認められ、長期連用試験においても耐性を認めず、一定した降圧効果が得られた。また、日内変動への影響はみられていない14),15),16),42),43)。
18.4 腎機能に対する作用
麻酔ネコに静脈内累積投与した実験で、末梢血管抵抗の減少に伴い血圧下降を認めたが、腎血流に変化はみられず腎のautoregulationに影響を及ぼさなかった44)。 本態性高血圧症患者に本剤を8週間投与したとき、降圧効果が認められ腎機能検査(1日尿量、クレアチニン・クリアランス、尿中Na・K・Cl等)は治療前後で有意の変化を示さず、BUNはわずかながら有意な低下を示した17)。
18.5 前立腺、尿道及び膀胱平滑筋に対する作用
ウサギ摘出前立腺、尿道及び膀胱平滑筋標本におけるノルアドレナリン収縮を用量依存的に抑制した37),45)。 麻酔イヌにおけるノルアドレナリンによる尿道内圧上昇を用量依存的に抑制した。 麻酔イヌの最大尿道内圧、平滑筋部尿道内圧及び外括約筋部尿道内圧をいずれも低下させ、用量依存的に排尿量を増加、残尿量を減少させた。
薬物動態
16.1 血中濃度
健康成人男子に本剤(ウラピジル15mg又は30mg)を単回経口投与したときの未変化体の最高血漿中濃度(Cmax)、最高血漿中濃度到達時間(Tmax)及び生物学的半減期(T1/2)は下表のとおりである10),11)。 また、本剤(ウラピジル30mg)を1日2回7日間反復経口投与したときの未変化体の血漿中濃度推移に蓄積性はみられなかった12)。
| ウラピジル投与量 | Cmax(ng/mL) | Tmax(hr) | T1/2(hr) |
|---|---|---|---|
| 15mg | 143.6±25.8 | 4.7±1.2 | 2.7±1.4 |
| 30mg | 271.4±104.8 | 3.6±0.5 | 3.8±1.6 |
(平均値±標準偏差、15mg:n=6、30mg:n=14)
16.4 代謝
本剤の代謝に関与する肝薬物代謝酵素チトクロームP-450の分子種はCYP2D6である13)(in vitro)。
16.5 排泄
健康成人男子(6例)に本剤(ウラピジル30mg)を単回経口投与したとき、投与後24時間までの未変化体の排泄率は約12%(投与量に対して)、代謝産物の排泄率はp-ヒドロキシ体では約35%(同)、o-デメチル体では約4%(同)、N-デメチル体では約3%(同)であった。その後1日2回5日間反復投与したときの排泄比率は、投与期間中ほぼ一定していた12)。